更新日:2021年7月2日

ここから本文です。

臨時記者会見[令和3年7月2日(金曜日)]

  • 日時 令和3年7月2日(金曜日)午後6時30分~午後6時50分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
  1. ステージ1への移行について
令和3年7月2日(金曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2 質疑応答

内容 動画
  1. 有識者懇での意見、ステージ移行の判断について
  2. 富山マラソンの参加者募集について
  3. ロードマップ判断指標の基準見直しについて
  4. オリンピック選手団受入れに係る感染対策について
令和3年7月2日(金曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見写真1

(1)ステージ1への移行について

 今日は遅い時間の開催になりましたが、皆様にはお集りいただきまして、ありがとうございます。

 本日、私からステージ1への移行について、発表をさせていただきます。

 本県では、4月以降、感染者数の増加が続きました。4月23日から警戒レベルをステージ2に引き上げるとともに、5月21日には感染拡大特別警報、これを発出させていただいたところでございます。県民の皆様に、感染防止対策の徹底を強くお願いをしてきたところです。その後、5月の末頃から感染者数は減少傾向となりました。それに伴い、6月11日には、感染拡大特別警報を解除いたしました。引き続きステージ2での要請を踏まえ、高い緊張感を持って行動いただくことを改めてお願いをしたところでございます。こうした要請に対しまして、県民の皆様、あるいは事業者の皆さんに御協力いただいた結果、6月以降、感染者数や入院者数は着実に減少をしてまいりました。

 ロードマップ判断指標の直近の状況を見ますと、入院者数、1週間平均ですが、これは6月27日に基準の50人を下回りました。そして、おおむね1週間が経過し、新規陽性者数及び感染経路不明の新規陽性者数も6月29日には基準を下回り、現在もその水準を維持しているところです。これは、参考としまして、国の指標に係る現状を示したものです。いずれも、国の基準から見ても下回っているということをお分かりかと思います。

 このようなことから、現在本県の感染状況は比較的落ち着いた状況であると認識をしています。また、本県の新型コロナに係る医療提供体制につきましては、先般、病床確保計画の見直しを行い、広く県内公的病院や民間病院からも御協力をいただき、病床確保数の拡充を図ったところです。

 これらを踏まえて、本日、有識者の御意見を伺うとともに、先ほど県の対策本部会議を開催し、協議をした結果、明日、7月3日土曜日午前零時から、警戒レベルをステージ1へ移行することとします。これまで昼夜を問わず、献身的に対応いただいております医療従事者の皆様、感染防止対策に御協力いただいている県民、事業者の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。

 次の資料ですが、これまでのステージ2では、県民の皆様に対し、夜間の2時間以上の飲食の自粛に加え、県境をまたいだ不要不急の移動を基本的に自粛いただくようにお願いをしてまいりました。

 次の資料をお願いします。

 今般ステージ1への移行に伴い、夜間の飲食の時間制限や緊急事態宣言対象地域などを除く県外への移動自粛を解除いたします。

 一方、首都圏など一部地域では、いまだ感染者数が高い水準で推移しており、また、感染力が強い可能性が示唆されるデルタ株などの全国への拡大なども危惧されているところです。こうした中、県内での感染再拡大を防ぐため、今後も県民の皆様には、緊急事態宣言対象地域などへの不要不急の移動を自粛すること、基本的な感染防止対策が徹底されていない施設や飲食店の出入りを控えること、会食は4人以下で、会話中はマスクの着用を徹底することなどについて、改めてお願いをいたします。

 また、県内感染事例の3割を占める家庭内感染、これは県外との往来、あるいは家族以外との会食での感染をきっかけとしたものが多く見られています。大切な御家族を守るためにも、帰宅時や食事前の手洗い、小まめな換気、高齢者のいらっしゃる家庭では、家庭内でもマスクを着用するなど、家庭内での感染防止対策を引き続き徹底いただくようお願いをいたします。

 加えまして、最近の感染事例などを踏まえ、マスクの不適切な着用が一因となる感染も見られることから、マスクは鼻にしっかりとフィットさせて着用していただくこと、また、軽症の方が出勤をし、職場で感染が広がる事例も散見されていることから、体調不良を感じたときには出勤をせず、速やかに医療機関を受診していただくこと、また、ワクチンによる十分な免疫の獲得には2回の接種後、1ないし2週間を要します。発症、感染の予防効果は100%とは言えません。これらのことを踏まえて、ワクチン接種後も安心されることなく、感染防止対策を継続することなどについて、重ねてお願いをいたします。

 県民の皆様には、ステージ1移行後も引き続き、移さない、移らない、そのような行動を徹底していただき、再び感染が拡大することがないよう御協力をお願いいたします。

 次に、ロードマップの見直しについて御説明をいたします。

 かねてから有識者よりこの1年余りの経験の蓄積により、医療の現場における新型コロナへの対応の習熟が高まっているとの御意見をいただいておりました。また、先般、本県の新型コロナに係る病床確保計画の見直しを行い、感染状況の各フェーズにおきまして、確保できる病床数の拡充を図ったところであり、本県の医療提供体制は、大幅に充実強化されています。

 こうした状況を踏まえまして、本日、有識者の皆様の御意見も伺い、ロードマップの判断指標の基準を見直すこととしました。

 具体的には、いずれも直近1週間の1日当たりの平均で申し上げますが、入院者数を現行の100人未満から140人未満に、人口100万人当たりの新規感染者数を2.5人未満から10人未満に、また、人口100万人当たりの感染経路不明の新規陽性者数を1人未満から4人未満に、それぞれ見直しをさせていただきます。今後は、この新基準の下、県内の感染拡大状況や医療提供体制の逼迫状況を的確に把握し、実態に即した適時適切な対策をスピーディーに実行してまいります。

 冒頭、私からは以上でございます。

2 質疑応答

会見写真2

<記者>

 有識者会議では、異論はなかったということですけども、一方で例えば留意点とか、どういった意見が出たのでしょうか。

<知事>

 幾つか申し上げますと、まず、御存じのように、東京では今、感染がまた拡大の兆しを見せています。これまでの経験では、東京のほぼ1か月後で、富山県にも感染拡大の波が来ているということを忘れてはいけない。心構えをするとともに、ステージ1になったといって、気を緩めることなく感染の防止対策は、県民の皆様に引き続きお願いをするように、そのような御意見がありました。

 また、変異株、デルタ株ですけども、これの影響も懸念をされています。やはり、感染の速度が約2倍早い、強いといいますか、言われているところです。これを受けまして、今ほどいろんな指標を直近1週間の平均で見ると申し上げましたが、これは原則なのですが、やはりそのデルタ株のことを見据えまして、平均も見る一方で、日々の実数もしっかりと見ていくように。すなわち、実数で急激に1日2日3日と上がったりしたときには、もう1週間平均で見るのではなくて、これはやっぱり非常事態ということで判断をするように、そんな御意見もいただきました。

<記者>

 つまり、弾力的な運用を求められたということと思いますが、これまでロードマップの4つの指標において、基準を下回ったのは先月29日からということで、(ステージ移行の判断まで)大体3日ほどだと思いますが、これまで1週間程度その期間を見るという考え方だったかと思いますが、3日で判断に至ったというのは、改めてどういった背景があるのでしょうか。

<知事>

 これまでも入院者数、重症病床の稼働率、また、新規陽性者数、あるいはさらに感染経路不明の新規陽性者数、この4つの判断指標の状況を一定期間見極めて、専門家の皆さんの御意見を伺った上で、総合的に判断をしてきました。特に、日数どれぐらい待ってという決まりは特になく、やっぱり総合的な判断ということでございます。

 それとですね、今回はこういう判断指標の動向に加えまして、5月末に病床の確保計画を見直しました。病床数を拡充しております。それから、医療現場における新型コロナ対応の習熟度が深まっていること、これも有識者の皆さんからも言われました。ですから、一定程度の新規感染者数の発生には、医療現場の皆さんの頑張りの結果、対応可能となっていると、そのように判断をしております。

 そして、6月以降は、新規陽性者数がほぼ1桁の水準で推移をしてきて、比較的落ち着いていることも言えると思います。なども踏まえて、総合的に判断したということで、御理解をいただければと思います。

<記者>

 これでステージ1に明日からなるということですけども、富山マラソンの参加者募集などについては、見通しとしては、今後どのようにお考えでしょうか。

<知事>

 今ほど発表しましたとおり、警戒レベルをステージ1とすることを決定したところで、それと富山マラソン2021の開催可否の判断についての関係ですが、これは、新型コロナウイルスの警戒レベルのみで判断するものではなく、関係します富山市さん、高岡市さん、射水市さんの同意なども必要です。また、マラソンにおける医療、救護体制の構築など、安全な大会運営が可能かどうかといった点も考慮して、総合的に判断する必要があると考えています。さきにお示しした判断基準にも、そのように規定をしているところです。

 このため、そのほかの基準についても、確認をした上で、できるだけ早い時期に改めて発表させていただければと思います。

<記者>

 ロードマップの判断指標の見直しですけれども、病床確保の数は増えたということですが、ロードマップの指標は据置きにしておいたほうが、もっと盤石、万全の体制で対処できると思うのですけれども、指標まで見直したその判断について説明いただけますでしょうか。

<知事>

 本県の新型コロナウイルスに打ち勝つためのロードマップにつきましては、昨年5月、全国一斉に緊急事態宣言が発出されましたが、それが解除されたのが昨年の5月14日です。そのタイミングに合わせて、感染拡大の防止と社会経済活動の維持との両立に配慮した取組みを県民の皆様に分かりやすく示す方法がないかということで、感染状況や医療提供体制に関する独自の判断指標やステージごとの対策を本県の実情に合わせて設定をいたしました。ですから、その後は14日が解除予定日でしたので、その前日につくりました。これで1年数か月たっています。

 一方、先ほども申し上げましたが、この1年余りの経験の蓄積で、医療の現場における新型コロナへの対応の習熟が深まっているということ、そういう御意見もいただいておりました。また、これも繰り返しになって恐縮ですが、病床確保計画の見直しを行い、感染症指定医療機関や救命救急センターに加えて、広く県内の公的病院、あるいは民間病院からも御協力をいただいて、感染拡大の各フェーズにおける病床の確保数の拡充を図ったところです。ですから、策定時と比べて、医療提供体制は、大きく充実強化しているというふうに理解をしております。

 こうした状況も踏まえて、今後ともロードマップが県内の感染拡大や医療提供体制の状況を的確に反映するように、実態に即した適時適切な対策を判断できるものとなるよう、今回ステージ1の移行に併せて、このロードマップも1年数か月ぶりに見直したということです。

 もちろん、厳しくしておけば、おっしゃるように盤石といいますか、そういうことも言えるのかもしれませんが、一方で、やはり社会経済活動を状況を見ながら、できるだけ回していきたいということもあります。その両方から、このようなロードマップの見直しを判断したということです。

<記者>

 4指標のうちこの3指標を緩和する方向で改めたということになると思うのですけど、やっぱりおっしゃったように、ある程度経済活動を継続していけるようにというお考えもあるということですか。

<知事>

 そうですね、この間、県民の皆さん、また事業者の皆さんには、大変な御協力をいただいてきました。そのあたりのことも勘案してのことです。

 ただ、何といっても、それを優先したのではなくて、あくまで繰り返しになりますが、病院の現場、医療従事者さんの現場が習熟をしてきたということ、それから、これまで以外の病院、公的病院や民間病院にも御協力をいただいて、病床確保計画、これが、確保の状況が拡大強化されたということ、これが大きく、見直しの大きな理由です。

<記者>

 もう一点、今日、南砺市のほうに、オリンピックの事前合宿の選手団の方々入られまして、7月22日には高岡市にも別の選手団入られますけれども、各地で確認されているとおり、万が一新型コロナの感染者が選手団で出た場合に、県として、自治体ですとか、その対処をどうやってバックアップしていくか、今のところ方針を教えてください。

<知事>

 まずは入国される段階で、国での水際対策をしっかりとやっていただいていると理解をしております。それから、南砺市の現地にも先般、内閣府から視察にいらっしゃいまして、そこでも南砺市さんに対して、様々な指導があったことと思います。これらを受けて、万全な体制で臨んでおられると思います。

 もちろん、県としましても、そういう受入れを支援する基金を持っておりまして、その基金の運用は、県においてやっております。そこで、資金的な支援などもしているところであります。今後も、南砺市さん、あるいは高岡市さんとしっかりと情報共有を密にしまして、万が一の事態には備えていきたいと考えます。

<記者>

 例えば、直接のPCR検査ですとか、病床確保ですとか、そういった場合は、県も調整には入られるのでしょうか。それとも、各自治体に任せるということになりますか。

<知事>

 基本的には、受入れ自治体でそこら辺の準備をされていると思いますが、病床につきましては、先ほど来言っておりますように、県でもフェーズに応じてしっかりと確保しているところであります。

<記者>

 県民の皆様へのお願いのところで、ステージ2では2時間以上の飲食を自粛してほしいということで、ステージ1のほうでは、その時間の制限がないということなのですが、同居家族以外のグループでの会食は少人数、4人以下で、そして短時間でという記載もありまして、具体的に県民にどういったことを求めているのか、もうちょっと御説明いただいてもよろしいでしょうか。

<知事>

 はい、ステージ2では2時間でというお願いをしておりました。それは外れます。

<記者>

 2時間以上の飲食という縛りがなくなった一方で、短時間でという記載がステージ1のほうでもありますので、何を求めているのかなという。

<知事>

 本当に長く延々と続くような、そういう飲食の会は、ステージ1になったとはいえ、控えていただきたい、そんな気持ちを込めております。

<記者>

 2時間以上というものは撤廃するけど、できるだけ早くという心持ちぐらいのニュアンスですかね。何を求めているのか分からなかったのですけれども。

<知事>

 そうですね、やっぱり長くなる、アルコールが入る場合はお酒も進んでいく、声が大きくなる、判断力が弱まってくる、やっぱり長くなると傾向がありますよね。ですから、そういうことはやはりステージ1とはいえ、気をつけていただきたい、そのような気持ちであります。

 それと、人数は引き続き4人以下の少人数でということも残っています。これにつきましても、やはり人数が増えると、例えばより距離も増え(離れ)ますので、ソーシャルディスタンスを取っていると大声になる、飛沫も飛びやすくなる、そのようなことがやっぱりあるので、あるいはテーブルが分かれることによって、より大きな声を出す必要がある、そんなことも考えまして、少人数、4人以下ということは、引き続きお願いをします。

<記者>

 2時間以内というものはなくなるけれども、できるだけ早く切り上げてくださいということですかね。

<知事>

 そうですね。

 これは国の分科会での、さっきもスライド出たと思いますが、それを踏襲させていただいております。

4 関連ファイルのダウンロード

【資料1】ステージ1への移行について(PDF:395KB)

(※)関連ファイル(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。

Adobe Readerのダウンロードリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課企画・報道担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?