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更新日:2025年7月14日
ここから本文です。
(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
内容 | 動画 |
<発表項目>
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<質疑応答>
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( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。
まず1点目は、STOP横断歩道 県民運動の実施についてです。
毎年なんですが、日本自動車連盟JAFにおいて、信号機のない横断歩道での車の一時停止に関する全国調査が実施されています。残念なことに、昨年度の実績において、本県は全国最下位でした、47位。
一時停止率の向上のためには、県内全てのドライバーに対して啓発活動を実施していく必要があります。そのために、本日7月15日から12月31日までを期間とする県民一体となったSTOP横断歩道県民運動を実施します。県が実施する予定の取組み3点について説明をいたします。
1点目、歩保笑み隊は、交通違反の取締り強化、交通安全指導など、警察の街頭運動を強化するため、警察官121名により特別に結成されたプロジェクトチームです。今朝8時半に出発式が開催されました。もちろん私も出席して、隊員に対して激励をしたところです。この歩保笑み隊は、8月31日まで活動をいたします。
2点目、富山県交通対策協議会という団体があります。交通安全の実現を目的として、国、交通安全関係団体、学校関係団体、経済団体など、それからマスコミさんも入っておられます。61の機関、団体で構成されています。一時停止率の向上のためには、県とこの協議会が連携した取組みが必要だと思っておりまして、協議会の委員の皆さんに対し、家庭で、地域で、職場で、学校において啓発活動の実施を依頼をしてまいります。これが2点目です。
3点目は、ドライバーに対して、横断歩道での歩行者優先は法律に定められているルールであることを県のホームページやSNSで発信をします。マナーのレベルだと思っていらっしゃる方も多いのではないかと考えておりまして、そうではなく、道路交通法の義務なんだということをしっかりと啓発活動していきたいと思います。
そのほかに、警察では8月に動画コンテストの開催、高岡市出身の漫画家、なもり先生のポスターによる啓発、北陸コカコーラさんと連携した自動販売機にステッカーを貼り付けての啓発などを予定しています。
この県民運動によって、横断歩道における歩行者優先の意識が再認識され、しっかりと一時停止をするドライバーばかりになることを期待しています。
1点目は以上です。
発表項目の2点目、公共交通で便利・お得なとやま旅!です。
観光客による公共交通の利用を促進する取組みをするということで、富山県ホテル・旅館生活衛生同業組合さんと連携し、県内の各宿泊施設において、電車やバスの運行情報などにアクセスできる取組みを行いますので、お知らせします。
具体的には、県ホテル・旅館生活衛生同業組合に加盟する宿泊施設149施設の施設内に、公共交通の利用を促すポスターと卓上スタンドを設置いただきます。本日から順次、海の日の3連休に先駆けて設置いただき、これからの夏休み期間中や秋の行楽シーズンなどに富山県を訪れる観光客の皆さんに公共交通を利用した観光を呼びかけます。
宿泊施設に掲出するポスターと卓上スタンドのデザインはこちらになります。現物はあちらにも置いてあります。富山県南砺市出身の俳優、池田航さんをPR役に起用して、全国から来られた観光客の皆さんの目に止まるデザインとなっています。
これらのポスターと卓上スタンドには、各施設から最寄りの駅、またバス停からの電車やバスの運行情報や到着時刻などをリアルタイムで確認できる、とやまロケーションシステムの二次元コードを表示してあります。
また、ポスター上では、スマートフォンアプリ「my route」上で購入できるお得なデジタル乗車券も紹介します。デジタル乗車券についても、その宿泊施設の周辺で便利に使うことができる乗車券を宿泊施設ごとに紹介をします。
富山県地域交通戦略、昨年、策定しましたが、この中では、観光施設などにおける運行情報の案内、最寄りの駅やバス停などへの誘導、観光施設などへの地域交通サービスの活用に向けたPRなど、国内外からの観光客の移動環境の整備や利用促進に観光地側も取り組むこととしておりまして、このたび、県ホテル・旅館生活衛生同業組合さんと連携し、初めて県内宿泊施設の皆さんと一緒に戦略に位置づけた施策を実現できることになりました。
これからの夏休み期間中に富山県を訪れる観光客の皆さんには、ぜひ公共交通を活用した本県の観光を楽しんでいただきたいというふうに願っています。
【記者】
発表項目の2点目のことについて伺います。観光客を想定しているんですけれども、これはインバウンド、あるいは国内の観光客の方、例えばインバウンドの方だとすると、そういった方に対しての仕様というか、何か対応を想定したような部分はあるのかどうか伺えればなと思います。
【知事】
ありがとうございます。
英語の表記もあるということなので、インバウンドの皆さんにもご活用いただけると思います。
【記者】
続いて、発表項目外になるんですが、先ほど県のほうからのリリースで特定外来生物のヒアリが県内で初めて確認されたということで発表がありました。
これから夏休みに入っていくという時期でもあるんですけれども、この点に関しての啓発とか注意喚起のようなことで考えていることがあったら伺えたらと思います。
【知事】
7月11日になりますが、伏木富山港新湊地区、いわゆる富山新港というところの国際物流ターミナルの調査で、ヒアリと疑わしい1,000匹を超えるアリが確認されて、専門家による調査の結果、ちょうど昨日になりますが、14日にヒアリとして確認をされました。県内で初めてのことになります。
ちなみに、この事例を含めて全国では19都道府県、今回、うちが19都道府県目ということになります。そして合計150例目の発見になります。
ヒアリは、外来生物法という法律で要緊急対処特定外来生物に指定されている危険なアリです。今回発見された伏木富山港新湊地区の国際物流ターミナルは、基本的には関係者以外は立ち入ることのできない場所でありますので、また、国内では生活圏における発見事例はないということから、一般の方々に被害が及ぶ可能性は低いというふうに考えてはおります。まずは、そのようにそう差し迫った危険ではないということなので、冷静に受け止めていただきたい、県民の皆様にお願いいたします。
ちなみに、万が一刺されますと、刺された部位に小さな赤みが出て、強い痛みやかゆみが生じると。体質によっては強いアレルギー反応、アナフィラキシーショックを起こすおそれがあるということで、万が一そのような症状が出ましたら、速やかに最寄りの医療機関を受診し、アリに刺された、あるいはアナフィラキシーの可能性があることを伝えて治療を受けていただきたいと思います。
そして、港湾関係者の方々、リスクがあるわけですけれども、ヒアリと疑わしいアリを発見した場合には、対処方法を県のホームページに掲載して周知しておりますので、関係の皆様に十分注意していただくようにお願いをします。もちろん港湾の業者さんなどにも今、周知を徹底しております。
また、念のため、港湾近くの住民の皆様にも注意喚起をすることにしております。
【記者】
もう1件伺います。
明日16日、石破首相が来県されるということになっています。昨日は厚生労働大臣のほうにも要望されたと思うんですが、明日、首相に対して何か要望の場面であったり、何か想定されていることはあるでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
明日、総理が来県されまして、本県の能登半島地震の被災地も視察をいただくということになっております。
ただ、何分、本当に文字通り分刻みのスケジュールであられると思うので、そのような要望の時間は特に設定はされていないということです。
でも、総理自らの目で被災地の現状を見ていただくことは、とても意義のあることだと思います。
【記者】
発表の1件目に関して質問させていただきます。
横断歩道で止まらないということでしたけれども、率直に感想といいますか、なぜ富山県民は止まらないのかという点についてお考えなり意見などお聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
今、本県には自動車運転免許証の保有者が72万人おられます。多くの方は止まっておられると思うんですが、今回のJAFさん、全国で調査をされておられます。その結果、7割近い車が止まらないというのが厳然たる調査の結果です。これは、富山県の知事としては真摯に受け止めなければならないと考えております。
なので、今回の県警察と話し合いまして、このような運動を県民運動的に広めていこうということで考えてきたところでございます。
もちろん私ども県としても啓発活動に努めますし、また県警察も先ほど申し上げた歩保笑み隊という特別編成のプロジェクトチームという位置づけです。これを8月まで展開をするということ。
それから、大変多くの参加団体を持っておられます交通対策協議会、この団体とも連携をして、傘下の団体に周知徹底をいただくということ。およそその他も考えられることはどんどんやっていきたいというふうに考えております。
実は近隣のことを申し上げると、本県と接している県である長野県が実はこの調査では一番成績がいいんです。87%の車が止まっているということです。やはり西隣に接しております石川県が2位なんです。これは80.9%の車が止まっているということです。
なので、特に富山県民が特別粗暴な県民であるということは決してないと信じておりますので、やはり私たちからの伝え方をもっと工夫をすることによって、言いたいのは、ただ止まることじゃなくて、要するに横断歩道という安全であると歩行者の皆様が認識する場所が、必ずしも今のままだと安全じゃないということが問題なので、歩行者が、道路では歩行者の安全が優先だということ、これをドライバーの皆様にしっかりと再認識していただく、このことが目標であります。
そして、これはマナーの観点からの話ではなく、道路交通法での義務なんだということ、そして罰則もあるんだということ、こんなことも併せて周知をしなければならないと考えています。必ず向上はするというふうに信じて運動を進めていきたいと考えます。
【記者】
関連して、道の管理者は県だけではありませんけれども、実際に歩行者となったとき、あるいはドライバーとなったときに、横断歩道がかなり薄くて消えている、管理が十分ではない道路も散見されるのかなと思っていますけれども、道路管理につきまして、もしご見解ありましたらお願いします。
【知事】
ありがとうございます。
言うまでもなく、本県は積雪地帯にありますので、通常の道路の白線の劣化にプラスして、やっぱり除雪時に劣化するということもあります。なので、これについては、来年度も国への重要要望にそのような経費についてはご配慮いただくようにということは要望に入れてあります。
本当に、やっぱりはっきりした白線のほうがよりアピールする効果も大きいというふうに思いますので、ぜひそれは進めていきたいと思います。
【記者】
今回の発表とは別件なんですけれども、現在、県民会館で開かれている富山大空襲展の常設展示の必要性について、知事のご意見がありましたら聞かせていただけますか。
【知事】
ありがとうございます。
私も先日、視察をしてまいりました。実際に富山県内でも4発落とされたというパンプキン爆弾、これの実物大の写真も展示をしております。これはお借りしてきたんですけれども、とてもインパクトのある展示になっていると思います。
それから、時系列で本当に丁寧に会場に、順路に沿って回っていけば流れがしっかりと把握できるような、そんな工夫された展示になっており、一人でも多くの県民の皆さんに見ていただければと思います。
常設化ということなんですが、「戦時下の暮らし」というものも一時そういう展示を常設していたんですが、時間とともに来場者が少なくなったという実情がありまして、今は時期を決めて、その代わり周知徹底をしてPRもさせていただいて、その期間に集中的に見てもらうほうが全体として観覧者が多くなるのでないかというふうに考えております。
大空襲についても、今のところ常設のことは考えずに、こうやって期間限定で、その期間に集中的に多くの方に来ていただく、そのようなことで対応を今、考えているところであります。
【知事】
それでは、引き続きPRをさせていただきたいと思いますが、総合計画策定に向けて、今、骨子案まで来ておりますが、(「未来共創セッション」を15市町村で開催し、)それを説明しながら県民の皆様のご意見をいただいて、より骨子に肉づけをしていくという今、フェーズに入っています、総合計画の策定の作業が。
今、富山市と南砺市(の未来共創セッション)が最初の2か所終わりました。今後も、あとの13市町村を回ってまいります。次は、27日、日曜日、氷見市になります。10日前が参加の締切りなので、まだ氷見市も間に合いますので、ぜひ多くの方に総合計画の策定に携わるという、そして自分の意見をそこに反映させる、そんな機会をつくり出していきたいというふうに思いますので、また報道の皆さんからもご周知いただければ大変にありがたく思います。よろしくお願いいたします。
【資料1】STOP横断歩道 県民運動の実施について(PDF:261KB)
【資料2】公共交通で便利・お得なとやま旅!(PDF:644KB)
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