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更新日:2021年10月26日

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定例記者会見[令和3年10月26日(火曜日)]

  • 日時:令和3年10月26日(火曜日)13時30分~14時10分
  • 場所:議事堂大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配付資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
  1. 令和4年度当初予算編成方針について
  2. 飲食人数規制の緩和について
  3. ワクチン接種の県特設会場における取組み状況について(※追加発言)

令和3年10月26日(火曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

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2.質疑応答

内容 動画
  1. 吉村大阪府知事との面会について
  2. 衆院選立候補者への応援について
  3. 年末年始に向けた新型コロナ対応について
  4. 新年度予算編成方針について
  5. 飲食に関する要請内容の一部緩和に係る有識者意見について
  6. 秋篠宮眞子内親王殿下のご結婚について

令和3年10月26日(火曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

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3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

1.令和4年度当初予算編成方針について

 本日もよろしくお願いします。

 本日は2点、私から発表させていただきます。

 まず最初に、令和4年度当初予算編成方針について御説明を申し上げます。

 今回の予算編成方針のポイントは、県民の命と暮らしを守るための新型コロナウイルス感染症への対応、「幸せ人口1000万 ウェルビーイング先進地域、富山」の実現に向けた取組み、そして、3つ目が事業の抜本的見直し、再構築の徹底した実施の3つになります。

 次の資料になります。

 まず、1つ目のポイントとして、新型コロナから県民の命と暮らしを守るため、引き続き、医療提供体制の整備、感染拡大防止、生活困窮者支援、そして、社会経済活動の両立などの新型コロナ対策にスピード感を持って取り組みます。

 2つ目のポイント、「幸せ人口1000万 ウェルビーイング先進地域、富山」の実現、これを目指した施策に重点的に取り組みたいと考えています。

 そして、8つの重点政策、88の具体策の推進はもとより、現在、各市町村において、ビジョンセッションを行い、御意見をお伺いしております富山県成長戦略について、ワーキンググループでの意見も参考にしながら、枠にとらわれない自由な発想で幅広く検討を進め、各分野での新規重点施策の事業化に取り組みたいと考えています。

 また、その検討に当たっては、県民目線、現場主義、そしてスピード感、それから働き方改革やDXの視点を取り入れた斬新で効果的な事業に優先的に予算を配分したいと考えています。

 新たな事業を進めていくためには、本県の財政状況を注視する必要があります。現時点での来年度の財政収支、一般財源ベースを試算しますと、令和3年度当初予算と比べて実質税収は今後の経済情勢にもよりますが、約28億円の増収を見込んでいます。

 また、国、地方の税収増に応じて、地方交付税の増加が見込まれる一方で、臨時財政対策債の大幅な減少が想定されるため、両者の合計額では約58億円の減となります。結果、歳入の一般財源全体としては、約33億円の減少となる見込みです。

 また、高齢化の進展により、社会保障関係費をはじめ、新幹線建設に係る地方債の償還が本格化することによる公債費の増、デジタル化に伴う維持管理費など歳出の増加が見込まれます。この結果、差引き当初予算編成に当たり、財源確保や調整が必要となる額は現時点で約50億円と推計され、本県財政を取り巻く環境は厳しく、予断を許さない状況にあると認識しています。

 このため、来年度予算編成においては、これまで以上に選択と集中を徹底し、新たな重点政策に優先的に配分することとします。

 今回、大きな方針転換となりますが、3つ目のポイントとして、これまで実施してきた前年度の予算より一定額を削減した額を要求の上限額とするマイナスシーリング方式、これを見直します。大きな変更になります。事業の抜本的見直し、再構築に重点を置く方式に改めたいと考えています。

 マイナスシーリング方式は、限られた財源の中で、新年度の財源確保に一定程度の成果を上げてまいりましたが、勢い事業費の一律削減という形になりがちです。事業そのものの廃止を含めた新陳代謝がなかなか進まなかったのではないかというふうに考えています。

 一方で、新型コロナはもとより、デジタル化や技術革新、生活スタイルの変化など、社会経済情勢は加速度的に変化しており、県庁もよりスピード感を持って実現すべき課題に集中的に取り組むことが求められます。そのため、事業費の削減を念頭に置いて取り組むのではなく、これまで継続して実施してきた事業について、その成果や効果をエビデンス等に基づき検討をし、県民目線を第一に廃止も含め抜本的に見直しを促す必要があると考えます。

 各部局には業務の効率化や働き方改革の観点からも、しっかりと検討してもらい、12月下旬には検討結果について、私自らヒアリングを行い、必要に応じてさらなる検討を指示するなど、事業の見直し、再構築を徹底してまいりたいと考えております。

 次の資料ですが、令和3年度に新たに設けましたサンドボックス予算、最初は聞き慣れなかったかもしれませんが、もう慣れてきたと思いますが、これにつきましては、現場の視点とアイデアを生かし、新たな課題に迅速果敢に対応していくため、令和4年度も引き続き、各部局にサンドボックス予算を設定をいたします。

 また、歳出の見直しを進める一方で、歳入の確保にもしっかり取り組んでいく必要があります。令和4年度は、特にふるさと納税などを含めた歳入確保に取り組み、幸せ人口1000万人を目指した関係人口の増加と歳入確保を一体的に実施してまいりたいと考えています。

 最後に、国の予算編成の動向については、今後、編成される見通しの補正予算、経済対策も含めて情報収集に努め、これを的確に本県の新年度予算にも反映するように努力してまいります。

 令和4年度当初予算については、これらの要求を取りまとめて、来年2月には皆様にも発表します。

 以上、令和4年度当初予算の編成方針について御説明を申し上げました。

2.飲食人数規制の緩和について

 次に、2点目です。

 新型コロナウイルス感染防止対策に係る飲食に関する要請内容の一部緩和等について、御説明申し上げます。

 さて、本県では10月4日に警戒レベルをステージ1に移行してから、3週間が経過しています。ロードマップの判断指標はいずれも基準を下回っております。それを維持しています。10月18日から、24日直近までの1週間におきまして、新規感染者数は合計6人にとどまっているなど、県内では落ち着いた状況が続いていると認識しています。

 このように県内の感染状況が着実に落ち着きつつある現状を踏まえ、社会経済活動との両立を図る観点から、感染防止対策に係る要請内容を一部緩和し、ステージ1における会食時の人数制限の考え方を次のとおり見直すことといたします。

 県では、これまで、国の分科会の提言も踏まえて、昼夜を問わず家族以外のグループでの会食は少人数、すなわち4人以下、そして短時間とするように呼びかけてまいりました。

 これを明日、10月27日(水曜日)から対策が徹底されている富山県新型コロナ安心対策飲食店を利用する場合には、会食の参加者が合計5人以上であっても、例えば、テーブルを分けることなどにより、4人以下のグループに分かれるのであれば、必ずしも合計が4人以下であることを求めないこととします。

 次に、県民向け宿泊割引の対象者の変更について御説明します。

 現在、実施中の「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」の対象者につきましては、富山県民のみのグループで、同居の家族または4人以下のグループに限定してきたところです。こちらも感染状況が落ち着いていることを踏まえまして、10月27日(水曜日)から、「とやま安心の宿」認証施設での宿泊については、4人以下としているグループの人数制限を撤廃いたします。

 ただし、宿泊施設において、会食の場面も出るわけでございますが、これは先ほどの飲食に関する要請と同じく、多人数の場合には4人以下のグループに分かれていただきますよう、御理解と御協力をお願いします。これは宿泊されるお客さん、そしてお宿の側にもお願いをいたします。

 最も4人以下のグループにも分かれても、テーブル間で相互に席を移動したり、あるいは離れた席の方と大声で会話するようなことになりますと、接触や飛沫によって感染リスクが高まることは避けられません。どうか、お一人お一人が感染防止対策をしっかりと意識しながら、楽しい交流の時間を過ごしていただきたいとお願いをいたします。

 具体的には、繰り返し、繰り返しでございますが、改めて申し上げさせていただきます。対策が徹底された富山県新型コロナ安心対策飲食店を御利用いただくこと。食事中はしゃべらず、会話をするときはマスクを着用すること。大声での会話や席の移動はしないこと。体調が悪いときは参加を見合わせること。御帰宅後は手洗いを徹底するなど、家庭内にウイルスを持ち込まないよう注意いただくことを改めてお願いしたいと思います。

 県内の感染状況は落ち着いているとはいえ、新型コロナのウイルスが完全になくなったわけではありません。また、今後、年末に向けて社会経済活動の活発化が予想されます。また、気温の低下により、屋内での活動が増えることにも留意する必要があります。また、空気が乾燥する時期にもなります。どうか、県民の皆様には、家族や同僚、御友人の笑顔と安心を守るために、ワクチン接種後であっても決して油断されることなく、引き続き、うつさない、うつらない行動を徹底していただくことを改めてお願いをいたします。

 なお、参考までにですが、今、新型コロナ安心対策飲食店認証店での利用が肝になりますが、現在のところ、認証の申請受付は3,753店舗、そのうち現地調査の終了したお店、すなわち認証済みのお店が3,642店舗ということで、差引き現調査未実施のお店が111店舗、鋭意取り組んでまいりますが、昨日10月25日の時点でこのような状況になっていることをお知らせいたします。

(3)ワクチン接種の県特設会場における取組み状況について(※追加発言)

 冒頭予定しておりました発表事項は2つですが、もう一つ、追加でワクチン接種について申し上げます。

 県の特設会場の取組みですが、県の特設会場、6月から運用を続けてまいりましたが、その接種日程も本当にあと僅かになってまいりました。日中の1回目接種につきましては、10月30日の土曜日、31日の日曜日、今週末ですが、こちらの両日が最後となります。また、夜間の接種、1回目接種については、もう少し先で、11月6日の土曜日、毎週土曜日が夜間接種の日になっておりますが、11月6日が夜間接種の1回目の最後となります。その4週間後ということを考えると、日中のものは10月30日(土曜日)、31日(日曜日)が最後、夜間の1回目が11月6日(土曜日)が最後となっております。

 若年の方をはじめ、ワクチン接種を希望されながら、お仕事の御都合などでまだ接種に至っておられない方、予約を取っておられない県民の皆様で県の特設会場を御利用なさりたいという御意志のある方は、どうかもう本当に僅か、最後になってまいりました。早めの予約をお願いいたします。

 前にも申し上げましたが、県の特設会場、現在は一括して県で予約を受け付けておりますことを申し添えさせていただきます。

 冒頭、私からは以上でございます。

2.質疑応答

会見写真2

<記者>

 今朝の北日本新聞さんの報道によりますと、昨日、富山駅で吉村大阪府知事とお会いされたとの報道がありました。吉村知事は、維新の応援に富山にいらっしゃったというふうに聞いておりますが、新田知事は公務で面会されたのでしょうか。

<知事>

 吉村知事が来られたということ、本県にせっかくいらっしゃるわけでありますから、ぜひお会いする機会があればと思っておりましたが、なかなかスケジュールが合いませんでした。本当に非常に短い滞在だったと聞いておりますし、もちろん目的を持って来られたと思いますので、でも何とかその中でお会いしたいと思っておりましたが、調整が結局つきませんでした。でも、最後のところになって、お帰りの時間、駅で何とかお会いできないかと思い、私の時間も取れたものですから、駅に走ったところでございます。そこで幸い、本当に数分間でしたが、お会いをして、そういう意味では、今の質問に答えますと、私としては公務でお会いした、そういうことですね。

<記者>

 どういったお話をされたものでしょうか、数分間ということですけれども。

<知事>

 北陸新幹線の話です。私は、北陸新幹線建設(促進)同盟会の会長を務めております。そして、北陸新幹線の最終目的地は言うまでもなく、現在、吉村知事が知事を務めておられます大阪府になります。ですから、同盟会の会長として、最終目的地の知事さんに、この北陸新幹線、改めて大変に事業採算性がいいものである、ですから一刻も早く最終目的地まで完成をさせたい。今、敦賀までの工事が鋭意進んでおりますが、これを令和5年度に完了させること、そして、一日も早く敦賀以西の工事の着工をすること、このためにはやはりもちろんこちら側から、後ろから押していくということもやりますが、やはり最終目的地から引っ張っていただく、このようなこともぜひお願いをしたいと思い、そんな話もしました。

 大阪では、令和元年度に大阪の中で北陸新幹線の建設を促進しようという会もつくっていただいております。そこの活動を活発化していただきたいということも申し上げました。また、大阪だけではなくて、関西広域連合、あるいは関西経済連合会、また、大阪府、京都府、このような関西の自治体、また経済団体、そして、広域連合、このようなところとも連携をして、先般も合同で要望活動をしたところですが、引き続き、強力に関西から引っ張っていただきたいとお願いしました。

 それからもう一つは、そもそも北陸と関西地域はやっぱり歴史的なつながりもあるということで、そういう意味からも、一日も早い全線開業が実現することが、やっぱり北陸の住民にとっても、また関西の人たちにとっても、お互いにとってプラスになることだということも申し上げました。

 それから、もう一つ、大切なことは、この同盟会の会長職についてです。この同盟会ができて以来、富山県知事が務めてきたわけでありますが、長い年月がたち、そして金沢までの開業もし、今、敦賀までの工事、さらにその後は敦賀以西を臨むところまで来ておりますので、引き続き、富山県知事が務めるよりも、よりふさわしい方がおられるのではないかということは、かねてより申し上げていたところであります。

 それを受けて、まずは7月に石川県の谷本知事と杉本知事が会談をされ、谷本知事から福井県の杉本知事にこの同盟会の会長を、次は引き受けられたらどうかという話があったということでございます。

 そして、先般、今度は私と谷本知事の懇談の場で、谷本知事からもそんな話が出たものですから、私も賛成であるということを申し上げて、そうしたらそれを受けられて、杉本知事が前向きな発言をされたということが報道でありました。そんな経緯も、話も全部御存じではないかもしれないので、吉村知事にはご説明をし、そのような方向でぜひ御理解をいただきたいと、もちろん最終的には10都府県が参加する同盟会の総会で決めることでございますが、それを事前に耳に入れておいたということです。

<記者>

 吉村知事から、何かお話というのはあったのでしょうか。

<知事>

 以上のことは全部承知したと、それから、特に歴史的にやっぱり北陸と関西、大阪、つながりが強いですよねと、そんなことで、ぜひ一日も早く力を合わせて完成させましょうということはおっしゃいました。

<記者>

 数分間でそれだけのお話をされたということですけれども、現場には、1区に立候補している維新の候補もいらしたということですが、特に選挙のお話というのは、その場では出なかったということでしょうか。

<知事>

 全くそれは、ホームですから、数メートル先におられましたが、話には全然入られませんでした。

<記者>

 前回の会見では、富山1区のことに触れて、2人当選されるのも望ましいというような趣旨のお話もされた記憶がありますけれども、今後、選挙戦はこれであと残すところ数日となりましたが、何か具体的に候補者に対して応援とか、支援とか、何か考えておられること、今おありでしょうか。

<知事>

 何しろこの選挙、1週間前倒しになりまして、もともと日々タイトなスケジュールで動いている身ですので、なかなかスケジュールとにらみ合わせますとね、どんなことができるかなというふうに、今はこういう形というのは、特にないですね。

<記者>

 白紙の状況というか。

<知事>

 そうですね。

<記者>

 コロナの飲食関係の緩和の件で1点、明日からステージ1の段階では、人数制限、認証店、認証の宿泊先などに関して緩和されるということですけれども、これから年末年始にかけて、昨年の感染状況等を踏まえると、まだ感染拡大する可能性がある時期に来て、昨年ですと、年末あたりから、またステージ2に引上げ等もありましたけれども、今後、例えば、感染の拡大傾向が見られるとか、富山アラーム、警報、発令する場合も考えられると思うのですが、そのような状況においてもステージ1であれば、この要件は変更しないということでよろしいのでしょうか。

<知事>

 そのあたりは、これまでも上げるときも、下げるときも、数字をにらみながら適切にやってきたと考えておりますが、やっぱりそれも状況を見て、また、より厳しくする必要があれば、それは機動的にやっていきたいと考えています。

 今は、先ほど来、申し上げたように、この1週間で6人という、落ち着いている状況にあると考えて、ただ、飲食店の皆様、あるいは宴会場を抱えていらっしゃるホテルなどから伺いますと、なかなかまだ客足は戻ってこない、やはり感染拡大(防止)も大切、一方で、社会経済活動をできるだけ普通に回していくことも大切、そのような観点から、今回、飲食、あるいは宿泊の後押しをしたいということで、このように若干の緩和をさせていただきたいということです。

<記者>

 今回の緩和等とは別件ですけれども、年末にかけて、インフルエンザの流行も、昨年はそこまで富山県内は全域で流行しませんでしたが、今年はどうなるか分からないということで、今年は、特にワクチン接種が進んでいることもあって、初期症状が昨年よりも、はるかにインフルエンザとコロナの比較というのが難しいと思うのですけれども、そのあたり、例えば、医療機関に対して、コロナとインフルエンザの両面での対策ですとか、例えば指示や、今後に備えて何か考えておられることはあるでしょうか。医療機関での混乱を防ぐために考えておられる対策等はあるのでしょうか。

<知事>

 現在は、特にそういうお願いを医療機関にすることはしておりません。実は、私は、先週末にインフルエンザの接種をしてまいりました。お医者さんに聞いておりましたら、特に両にらみの対策はお医者さんとしてはされていないということではありました。

<記者>

 先ほどの衆院選の応援のことで、一つ、確認ですけれども、自民党3人の出陣式には出席されたと思うのですが、吉田候補については、事務所に激励に行くですとか、例えば、決起大会に弁士として駆けつけるとか、そういう予定は今のところないという認識でよろしいのでしょうか。

<知事>

 その日程も聞いていませんし、現時点では、先ほどと一緒で白紙ということです。

<記者>

 要は全く行く予定はないということ。

<知事>

 今の時点では分からない。

<記者>

 予算編成方針についてお伺いします。まずは「幸せ人口1000万」を目指した取組みのところで、今回はいよいよ本格的に新田知事のカラーを出していくような予算編成になるのではないかなと思うのですが、まず、先ほど言われた枠にとらわれないというのは、いわゆる上限を設けない、そういう認識でよろしいのでしょうか。

<知事>

 枠にとらわれないというのは、本年度、今、走っていますが、令和3年度は、2つの枠をつくっていました。それですと、何か、まず、各部局この枠にこれは合うのかどうか、そのようなことをいろいろと悩むということがありましたので、そういう意味での枠は、今回、特につくらないということ。

 やはり私の88策、それからこの成長戦略、幸せ人口1000万という、ウェルビーイング先進県富山を目指すという政策、これらの中で新しい事業をぜひ考えてほしい、あるいはこれまでの事業をそれにより適合するように仕立て直すなど、そのようなことをお願いしているところでございます。

 金額について、特にそれは設けていないということです。それは個別の案件を見ながら考えていくことになると思います。ですから、額の枠というよりは、事柄の枠という意味です。

<記者>

 いわゆる上限を設けない青天井とか、よく言われ方をすると思うのですけれども、そういうものではないという。

<知事>

 それは、先ほども言っていますように、財政がそんな裕福な状況では決してないので、その辺は部局でも十分にその状況も見ながらの要求になるかと思います。

<記者>

 成長戦略の中間取りまとめの、いわゆる6つの柱、ワーキンググループをやっておられるような創業支援ですとか、具体的にいうと、そういうものの分野の事業を想定しておられるということでよろしいのですね。

<知事>

 そうですね。これから、年内に6つのワーキンググループ、今、一つは1回開催しましたが、残りのものにつきましても、できれば年内に2回ずつは開催していきたいと思っています。そんな中で、具体的に6つの柱について、アクションプランを設けて、出していただこうと考えております。それを事業という形で予算も入れて、予算編成にもっていくという、そんな流れになろうかと思います。

 それと、もう一つはビジョンセッション、15市町村でやってまいります。今、1か所目の立山町だけが終わりました。そこで立山町でもいろいろな御意見をいただきました。それを、今持ち帰ってどのように反映させるかということも考えております。こんなこともまたこの令和4年度の予算に盛り込んでいくことになります。

 それと、繰り返しますが、昨年来の88策、これももうじき1年になりますので、1年たった時点での進捗なども、しかるべきときにまた皆さんにも御説明できるかと思いますが、それを受けて、令和4年度、どう88策をまた引き続きやっていくか、これも新年度予算のポイントだと考えています。

<記者>

 もう一つの柱の事業の抜本的見直し、再構築のところで、マイナスシーリング、やめられるという話だったと思うのですが、いわゆるマイナスシーリングのほうをやめるのは、他県でも幾つか実例があるのではないかと思うのですが、まずそのあたりの状況をちょっと教えていただけますでしょうか。

<知事>

 本県では、昭和58年からこのマイナスシーリングを続けてまいりました。これは、1年の切れ目もなく、この今の令和3年まで続けてきています。ただ、そのシーリングのパーセンテージは年度により様々であります。5%から、20%でしょうか、そのようなことで推移をしてきています。

 ちなみに、その58年より以前はプラスの枠もあったという、プラス135%増以内なんていう、今から考えるととてもよい時代だなと、改めて思いますけれども、それから昭和58年以降は、全てマイナスで来ております。それが本県の状況、他県がどうかというと、令和3年度で見ますと15都県がこのシーリングというものを設けずに予算編成をされていると承知しています。

 令和4年度については、まだ全てから情報は取れていませんが、今、分かっているだけで、13都県ではこのシーリングはないと、そんな状況と聞いています。

<記者>

 今回のこの事業の見直しのところで、当然のごとく、事業の廃止というもののお話もございましたけれども、知事としては、例えば、どんな事業、長く続いているものというお話ございましたけれども、どんな事業がいわゆる廃止の対象というか、なり得るとお考えでしょうか。何か具体的にお示しされたら、非常に分かりやすいのではないかなという気もしまして。

<知事>

 別に長いから悪いということは決してないわけでありまして、いいから長く続いたということも言えるわけですから、ただ、それを情緒で何となくといいますか、感じだけではなくて、やっぱり今、エビデンス、ベースト、ポリシー、メイキングということがよく言われますが、そのエビデンスに基づいて、成果や効果を検証するということを、これを厳しく今回は厳格にやってほしいと各部局にはお願いをします。

 その上で、決して廃止ありきではなくて、一つ一つの事業を改めて見直していく、再構築してみる、そのような頭の切替えをしていただく、それまでは全体は続けようと、その代わり5%、10%、15%、20%削ろうよと、薄い皮を剥ぐように、少しずつ減らしていく、このようなことではちょっと政策のこれからの構築は、そういうやり方ではいけないのではないかというふうな問題意識があります。

<記者>

 予算編成方針のサンドボックス予算について伺います。

 年度途中ではあるのですが、本年度、11部局に1,000万円ずつだったと思うのですけれども、現状として、各部局でサンドボックス枠は有効に使われているという認識、知事はされているということでよろしかったでしょうか。

<知事>

 今のところ、11部局に1,000万円ずつ、1億1,000万円のサンドボックス予算をつけておりますが、現在のところ、21の事業で約6,000万円が執行されています。これにつきましては、もちろん最初のお約束どおり、議会定例会の前に開催される常任委員会で県議会にも報告をしているところであります。

 今の御質問ですけれども、私は、新しい試みでございましたが、趣旨を理解してもらって、各部局長、当初は実は部局長の皆さんには、部局長のこれは知恵比べですよなんてことも申し上げました。本当に各部局長、一生懸命お考えいただき、職員の皆さんの御協力もあって、それをそれぞれの部局で特徴あること、あるいは翌年につなげるようなこと、有効に活用いただいていると思っています。

<記者>

 これから編成されると思うのですけれども、来年度も同じような規模でこのサンドボックス予算を組む方針なのでしょうか。

<知事>

 それは分かりません。今の現時点での私の思いを申し上げましたが、やはり厳密に分析をして、少なかったのか、多かったのか、そのようなことも検証して、規模が決まっていくと思います。

<記者>

 今年度の現状としては、各部局で有効に使われているというふうに。

<知事>

 はい。

<記者>

 新型コロナの会食の制限緩和について伺います。

 山形県と県内の鶴岡市のほうでは、自治体の職員さんに忘年会、新年会を積極的に行うようにという周知がされたそうですけれども、今の感染状況で、ちょっとシーズンまでにはまだ少し期間はあるとは思うのですが、忘年会、新年会の開催について、職員への呼びかけ、県民への呼びかけ、どう考えていらっしゃるのでしょう。

<知事>

 幾つか何の制限もないという県もありまして、そのうちの一つが山形県さんですね。今の年末年始という話は初めて私は聞きましたが、今回のこの緩和は言わばブレーキを緩めたという段階です。先ほど、これから年末年始向かうけれどもという御質問もありましたが、そこまで今アクセルを踏み込めるかというと、私は、まだそこまでちょっと今踏み切れない状況です。

<記者>

 今後の進捗を見て、忘年会、新年会については呼びかけを改めてするということでよろしいのでしょうか。

<知事>

 できる状況にあって、それが必要だと思えば、それも考えたいと思います。特に今のところは、本当にいろいろなところから、この4人というのがとても重たいのだよねという話をよく聞きます。それを、少しブレーキを緩めさせていただくということで、少しでも飲食、あるいは宿泊の後押しになればというふうに思います。

<記者>

 4人の人数の緩和については、有識者の方々から御意見などは、伺ったとは思うのですけれども、どういった御意見が出ていましたか。

<知事>

 今の状況を鑑みれば、賛成ですということでお認めいただいたということです。

<記者>

 例えば、これはまた4人以下に制限を戻すとか、そういった場合に、例えば、1日、1週間何人感染者が出たとか、そういった明確な基準の御意見はあったのでしょうか。

<知事>

 それは特にありませんでしたね。

<記者>

 またそれは今後、この数字を見て判断すると。

<知事>

 また御相談をして、場合によってはまたブレーキを踏む、なるべくしたくはありませんが、あるかもしれません。

<記者>

 1点だけですけれども、本日、秋篠宮家の眞子様が小室圭さんと御結婚されましたが、これについて知事の受け止めをお伺いできますでしょうか。

<知事>

 もちろん、これは国民の一人として、これは知事というより、国民の一人として、心からお祝いを申し上げたいと思います。そして、御夫妻の、もう御夫妻ですね。末永い御多幸を心からお祈りしたいと思っております。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1-1】令和4年度当初予算編成方針について(PDF:505KB)

【資料1-2】令和4年度当初予算編成方針について(添付資料)(PDF:262KB)

【資料2】飲食人数規制の緩和について(PDF:254KB)

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所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課企画・報道担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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