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更新日:2023年3月15日
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経済センサス-活動調査は、全産業分野の売上(収入)金額や費用などの経理項目を同一時点で網羅的に把握し、我が国における事業所・企業の経済活動を全国的及び地域別に明らかにするとともに、事業所及び企業を対象とした各種統計調査の母集団情報を得ることを目的としています。
平成24年に第1回、平成28年に第2回調査が実施され、3回目となる令和3年経済センサス-活動調査は令和3年6月1日現在で実施されました。
今回は既に公表された産業別集計の中から、県内の製造業(個人経営を除く)についてご紹介します。
以下に掲げる事業所を除く全国全ての事業所及び企業が対象です。
・日本標準産業分類大分類A-農業,林業に属する個人経営の事業所
・日本標準産業分類大分類B-漁業に属する個人経営の事業所
・日本標準産業分類大分類N-生活関連サービス業,娯楽業のうち、小分類792-家事サービス業に属する事業所
・日本標準産業分類大分類R-サービス業(他に分類されないもの)のうち、中分類96-外国公務に属する事業所
〈基礎項目〉名称及び電話番号,所在地,経営組織,従業者数,主な事業の内容など
〈経理項目〉資本金等の額及び外国資本比率,売上(収入)金額,費用総額及び費用項目,事業別売上(収入)金額など
(製造業固有の調査事項)人件費及び人材派遣会社への支払額、原材料使用額等、有形固定資産、製造品在庫額等、製造品出荷額等、工業用地及び工業用水など
事業所数は2,569事業所、従業者数は122,216人となりました。
人口1万人あたりの事業所数は25.1事業所(全国平均14.1事業所)で全国3位、従業者数は1,192人(全国平均595人)で全国1位であり、本県は製造業が盛んな「ものづくり県」であることがわかります。
産業別の事業所数をみると、金属製品18.7%、生産用機械12.8%、食料品10.4%、プラスチック7.7%、窯業・土石5.6%と、この上位5産業で55.2%を占めています。
産業別の従業者数をみると、金属製品16.0%、化学12.6%、生産用機械12.0%、電子部品8.0%、プラスチック7.3%と、この上位5産業で56.0%を占めています。
製造品出荷額等は3兆6,518億円となりました。
富山県は、化学21.4%、生産用機械12.5%、金属製品11.0%、非鉄金属9.8%、電子部品8.2%と、この上位5産業で63.0%を占めています。
全国は、輸送機械19.9%、食料品9.8%、化学9.5%、生産用機械6.5%、電気機械5.9%と、この上位5産業で51.6%を占めています。
また、本県は化学工業のうち医薬品製造業が78.5%を占め、県産業全体からみても16.8%と一番高い比率となっており、まさに「くすりの富山」ということができます。そのほか、金属製品製造業のうち金属製サッシ・ドア製造業が48.3%を占めており、住宅用アルミニウム製サッシは全国シェア39.0%で1位となっています。
調査項目の変更や産業分類の改訂のため単純比較はできませんが、過去の工業統計調査と比較すると、現在まで富山県は化学工業が盛んであることがわかります。また、昭和40年までは繊維・衣服の比率が高く、昭和50年以降はアルミ産業を中心とした金属製品、非鉄金属の比率が高くなっています。平成になってからは金属製品や機械、電気の比率が高くなるなど、産業構造の変化が見られます。さらに、第1回(2011年)、第2回(2015年)及び第3回(2020年)の経済センサス-活動調査を比較すると、化学工業の比率が一層高くなっていることがわかります。
付加価値額は1兆2,935億円となりました。
富山県は化学21.2%、生産用機械13.8%、金属製品12.0%、電子部品10.1%、プラスチック7.1%と、この上位5産業で64.2%を占めています。
全国は輸送機械14.8%、化学11.9%、食料品10.6%、生産用機械7.3%、電気機械6.5%と、この上位5産業で51.2%を占めています。
本県の付加価値率(※)は35.0%で、産業別では、窯業・土石が46.8%、電子部品が44.7%、プラスチックが44.0%と高くなっています。
※付加価値率は、算出に必要な「減価償却額」及び「製造品在庫額・半製品、仕掛品の価格の増減額」を毎年調査している従業者30人以上の事業所のみで計算しています。
事業所数は、富山地域(1,017事業所、構成比39.6%)、高岡・射水地域(938事業所、同36.5%)、砺波地域(345事業所、同13.4%)、新川地域(269事業所、同10.5%)の順となっています。
従業者数は、富山地域(55,018人、構成比45.0%)、高岡・射水地域(36,789人、同30.1%)、新川地域(17,638人、同14.4%)、砺波地域(12,771人、同10.4%)の順となっています。
製造品出荷額等は、富山地域(1兆8,601億円、構成比50.9%)、高岡・射水地域(1兆576億円、同29.0%)、新川地域(4,070億円、同11.1%)、砺波地域(3,271億円、同9.0%)の順となっています。
本稿では富山県の製造業の集計結果について要約していますが、詳細な富山県の集計結果は「とやま統計ワールド」をご覧ください。また、全国の結果につきましては、総務省統計局のホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
「令和3年経済センサス-活動調査」は令和5年3月に「卸売業,小売業」及び「サービス関連産業等」、6月に産業横断的集計結果が公表されます。
経済センサス-活動調査の実施にあたり、ご回答いただきました事業所・企業の方々に深く感謝申し上げます。
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