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更新日:2025年8月8日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
内容 | 動画 |
<冒頭発言>
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<質疑応答>
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( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。
まず1点目、8月7日からの大雨被害についてご説明申し上げます。
まず、亡くなられた方もおられます。被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
8月7日からの大雨では、県全域に強い雨が降りました。特に8月7日から8日までの間は、県西部では12時間降水量が、8月の観測史上としては最大を観測した地点がありました。気象台と県では、県内10市町に土砂災害警戒情報を発表し、県、市町村、関係機関が連携し、最大限の警戒に努めたところです。
8月7日16時40分に、土砂災害警戒情報は県内全て一旦は解除されております。8月8日16時21分大雨警報、8月7日19時09分洪水警報、県内全てで一旦は解除されています。そういう流れでしたね。
今回の大雨の被害で、特に8月7日から8日までの間、人的被害は黒部市で死者1名、高岡市で重傷1名、軽傷1名、住家の被害は、高岡市で床上・床下浸水、これはどっちになるか区別ができていないので、合わせてということで、床上・床下(浸水)合わせて155棟、氷見市では床上浸水1棟、床下浸水5棟、黒部市、小矢部市、南砺市ではそれぞれ床下浸水1棟、射水市では床下浸水7棟、また公共土木施設の河川では、渋江川の護岸欠損などがありました。また、公共の道路では、国道471号線などでのり面の崩落が起きています。農林関係では、水稲など農作物の冠水、また林道におけるのり面の崩壊などが出ています。これら大きな被害が生じたとの報告を受けています。
最新の被害の状況については、後ほど担当課よりプレスリリースをいたします。アップデートしたものをお知らせします。
県では、6日に危機管理連絡課長会議を開催しまして、大雨の予測について関係部局、関係機関に共有するとともに、県民の皆様へ大雨への事前の備えについて呼びかけを行いました。
具体的には、夜間の非常配置職員の増員をはじめ、大雨対応では初めてとなりますが、県、市町村、気象台等とのホットラインの構築をしまして、体制の強化を図ったところです。また、今回初めての試みとして、高岡市からの要請を受け、あらかじめ指定した県リエゾン3名を派遣しました。
ホットラインの構築によりまして、大雨時においても県、市町村、関係機関の間で、短時間で効率的な情報収集・情報共有を図ることができました。また、リエゾン派遣についても、高岡市との間に的確な情報共有が図られたと、担当課から報告を受けております。
実は、昨年の能登半島地震を受けまして、すぐに専門家を交えた地震の検証会議をやったところでございます。昨年末に報告書が出て、5つの柱で地域防災計画などの変更も行ったところでございます。今回その中で、ホットラインの構築は、1つの柱であるDX、これをある意味では早速構築できたと、活用できたと思っております。それから、リエゾンの派遣については、もう一つの柱であるワンチーム、これを早速実行できたというふうに考えております。昨年の能登半島地震を受けて、防災体制の強化のために5つの柱を中心にして体制の再構築を図っているところでありますが、はしなくもですけれども、今回の大雨でそういった効果を発揮することができたというふうに考えております。
なお、一旦9日になって天候が回復したわけですけれども、10日から再び県内で大雨警報が発表されていまして、現在も継続中です。砺波市、小矢部市、舟橋村を除く12市町で大雨警報継続中ということでございます。幸いにも、現時点では新たな大きな被害のご報告は受けていませんが、県としては、今後とも市町村や関係機関としっかり連携を取りながら、ワンチームで対応に当たってまいりたいと考えています。
普段遠方におられるご家族が、お盆休みで帰省されているご家庭も多いと思います。県民の皆様には、今後も非常食や飲料水の備蓄、避難場所や避難経路などの確認など、日頃からの備えを十分にしていただき、万が一の災害に備えていただくことをお願いいたします。
2点目、米国の関税措置についてです。
去る7月22日、米国の関税措置に関する日米協議において、自動車、自動車部品の関税及び相互関税の見直しの合意が行われたところです。また、農業分野では、ミニマムアクセス制度の枠内で、米国からのコメ輸入割合を増やすという方針が示されました。現在、日米間において合意の着実な履行に向けて、相互関税における合意内容の確認と速やかな実施とともに、自動車、自動車部品の関税における早期引下げに向けた協議が行われている一方、今月7日からは相互関税15%が発動されているところです。
富山県では、今回の相互関税発動を踏まえて、本県産業への具体的な影響を精査し、関係機関との緊密な連帯を図るため、来たる8月27日水曜日、第2回富山県米国関税情報連携会議を開催することとしましたので、お知らせをします。開催に関する詳細については、今後担当である商工企画課から報道発表することとしております。
冒頭発言の3点目、令和7年度官民協働事業レビューの開催についてです。
この件につきましては既にプレスリリースをしておりますが、当日会場での傍聴も可能となっていますし、またユーチューブでのライブ配信も行います。県民の皆様に、この県事業を広く知っていただく意味でも、ぜひ報道の皆様のご協力をいただければと思っております。
官民協働事業レビューは、令和4年度から本格的に実施しておりますが、昨年度との大きな変更点が2つあるのでお知らせします。
1つ目は、県民の皆さんに分かりやすく事業を捉えていただけるよう、テーマごとに事業を選定することとした点です。テーマは、令和7年度当初予算の重点政策として掲げたもののうち、人口減少などを背景に、その取組みの重要度が高いと考えられる、1番目、インフラ・県土強靭化の推進、2番目、多様な人材の育成、3番目、DX(デジタル化)による変革の推進、この3つのテーマを選定しました。
変更点の2つ目は、事業評価者の皆さんに理解を深めていただけるよう、一部の事業で現地視察を実施することとした点です。時間の都合上、全ての事業を視察の対象とすることは難しかったんですが、このような新たな取組みにもチャレンジしていることをお知らせしておきます。
事業レビューには、私も毎年度、時間の許す限り参加しております。委員、また県民評価者の皆様から数多くの貴重な意見をいただきますが、皆様からのご意見を参考に、これまでも数々の事業の改善や見直しにつなげてまいりました。さらに、県民目線で各事業の課題や論点を捉え直すことで、施策や事業に向き合う際の県職員の意識改革にも大いにつながっているものと考えています。
今年度も、事業レビューを通して、事業の改善や見直し、職員の意識改革につなげるとともに、県民の皆様には、ぜひその様子をご覧いただき、県の事業や予算、これら県の取組みを身近に感じていただければと考えております。
【記者】
冒頭の大雨に関連してなんですが、能登半島地震をふまえた対策の効果が発揮できたということもありました。一方で、例えば課題が見えたとか、まだ数日しかたっていませんが、何かそういった、もっとこういうことができるんじゃないかという改善点など見えてきたことがあれば、教えてください。
【知事】
ありがとうございます。
今のところ、まずまず動いているんじゃないかと。事前に情報共有のミーティングを遅滞なく開催できましたし、大雨が、実際に降っているときもまずまず対応できていると思います。
【記者】
関連になるんですが、ちょうど先週、定例会見の日が渇水対策会議の日だったと思うんですが、その後、今回の大雨がありまして、渇水についての現状、渇水対策会議では、当面の予想雨量として、これまでの雨量をカバーできるほど降らないんじゃないかというような推測もありましたけれども、現状どういう状態なのかというのを教えていただきたいと思います。
【知事】
そうですね。もちろん、結構大きな雨ですので、若干改善はしています。
土木部の所管のダム、16ありますが、前回は7月31日時点でという話をしました。7月31日時点で50%以下となっていた8つのダムについて、このたびの大雨によって、子撫川ダムなど6ダムで貯水率が50%以上に回復しています。一方で、室牧ダムと城端ダムの貯水率は依然50%以下となっています。
また、それは土木部のダム、ちょっと縦割りになっていまして、それから農業用のダム、また農業用ため池では、8か所で貯水率がそれぞれ1割程度、前回の発表より回復をしたという報告を受けております。また一方で、4か所の農業用のダムやため池では、降雨による流入よりも営農で農業用水の利用が多く、そんな理由で貯水率が低下したところもあります。また、10か所の施設でいまだ平年値を下回る状況でもあります。
なので、決して大きな雨が降ったからといって、渇水傾向であることは変わりがなく、まだまだ予断を許さない状況だということはご理解いただきたいと思います。
【記者】
先週の会議では、状況によっては第2回の会議も開催する可能性もあるということでしたが、そのあたりはいかがでしようか。
【知事】
今の時点では、まだ開催をするということは決めていません。
【記者】
昨日、高校野球は、未来富山が試合を行いました。残念ながら敗れましたが、それでもいいゲームを見せてくれたと思います。
先週の知事の会見では、募金の募集もあったというところで、改めて知事から見た昨日の未来富山の感想等があれば教えていただきたいです。
【知事】
ありがとうございます。
富山県予選を勝ち抜いて、富山県代表として甲子園に行った未来富山チーム、堂々と闘ったと、よい試合をやってくれたというふうに思い、心から拍手を送りたいと思います。
また、応援のブラスバンドも、魚津にあります3つの高校が急遽合同の吹奏楽団を編成というか、つくられて、短い時間でしたが練習をされ、昨日の選手たちのプレイを後押ししたと思います。それから、バスも10台ぐらい魚津、富山から出たと聞いておりますが、そんな多くの皆さんの声援があったということ、魚津中心ですね、これも今回、通信制高校とはいえ、地元代表として、地元の皆さんが熱いお気持ち、また温かいお気持ちで応援をされた、そんなことが表われて、私としては、とても、自分は行けませんでしたけれども、富山県として後押しができたのではないかというふうに考えています。
【記者】
先日の知事会見で、既に戦後80年の見解については一度お聞きしているかと思いますけれども、8月6日に広島に原爆を落とされ、長崎に原爆も落とされて、それぞれ式典を経た上で、間もなく迎える8月15日へのお考えを、改めてお聞かせください。
【知事】
ありがとうございます。
80年という1つの節目を迎えるわけであります。この節目に向けて、富山県でも、戦没者の追悼式、これはもう例年のことでありますが、これも8月15日に行う予定にしております。それから、忠霊塔というのが八ケ山にありますが、ここに記念の植樹をいたしました。英霊の皆様が、春になるとその桜が咲いて、そして英霊の皆様の御霊を慰めてくれる、そんなことを期待しておりますし、また、遺族の方、お参りに行かれるときも、春にはそんな心和む桜を見ていただきたい、そのような思いで植樹をしたところでございます。
また、富山大空襲ももちろん80年になるわけですけれども、富山大空襲の記録と語り部の証言をまとめた記録映像もつくりました。様々なところで、これからも活用していきたいと思います。
また、戦時下の暮らし展、これも恒例のことですが、今年は80年ということで、例年より規模を拡大して開催をしております。
など、80年となりますと、やはり遺族の方がだんだんと数が減っていくという現実もあります。しかし、これを風化させてはいけないということで、継承していく、特に語り部なども若い人がやっていただくような、そんな継承について、やはり力を入れているところです。
そういう様々な手立てを講じておりますけれども、富山県として、また私としても、戦争を二度と繰り返さない、そして、この平和な富山を、平和な日本をこれからもしっかりとみんなで支えていく、維持していく、こんなこと、私も知事として先頭に立って、そのような機運の醸成により一層力を尽くしていきたいというふうに考えています。
【記者】
大雨について1点お伺いします。
先ほど被害状況のまとめもあり、これから多分、また確定してくる部分もあるかと思うんですけれども、現状の被害の状況を見ていて、例えば、おととしの立山町の豪雨とか南砺市の豪雨とかでもあったように、政府に激甚災害の指定を求めるだとか援助を求めるような考えとか、現状の被害状況を見てそういった予定があるか、お考えがあるか、お聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
もちろん、大きな被害でありますので、何らかの支援を政府からもいただければと思いますが、激甚になるかどうは、今被害金額を積み上げているところですので、今の段階では、私からは何も言えません。その被害額が積み上がったところで、最終的に国で判断をされるということだと思います。
今回、九州のほうでもかなり大きな被害が出ています。いわゆる本激と、もう一つ局激があるので、そのあたりも、政府のご判断を待ちたいと思います。
【記者】
もしこれから要望するということがあるとしたら、被害額とかをしっかり富山県のほうで確定させる……
【知事】
そうですね。やっぱりそれがベースになりますので、その上でということになろうかと思います。
【知事】
それでは、私から、我ら47人の知事でつくっております全国知事会がありますが、それの新しい会長に、お隣り、長野県の阿部守一さんが内定をしたということでございます。私も推薦人の1人に名を連ねさせていただきました。これまでも、折に触れてお会いして、あちらのほうが大先輩ですので、いろいろと意見交換したり、ご指導いただいている方で、大変に、年長ではありますがナイスガイだと、私はいつも思っている方であります。我々のリーダーとして、今中央政府も、いわゆる少数与党ということで多難な時期だと思いますが、それに対して知事会として言うべきことは言う、また支えるところは支える、そのような阿部守一会長のリーダーシップの下、我々も日本のために尽くしていきたいというふうに考えております。
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