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更新日:2025年8月5日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
内容 | 動画 |
<冒頭発言>
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<質疑応答>
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( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。
冒頭、既にプレスリリースもしているところですけれども、熱中症警戒アラート、これが連日発表されていますけれども、今でも暑い日が続いています。熱中症のリスクがとても高まっているということです。間もなくお盆を迎えますが、家の中で過ごされる時間も多くなる時期となります。熱中症の発生場所は、住宅や敷地内が約4割なんです。これは実は最も多いんです。外より多いということです。家にいる時でも注意が必要だということ、ぜひこれをご理解いただき、適切に対応していただきたい。
また、昨年度県内で緊急搬送された方の65%は65歳以上のご高齢の方ということです。本日チラシをお配りしましたが、ご高齢の方は暑さを感じにくいこと、それから体温の調節機能が低下しておられるということ、そんなことから熱中症のリスクが高く、特に注意が必要です。県民の皆様におかれましては、冷房を適切に使用し、また水分と塩分を補給するなど、十分な熱中症対策をお願いいたします。
また、ご自身だけではなくて、ご家族やご近所、職場など身近に高齢者がいらっしゃる方は、この熱中症予防行動をそういった方々に声がけして呼びかけていただく、そのような協力もお願いしたいと思います。みんなでこの熱中症のリスクを乗り越えていきたいということでございます。どうかよろしくお願いします。
【記者】
熱中症にも関係するんですが、高温少雨が続いているということで、午前中には渇水対策会議もありました。気象台のほうからは、直近の予報としては今日から明日にかけて、線状降水帯が発生して、災害発生の危険が高まるっていう予報もある一方で、長期的には、1か月予報ではこの少雨を解消するまでの降水量にはならないという可能性の指摘もあります。
こういった現状と、午前中の議論なども踏まえまして、改めて県民の皆さんへ呼びかけなどありましたら、お願いしたいんですが。
【知事】
ありがとうございます。
今日、富山気象台からも専門的なお話をお聞きをしました。雨が少ない、また高温である。この両方のことが、様々なリスクを高めているということ。それで今日は、これ実は、ざくっと調べたところ、本県始まって以来、初めてのことだそうです、渇水対策会議というのは。それぐらいに本県は長年水には恵まれてきたということ。もちろん一方で、洪水などという災害にも面してきたわけですが、でも基本的に水に恵まれていたということ、そんなことに感謝しながらですが、渇水対策会議を行いました。
そこでも申し上げましたが、農業用ダム、また主要な農業用のため池、そして土木部所管のダムなどの貯水状況を調査していますが、最新の7月31日時点で平年値と比較して、土木部所管のダムでは、16か所中の14か所、それから農業用ダムでは全て、貯水率が低下しているということです。主要な農業用ため池でも貯水率が平年値を下回るという、まさに渇水の兆候が見られています。
県としては、2年前、令和5年度も結構厳しい気候でした。そのときに渇水用の農業用水を確保するための県の単独事業もつくりました。これもご利用いただいております。それから様々な作物の栽培管理の仕方についても周知をしているということ。それからまた今、新たに国の補助事業もできましたので、それも大いに活用するようにという、そのようなこと。国の補助事業については、今、最後の調整をしております。近々またご案内できると思いますが、こういったことも活用できればというふうに思っています。実際、今朝の会議では、砺波市、魚津市、小矢部市、氷見市、高岡市で、渇水対策の事業を、いわゆる給水車を出して、農業用水の確保をしているということも報告をされました。引き続き状況をよく見て、また気象台とも連携を取り、それから国交省とも連携を取り、しっかりと対応していきたいと思います。
ただ、今まだ一般の県民の皆様への節水の要請までには至っておりません。これは実際に水道を管轄しておられる各市町村で状況を見られて、必要とあればそんな節水のことも要請をされるかもしれません。現時点ではそこまではいっていないということ。県としても市町村としっかりと連携を取って、そのあたりを見極めていきたいというふうに考えております。
いずれにしても、水というのは限りある資源だということ。平事ももちろんですが、今、特に無駄遣いをしないように県民の皆様にはお願いをしたいと思います。
【記者】
続けて質問です。
昨日、石破首相が、米の増産への転換の方針ということで表明がありました。米の価格高騰の要因が生産不足にあるという認識を示された上で、農業者が増産に前向きに取り組める支援に転換するという発言がありました。この増産方針についての知事の受け止めと、また県内農業への影響についての考えを伺えればと思います。
【知事】
昨日ちょうど私は全国知事会の農林水産物輸出拡大プロジェクトチームのリーダーとして、先月開催された全国知事会議in青森、ここで取りまとめをした輸出拡大への提言、これを小泉農林水産大臣にお渡しをして、その後いろいろと意見交換をしました。その後に、これから米に関する関係閣僚会議なんだよと言って出ていかれました。まさにそんないいタイミングでお会いできたというふうに思っています。
今回の閣僚会議は3回目というふうに理解しております。米の増産にかじを切る政策へ移行するんだという、これは一つの、昨日、大臣もおっしゃっていましたが、日本の農業、米作にとって本当に画期的なことだというふうなことをおっしゃって、その会議に向かわれたところであります。
増産にかじを切るということ、そして併せて、需給変動にも柔軟に対応するために官民併せた備蓄の活用、そして農地の集積、集約などによる生産性を上げるということ。そして増産の出口として、1つは輸出の抜本的な拡大をしようと。そして余裕を持った需給見通しの作成と消費拡大などの方向性が示されたという理解をしております。
国においては、供給量や需要量、また消費動向を正確に把握し、実態に即した需給見通しも作成していただきたいと願います。また、仮に増産により供給過剰になる場合もあるかもしれませんが、そうなった場合、米価の値崩れを心配しておられる生産者の声もあります。こうした懸念を払拭していただきたいと願っています。また、米価の安定が図られて、生産者、消費者双方に納得感が醸成されるよう対策を講じていただきたいと思います。この米価の安定ということがやっぱり生産者にとっても、消費者にとっても大切だというふうに考えております。
ちょっと前のアンケートですが、生産者の皆様は3,000円ないし3,500円、5キロ当たり、これの生産者価格が良いのではないか。一方で、消費者の方は2,000円から2,500円を希望しておられる。このギャップをどう落ち着かせるか、そんなこともあろうかというふうに思います。
今回の方針は、米の増産を望まれる農業者の声もある中で、そういう意味ではタイムリーなものと思いますが、本県は水田農業が中心の農業でありますから、本県にとっても大きな政策転換と受け止めています。今後、国から関係の制度、あるいは支援策の具体的な見直し内容などが発表されると思っております。これらの情報把握に努めるとともに、関係団体の意見を伺いながら、どのようにこの大方針に富山県として、富山県農業として対応していくのか、このようなことを検討していきたいと思います。
【記者】
ガソリンの暫定税率のことでお伺いしたいんですが、今、税率廃止に向けて与野党の実務者協議が始まって、廃止に伴う代替財源確保をどうするのかということを焦点に話し合われておりますが、知事としては、以前は地方の実績、影響を踏まえてほしいというふうにおっしゃっていましたけれども、いざこうやって協議が始まった今の段階については、知事としては、今どのように受け止めていらっしゃいますか。
【知事】
ありがとうございます。
前回と特に変わりませんが、試算によりますと本県にとって58億円の減収要因になるということ。税収減の要因になるということです。それぐらいの金額が減るというのは、実は6,000億円の年間予算ですけれども、前も申し上げたように、それをかなりの県債で賄っているということですから、58億円というのはとても大きな金額だというふうなことはご理解いただきたいと思います。
なので、代替の財源をしっかりと政党間でお話し合いをいただき、我々の税収が減って、我々の仕事がしづらくなるということは、即、県民の皆さん、また市町村の住民の皆さんの日々の生活に影響が出かねないことですから、この辺り、国全体の税制を考えられる上でも、そういった最前線のことまでぜひ目配りをしていただきたいと考えております。
それから、この税金は、またインフラの整備などにも、もちろん使われています。ちょうど昨日、東海北陸自動車道の4車線化の推進大会が東京でありまして、その後、各関係方面に一日も早い全線4車線化を要望に行ってまいりましたけれども、こういった観点からも、これもやっぱりインフラ整備の、道路整備の財源をどうしていくのかということにも関わってまいります。なので、ガソリンの値段が下がるということは、それは車のユーザーにとってはメリットなんですが、全体的な最適を求めていただくという、そんなことはぜひお願いしたいと思います。
【記者】
最低賃金の引上げについてお伺いしたいと思います。
中央最低賃金審議会は、今年度の最低賃金引上げの目安を全国平均で63円にするように答申しました。これを目安に各都道府県で上げ幅を決めていくと理解しているんですけれども、最低賃金の引上げは物価高を上回る賃上げという観点で重要な一方で、中小企業の経営者さんにとっては負担になることも事実かと思います。県として、この上げ幅も決まると承知しているんですが、中小企業への支援で何か考えていること、例えば補助金を交付するとか、もしそのようなお考えがありましたら、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
【知事】
ありがとうございます。
中央最低賃金審議会の発表を受けて、本県の富山地方最低賃金審議会でも、今月の中旬ぐらいには改定額を答申する予定と聞いております。
県としては、その議論の公正性を尊重するという立場でずっと来ておりますので、この審議内容は注視していきたいと、当然考えています。仮に本県においても目安どおり引上げが行われるとすると、現在の998円から6.32%増の1,061円となると思います。一方で、企業の賃金支払い能力、あるいは過度な引上げによる雇用環境への影響といった観点にも我々としては十分注意を払っていく必要があると考えています。
このため、県としても引き続き富山県賃上げサポート補助金、また、キャリアアップ奨励金をはじめとする支援策を継続してまいります。また、もっと根っこのところでは、価格転嫁の支援もするという。それからDXや省エネ、人的投資の支援などをすることによって、生産性の向上を図っていくと。そして企業が付加価値を増やしていただくことによって、円滑に賃上げにつなげる、賃上げの原資をしっかりと確保して、そして賃上げをしていただく。無理して歯を食いしばっての賃上げは長続きしませんので、ちゃんと企業の力もつけて、よりもうかる体質にした上で、賃上げをしていただく、そのようなお手伝いを検討してきましたし、今後もしていかなければならないと思っています。
【記者】
この最低賃金の今回の引上げを受けて、何か新たな支援策を打つみたいなところまではまだ至ってないということでよかったでしょうか。
【知事】
そうですね、これまでもかなりそういった支援策やメニューは充実していると思っていますので、ただ国でも重点支援をするという話もありましたので、それは例えば交付金が来るのかもしれません。多分、そういう形だと思いますが、その交付金を使ってということは、今、内々に部局では勉強をしているところです。
【知事】
そうしましたら、渇水の話もありましたが、実は、本日の11時5分に北陸地方気象情報が出まして、6日、今日の遅くから明朝にかけて、線状降水帯が発生する可能性があると発表されました。新潟、富山、石川についてです。これを受けて、本日の15時45分から、危機管理連絡課長会議を開催することにしました。線状降水帯の予想に対して、迅速に対応するために、危機管理連絡課長会議を開催をいたします。
それともう1つは、あまりうれしくないニュースですけれども、食中毒注意報が発令をされたということです。これについてもやっぱり調理室、あるいは台所、整理整頓して常に清潔に心がけていただきたいと。また、包丁やまないたなどの洗浄、消毒を徹底をしていただきたい。ネズミ、ハエ、ゴキブリなどの駆除を徹底していただきたい。それから肉の加熱など、十分していただく。特に、今アウトドアでバーベキューもしたい、皆さんされたい時期だと思いますが、これなども十分に加熱をしていただくことが大切だというふうに思います。食中毒注意報が発令されたということもお知らせをしておきたいと思います。
そして、最後に1点、ご紹介をしたいことがあります。それは、夏の甲子園、富山県代表、未来高等学校富山が代表となって、先般も開会式に元気な姿で行進をしている映像を見て、ぜひ頑張ってほしいというふうに思ったのは皆さんも一緒だというふうに思います。
そこでご紹介したいのが、選手たちが言わば遠征をして、そこで交通費もかかります。それから宿泊費などもかかりますので、ある程度のお金がかかるということです。今、未来富山が立地しております魚津市さんが中心になって、この募金活動をしておられます。今、チラシを配りましたが、どうかやはり富山県の代表なわけですから、皆さんにはぜひその募金についての紹介を、また、皆さんのほうからも県民の皆様にご紹介いただきたいというふうに思います。
何分、開校間もない高校であります。8年。それからもう生徒数イコール野球部員ということなので、生徒数やOBの数も少ないということで、結果、なかなか募金が集まっていないというふうに聞いております。魚津市さんも本当にチラシの作成、またホームページ掲載、市を挙げて協力しておられることですから、富山県としても私からこのような紹介をさせていただきたいというふうに思います。
募集の要綱については、チラシにあるとおりであります。どうか皆さんからも県民の皆様にご紹介をいただきたいということであります。どうかよろしくお願いします。初戦は10日です。まだ日はあるので、当然、毎日宿泊費もかかっているわけですから、まだ間に合うと言ったらあれですけれども、これからもぜひそんな募金をお願いできればというふうに思います。
以上、ご紹介をさせていただきました。
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