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更新日:2025年10月10日

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定例記者会見[令和7年10月14日(火曜日)]

  • 日時:令和7年10月14日(火曜日)13時30分~
  • 場所:4階大会議室

1.知事からの説明事項・質疑応答

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画

<発表項目>

  1. カスタマーハラスメント防止対策事業について

【令和7年10月14日(火曜日)11時30分〜】知事定例記者会見(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

<質疑応答>

  1. カスタマーハラスメント防止対策について
  2. 新首相に望むこと、政治空白の長期化について
  3. 大阪・関西万博閉会にあたって
  4. 富山県民手帳の発売終了について
  5. 夜間中学の学校名募集について

2.記者会見録

( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。

1.知事からの説明事項

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1.カスタマーハラスメント防止対策事業について 

 今日は、発表事項が1点あります。

 カスタマーハラスメントの防止対策事業ということで発表いたします。よろしくお願いいたします。

 まず、1つ目なんですが、ポスターの作成です。

 法改正により、来年度からカスタマーハラスメント防止対策が、企業に義務化されることを踏まえて、富山県内でもカスタマーハラスメント防止対策を推進することを目的に、富山労働局さんの監修の下、富山県では新たに2種類のポスターを作成しました。

 配布をご希望の県内事業所に対して無料で配布いたしますので、ぜひご活用いただきたいと思います。詳細は、県のホームページをご覧ください。申込みの仕方などを書いてございます。

 2種類ありまして、店舗内掲示用ポスターは、例えばレジの横などに掲示することを想定したもので、顧客などに向けてカスタマーハラスメントの防止を呼びかけることを目的としたポスターになっています。富山弁での呼びかけや、お客様も働く人もお互いに尊重される社会へというメッセージを盛り込むことで、顧客である県民の皆様がカスタマーハラスメントへの理解を深めていただくことも狙いとしています。

 事務所内掲示用ポスターは、従業員の休憩スペースなどに掲示することを想定したもので、従業員に向けてカスタマーハラスメントを受けた際の社内の相談窓口を案内することを目的としたポスターです。

 次は、カスタマーハラスメント防止対策セミナーについてご説明申し上げます。

 カスタマーハラスメントについて、最近の法改正の動向やカスハラ防止対策を既に実施されている優良事例について紹介するセミナーを、11月14日金曜日14時から実施いたしますので、ぜひご活用ください。

 最後になりますが、カスタマーハラスメントに関する相談窓口についてご紹介いたします。

 県の労働相談窓口では、カスタマーハラスメント防止対策を含む労働問題全般の相談を受け付けています。カスタマーハラスメント防止対策も含めた労働問題について、お困り事があった際には、ぜひご活用ください。

 私からは以上であります。 

2.質疑応答

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【記者】

 まず、発表項目のカスタマーハラスメントに関係して伺います。

 全国の自治体では、東京都、北海道など条例を制定する動きがあります。検討をしているという自治体も幾つか出てきています。そういった中にあって、富山県としてカスタマーハラスメント防止に向けた、特化したような条例の制定など、お考えがあるのかどうか伺えたらと思います。

【知事】

 ありがとうございます。

 お答えしますが、現時点では、富山県として条例制定に着手する予定はありません。先般アンケートもありましたので、そのようにお答えをしています。

 先ほど申し上げたように、来年度からの事業主へのカスタマーハラスメント防止対策の義務化を見据えて、今発表したポスターを作ります。店舗用、それから従業員用ということ、それからセミナーを実施いたします。また、相談窓口の設置を着実に実施し、県内におけるカスタマーハラスメント防止対策を推進していきたいと思います。

 確かに今回の国の法律以前に条例を制定しておられる道都県もあるというふうに聞いていますが、これ、それぞれに何か注目されるような事件があったりとかいう、そういう個別の背景があるというふうに理解をしております。

【記者】

 続いて、発表項目外の質問になりますが、先だって公明党の連立の離脱の動きがありました。新たな首相が決まっても、再び少数与党での難しい国会運営が予想されるという状況になっています。

 知事は、ふだんいつも安定した政権ということでよく希望される旨を言っておられると思うんですけれども、この後選ばれる新しい首相に何を望まれるのかということを伺えたらと思います。

【知事】

 ありがとうございます。

 今、多党化の状況、ヨーロッパで多く見られるような多党化の状況に我が国もなっているということでありまして、これまでもそうでしたが、連立がマストな状況になっているということでございます。なので、そういう意味では、安定した中央政府ということを、いつも私は地方自治体を預かる者として望んでおりますが、なかなかそれが難しい状況にあるんだというふうに思います。

 やはり多党化というのは、今もオランダなんかでは1つ抜けて、また政権が替わるみたいなこともありますので、そういったことが結構頻出するようになるのだというふうに思います。さりながら、やはり地方自治体を預かる者としては、やはり極力政党の皆さんが国家のことを第一に考えていただいて、少しでも安定した政府が続くことを期待しております。

 新しく首班指名される総理の方には、やはり今の物価高のこと、それから社会保障制度のこと、これらについて早急な補正予算も含めて手を打っていただきたいと願っています。特に中小企業の対策、中小企業の倒産がじわりと増えてきているということを、我々としても憂慮しているところであります。これは一刻の猶予もないと考えています。中小企業対策を中心とした経済対策、これをまずはお願いをしたいというふうに考えています。

 いずれにしましても、繰り返しになりますが、多党化で連立ということになるので、それぞれ政党のご主張というのはあるんだと思います。やはりそれを掲げて選挙をされた主張というのはあるんだというふうに思いますが、そういう党の主張を通すということももちろん大切だと思いますが、ぜひ、それとともに国家のことを考えていただく、そのために時には自党の主張を少し控えても、全体、政府のために国のためにという、そんなぜひご見識をお願いしたいというふうに考えます。

【記者】

 もう1点、ちょっと関連するんですが、参院選が7月にありまして、その後政治空白、総裁選の動きもあって長期化していると思います。この政治空白の長期化について、首長として思われることを伺えたらと思います。

【知事】

 具体的に我々としては、通常この時期に出る補正予算がちょっと見通せないということ、それは我々としては困った状況だなと。でも、これも我々もいろんな状況に対応しながらやっていく必要があるので、先を見ながら今自治体としてできること、単独でできること、そんなことをやることが我々の務めだというふうに思っています。

 それは、現実に我々としては憂慮していることではありますけれども、でもそれ以外、もちろん政府は今もあるわけでありますし、石破総理の下でできる限りの対応はされているというふうには理解をしております。

【記者】

 私から最後にもう1点質問なんですが、昨日、大阪・関西万博が閉幕しました。県のブース出展もありましたし、県内企業・団体の出展、出演もありました。閉幕した万博について、総括といいましょうか、どのように評価されるか伺えたらと思います。

【知事】

 昨日まで184日間にわたる万博、日に日に盛り上がりが出てまいりまして、入場者数も大変に多くなったということ、大成功に終わったことを国民の一人として喜びたいと思います。

 まず、4月12日(※)の開会式にお招きいただきましたけれども、そこで本当に冒頭に何か聞き覚えのあるメロディーだなと思ったら、何と「こきりこ」が使われていまして、最初の音楽にですね。まずそこで感激をしたことであります。

 そして、6月には、富山県ブースを3日間にわたり出展をし、当初我々のもくろんでいた数字を大きく上回る5万人の方々に入場をいただきました。そして入場をいただいただけじゃなくて、やっぱりおすしをもっと食べるには富山に行かなきゃねという、そんな感想もいただきました。

 また、このためにいろいろPRを打ちましたユーチューブ広告、あるいはインフルエンサーや来場者によるSNS投稿を促すこと。また、HOKURIKU+との連携で富山県の認知度向上、あるいは魅力発信、これらの効果は大きかったというふうに思っております。そういう意味では、万博出展の目的を達成することはできたというふうに考えています。

 さらに開会式に関西経済界の方々を、主だった方々をご招待し、ご出席をいただきました。それが例えば、JR西日本さんを交えて北九州市とのすし連携をさらに強化する。また、文字通り富山と北九州をつなぐ、そんなことにつながったというふうに理解をしております。

 またインド、インド館との交流をいたしましたが、それがきっかけとなり、富山県とアンドラプラデシュ州の交流をアピールしたことがモディ首相にも伝わり、先般首相が来日されたときの知事との懇談会がありましたが、その場で、富山県とアンドラプラデシュ州の交流が地方と地方の交流という意味での好事例として、首相の口から言及いただいたということ、これも万博での効果だというふうに思っています。

 そして、出展中には、すしを振る舞わせていただいたんですが、その特殊冷凍テクノロジーのクオリティーの高さを称賛する声が相次ぎました。今後の可能性、例えば輸出するときにこの冷凍技術を使ってするというか、そのようなことの可能性を感じました。

 それをある意味じゃ受けて、農水省の米加工品の輸出向け試食会、これ、小泉進次郎大臣の強い肝煎りで開催されたと伺っておりますが、ここでもまさに我々が富山県ブースで出展した技術を使った冷凍、解凍したすしをお食べいただきまして、これは冷凍と言われても信じられないというような大変にすてきなコメントもいただいたということで、また我々の大きな励みになったところでございます。

 そして今、県のことを中心に申し上げましたが、今回県以外も民間企業、あるいは職人さん、作家さん、本当に多くの方々が、これ言い出したら切りがないんで枚挙にいとまがないという、まさにA4で5ページぐらいあるんですけれども、これはまた控えますが、本当に多くの方がいろんなパビリオンの建設やあるいは内装、あるいは会場内のトイレのこととか、本当に多くの方、富山県民、富山県企業が万博を盛り上げるために力を尽くされた。そして、その場で世界に向けてアピールをしたわけですから、それが今後それぞれの商売に花開くことを心から期待をしております。

【記者】

 まず発表されたことの中から、カスタマーハラスメント防止対策事業、相談窓口を設けられているということでございます。

 私、富山の方は皆さん真面目で優しい方が多いと思うんですけれども、カスタマーハラスメントという言葉が認知されてから、例えば件数や割合等で相談窓口等に寄せられる相談の中で、カスハラが増えてきたということはありますでしょうか。教えていただければ幸いです。

【知事】

 ありがとうございます。

 いろいろな対策に取り組んでまいりました。例えば名札の表記、私だけはフルネームなんですが、職員の皆さんは姓だけにするとかいうこともやっています。それから被害実態調査なども実施をしております。それからカスハラ対応指針、その職員向けのマニュアルも作りました。それから特に若手職員向けの研修なども実施しました。これは新規採用の職員、あるいは入庁3年目の職員を対象の、あまりまだ職場で接客に慣れていない職員の研修も行いました。それから庁内でのカスハラ防止のポスターは既に作成をしているところであります。

 それから庁舎の管理規則というものを改正して、そういった居座りとか暴言を吐かれるような来庁者の方(に対し、室課長が)退去命令を出せるようにも変更を予定しています(※)。それからマニュアルも随時改定をしていきます(※)。そして電話の録音の告知、また録音装置の設置も予定しています(※)。などなど様々な方策を取ってまいります。

 相談件数などについては、それは担当からまたお答えさせていただきたいと思います。

【記者】

 ありがとうございます。

 すみません。もう一つ、発表項目外のことでお伺いできればと思います。

 先日、富山県民手帳、私も愛用している県民手帳なんですけれども、今年発行する令和8年版をもって発売終了ということが発表になりました。大変残念なことに思います。知事からもお一言いただければ、幸いに存じます。

【知事】

 ご愛用いただいてきたということで、ありがとうございます。

 おっしゃるように、そういうファンの方もおられるんですが、全体として出る(発行)部数が低下の一途をたどっているということで、一定の役目を果たしたのかなというふうに考えております。

 ただ、ほぼ県民手帳に掲載されているような内容は、県のホームページなどでもご確認いただけるので、そういうデジタルの時代、そちらのほうをぜひご活用いただきたい。長年お使いいただいた方にはお礼とおわびとともに、今後はそのような(デジタル化の)ほうでニーズを満たしていきたいというふうに考えています。

【記者】

 万博に関連してなんですけれども、アフター万博といいますか、またこの気運をさらに強めていくような何か二の矢、三の矢のようなお考えがあれば、ぜひ教えていただけますでしょうか。

【知事】

 ありがとうございます。

 それは万博で3日間集中して、またそれに向けた準備も含めて大いに発信力、またプレゼンスを高めることができたと思っています。この成果、先ほども結構長く成果を申し上げさせていただきましたが、それを生かしてこれまで以上に観光のこと、あるいは移住のこと、あるいは県産品の販売のこと、それから県産品の輸出の拡大のこと、こんなことは引き続きより自信を持って進めていければと思います。

 職員にとって本当に大きな達成感と自信がついたということは、私はこれも大きな成果だと、我々としてはですね、考えています。十分、富山県は戦えるんだと、全国に出ても十分評価されるんだということ、そんなことを追い風にして、今後も様々な企画をまた新しいものも考えて、全国に、また世界に発信をしていければというふうに考えます。

【知事】

 夜間中学を県立でつくるということは前に述べたかというふうに思います。その夜間中学の学校名の募集をすることになりました。10月15日から11月14日まで1か月間募集をしております。

 様々な何らかの理由で、事情で十分に学べなかった方々、あるいはさらに学びたいという方々、そんな方々の意欲に応える、そんな夜間中学にしていきたいと思います。

 そんな目的をよく分かりやすく、親しみやすく、体現できるような、そんな名前、校名を募集しております。また、皆様からもご周知のほうをよろしくお願いをいたします。

3.関連ファイルのダウンロード

【資料】カスタマーハラスメント防止対策事業について(PDF:321KB)

 

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報課企画・報道係

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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