更新日:2025年7月1日

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定例記者会見[令和7年7月2日(水曜日)]

  • 日時:令和7年7月2日(水曜日)13時30分~
  • 場所:4階大会議室

1.知事からの説明事項・質疑応答

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画

<発表項目>

  1. 大阪・関西万博 出展結果について
  2. 能登半島地震による海域影響調査の実施について
  3. 「でんしゃ・バスまち店舗」の拡充について

<お知らせ>

  1. 「HOKURIKU STARTUP ECOSYSTEM KICKOFF 2025」の開催について
  2. 女性の活躍促進官民連携会議事業の参加企業募集について

【令和7年7月2日(水曜日)13時30分〜】知事定例記者会見(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

<質疑応答>

  1. 大阪・関西万博 富山県ブースについ
  2. 高岡市長選について
  3. 液状化対策への対応について
  4. 参院選に期待すること
  5. 能登半島地震による海域影響調査について

2.記者会見録

( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。

1.知事からの説明事項

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1.大阪・関西万博 出展報告

 まず1点目、大阪・関西万博へ出展した富山県ブースの状況についてご報告をいたします。

 「寿司といえば、富山~ウェルビーイングな環境の体感~」のタイトルで6月27日から29日まで3日間出展してまいりました。まずは、多くの皆様のおかげで無事出展を終えることができましたことに感謝申し上げます。

 3日間の間に、伊東万博担当大臣もお立ち寄りいただきました。また、シビ・ジョージ インド大使にもお越しいただきました。

 3日間の来場者数は5万254人ということになりました。本当に大勢の方にご来場いただきまして、心からお礼申し上げます。また、来場者へのブースの満足度のアンケートを取りましたが、約87%の方が満足、あるいはやや満足と回答いただきました。ありがとうございます。

 富山県ブースの状況です。まず、自然エリア、3つのエリアがありますが、自然エリアでは、皆様に立山連峰の景観や富山湾にダイブする映像を楽しんでいただきました。映像のホタルイカを見てはしゃぐ子どもたちやSNS用の撮影をする方でにぎわいました。

 立山連峰の写真をパネルというか、看板のようにしたもの、ちょっとべたな感じだったんですが、案外これが皆さんはお気に入りのようで、その中で写真を撮る方が本当に引きも切りませんでした。それから、大変暑い3日間でしたので、「この立山連峰を見ているだけで涼しくなった。ぜひ今度リアルに行きたい」という、そんなご感想もいただいたところでございます。

 伝統工芸エリアが次ですが、それぞれの産地の特徴や技法の分かる作品を展示しましたところ、多くのご来場者の関心を呼びました。また、職人さんにも来ていただきまして、実演コーナーでは、人垣が途絶えることなく、実際に体験される方々もおられ、職人の技のすごさに感嘆をされていました。

 また、「寿司といえば、富山」の出展記念スタンプも提供というか、押せるようにしておいたんですが、これがまたすごい人気で、行列が絶えず、約5,000人の方にこのスタンプをご利用いただきました。

 もう一つのエリア、寿司エリアですが、本当に大勢の方が富山の自然やその恵みなど、ウェルビーイングな環境をテーマとした前後左右に床面の5面の迫力ある映像に圧倒されておられました。口コミで広まったのかもしれませんが、映像だけでも見たいという方もいらっしゃいました。

 また、寿司の提供については、「ごちそうさまでした。ぜひ今度は富山へ行って食べたい」ということや、あるいは、「おいしい。冷凍寿司と教えてもらわなければ分からない。さすが、寿司といえば富山」というご感想もいただきました。また、一緒に提供した地酒、また名水も「おいしくてびっくりした。どこで買えるのか」などのお声もいただきました。

 3日間の出展を通じて、寿司を中心に自然、伝統工芸といった富山県の魅力を国内外の大勢の方々に発信できたことは、出展の目的でした今後の観光誘客や関係人口、幸せ人口の仲間づくりに大いにつなげていくことができると考えています。

 実際にアンケートでも、97.7%の方が富山に行きたいとご回答いただきました。さらに、多くの県民が富山県ブースを応援するために会場までお越しになったことに驚きましたとともに、大変にうれしく思いました。整理券を取得できずに、寿司の試食体験ができない方もいらっしゃったわけですけれども、ほとんどの方から「仕方ないね、でも、富山の寿司がそんなに人気ならよかったちゃ」と、これは県内の人ですね。来られたけれども、食べられなかった人が、それでもよかったねということを言っていただきました。「これは残念だけれども、富山県のブースがにぎわっておってなによりだわ、富山帰って、寿司食べっちゃ」という、そういう温かいお声も富山県の方からはいただきました。本当にご来場いただきましてありがとうございました。

 ご来場いただきました県民の皆様にとっても、富山の寿司や自然、伝統工芸などの人気ぶりをご自分の目で、ご自身の目で目の当たりにされて、うれしく思われたのではないかと思います。そうであれば、私も大変にうれしく思うことでございます。

 その他、27日、インドパビリオンで、インドとのセレモニーを行いました。セレモニーと、あと富山で働くことに関するミニセミナーのようなものも行いました。ここでは、富山県の金剛化学さんで働かれるインドご出身のヘマさんに登場いただいて、スピーチをいただくなど、富山県のPRやインドとの交流を深めることができました。より関係の強化を図ることができたと考えています。

 昨年末にインドへ行ってまいりました。またインド大使館でもいろいろな意見交換もジョージ大使としていました。今回、この万博という、場所を移して、そこのインドパビリオンの中で、様々な交流もできたこと、また、ミニセミナーもできたこと、そして、そのお返しにというか、シビ・ジョージ大使が富山県ブースまでまた来てくださいました。ますます絆が深まったというふうに考えております。

 万博出展については以上とさせていただきます。

2.能登半島地震による海域影響調査の実施

 2点目は、能登半島地震による海域影響調査の実施についてご説明申し上げます。

 昨年の1月に発生した能登半島地震による海底地滑りなどの影響により、シロエビについては、地震後の昨年1年間、また今年についても5月までの漁獲量が地震前と比較して大きく減少しています。

 岩瀬地区では一定程度の漁獲はありますが、平年よりかなり少なくなっており、新湊地区では休漁が続くなど、地震の影響がより大きくなっております。

 一方で、ベニズワイガニについても、地震がありました令和5年の漁期、これは年度とは違って魚を取る時期のことを漁期といいますが、令和5年の漁期、地震があったのは漁期では令和5年になります。それと令和6年の漁期で漁獲量が減少しております。中でも新湊地区では地震前の半分程度までしか回復しておらず、地区により差が見られています。

 こうしたことから、県では、これまでもシロエビの幼生やベニズワイガニの分布密度調査などを行ってきておりますが、富山湾におけるこれらの水産資源の状況を詳細に把握し、回復に向けた取組みを検討するため、国などの協力機関と連携し、海中のロボットを使用した共同調査を今回新たに実施することとしました。

 連携する先ですが、戦略的イノベーション創造プログラム、SIPといいますが、SIPという内閣府が統括する省庁横断的な組織と連携をいたします。調査の概要ですが、今回の調査では、従来よりも解像度が高い、高解像の映像を取得し、富山湾の海底の状況や、シロエビやベニズワイガニの観察を行うとともに、分布密度を把握します。

 また、海底付近の海水から環境DNAを収集し、シロエビなどの生息状況を調査します。併せて、海底付近の水温や濁度、これは濁りの度合いを濁度というそうですが、水温や濁度などの海洋環境も把握します。

 調査は7月29日から8月1日に、ベニズワイガニの漁場である富山湾中央部水深1,000メートル付近、それからシロエビの漁場である新湊沖の水深300メートル前後の海底で実施をする予定です。

 今回の調査の特徴は、富山湾の深海において、水産資源を対象として海中ロボットを使用した初めての調査となるということです。2種類のロボットで実施をいたします。

 まず水中で静止するホバリング式によって自動航行する無人探査機「ほばりん」では、高解像の映像を取得して、ベニズワイガニについては、ハサミの大きさから雌雄を判別できるそうであります。それぐらいに高解像の映像が撮れるということです。ハサミの大きさから雌雄を判別し、漁獲対象となる雄の生息密度を推定いたします。

 また、海底に設置して自動で観測等を行う装置、「江戸っ子1号」これを2台持ってきていただきますが、江戸っ子1号では、海底に約24時間設置をし、一定の時間間隔で高解像の映像を取得し、昼夜で分布水深を変化させるシロエビの生態を把握したいと考えております。

 江戸っ子1号では、さらに、海底付近の海水から環境DNAを採集し、生き物そのものを採集することなく、シロエビやベニズワイガニの分布状況を把握します。

 今回の調査で得られた結果については、県内漁業者の皆様に情報提供し、必要な助言を行ってまいります。

 なお、調査の詳細については、本日の水産研究所からの公表資料をご覧いただければと思いますが、調査前日の28日には、メディアの皆さんに調査の詳細をご説明する機会を設けます。どうか、ここでもご取材をお願いをいたします。

 能登半島地震による海域影響調査の実施についての説明は以上です。

 詳細につきましては、県水産研究所にお問合せいただければと思います。

3.「でんしゃ・バスまち店舗」の拡充

 3点目は、公共交通の利用を促進する取組みとして、また、地球温暖化の影響を少しでも和らげる取組みでもありますけれども、「でんしゃ・バスまち店舗」の拡充についてご説明を申し上げます。

 「でんしゃ・バスまち店舗」は、電車やバスの利用者が、夏の暑い日、また雨や雪が降る日でも、近くの店舗の中で、快適に電車やバスを待つことができる取組みとして、令和6年度から実施をしています。

 昨年度は、ファミリーマートさんにこのような取組みにご協力いただきましたが、引き続き、今回、新たに富山県内を中心に食品スーパーマーケット事業を展開されているアルビスさんと連携して、明日の7月3日から県内の16店舗で、でんしゃ・バスまち店舗を開設することとなりました。16店舗は次の資料のとおりです。

 今回の拡充により、ファミリーマートさんの24店舗を加えて、県内では、合わせて40店舗に参画いただくこととなりました。でんしゃ・バスまち店舗では、店頭にステッカーを掲示するとともに、店内のイートインスペースには、ポスターや卓上スタンドを設置して皆さんのご利用を呼びかけます。

 このポスターや卓上スタンドには、各店舗の最寄りのバス停や駅でのバスや電車の到着時刻をリアルタイムで確認できる、とやまロケーションシステムの二次元コードを表示しております。ご利用のお客様はスマートフォンでバスや電車の到着時刻を確認しながら、店舗内で快適にお待ちいただくことができるようなしつらえになります。

 富山県地域交通戦略を昨年まとめましたが、ここでは、自治体と県民の役割を「投資」、そして「参画」と定めました。このでんしゃ・バスまち店舗の取組みは、アルビスさんの沿線店舗の皆さんに、まさに「参画」していただいて実現したものです。

 なお昨年7月に開設したファミリーマートさんのでんしゃ・バスまち店舗では、これまでに延べ3,000人を超える方に店内での待ち時間の間にとやまロケーションシステムの二次元バーコードへアクセスいただいております。そのアクセスの状況から、この人数を把握することができています。

 実際にご利用いただいた方からは、でんしゃ・バスまち店舗の開設により、ゆっくり待ち時間を過ごせるようになったと好評をいただいていると聞いています。

 地域交通戦略では、県民1人当たりの地域交通利用回数の目標を年間50回に設定いたしました。これから本格的に暑い夏を迎えますが、県民の皆様にはぜひ、アルビスさんやファミリーマートさんのでんしゃ・バスまち店舗を活用して、快適にお待ちいただきながら、公共交通を利用してお出かけいただきたいと思います。

 でんしゃ・バスまち店舗の説明は以上とさせていただきます。 

<おしらせ>HOKURIKU STARTUP ECOSYSTEM KICKOFF 2025」の開催について

 次に、お知らせです。HOKURIKU STARTUP ECOSYSTEM KICKOFF2025開催についてです。

 お手元にチラシを配布しておりますが、明日13時30分より、北陸スタートアップ・エコシステム・コンソーシアムのキックオフイベントを富山市民プラザを会場に開催いたします。

 報道機関の皆様には6月30日にスタートアップ創業支援課からプレスリリース済みではありますが、私からも改めてご案内をさせていただきたいと思います。

 このイベントは先月4日になりますけれども、石川県、福井県とともに、北陸3県合同で申請した北陸スタートアップ・エコシステム・コンソーシアムが内閣府の第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市の「NEXTグローバル拠点都市」に選定されたことを受けて、開催するものです。3県の今後の連携に向けて機運を高め、コンソーシアムの取組みを推進する契機としたいと考えています。

 内閣府から科学技術・イノベーション推進事務局長の濱野幸一さんに来賓挨拶をいただくとともにGoogle for Startups日本統括の槌屋詩野さんによる基調講演やコンソーシアムの若手キーマンたちによるトークセッションも予定しています。

 北陸のスタートアップ・エコシステムの形成に向けて、3県の産業界、金融機関、ベンチャーキャピタル、大学、支援機関、行政、そして起業家の皆さんが一堂に会するイベントです。

 報道機関の皆様には、このイベントの周知や取材について、どうかよろしくお願いをいたします。

<おしらせ>女性の活躍促進官民連携会議事業の参加企業募集について

 次に、お知らせの2点目、報道機関の皆様には既にプレスリリースでお届けしておりますが、女性の活躍促進官民連携会議事業の参加企業募集について改めてご案内させていただきます。

 富山県は、今月31日に、富山県経営者協会と共同で、県内企業、市町村、経済団体、富山労働局などを参加者とするプラットフォーム、女性の活躍促進官民連携会議を新たに立ち上げることにしています。

 この会議は、年間を通じて、フォーラムやDEI企業成長塾、企業間交流会、これらの事業を実施していきます。そして、優れた取組みの横展開などを通じて、女性が働きやすい職場環境を官民一体で、より一層、推進していくこととしております。

 このたび、フォーラムとDEI企業成長塾の参加企業の募集を開始しました。

まず、7月31日ですが、このフォーラムを開催します。フォーラムでは、本会議の設立式のほか、内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員を務め、この分野の第一人者であられる小安美和(こやすみわ)さんに「女性活躍からDEIへ~ジェンダーギャップ解消に向けて~」と題して基調講演をしていただきます。

 2つ目として、DEI企業成長塾を開催します。性別にかかわらず、企業内で意思決定や実行を担う幹部や人事管理者などを対象に、令和8年度から公表義務の対象が拡大されるわけですけれども、男女間の賃金格差の要因分析や先進取組(※)企業の実践事例を基にしたグループ討議などを通じて自社の課題解決のためのロードマップを作成することにしています。そんな塾です。

 県内企業の皆様のご参加をお待ちしています。

 冒頭、私からの発表は以上です。

2.質疑応答

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【記者】

 まず、万博に関連しての質問です。

 来場者数が5万人ということで、まずこの入込状況について、想定していたものと比べてどうだったかというところと、今回、アンケートを取られたと思うんですが、来場者の反応などを踏まえて、今後どう生かしていくかというところを伺えたらなと思います。よろしくお願いします。

【知事】

 ありがとうございます。

 この3日間の出展中に、当初の想定は、実は3日間で約1万人と考えておりました。それを大きく上回って、5万254人という多くの方に来ていただいた。そういう意味では、本県の魅力を存分に発信できた手応えを感じて戻ってまいりました。

 1万人と5万人、違い過ぎるんじゃないかというお叱りをいただきそうですが、実は、最初は1万人と見積もっておりましたが、その後、万博開幕してから2か月の間に同じように、ほかの自治体のイベントも行われて、その実績が分かるようになってきました。それらから見ますと、あ、これはもしかしたらうまくいけば1日1万人もいけるのではないかと、実際それに近い自治体もあったものですから、実は内心には思っておりました。でも、それもさらに上回る人数だったということでございます。

 先ほども申し上げましたが、本県の魅力、高低差4,000メートル、よく私も申し上げることですが、そのダイナミックな自然エリア、それから伝統工芸品、(国指定の伝統的工芸品は)6の産地がありますけれども、その展示と、そのうちの4つ(※)の産地の職人さんの実演を見ていただきまして、本当にこれも人気でした。

 そして、今回の目玉である映像を駆使して、いわゆるイマーシブ、没入するようなという、そんな映像を駆使して、そこで富山の自慢の寿司を2貫味わっていただく、飲まれる方はお酒、あるいはお水も用意しました。そのようなことで、3日間何度も訪れられる来場者もおられました。大変人気だったというふうに思います。

 また、感想の声ですが、3日間限定はもったいない。魅力的なブースで満喫できた。あるいは、今度はぜひ富山に行って、富山のウェルビーイングを現地で体感して、本場の寿司を食べたい、そんな声も多数お聞きしたところでございます。

 約2,300名の方に回答をいただきましたアンケートの結果ですが、一部申し上げましたが、ブースの満足度がとても高かった、約87%が満足かやや満足。また、ブースを通じて富山によい印象を持った、富山に行ってみたい、富山で寿司を食べたり、伝統工芸に触れてみたいと回答した方々の割合は、いずれも約98%に上りました。

 今回の出展により、多くの来場者、そして来場されなかった方にも広報やメディアへの取上げなどを通じて本県への関心を高めていただけたものというふうに考えております。

 それで、今後についてですけれども、これだけの方々、言わば関係人口の輪がまた広まったというふうに考えております。この幸せ人口をリアルに富山に来ていただく、また、うまくいけば、移住していただく、あるいは、富山で仕事を二拠点居住、あるいは、ダブルワークなどの拠点にしていただく、今後様々な、成果につなげていきたいというふうに考えております。

【記者】

 続いては、発表項目外なるんですが、先日高岡市長選挙が行われました。結果としては、出町さんが初当選されるということになりました。新田知事におかれましては、現職の角田市長の出陣式で激励される場面もあったり、応援されていたかと思います。

 まず、この選挙結果についての受け止めを伺いたいというのが1点と、間もなく新しい任期が始まる出町さんとどのようにこの後向き合っていかれるのかという考え方について伺えたらと思います。

【知事】

 ありがとうございます。

 まず、出町譲さんの市長選のご当選、心からお祝い申し上げたいと思います。そして、多くの市民の負託を受けられた出町さんには、ぜひ、高岡市政をさらに発展させるために、その上で、長くジャーナリストとしてご活躍されたと伺っております。また、高岡では市議会議員のご経験もあられるということでありますので、これらの知見、経験を大いに生かして、「住みたいまち・高岡」の実現にぜひ邁進をしていただきたいというふうに願っております。

 顔ぶれは変わっても、定期的に開催しておりますワンチーム連携推進本部会議を中心に出町新市長とも今後、様々な面で富山県、また高岡市の発展のために連携をしていければというふうに思います。

【記者】

 出町さんに関しては、公約で液状化対策の住民の負担ゼロということをうたっておられますし、そのあたり、角田さんのときからの議論もあったと思うんですが、このあたりはいかが考えておられますでしょうか。

【知事】

 そうですね、これは皆さんにも既に取材や報道をしていただいていますが、先般のワンチーム連携推進本部会議の際に、角田市長からこの液状化被災5市でのミーティングの場を設定してほしいということで、その場を設定したところでございます。

 5人の市長さんから様々なご意見をいただき、それぞれ進捗状況も様々です。そんな状況をお互い共有できたことであります。今後、今まだ氷見市さんが最終的などのような工法で行われるかが決まっておりません。このあたりがみんな出そろった段階で、再度、5市によるミーティングができればというふうに考えております。

【記者】

 もう一つ、あした参院選の公示となります。この参院選を通じて、どのような主張、論戦が展開されて、どういうことが実現すればいいかということで、参院選を通じて期待される部分、知事のお考えを伺えたらと思います。

【知事】

 ありがとうございます。

 国政の大きな選挙ですから、ワンイシューということはあり得ず、本当に多岐にわたる論点があるというふうに思います。ただ、17日間という長い選挙期間なので、その中で、客観情勢もあり、だんだんと集約されていくかもしれませんが、当初はやっぱり幅広なテーマが想定されると思います。

 やはり、現金給付なのか、あるいは消費税減税なのか、また米政策を含む物価高にどう対応するのか、また景気や雇用、賃上げの対策、そして本当に赤澤大臣が精力的に折衝しておられますが、米国の関税措置への対応、そしてこれは従来からの大きなテーマですけれども、少子化対策、子育て支援、そして本県にも深い関係がある防災・減災、あるいは震災からの復旧のこと、そして国土強靱化など、このようなことが争点となるのだというふうには考えております。

 私ども、富山県としては、その中でも特にやっぱり能登半島地震の復旧・復興、これについて、決して風化させることなく、引き続き、国を挙げて関心を持っていただきたいと思いますし、まだまだご支援もいただく必要があるというふうに思います。このようなことも進んでいくように期待をしています。参院選の議論の過程で進むことを期待しています。

【記者】

 富山県選挙区では、現職を含めて5人の方が立候補を表明しておられて、比例のほうでも複数の県在住の方が立候補しておられます。明日公示の、当日もそうなんですけれども、この期間中、知事はどの候補の応援というか、どういうふうに臨んでいかれるのか、伺えればと思います。

【知事】

 そうですね、やっぱり地方自治を預かる者としては、政治の安定が大切だというふうに思っています。ですので、政権与党の方々が、より多く当選されることを私の立場としては願っておりますし、もしできるご協力があれば、させていただきたいと思っています。

【記者】

 海域影響調査についてお伺いしたいんですけれども、これまでの調査、前回の調査というのは、海底内の土砂崩れなどの影響によって、シロエビとかカニの個体数が減少したのではないかというようなまとめ方をされているかと思うんですけれども、今回のこの調査によって、どういったことを探って、どういった結果が出るのを期待されているのかというあたり、その辺教えていただけますか。

【知事】

 ありがとうございます。

 これまでは、富山県の独力で様々な調査をやってきたところでございます。今回、このSIPという内閣府が管轄しておられる、より技術的にも、また装備の面でもより優れたところと連携をすることができるので、期待をしているところです。

 まずは、先ほども申し上げましたが、この深い海の大変に鮮明な画像が撮れるということであります。それで、その画像から先ほども言ったように、カニのハサミの大きさまで見ることができるということ、それによって、雄雌が分かる、そして、雄の分布状況を明らかにすることができるという期待がまずあります。

 それから、シロエビについても、カニは海底ですが、シロエビはもう少し上のほうにいますけれども、これもどのように分布しているのか、それから、24時間にわたり、定期的に画像を撮りますので、シロエビはどのような動きをしているのか、ある意味では富山湾の宝石でもありますけれども、一方で神秘的なものでもあります。それがシロエビの生態といいますか、生息の実態を見ることができる、それが現状の不漁とどう関係があるのか、そんなこともいろいろと研究によって明らかにすることができるのではないかというふうに思います。

 それから、水中を漂っている環境DNA、これを採取することもできます。これによって、カニやシロエビの生態や分布状態などを見ることができます。

 このように、これまでの設備ではなかなかできなかった調査が今回できるという、それをさらに分析のほうも国のいろんなお力もお借りをすることができると思います。もちろん、主体はうちの水産研究所でやりますが、様々な追加の知見やアドバイスもいただきながら、得られた調査の効果を最大限、分析、解析することによって、今後の本県漁業のまた元どおりに、あるいはさらにそれを上回るようなことにつなげていければというふうに期待をしています。

【記者】

 1点、高岡市長選についてなんですけれども、投票日の当日、当選した出町さんの事務所で行われたセレモニーでの知事の祝辞に対して一部、出町さんの支援者からはやじとも取れるような発言があったと思うんですけれども、あのときのご自身の発言について、どのように振り返られますでしょうか。

【知事】

 やじについては、これはやっぱり、皆さん本当に一生懸命応援をしてこられて、そして結果が出て、高揚しておられる場だったので、全く気にはしていません。

 私が申し上げたことは、ご記憶あるかどうか分かりませんが、5年前に私が知事選挙で当選させていただいた直後に言ったことと全く同じことを言いました。なので、何か一部の報道では、負け惜しみ、みたいなふうな書き方をされていますが、決してそうではなくて、5年前自分が知事選挙に、そういう意味じゃ、構図が似ているということがあります。現職の方との選挙であったということ、私もそうでした。その中で、私のそのときは投票率は60%超えました。今回は55.少しですか、それも似たような感じです。

 そこで、選挙ですから、ルールに従って、当選者は決まるわけですけれども、やっぱり特に首長の場合は、それで満足してはいけないということで、私は自分に言い聞かせておりました。その当選した直後から。すなわち、私の場合、4割の方が投票されておられない、あるいは投票に行けなかった、行かなかった。いろんな方がおられるというふうに思いますが、そういった方々のことも首長というのは、全住民の皆様に責任を持つ立場ですから、投票してくれた人だけがよいということではないというふうに思って、私もこの5年間やってきております。

 そんな、言わば首長の先輩としてのはなむけの言葉を私は申し上げたつもりであります。それを、何か負け惜しみだとか、あるいは違和感を感じる発言だとか、大変に矮小化されて報道されているのは、私の本意ではありません。そういったことをぜひご理解をいただきたいというふうに思います。

 繰り返しますが、選挙は選挙という民主主義のルールがあります。ただ、投票に行けない方、行かなかった方がおられるということ、その方々の考え方も、あるいは思いも願いもどうやったら酌み取れるのか、選挙という場で表明していただけなかった以上は、こっちから行かなければなりません。私は、この5年間、そういった意味で、これまで多分富山県知事がほとんどいかなかったような場所にも行きましたし、会わなかった方々ともお会いをしてきました。そんなことをぜひお話をして、そしてそれを県政にいろいろと、県政の場で解決するべきことは解決に努力をしたり、あるいは県政に生かしたりしてきたつもりでございます。

 多分これは、私は出町さんはご理解いただいたんだと思います。というのは、その後、SNS等でそのようなことも書いておられますので、やはりこれは、たとえマスコミの皆さんとはいえ、なかなかご理解できない気持ちかもしれません。でも私はそういったことで、はなむけの言葉として、おめでとうという言葉の後に、首長の先輩として申し上げたということを改めて、今、質問があったから、お答えをしておきたいと思います。

3.関連ファイルのダウンロード

【資料1】大阪・関西万博 出展結果について(PDF:826KB)

【資料2】能登半島地震による海域影響調査の実施について(PDF:509KB)

【資料3】「でんしゃ・バスまち店舗」の拡充について(PDF:674KB)

 

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報課企画・報道係

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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