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更新日:2021年11月10日

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定例記者会見[令和3年11月10日(水曜日)]

  • 日時:令和3年11月10日(水曜日)13時00分~13時50分
  • 場所:議事堂大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
  1. 新型コロナ安心対策飲食店の対象追加について
  2. 「趣味」×「婚活」支援事業の参加者募集について
  3. 富山県民栄誉賞贈呈式の開催について
  4. 就任1周年を迎えて

令和3年11月10日(水曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

(※)手話付動画はこちら(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. 就任から1年間の実績等について
  2. 廣貫堂の自主回収品目の追加について
  3. 衆院選当選の4国会議員への期待について
  4. 3回目接種と県特設会場について
  5. 国の新型コロナレベル分類に係る県ロードマップの見直しについて
  6. 飲食店対象追加に係る専門家の意見等について
  7. 秋田県での鳥インフルエンザ発生について

令和3年11月10日(水曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

(※)手話付動画はこちら(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

1.新型コロナ安心対策飲食店の対象追加について

 本日もよろしくお願いします。

 本日は、私からは4つの項目についてまず発表させていただきます。

 最初は、新型コロナ安心対策飲食店の対象を追加するという件でございます。

 富山県新型コロナ安心対策飲食店については、今年の6月から申請受付を行いまして、これまで約3,750店舗から申請をいただいております。感染が着実に落ち着きつつある現状、また業界団体からの御要望なども踏まえて、新たにカラオケ設備を使用する店舗、接待を伴う営業を行う店舗を対象に追加することとします。

 申請期間は、本日から12月20日(月曜日)までを予定しています。

 申請方法は、郵送または電子申請で、飲食店からの申請、現地調査、審査・認証、応援金の交付といった流れで実施をいたします。既に認証を受けられた店舗も、カラオケ設備の使用を行われる場合、あるいは接待を伴う営業をされる場合については、今回の申請を改めて行っていただく必要があります。

 また、応援金については、新規の認証店舗にのみ10万円を支払います。ダブルで10万円を支払うことはできません。

 次に、認証基準のポイントについてです。

 認証の対象を追加するに当たりまして、業界のガイドライン、有識者の御意見などを踏まえて認証基準等を追加しています。カラオケ設備を使用される店舗については、これまでの認証基準に加え、歌を歌う方にマスクの着用を要請いただくこと。歌を歌う場合には人と人との間の距離を2メートル以上確保いただくこと。マイクは歌を歌う方ごとに消毒いただくことなどをお願いすることになります。

 また、接待を伴う営業を行う店舗については、利用者及び従業員に1メートル以上の距離の確保を要請いただくこと。利用者同士の回し飲み、食器の使い回しは避けるよう注意喚起いただくこと。利用者に過度な大きさや頻度の声出しなどをしないよう要請いただくことなどをお願いすることになります。

 次に、ステッカーのデザイン追加について説明します。

 今回の対象追加に合わせ、御覧のとおりステッカーのデザインを追加することにしました。現行のステッカーは青を基調としておりますが、カラオケ設備の使用、接待を伴う営業を行われる店舗には、オレンジを基調としたステッカーを配布します。そしてそれを、飲食店の皆様におかれましては分かりやすい場所に掲示いただくようお願いをいたします。

 飲食店の皆様には、これまでも新型コロナの感染防止対策に取り組んでいただいており、改めてその御努力、御協力に感謝をいたします。今後も、この認証制度に基づきまして一層の感染防止対策に取り組みながら、商売繫盛していただくことを願っているところでございます。

2.「趣味」×「婚活」支援事業の参加者募集について

 次に、2つ目の項目です。

 「趣味」×「婚活」支援事業の参加者募集について御説明を申し上げます。

 婚活事業につきましては、これまでもマリッジサポートセンターを中心に個別のマッチングのほか、イベントの開催などを行ってきましたが、コロナ禍において出会いの機会が減少していること、また出会いの機会を得てカップルが成立したとしても、外出やイベント等の機会も少なく、その交際が継続しにくい状況にあることが課題と認識しています。

 こうしたことから、民間事業者の皆様の御協力を得て、社会全体で結婚を希望する男女を応援するため、感染対策を十分に取ることは当然ではございますが、少人数、10人ないし20人を想定していますが、少人数の男女が共通の趣味をテーマに、共に学びながらスキルアップすることができる体験型イベントを事業者の皆様に企画・開催をしていただき、出会いの機会が減少している独身男女に出会いの場を提供するほか、外出の機会が減少している交際中のカップルに良好な関係づくりの場を提供したいと考えております。

 明日11日に特設サイトを開設しまして、本イベントの参加者の募集を開始します。サイトのURLは御覧のとおりです。

 参加者を募集する第1次決定分のイベントについては、配布資料にありますように、お料理やお酒、バールの楽しみ方などイタリア文化を学ぶもの、あるいは立山山麓などでのスノーシューハイキングと雪上でのチーズフォンデュ体験などがあります。結婚や交際を希望されている方々にはぜひ積極的に御応募いただきたいと考えております。また、引き続き追加のイベント企画も募集しておりますので、趣旨に賛同いただける事業者の皆様の御応募もお待ちをしております。

 以前にも報道されたと思いますが、令和元年から令和2年の婚姻件数ですが、506組減少しています。そして、令和2年から令和3年、これは今のところ1月から8月までのデータですが、ほぼ横ばいです。すなわち、令和元年から令和2年、(婚姻件数が)減ったまま回復の兆しがないという状況であります。婚姻数の減少は、やはりその後の出生数の減少につながることが多いわけでありますから、やっぱりここをしっかりとサポートしていくことが必要だと思っております。そのようなことで、今回民間の力もお借りをして、官民連携で工夫をしたイベントをということにしております。どうか皆様の御報道の力もお借りをして、参加者を募り、よりよいニュースがたくさん聞けるように期待をしていきたいと思います。

 また、あわせて参加委託事業者さんも募集をしておりますので、こちらのほうもぜひ御報道の御協力をお願いできればというふうに思います。

3.富山県民栄誉賞贈呈式の開催について

 次は、3つ目です。

 富山県民栄誉賞贈呈式の開催について御説明します。

 この夏に開催されました東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において、本県出身の向翔一郎選手が銀メダル、中山楓奈選手が銅メダル、宮島徹也選手、岩井孝義選手が銀メダル、そして藤井友里子選手が銅メダルを獲得されました。各選手の功績は誠に顕著であり、大会終了後の9月7日に富山県民栄誉賞検討委員会の開催を経まして、5名のメダリストの皆様に富山県民栄誉賞を贈呈することを決定したところです。

 この県民栄誉賞の贈呈式を12月11日の土曜日にANAクラウンプラザホテル富山で開催をいたします。贈呈式の出席者は、密を避けるために、各選手のほか御家族や御来賓の皆様のみに限らせていただきます。当日の模様は、その代わりといってはなんなんですが、ユーチューブやツイッターなどでリアルタイムに配信をいたしますので、県民の皆様にはリモート観覧をお願いいたします。

 贈呈式後に引き続き受賞を記念した「ふれあいトーク」というものを開催します。選手の皆様と直接触れ合いをいただく機会をつくることがまだ難しい状況なので、県民の皆様と選手をつなぐことはできないかということから企画をしたものです。事前に募集する県民の皆様からの御質問や応援メッセージを紹介しながら、各選手にこれまでの競技活動やオリンピック・パラリンピック大会を振り返っていただこうと考えています。

 私も県民の皆様のメッセージや選手の皆さんのお話を聞きながら、邪魔にならない程度にこのトークに参加したいと考えております。

 ふれあいトークで御紹介する選手の皆さんへの質問やメッセージ、応援メッセージなどを本日から11月29日まで募集させていただきます。県のホームページ、郵送、ファクスなどでの御応募をお願いします。我々に勇気と感動、そして子供たちに夢と希望を与えていただくとともに、富山県の名前を大いに高めていただいた選手、各選手への温かいメッセージ、励ましのメッセージ、あるいは選手の人となりをより知りたい、そんな質問、そんなことをお待ちしております。

 なお、詳細につきましては担当課、これは秘書課あるいはスポーツ振興課になりますが、お問合せいただければと思います。

 富山県民栄誉賞贈呈式についての説明は以上です。

4.就任1周年を迎えて

 今日、私から最後の発表になります。これは、先週の定例会見でもいろいろと御質問もいただいたところですが、私の就任1周年に当たりのお話をさせていただきます。

 初めに、私は昨年の選挙において「民間企業の当たり前を県政に」と訴えて当選させていただきました。変化の激しい時代では、これまでのように「ありたい姿」に向けて中長期的に計画を実行するというだけでは変化に対応できません。状況は常に変化し続けるため、仮説を持ちながら、現実とのギャップを埋めるためにバックキャスティングで考え、常に変化し続ける必要があります。

 新型コロナへの対応など、県の総合計画を策定したときから見て著しく変化した社会経済情勢に対応していく必要があります。「民間企業の当たり前」にマインドセットを変え、八十八の公約を実現するとともに、新しい富山県のさらなる発展に向けて、成長戦略会議で議論し、成長戦略をまとめてまいります。

 次のスライドですが、県民目線の徹底、スピード重視の対応、現場主義を大切にして、「県民が主役」の富山県というものを目指してまいりました。若者からお年寄りまで、希望に満ちた笑顔にあふれる富山県、ワクワクすることがたくさんある富山県、チャンスがあり夢をかなえられる富山県、富山県であれば安心して働ける、生活ができる、子育てもできる、挑戦したいことに挑戦することができる、そんなわくわくするような気持ちを持てる富山県を引き続き目指してまいります。

 この1年間に実現した主な事業を八策ごとに報告いたします。

 まず1番、「新型コロナウイルスに勝つ!新しく力強くワクワクする稼げる産業へ!」。これについては、成長戦略会議を設置をしました。また、テーマごとに会議を開催し、8月に中間報告を公表いたしました。戦略ごとに6つのワーキンググループを設置するとともに、10月からは15市町村でビジョンセッションを開催し、市町村長、県民と共創で「真の幸せ(ウェルビーイング)」の向上と幸せ人口1,000万人を目指します。

 中小企業リバイバル補助金を創設し、新型コロナで売上げが減少した中小企業などに対して、新しい生活様式やデジタル化に対応し、事業活動を再建し、成長・発展を図るための取組みを支援しました。

 事業承継支援のために、新世紀産業機構に事業承継・引継ぎ支援センターを設置しました。

 本社機能移転のための企業立地助成制度を拡充しました。

 つい最近、11月4日になりますが、オレゴン州のケイト・ブラウン知事とオンラインで懇談し、県内企業の米国進出、ポートランドでの学生の起業・ビジネス研修、観光の振興を進めることを確認しました。

 次に、2番、「ストップ少子化!子育て環境日本一へ!」についてですが、県庁に働き方改革・女性活躍推進室、テクノロジーを活用した働き方改革ラボを設置しました。

 民間企業に働き方改革伴走支援コンサルティングを実施しました。

 ひとり親世帯への生活支援給付金を、コロナ危機を踏まえて令和3年の3月、6,018世帯に支給いたしました。

 授かりたい人を応援する不妊治療への助成制度も拡充しました。

 次は3、「健康寿命を延ばす!「世界のデータヘルス都市とやま」へ!」についてですが、新型コロナ対応で体制を強化した医療機関へ協力金を支給いたしました。

 健康寿命日本一に向け、歩数に応じて様々な取組みを支援する「みんなで歩いてとやまを元気にしよう!」キャンペーンなどを実施しました。

 遠隔医療に必要な設備導入へ支援をしています。

 介護人材確保などのために、福祉系高校生向け返済免除付き貸付金、高齢者・障害者施設にICT・ロボット導入支援を実施しました。

 次に、4、「デジタル化・産官学連携・市町村連携による「超」効率的な自治体運営」について。

 私を本部長とするDX・働き方改革推進本部を設置、民間からDX・働き方改革推進補佐官を起用しました。社会人向けデータサイエンス講座や小・中・高校等のICT教育の充実に資する教員研修等を支援するなど、富山大学と連携し、データサイエンス教育を推進しました。

 ワンチームとやま連携推進本部を設置し、有害鳥獣、県単医療費助成、ゼロカーボン、防災危機管理、行政デジタル化等について市町村と課題を共有、連携・協力体制を強化しました。

 次に5番、「農林水産業の振興と持続可能な地域社会へ!」。

 新たに策定した「富富富」生産・販売・PR戦略に基づき推進しています。「富富富」は高温に強い特性を発揮し、高品質、良食味を実現しています。令和3年には1等米比率が97.4%と高い率をキープしています。

 学校給食など県内での消費拡大、またテレビやSNSなどを通じた県内外でのPRを実施しています。

 「とやまの食」の新たな販路拡大のため、「とやまの魚」新幹線輸送の実験、オンラインを活用した輸出商談の支援を実施しています。

 スマート農業の普及のため、スマート農業普及センターを開所するとともに、スマート農業指導員を育成しています。

 中山間地域でドローン物流の実証実験を実施しています。

 頻発する災害への対策として、県民の命を守る強靭な公共インフラへの投資を行っています。

 6、「SDGs推進!県民ひとりひとりが輝ける多様性のある富山へ!」。

 SDGs宣言推進フォーラムを開催しました。SDGs宣言募集等により県内企業等のSDGsの取組みを促進しています。

 富山県特別支援教育将来構想検討会を設置しました。

 副知事を2人体制とし、うち1人を女性としています。

 KOGEIミライ会議を設置し、2回既に開催しておりますが、伝統工芸のさらなる振興に向け、人材育成から輸出促進まで一気通貫で支援するため、伝統工芸文化継承・産業振興プログラムを検討しています。

 7、「将来の富山を担う「人材」への思い切った投資」ですが、令和3年度より、国より2年先行して小学校3・4年で35人学級を実施しています。

 デジタル技術を活用し、教育をよりよい方向に改革するため、教育DX推進会議を設置しました。

 とやま学生居住支援事業を実施し、県内大学に進学する県内在住の子弟に地域貢献活動を条件に家賃の一部を支援しています。

 県庁において、JR東日本、NTTドコモとの人事交流、またANA、JR西日本社員の受入れや、有給インターンシップを実施をしました。

 最後に、「アフターコロナ「移住の戦国時代」で選ばれる富山へ!」に対してですが、起業家向け移住支援金(全国型)を創設、移住支援金(23区限定)の対象を拡充したところです。UIターン就職活動交通費支援の拡充、富山きときと空港の運営在り方検討会議を設置、民間活力導入を含め、空港の将来像などについて調査検討をすすめております。

 今年2月と10月に石川県知事と、また今年の7月には岐阜県知事と懇談をいたしました。富山県は、北陸の十字路として近隣県との連携を強化し、インフラ整備や広域周遊観光を促進しており、北陸3県の連携を深化させるための研究会も設置することとしています。

 次に、この1年の新型コロナウイルス感染症への対応ですが、就任以来3度の大きな感染の波を何とか、県民の皆様そして事業者の皆様の御協力をいただき、乗り切ることができました。また、昼夜を問わず献身的に対応いただいた医療従事者の皆さんの本当にお力添えもあります。まずは心から感謝を申し上げます。

 感染防止と経済対策の両立のために、全力で感染対策を行いながら、影響を受けた方、事業者を支援してまいりました。

 医療提供体制においては、医療機関の協力の下、病床確保計画を大幅に拡充するとともに、宿泊療養者施設を富山、高岡に合計3棟、約625室確保しています。

 ワクチン接種の推進については、各市町村や医療関係者の御尽力に加え、県においても県内2か所の大規模接種会場の設置、また職域接種、障害者施設への巡回接種などを実施することにより、県全体として1日1万回の接種体制を確保してまいりました。7月末までに高齢者への接種を終え、11月末には希望する県民への2回接種をおおむね完了する見込みとなっています。

 12月に開始する3回目の追加接種についても、引き続き円滑に接種が進むよう、市町村をはじめ関係の皆様と連携して取り組んでまいります。

 次は、富山県成長戦略について御説明します。

 8月公表の「中間とりまとめ」において、「真の幸せ(ウェルビーイング)」の向上を成長戦略の中心に据えることにしました。幸せ人口1,000万を目指し、成長戦略の中核となる6つの柱に基づき、ワーキンググループでの御意見や県議会あるいはビジョンセッションで市町村、県民の皆さんとも議論を深め、具体的な施策を検討してまいります。6つのワーキングは、ウェルビーイング戦略、まちづくり戦略、ブランディング戦略、新産業戦略、スタートアップ支援戦略、県庁オープン化戦略でございます。既に始まったワーキングもあります。これから順次進めてまいります。

 次に、議会と予算への対応についてです。

 県民の皆様から選ばれた議会と知事は、県政運営の車の両輪です。令和3年度当初予算では、富山八策、八十八の具体策の実現に向け、予算化可能なものは全て計上したほか、現場の視点、アイデアを生かし、新たな課題に迅速果敢に対応するため、各部局にサンドボックス枠を創設しました。

 また、新型コロナから県民の命と暮らしを守るため、補正予算で迅速かつ機動的に対応してきたところです。

 今後も、県庁と議会が適切なチェック・アンド・バランスの下、県民が主役の県政を力強く推進してまいります。

 その他全国の活動としまして、全国知事会における活動ではですね、コロナ緊急対策本部やその他のプロジェクトチームや委員会などに参加し、国への緊急提言、要望などを実施してまいりました。

 また、知事会と各種団体との連携強化のために、新会長就任に伴い9月に新設された国民運動本部の副本部長に就任しました。今後、経済団体等との協働に着手をしてまいります。

 また、北陸新幹線の整備促進に関しまして、建設促進同盟会の会長として、令和5年度末の確実な敦賀開業、また大阪までの早期全線整備等を政府・与党等に要望してきたところであります。今後も石川県、福井県などと連携をして、早期の全線開通を目指します。

 最後に、八十八の具体策の進捗状況ですが、令和3年度末までに60%以上が達成可能です。また、任期である令和6年度までには、80%以上が達成可能の予定です。

 富山八策と八十八の具体策に関する実現に向けたロードマップは、近日公開をさせていただきます。

 引き続き、これら公約の実現に向けて最大限の努力をしてまいります。

 就任1周年を迎えてに関する発表は以上でございます。

 以上が、冒頭私からの発表項目になります。

2.質疑応答

会見写真2

<記者>

 この1年間いろんなことに取り組まれたということですが、この1年間の課題の部分、これ(発表事項)と裏側の部分だと思うのですけど、課題としてはどんなことがありましたでしょうか。

<知事>

 まずはやはりコロナの対策ですよね。そして、県民主役の県政を実現するために、やはりこれは県庁職員の意識を改革していくことが必要な部分。もちろんこれまでも真面目に実直に取り組んでくださっていたわけでありますけども、やはりより一層県民目線、現場主義、そしてスピード感を持ってもらうために取り組んできた、これも課題だというふうに理解をしております。

<記者>

 ほかにはありますでしょうか。

<知事>

 今、認識していることはそれぐらいですよね。

<記者>

 分かりました。あと八十八策の具体策の進捗状況ですけども、60%以上ということですが、これ88件のうち件数のことおっしゃっていますか。

<知事>

 そうですね。

<記者>

 となると、令和2年度と3年度で62%。なので、60%以上と、そういうふうに読めばいいでしょうか。

<知事>

 そういうことですね。

<記者>

 任期である令和6年度までに80%以上とあるのですけども、知事、この前ですね、知事選で掲げたものは全て実現をするとおっしゃっていたのですけども、これだと全て実現できないってことでしょうか。

<知事>

 最大限努力をするということですよね。もともとその八十八策の中でも目標年度が任期を超えているものも幾つもあります。それから、国の法規制を変える、あるいは特区などで規制を緩和する、そのようなことが伴う施策もありますので、現時点でいつまでにコンプリートということは言えないものがありますが、でも、そんなものでもですね、既に検討に着手していることはあります。コンプリートできるかどうかは現時点では見通せないという意味で、令和6(年度)以降あるいは時期を見てという表現になっているものはあります。

<記者>

 それらはまあ当然ながら変わらないということでよろしいのですかね。

<知事>

 最大限努力してまいります。

<記者>

 近日中に公開するというロードマップですけども、今ロードマップ公開されていますけど、それが何かこう、説明とか、こう色みたいなものがついて、これはここまで進んでいるというふうに見えるようなものでアップされるということですか。

<知事>

 そうですね。現在公開中のものはもう半年ぐらい前のことなので、時点修正などをしてアップデートすることでございます。

<記者>

 廣貫堂の自主回収のことについてお尋ねします。

 昨日に、発表としては2度目ですけれども、14品目で大体約144万個の回収ということで、10月に発表したものと合わせて、廣貫堂さんの自主回収は24品目で大体500万個になるということです。このことについての知事の受け止めをまずお聞かせください。

<知事>

 廣貫堂さんが新たに不備等を見つけられて、追加で14品目の医薬品の回収を行うという報告を受けています。報道もされているところです。それで、いずれも配置用の医薬品であるということ、これまでのところ健康被害の報告はないということ、また、重篤な健康被害が生じるおそれはないという報告を受けています。県としては、引き続き適切に回収や調査を行うように、必要な指導を行っていきます。

<記者>

 廣貫堂さんへの県の調査というのは進んでいる最中だと思うのですけれども、今現時点での調査の進捗状況と、今後処分する、行政処分するかどうかも含めてのその判断の見通しというのは、どのようなふうに考えておられますか。

<知事>

 現在調査をまさに進行中ですので、それを踏まえて今後の評価を考えていきたいと考えています。どれぐらいかかるかとか、現在どこまで進捗しているかとか、そういうことは今後の調査に支障の出るおそれがあるので、ここでは公表はできかねます。

<記者>

 知事の1年の振り返りの部分ですけども、副知事を2人体制にということで記述はいただいていますが、当初3人ということをおっしゃってみえたと思うのですけれども、これは知事の中ではその公約の部分として達成というふうにカウントされているものになるのでしょうか。

<知事>

 それはまだ未達成ということですね。ですから分類としてはですね、今達成したものには入っていません。

<記者>

 副知事の3人体制ということに関しては、どこまでに手をつけたいというか、もともと掲げてみえたところに到達したいというものがあるのでしょうか。

<知事>

 そうですね。まあ百何十年、少なくとも戦後の体制になってから数十年間、知事1人副知事1人という体制でやってきた、富山県は運営されてきたわけで、それを今回初めて本年度から2人にしたわけですから、今それを最大限機能するようにやっているところです。そして、その効果なども踏まえて、やはりお約束どおり3人がよりよいのかということを今後検証していきたいと考えています。

<記者>

 今日の知事の発表の中でも、ワクチンの3回目接種のことに触れられていたと思うのですが、引き続き市町村と連携して円滑にワクチン接種を推進できるようにということで、先にありましたワンチーム会議のほうで、各市町村の首長さんから早くその方針、もちろん国から出ないと、というのはもちろん分かるのですが、県としてどうするかということに対しての御回答を求める発言が多かったと思うのですが、そこからの具体的に何か進んだというのがはっきり分かりづらいのですけれども、県として今どのような方針を考えてみえる、実際そういうふうな形で着手されている、そういうことを想定して動いてみえるということがありましたら、教えてください。

<知事>

 まずですね、12月から始めるということはもう決定事項です。医療従事者の方々はじめですね、そもそも1回目の接種をそういう方々から始めましたから。で、12月、1月分に必要な、これはファイザーになりますが、ワクチンはもう確保済みで、多分今月中には富山県にも入ってくると思います。それを各市町村に既に割り振っているところです。

 そして、この前のワンチーム連携推進本部会議でも、接種券の発送なんかをできれば足並みそろえたいねという首長さんが多かったので、各市町村の接種券の発送時期を今調査して、15市町村で情報共有を図っているところでございます。

 そして、今後の接種開始時期についても調査して、これも情報共有して横展開をし、お互い15市町村がまた妙に競争をあおられたりしないように、安心してそれぞれ進めるような、そんな側面支援はやっていきたいと考えています。必ずしもやっぱり今それぞれ市町村の状況もありましてですね、接種券の発送あるいは接種の開始、これを一律に同じスタートということにはならないかもしれませんが、少なくとも情報共有をするお手伝いをすることによって、お互い市町村が安心して進められるように、そんな支援はしたいと思っています。

 また、モデルナを使うことになりますが、県の特設会場も、これも継続して市町村のバックアップをすることにしています。また、財政的なことですが、これは国に要望していますが、やはり時間外や休日の接種に対する負担金の加算、あるいは集団接種や個別接種に協力する医療機関に対する財政支援の継続、これもこれまでの1回目、2回目と同様に求めているところです。そんなことで、第3回目もスムーズに進めていきたいと思います。

 あとですね、職域で接種されたケースの場合は、引き続き民間の力も使うということで、職域での第3回目のできる道を開いてほしいということは国に何度も申し上げたところ、一昨日ですね、そういう職域での接種の3回目も認めるという報道があったところです。

<記者>

 今日、衆院選で当選された県内だと4名の方が登院されていると思うのですけども、改めてそれぞれの国会議員の方に、新しく衆院選通ってなられた国会議員の方に、知事として期待されること、それぞれどういうところなのか教えてください。

<知事>

 昨日、実は東京で北陸新幹線建設促進同盟会の総会、またその後の中央要望を行ってまいりました。その場でも、県選出の、今回の総選挙で選ばれました4名の衆議院議員の皆様の姿、元気に、また堂々とその場におられる姿を拝見しまして、大変に心強く思って見ていたところでございます。

 そんな中で、与党のお三方につきましてはですね、やはり今回の岸田文雄さん、政権、自由民主党の今回フルスペックの党員投票によって総裁に選ばれ、そしてその後の首班指名で総理に選ばれ、また今回総選挙を経て本日の国会で首班指名をされたということですから、言わば本当にこう、事務の手続をしっかりと踏んでできた内閣で、政権でありますから、これはぜひ安定政権として続いていただきたい。それを支えるために与党の3名の方にはしっかり岸田政権を支えていただきたいと願うところでございます。

 それから、野党からもお一人当選をされました。やっぱり野党の務めですから、しかるべき、もちろん国民の代表のお一人として、与党の政策をしっかりと実行して、時には対案を出して、国民のためによりよい国政を行えるような、そのようなことに貢献をしていただきたいと願っています。いずれにしましても、お両方とも富山県育ち、富山県出身の方でいらっしゃるので、富山県の声もより多く国政に反映していただく、そんなパイプ役も期待をしているところです。

<記者>

 この1年間の実績で、知事さん思い入れのあるなというのを、特にこれだというのはあるでしょうか。

<知事>

 はい、県民が主役の県政ということ、これはもう一丁目一番地、本当に基本になる私の考えでございます。そのために、やはり県民イコール15の市町村のどちらかの市町村民でも、住民でもあるわけですから、その住民の皆さんに一番近い15の市町村が住民サービスを主に担われるわけですから、その15市町村をしっかりとサポートしていく、そして、広域的にやったほうがいいことは県も入って一緒にやっていく。そのようなことを進める上で、ワンチーム連携推進本部会議というものの設置を公約の一つに掲げていることでありますが、それを無事立ち上げることができ、既にウェブも含めてですが、7回そのワンチーム連携推進本部会議を開催して、本当に喧々諤々、決してとんがった雰囲気ではないです、和気あいあいとした中での喧々諤々の議論をできていること、これはもうずっと続くわけですけども、これは私としては今何か選べと言われたらそれがとてもよい方向に向かっているなという成果だと考えています。

<記者>

 もう1つ、総合計画策定時からみて著しく変化した社会情勢に対応する必要があるというふうに書いてあるのですが、成長戦略については、総合計画との位置づけというのはどういうふうに考えておられますか。

<知事>

 総合計画というのは、これまでも、これからも富山県の中長期的な政策の推進の上での本当に道標、基本になるもので、本年度の政策もそれに基づいてやっているものがたくさんあります。今後もそうであります。ただ、今年がちょうど中間年でありますけども、5年前、さらに検討段階を入れると6年、7年前からいろいろ準備をしてきたことですから、この変化の激しい、また複雑な、また曖昧な、また不確実な時代においては、なかなか10年間の計画がそのままフィットするかどうかは分からないこともあります。その上で、やはり現時点で加えるもの、あるいはスピード感を持って今やっていかなければならないことについては、その都度その都度検討して、政策としてやっていく。そんなことが必要であり、その一つがやはり成長戦略、今策定している成長戦略になると思います。

<記者>

 総合計画を補完するものという認識でよろしいということ。

<知事>

 そういうことですね。

<記者>

 改めて総合計画については、その見直しなり改定というのは考えていらっしゃらないということでよろしいでしょうか。

<知事>

 実は今、本当にさっき言ったようにもう行政課題が山積していまして、そんな中で職員の皆さんには頑張っていただいています。総合計画、つくるときももちろん本当に大作業、労作でした。これを今全般について見直しをするとなると大変なまた大作業になります。今それをちょっとやっている状況にはないと思います。それならば、総合計画としてもう大きく外れたものではないわけですから、10年間を見通してのものとしては本当にしっかりとしたものだと私も認識をしています。ちょうど今が中間地点ですが、特に現時点では修正の作業をすることはないと思います。でもそこをアップデートするために、今成長戦略というものをつくってですね、補完をしていく、増強をしていく、そんなことは必要だと思います。

<記者>

 ワクチンの3回目のことですが、県も特設会場のほうで、市町村と連携していくという旨のお話だったと思うのですが、3回目の接種は8か月後をめどに接種というふうな方針になっていると思うのですけれども、県の特設会場では、今年の6月に立ち上がったということで、そこで接種をされる方になると、8か月後ということになると、2月とかですかね、そういったところになると思うのですが、県の特設会場を一旦12月で閉められると思うのですけれども、再開するとすれば、そういった8か月後を目途にまた設置して市町村を支援していくという、そういう今のところは考えなのか、その点ちょっと確認させてください。

<知事>

 おっしゃるとおり、今の1回目、2回目がほぼ希望される方への接種が今完了しつつあるところでありますので、それからおっしゃるように次、県の特設会場で受けられた方が3回目を受けられるのは多分3月以降になります。ですから、その間、必要がない、ここは開けていく必要はないと思います。

 それと、御存じのように富山会場は、東部会場は富山空港ターミナルビルの国際線のビルを使わせていただいておりますが、これからもし、望むところなのですが、国際線の発着もまた再開するようになりますと、もちろん使えなくなるわけですから、また別の場所も手当てしなければならないと考えております。西部会場はホテルニューオータニ高岡さんをお借りしておりますが、こちらのほうも社会経済活動が徐々に活発化していく、もちろんこれも願うところでありますけども、そうなると、引き続き広いスペースをお借りし続けるわけにはいかない。そうなると別の会場を考えなければならない。そんなことも今担当のほうではいろいろ頭の体操をしているところです。

<記者>

 国のほうでコロナの対策の指標を見直す動きがありました。県のほうでも、それを受けて今現在の何かロードマップの見直しなど、検討を進めていることがあれば状況についてお聞かせください。

<知事>

 これも報道されているように、分科会で提言した新たな今度はレベルという言い方に変わりましたが、これはやっぱりワクチンの接種が進み、また治療薬の開発も本当にいろんな今いいニュースが聞こえてくるようになりました。言わば、新型コロナ、昨年の初めの頃は本当にもう何が何だか分からない、そんな状況だったのが、大分正体も、もちろん変異というリスクはありますが、大分分かってきた。それから、ワクチンも進み、治療薬もでき、また要は患者像も変わってきた、そんな状況になったので、そういう国としての対処の仕方の道標を改定されたというのは、それは状況に合ったことだというふうに思っています。

 それもですね、今回は、これまではどちらかというと感染者数が一つの基軸になっていましたが、医療提供体制の状況、これが1つ今回は軸になったというふうに理解をしております。さらに、予測ツールというまた新たなものも発表されました。データを幾つか入れますと1週間後、2週間後、3週間後、4週間後、どんなことが起こり得るかということが地方でも分かるような、そんなツールもお示しをいただいたことでございます。これはこれで今後の富山県としても対処の仕方に参考にできることだというふうに思います。

 ただですね、富山県としてはもともとこの医療提供体制ということを軸に富山県独自のロードマップというものは策定をしてきましたし、それに基づいての判断をしてきたところですが、そういう意味では、今回の国のレベルという見直しとそう大きく方向は違ってないというふうに思います。ただ、国も見直しされたわけですから、今後も有識者の皆さんと御相談をする、また一方では、今、例のワクチン検査パッケージなどの実証実験も進んでいます。そんな状況も参考にしながらですね、必要とあらば県のロードマップの見直しも検討したいと考えます。

<記者>

 コロナの安心対策飲食店の追加、対象の追加ですけれども、これは専門家の御意見というのはどういう形でお伺いして対応されているということなのでしょうか。

<知事>

 日頃から御意見を伺っている感染症の専門家のドクターに話を伺いました。その結果、今回の対象追加は妥当ではないかというふうに御意見もいただいています。

<記者>

 今、感染状況が落ち着いてきていますけれども、具体的に業界のほうからどういった要望があったということになりますか。

<知事>

 業界独自、それぞれの業界でガイドラインというものをお持ちでしてね、それに従って進めますということですよね。ですから、我々としても、しっかりと業界でもそういった努力をされるということならば、今回のように対象として追加をして、現在は、カラオケを使わない、あるいは接待を行わないお店について3,750店舗の申請を受け付け、順次、認証してきて、そして今、感染は落ち着いている状況ですが、県民の皆様にはその認証店、安心対策飲食店をぜひ利用してくださいというふうに推奨もしているわけです。逆に言えばカラオケのお店、それから接待つきのお店はこれまでは同じ県内の事業者であれば、我々県としては推奨してこなかったわけですから、今回これを機にぜひしっかりとした感染対策、それぞれしていただいて、業界のガイドラインもしっかりと守っていただいて認証の対象にするということで、より普通の状態に近づけていきたいというふうなことであります。

<記者>

 第6波の懸念というのもある中で、こういった少し経済活動も再開していくことに近づいていくのかなというふうに思うのですが、県民への呼びかけというか、改めてちょっとお伺いをしたいのですが。

<知事>

 基本的な感染拡大防止対策、これは、これまでも今も今後もずっと続けることになります。マスク着用、手洗い、それからソーシャルディスタンス、換気、このようなことは引き続き緩めることはありません。その上での話で、今やはり社会経済活動もできるだけ普通のレベルに戻していきたい、そしてより楽しい、自粛から少しは放たれて、県民の皆さんに楽しい生活を送っていただきたい。そのような意味でこうやって制限の緩和を少しずつやっていっているところであります。

 ですから、県民の皆さんへのメッセージという意味では引き続き感染防止対策をしっかりと取っていただいた上で、県がお勧めするお店をお使いいただいて、より楽しい生活を送っていただきたいということです。

<記者>

 今シーズン初めての鳥インフルエンザが秋田県のほうで発生しましたけれども、昨シーズンは富山県内でもあったということで、この秋田県での発生を受けて何か関係機関や部局に指示を出されたようなことはありますでしょうか。

<知事>

 現時点では、まだ私から直接な指示はしておりませんが、当然、担当部局ではしっかりと対応してくれていると思います。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1】新型コロナ安心対策飲食店の対象追加について(PDF:117KB)

【資料2-1】「趣味」×「婚活」支援事業の参加者募集について(PDF:68KB)

【資料2-2】「趣味」×「婚活」支援事業の参加者募集について(イベント一覧・チラシ)(PDF:781KB)

【資料3】富山県民栄誉賞贈呈式の開催について(PDF:184KB)

【資料4】就任1周年を迎えて(PDF:1,860KB)

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