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更新日:2025年5月14日

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令和6年度学校保健統計調査の結果から

1.はじめに

学校保健統計調査の概要

 学校保健調査は、統計法に基づく基幹統計調査(基幹統計である学校保健統計を作成するための調査)として、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的としています。

 令和6年度の調査は、学校保健安全法による健康診断の結果に基づき4月1日から6月30日の間に実施され、①児童等の発育状態(身長、体重)、②児童等の健康状態(疾病・異常の有無)を調査しました。なお、令和2年度から令和5年度調査については、新型コロナウイルス感染症の影響により通常の日程で健康診断を実施できなかったため、調査期間は当該年度中となっています。

 調査の範囲・対象は、幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校及び高等学校から文部科学大臣があらかじめ指定する学校(以下「調査実施校」という。)に在籍する、満5歳から満17歳(令和6年4月1日現在)までの幼児、児童及び生徒となっています。

 なお、この調査は抽出調査のため、全ての学校が対象となるわけではありません。令和6年度の調査では、富山県では149校を対象に実施されました。発育状況調査では全幼児、児童及び生徒の12.9%にあたる12,713人、健康状態調査では全幼児、児童及び生徒の54.2%にあたる53,347人が調査対象となっています。(表1)

 全国では発育状態調査で全幼児、児童および生徒の5.2%にあたる649,142人、健康状態調査で全幼児、児童及び生徒の25.4%にあたる3,190,771人が調査対象となっています。

 

表1

2.令和6年度発育状態調査の結果

身長・体重

 富山県男子の身長は全年齢で全国平均を上回りました。

 富山県女子の身長は6歳(▲0.1cm)、7歳(▲0.2cm)、11歳(▲0.2cm)以外は全国平均を上回る結果となりました。また、全国順位も比較的高順位で、富山県の幼児、児童及び生徒は男女ともに身長が高い傾向にあるといえます。

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 富山県男子の体重は全国平均と同じまたは上回る結果となりました。

 富山県女子の体重は6歳(▲0.1kg)、7歳(▲0.2kg)、8歳(▲0.1kg)、11歳(▲0.4kg)を除き、全国平均と同じまたは上回る結果となりました。

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肥満・痩身児傾向

 学校保健統計調査では性別、年齢別、身長別標準体重から肥満度(過体重度)を算出しています。

肥満度(過重体重)

=〔実測体重(kg)-身長別標準体重(kg)〕÷身長別標準体重(kg)×100(%)

この求め方で20%以上の者を肥満傾向児、-20%以下の者を痩身傾向児としています。

※算出方法についての詳細、身長別標準体重については下記リンクをご覧ください。

R6学校保健統計調査_肥満・痩身傾向児の算出方法について(外部サイトへリンク)

 

 富山県の男子の痩身傾向児は5歳(+0.18ポイント)、12歳(+0.51ポイント)で全国平均より高くなっています。

 富山県女子の痩身傾向児は7歳(+0.20ポイント)、8歳(+0.60ポイント)、10歳(+0.05ポイント)、11歳(+1.55ポイント)、12歳(+1.16ポイント)、17歳(+0.02ポイント)で全国平均より高くなっています。

 

表6

表7

※富山県(女子)5歳、6歳の痩身児傾向は値なし

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 一方で、富山県男子の肥満傾向児は5歳(+0.33ポイント)、8歳(+0.58ポイント)、9歳(+3.19ポイント)、10歳(+0.56ポイント)、17歳(+0.73ポイント)で全国平均より高くなっています。

 富山県女子の肥満傾向児は5歳(+2.36ポイント)、11歳(+0.63ポイント)、13歳(+1.20ポイント)、16歳(+1.78ポイント)、17歳(+0.21ポイント)で全国平均より高くなっています。

表8

表9

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3.令和6年度健康状態調査の結果

むし歯(う歯)

むし歯

 全国的な特徴としてむし歯(う歯)の者の割合は9歳をピークに徐々に減少し、13歳から再び増加するという傾向があります。また、5歳では未処置歯のある者の割合が処置完了者の割合に対して大きいが、9歳を境に割合が逆転していく傾向があります。これらの傾向には乳歯の生え変わりも関係していると考えられます。

 富山県は全国と比較して、7歳(+0.17ポイント)、9歳(+0.37ポイント)を除いた全年齢でむし歯(う歯)の者の割合が低い結果となっています。また、全国では未処置歯のある者の割合と処置完了者の割合が9歳で逆転していますが、富山県では7歳で逆転しています。17歳を除く全年齢で未処置の歯のある者の割合は全国より低くなっています。

 

視力

 都市階級別(大都市、中都市、小都市、町村)の視力を比較すると、幼稚園、小学校、中学校では大都市より町村の裸眼視力1.0未満の割合が低くなっています。しかし、高等学校ではどの都市階級も70%前後でほぼ横並びとなっています。

 

g5

 

4.おわりに

 本稿では主要な項目について紹介しました。そのほかの結果についても文部科学省HPにて公表されています。

文部科学省HP「学校保健統計調査-結果の概要」

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/1268813.htm

 本調査の結果は学校保健行政上必要な資料として幅広く活用されています。

 調査対象となりました学校関係者様につきましては、引き続き調査にご協力をお願いいたします。

お問い合わせ

所属課室:経営管理部統計調査課経済動態係

〒930-0005 富山市新桜町5-3 第2富山電気ビルディング

電話番号:076-444-3191

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