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更新日:2025年11月4日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
| 内容 | 動画 |
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<冒頭発言> 就任2期目スタートから1年 <発表項目>
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<質疑応答>
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( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。

今日は3点発表事項があります。
その前に、私、昨年の11月9日から2期目の任期がスタートしております。もうじきそれから1年がたとうとしておりますので、それに当たっての私からのコメントを申し上げたいと思います。
この1年間、県民の皆様、また、事業者の皆様、そして県議会での様々な議論、そして市町村との連携、その他、県外などからも富山県を応援してくれる方もたくさんおられます。そして国会議員の先生方にも大変にご支援、お力添えいただいております。
そんな多くの皆様にご支援をいただき、お力添えいただきながら、この1年、県政を進めてまいりました。大変にありがたいことでありました。心から感謝したいと思います。
2期目です。これまでは特に震災からの復旧、やっぱりこれを中心に進めてまいりました。まだ道半ばではありますが、ロードマップに沿って、そのロードマップも常にアップデートしながらここまで進めてまいりました。
ご存じのように、いろんな被害の中でも、やはりとても深刻な液状化の被害、これは県内の5市で起きておりますけれども、これについても先般、その費用負担のあり方について、足並みがそろって方向が出たところでございます。
これが液状化エリアの住民の皆さんの合意形成には、皆さんの背中を押すことになろうかというふうに思っております。そういう意味では、一つ方向性が出たことは大きな進展だと思っています。このようにハードの復旧・復興、これは着実に進めてきているところです。
もう一つ、心の復興というものも当初から大切なことだというふうに思っておりました。これについては、例えば文化振興財団が様々なアーティストを派遣をしたりということ、これは結構な回数になっています。
それからスポーツのほうでも、これは私どもがやることじゃありませんけれども、スポーツチームも本当に一生懸命頑張っておられて、被災者を含めた県民の皆様に大きな勇気と感動も与えてくれています。こんなことも被災者の皆様が復興に立ち向かっていく、そんなことで大きな力になっているんだというふうに思っています。
それがやはりこの1年、優先してきたことですが、もう一つ、この1年、力を入れてきたこと、もちろん私の時間もかなりかけ、それからスタッフの仕事量もかなりかかっているのが総合計画の策定でございます。
特に未来共創セッションということで、素案の段階で15市町村を回ってワークショップを開催し、総合計画をより地域のご意見も反映したものにしようということで進めているところでございます。などなど、この総合計画には大変に力を入れてきたところでございます。
これから2年目は、もうじき総合計画ができれば成案を見たいというふうに思っておりますが、それに基づいて、2年目は、実際に計画を動かしていく年にしていかなければならないと考えております。
そこで、ぜひご理解いただきたいのは、昨年2回目の選挙に立候補するに当たり、マニフェストを発表しました。未来に向けた人づくりと新しい社会経済システムの構築、この2本の柱の下に100の具体策のマニフェストを掲げて当選させていただいたことでございます。
今、総合計画をつくるに当たって、まさにこの未来に向けた人づくりと新しい社会経済システムの構築、これを総合計画においても政策の2本の柱ということにしました。なので、今後は私のマニフェストも含めて、この総合計画の中で実現を目指していくという、そんなことになっております。
なので、総合計画の進捗状況も、これはまた都度皆様に分かるようにしたいと思いますが、そんな形で私の2期目の公約の実現を目指していくということになろうかというふうに思います。
2年目に向けて、引き続き総合計画の基本理念も「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山」の実現ということにしております。1期目から2期目、スムーズに今のところ流れているというふうに思います。2期目も引き続き、この「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山」の実現、これを目指して全力で取り組んでいきたいというふうに思います。
2期目、1年がもうじきたつということで、私のコメントは以上ということでご理解いただきたいと思います。
それでは、発表項目の1点目です。
まず、医療的ケア児の支援体制についてご説明いたします。
先月の10月23日ですけれども、小児科医の先生方、また、医療的ケア児のご家族などから、この件に関するご要望をいただきました。その内容を重く受け止めており、次のとおり、今後対応していきたいと考えております。
まず、富山県リハビリテーション病院・こども支援センターの利用状況、これはもちろんデータに基づいて把握しておりました。把握してはいたんですが、県全体の医療的ケア児への支援に対する潜在的なニーズまでは把握できていなかった面があります。それは認めなければならないと考えています。
今後、県全体の医療的ケア児の実情を把握するとともに、潜在ニーズも含めたニーズ調査を行っていきたいと考えております。
次に、レスパイトも含めた医療的ケア児の県全体での支援体制について協議をするために、関係者の皆様にお集まりいただく協議会の場を設置したいと考えております。
先日のご要望でも、関係者で協力して問題に取り組んでいくべきとのご意見もいただきましたので、ニーズ調査の結果も踏まえて、関係者の皆様と前向きに協議していければと考えております。
県リハビリテーション病院・こども支援センターでは、次期指定管理期間の令和8年4月1日から病床移行を予定しておりましたが、先日のご要望も踏まえて再検討しました結果、来年度の病床移行は取りやめ、現行の病床数のままとすることにします。
予定した病床移行について一応説明させていただきます。
これは利用状況を踏まえて、現状では稼働していない病床を削減するものであり、それを予定していたんですが、利用者のレスパイトのニーズにさらにお応えできるよう、病床運用における一定の余裕も勘案した上で削減数を設定しておりました。
しかし、先ほども申し上げましたように、潜在ニーズまでは十分把握できていなかったものと考えております。このため、今後のニーズ調査や協議会での検討結果などを踏まえて、改めて適切な病床数の設定について判断していくことにいたしました。
以上のように、県としては引き続き医療的ケア児やご家族が安心して生活できるように支援体制の整備に努めてまいりたいと考えております。
発表事項の2点目になります。
全然違う話になりますが、富山県道路除雪対策本部及び実施部の開設についてです。
間もなく今年も降雪期を迎えます。富山県では来週11月14日から来年令和8年3月31日までの期間、本庁の道路課に除雪対策本部を設置します。また、県内に8か所あります土木センター、土木事務所に除雪実施部を設置し、雪に備えます。
道路の除排雪などを適切に実施していかなければなりません。県民の皆様におかれましても、冬用タイヤへの交換、チェーンやスコップの携行など、冬に備えた早めの準備をよろしくお願いいたします。
また、万が一、災害級の大雪が予想される場合には、車での不要不急の外出は控えていただくよう呼びかけますので、これについてもご理解とご協力をお願いいたします。
今年の新たな取組みについて説明させていただきます。
富山県道路情報のホームページで道路除雪作業マップを公開いたします。これは除雪車両には今、GPS機器を搭載しております。このデータを活用して、県管理道路の除雪状況を閲覧できるサービスになります。
6時間以内に除雪が完了した区間を色分けしてマップ上に表示します。2時間経過、4時間経過、6時間と、そんなふうに色を微妙にグラデーションをつけて、お分かりいただけるように示してまいります。なので、外出する際の情報としてご活用いただければと思います。サービスの詳細は道路課へお問い合わせいただければと思います。
県のホームページでは、このほかにもカメラ画像、積雪量、路面温度などの情報も提供しております。気象庁から発表される気象情報と併せて、行動される場合のご参考にしていただければと思います。
最後に、同じく除雪の話題ですけれども、除雪トラックシミュレーターの操作体験会を開催するということです。
防災危機管理センターの1階、交流展示ホールで、このシミュレーターの操作体験会を開催いたします。これは運転操作をバーチャルで体験することによって、1つは除雪オペレーターあるいは将来のと言ったほうがいいんでしょうか、将来の除雪オペレーターを育成することにつなげる、技術力の向上につなげるということ。
それからもう一つは、県民の皆様に、この除雪という作業がいかに大変な作業なのか、また、その機器の操作というのはとても複雑な作業になります。こういうことをオペレーターの皆さんが雪の中で、ましてや時間を問わずやっておられるんだということ、そんなことにご理解を深めていただいて、思いをはせていただきたい、そのようなことも目的としております。
11月17日から21日までの5日間ですけれども、この開催を予定しております。体験されたい方は事前の予約が必要となります。これはホームページで、もうじきちゃんとフォームをつくってやりますので、それをご覧になって事前に予約をお願いしたいと思います。小学生以上の方はどなたでも乗って体験していただくことができます。
なお、このシミュレーターは、国交省の北陸地方整備局北陸技術事務所のご協力をいただいて、お借りをしております。こちらのほうで2台お持ちなんですが、そのうちの1台を今回、富山県でお借りするということです。また、詳細なことについては道路課へお問い合わせいただければと思います。
3点目、ウェルビーイング指標の活用に向けた取組みです。
まず、1つはウェルビーイング・ダッシュボードの公開についてです。
県民のウェルビーイング向上のために、ウェルビーイング指標のデータを様々なグラフや表で表示をし、見えにくい情報を視覚化できるウェルビーイング・ダッシュボードを、富山県では施策の立案に活用しております。
このたび、それをオール富山で県民のウェルビーイング向上に取り組むために、このダッシュボードを県内の市町村あるいは企業の皆さんが活用いただけるようにリニューアルして、本日から一般公開をいたします。そのお知らせです。
このダッシュボードでは、年代とか性別など11の属性が分かるようになっておりますが、それを絞り込むことによって、データの乖離の状況を把握する比較分析が可能になります。また、ウェルビーイング指標の設問だけではなくて、施策に関するその他の設問もありますので、そうした設問同士が連動して上下する関係を把握するという相関分析もできます。
これらの分析によって、これまで見えていなかった課題やニーズを明らかにすることができると考えております。
このダッシュボードの一般公開による活用のイメージとしては、まず、例えば県内の市町村、県と同じく行政組織において使えるということです。このダッシュボード、先ほどいろんな絞り込みができると申し上げましたが、市町村というデータも入っておりますので、例えば自分のところの自治体の状況はどうだろうとかという、そんな絞り込みもできますので、ご利用しやすくなっています。そして、住民の皆さんの課題やニーズを把握いただくことで、施策の立案につなげていただけると考えております。
また、民間の企業においてもご活用いただけるのではないかと思います。課題やニーズから県民のウェルビーイング向上につながる新たなサービスの創出が期待され、企業にとってもウェルビーイングを上げるというのは、これは県民、すなわち企業にとってはお客様にとってよいことでありますから、そのデータを活用されて、新しい商品やサービスの創出ができるのではないかと、企業にとってはビジネスチャンスの拡大につながるのではないかと考えております。このほかに、市町村やあるいは企業のほかにも大学などの研究機関での活用もできるのではないかと考えております。
皆様の税金を使わせていただいて、ウェルビーイングの向上に取り組んでまいりました。また、富山県の政策に生かそうということで様々な指標もつくってまいりました。これをぜひこの機会にリニューアルして、多くの皆様が活用できる形で公開をしたいということです。もちろん言うまでもないことですが、個人情報などは一切入っていません。その辺はご心配のないようにと。
このダッシュボードの基礎データとなる県民意識調査ですが、今年度の速報結果が出ましたので、この概要をご説明いたしたいと思います。
去る7月に5,500人の方を対象に調査を実施しました。約半数の方から回答をいただきました。毎回なんですが、本当の多くの方にご協力いただいております。心から感謝を申し上げます。
全体の傾向は過去の調査とおおむね同様で、現在の総合実感は10代で高く、40代や50代が低くなっているという傾向が見て取れます。この結果については本日、県のホームページで掲載するとともに、データをウェルビーイング・ダッシュボードに加えて、これも公開をさせていただきますので、県のホームページまたはウェルビーイング特設サイトからご確認をいただけます。
そしてこの項目のもう一つの発表ですが、ウェルビーイング・チェックゲームについてです。
県では、これまでも県民の皆様が県民意識調査と同じ設問に答えることで、ご自身の幸せの状態を確認できるウェルビーイング・チェックを特設サイトに設けて、その普及を進めているところですが、これとは別に、今回、お子さんや時間のない大人でももっと気軽に体験してもらえるよう、ゲーム的な要素を取り入れた簡易なチェックを新たに作成し、これも本日から公開をいたします。
ご覧のようにかわいらしいと我々は思っていますが、ウェルビーイングの妖精と共に7つの簡単な質問に答えていただきながら、ご自身のウェルビーイングの花を咲かせることができます。ウェルビーイングの向上に向けて、どのように取り組めばよいかを楽しみながら気軽に知っていただくことができます。ということでご紹介いたします。
最後に、既にご案内済みなんですけれども、今後も県では県民の皆様に向けたウェルビーイングに関する様々なイベントを予定しています。
まず、10月28日から12月19日まで、企業にお勤めの皆様が、ウェルビーイング向上が期待されるアクションにチャレンジして、意識や行動の変化につなげていただく、ウェルビチャレンジキャンペーンを開催しております。
そして、11月16日の日曜日になりますが、若い世代にウェルビーイングについて考え、行動してもらうことを目的に、ゲストに本県出身でホリプロに所属する人気アーティストの前田大輔さんをお迎えし、県内で活躍されている高校生とのトークイベントを初めて開催いたします。11月16日です。
また、12月21日日曜日には、県とのつながりを深めてもらうために、若手社会人、卒業間近の学生さん向けに、チームでチェックポイントを回り、地域の魅力を発見しながら得点を競うロゲイニングを開催いたします。
3点、いずれも詳細につきましては県のホームページや特設サイトをご覧いただければと思います。
冒頭、私からは以上です。
【記者】
まず、医療的ケア児の支援体制について伺います。
今後の対応ということで、ニーズ調査と協議会の設置ということなんですが、具体的なタイムスケジュールのイメージとして、例えばいつまでにとか、そういうめどみたいなものはあるんでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
特にスケジュール感については決めておりません。というのは、きっかけはリハ病の病床のことについてで、いろんな議論を始めたわけでありまして、ご要望もいただきました。ただ、私としては、これはリハ病の病床だけにとどまらないことだというふうに思います。
医療的ケアが必要なお子さんたちは、いつまでももちろん子どもではないわけです。18歳を過ぎたらどうすればいいのかということ、それから18歳になるまで学校について、これについてもどういった教育面での対応が可能なのか、あるいはすべきなのか、そのようなことにも話は広がっていくと思います。なので、様々な専門家の方々とこんなことを協議していくことになろうかというふうに思います。
まずは論点も整理する必要もあろうと思いますし、それに従って、場合によっては分科会ということになるのかもしれません。そんなこともあるので、現時点では特に、のんびりするつもりはないわけであります。医療的ケア児をお持ちのご家族の皆さんは大変な日々をお暮らしなわけでありますから、ゆっくりしているわけにはいかないと思いますが、といって拙速に結論を出せることでもないと考えております。
【記者】
続いてウェルビーイング調査のことで伺いたいと思うんですが、意識調査の結果が本日この後、今、公開されているのかもしれませんけれども、この概要、ここではおおむね同様という傾向だったとは書いてあるんですが、結果を見られて、知事の受け止めがあれば伺えたらと思います。
【知事】
概要を見ますと、何だ、一生懸命旗を振って、あんまり変わっていないじゃないかということを言われたいのかなと今思いましたが、これを細かく解説し始めると本当に幾ら時間があっても足らない。これはぜひまた担当課に問い合わせていただきたいと思います。
それぞれの設問で、やっぱり確かに、これは我々の施策がちょっと効いてきたんだなというような項目もあるんですね。なので、詳細については担当課にお問い合わせいただければと思います。
それから、今年の県民意識調査についてですけれども、5,500にお出しをして2,700名から回答が出ております。正確には2,719名からご回答をいただきました。本当に大変高い率での返答だというふうに思っています。
それで、これはもちろん年齢区分が偏っては結果にも偏りが出るので、それは統計のいろんな手法も活用して、年代ごとにほぼ同じぐらいの方々のサンプルが取れるようにという調査方法をしております。なので、そのあたりは工夫の成果が出ているということであります。そういうことですね。
【記者】
続けて、先週も伺った延長になってしまうんですが、クマ対策について伺います。
人身被害については、少しこの1週間ぐらいは止まっているのかもしれませんけれども、出没自体は相変わらず続いていますし、今日も富山市で緊急銃猟があり、駆除もあったということです。
自治体にとっての負担が長く続いているというふうにもなっていると思うんですが、こういった面からクマ対策の現状、自治体の負担という切り口でも伺いたいと思うんですけれども、何か考えていらっしゃること、対策としてこれから新たにやっていきたいことなどがあれば伺いたいと思います。
【知事】
ありがとうございます。
15市町村それぞれで大変に奮闘されているというふうに思っています。今日も、おっしゃるように、富山市で県内としては2件目、それから全国的には12件目の緊急銃猟で1頭捕獲をしたということです。駆除したということです。
今日については、富山市さんからは県からの応援チーム、クマ被害対策専門チームがありますが、これは特に必要ありませんということだったので、我々は出張ってはいません。
ただ、市町村によっては、マンパワーの比較的あるところあるいは比較的少ないところがあるので、このあたりは臨機応変に、応援が必要なときは応援チームを派遣するということももちろん準備はしているということです。ただ、まだ自衛隊さんにというまでにはいかないと私どもは思っています。
【記者】
発表なさった中から、医療的ケア児の支援体制につきまして伺えればと思います。
先日、医療的ケア児のご家族様、また小児科の先生の皆さんからご要望を受けて、迅速なご対応をなされたものと、皆さん感謝なされると思います。
その一方で、先ほど知事もおっしゃったように、潜在的ニーズの把握がなかなか難しかったということなんですけれども、潜在的なので難しいとは思うんですけれども、なぜ潜在的なニーズの把握が難しかったのかというのがお聞きできればというのが1点と、それから県全体での医療的ケア児の支援体制を検討する協議会の設置ということなんですが、メンバーさんはどのような方をお考えで、時期的にいつ頃から協議を始めたいと思っておられるのか伺えればと思います。
【知事】
ありがとうございます。
先ほども申し上げましたが、予定していた病床移行、一般には皆さん、削減とおっしゃいますが、病床を移行するということですけれども、これはあくまで利用状況を踏まえて、我々もデータを取っておりました。現状では稼働していない病床を削減するということを考えていました。レスパイト利用も年々増加には対応してきていたわけであります。
それをもっとよりご要望に沿えるようにということもできるように、病床運用において一定の余裕も勘案した上で、この削減数は設定していたものでありましたが、おっしゃるように潜在ニーズまでは十分把握できなかったということ、どうして潜在ニーズが把握できなかったかと言われますと、やっぱり我々の想像力がちょっと足りなかったのかなというふうに思っております。
データベースド・ポリシー・メイキング(データに基づく政策立案)ということを言っておりますが、データだけには表れない、やはりこの前、お母様、医療的ケア児のママたちからも聞きましたけれども、やっぱり行きたくても行けないこともあるんだと、あるいはレスパイトの前のいろんな準備段階でも結構時間が取られて、仕事を持っておられる方もおられるので、そのところになかなか時間が取れなくて行けないという例もあるんだということ、このあたりはやはり実際にそんなお話をお聞きするまで我々の想像力ではちょっと思いが至らなかったということは、率直に反省をしているところでございます。
ただ、ぜひこれはご理解いただきたいんですが、データをもちろん取っております。そして明らかにこの病床は減らしても、それでも十分に対応できることではないかというふうに考えたわけであります。そのあたりは、やみくもにやっていたんではないということはご理解をいただきたいと思います。
それから、十分にご要望にお応えできなかったとしたら、それは病床数だけの問題ではないということです。やはり看護師さんも、医療的ケア児のケアというのは、大変に複雑なオペレーションもあるというふうに聞いております。なので、そのようなことに対応できる看護師さんの育成ということも今後の課題だということも今回分かりました。
【記者】
協議会のメンバーさんはどのような方で、いつ頃から始動されるのかという(ことも伺えればと思います)。
【知事】
そうですね。そちらのほうの質問ですけれども、まず、この潜在的なニーズを改めて調査しようと考えております。それからいろんな論点も、さっきも言ったようにいろんな論点が出てこようかと思います。事は単にベッド数の数だけということにはならないと思っています。看護師さんがどれぐらい必要なのかということもあると思います。それからさっき申し上げた学校教育にも関わってくると思います。
そのようなことをまず調査をする、それから論点を整理する、それで協議会の顔ぶれというものも考えることになると思います。なので、現時点では協議会の顔ぶれということについては、十分にお答えはできないですね。
【記者】
前回の会見でも、看護師さんについてなかなか難しい面があるとおっしゃっておられたので、この発表をお聞きしまして、素直に看護師さんもマンパワーを確保できての支援体制なのかなというふうに考えたんですけれども、そうではなくして、看護師さんの数もこれから調査なさるという理解でよろしいんでしょうか。
【知事】
看護師さんの数というのは、これはもう把握はできています。現在、実際働いておられる方の人数はもちろん把握はできますし、また、看護協会でも潜在的な看護師さんのデータというのはお持ちなので、看護師さんの数は把握できていると思います。
【記者】
いえ、増員なさるということではなくて、現在の体制を維持されたままでこの病床の移行も取りやめという理解でよろしいですか。
【知事】
リハ病の看護師さんを増強するという意味ですか。
【記者】
はい。
【知事】
その必要はあるんだと思います。それも潜在的なニーズも含めて調査をした上で、どれぐらいのニーズに応えるために、どれぐらいの看護師さんが必要なのかということは、調査の結果、考えることだというふうに思っていますが、ただ、仮にデータからこれだけ必要ですよねということになっても、その人数の看護師さんをすぐに確保できるかどうかは、これは予断を持って発言はできないですよね。
もちろん新しい看護師さんを育成する、また、確保するということに努めておりますが、一方で何らかの理由で離職される方もおられる。なので、そういった離れた方を、何らかの理由で離れられる方がいるのは、これはこれで致し方のないことですが、でも、例えば数年たったことによって状況が変われば、またカムバックしてもらえる方もおられるんじゃないか。そのようなことも含めて、育成、確保ということも一方でやっていく必要はあると思います。
これは今回の課題に限らず、そもそも常にドクターと共に、看護師さんの育成、確保ということもいつも課題ではあります。
【資料1】医療的ケア児の支援体制について(PDF:194KB)
【資料2】富山県道路除雪対策本部及び実施部の開設について(PDF:748KB)
【資料3】ウェルビーイング指標の活用に向けた取組みについて(PDF:855KB)
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