更新日:2022年3月30日

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臨時記者会見[令和4年3月30日(水曜日)]

  • 日時:令和4年3月30日(水曜日)16時45分~17時15分
  • 場所:県庁4階大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画
  1. ステージ1への移行について

令和4年3月30日(水曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. 学校始業後の対策、第6波の検証について
  2. 有識者からの意見等について
  3. この時期のステージ引き下げ理由について
  4. 医薬品製造・製造販売業者の行政処分について
  5. まん延防止等重点措置適用なくステージ1へ移行する評価について

令和4年3月30日(水曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

1.ステージ1への移行について

 本日、私からステージ1への移行についてということで発表させていただきます。よろしくお願いいたします。

 全国の新規感染者数は緩やかな減少を継続しておりまして、3月21日の期限をもって全ての地域でのまん延防止等重点措置が解除されたことは、報道されているとおりでございます。

 県内の状況ですが、オミクロン株のまん延に伴い、1月以降感染者が増加いたしました。一方、3月8日以降は1週間ごとで比べていきますと、1週間の新規感染者数が前週の合計を下回る日が続いております。オミクロン株の特性や接種済みのワクチンの効果もあり、療養者数の98%以上が無症状あるいは軽症であり、病床の使用率は低い水準で推移をしております。医療提供体制の逼迫は見られていない状況にあります。

 また、県内ではワクチンの3回目接種が着実に進んでおります。皆様の御理解、御協力のおかげだというふうに考えております。65歳以上の高齢者の方については、8割を超える方が3回目接種を完了されました。これもいい傾向だというふうに思います。

 このような中で、県のロードマップの指標である入院者数、重症病床稼働率は、3月初旬のピーク時も基準を下回る水準が維持をされておりまして、以降緩やかな改善が続いています。一方で、3月上旬には過去最多を記録した新規陽性者数、感染経路不明の新規陽性者数については、現在も基準を大きく上回っている状況が続いていますが、3月上旬以降は前週を下回る日が続くなど、指標の1.及び2.と同様、緩やかな改善が継続していると私どもでは見ております。

 このように3月上旬以降全ての判断指標が改善傾向を維持しており、入院者数については3月23日にステージ2移行の目安である100人を下回ってから1週間が経過したところです。さらに、先ほどもお話申し上げましたが、3月21日をもって全ての地域でまん延防止等重点措置が解除されるなど、全国的にも改善の状況が続いているということでございます。

 こうしたことを総合的に判断しまして、4月1日金曜日の午前0時より県独自の警戒レベルをステージ1に引き下げることといたします。ステージ1への移行に伴い、外食や飲食に関する制限は全て解除いたします。なお、都道府県をまたぐ移動については、これは3月24日の記者会見でも御説明しましたが、国の基本的対処方針の改正を踏まえまして、既に一律の自粛は要請しないこととしていることを申し添えます。

 ステージ1であっても、県内の感染者数は依然として3桁という高い水準が続いていることは事実です。県民の皆様には、引き続き基本的な感染防止対策の徹底された安心対策飲食店の御利用、また移動先での感染リスクの高い行動の回避に御留意いただきながら、外出や飲食、旅行を楽しんでいただきたいと存じます。

 ステージ1に移行する4月1日以降も、進学、就職、転勤に伴う人々の移動、また花見、歓送迎会など大人数での交流の機会の増加が見込まれます。また、流行株がBA.2、本県でも確認をされているところでございますが、これに置き換わることに伴う感染者の動向にも留意しなければなりません。繰り返しとなりますが、県民の皆様には大切な御家族の暮らしや健康を守り、安全安心な新年度を明るい気持ちで迎えていただくためにも、引き続き感染防止対策を継続していただきたいとお願いをいたします。

 また、特に申し上げますが、お花見の席などで飲食をされる場合にも、会話の際のマスク着用、手洗いや手指の消毒、席の間隔確保などの対策に留意をお願いいたします。大人数・長時間での会食は、ついついお酒の量も増え、また屋外の開放感も手伝って会話も大声になりがちです。こうした行動は感染リスクが高まります。これはステージが何であっても一緒のことでございます。

 また、春休みを利用した旅行などで県外と往来された後や、県外からの帰省、複数人で飲食された後などは、しばらくの間、御自身や家族の体調に変化はないか、注意していただくとともに、自身や御家族の感染の可能性に不安をお感じの方は、PCR等検査無料化事業を活用した受検を検討いただければというふうに思います。

 そして、体がだるい、熱がある、のどに違和感があるなど、体調に異変がある場合は、出勤や登校、外出や人と会うことは絶対に控え、速やかに医療機関に連絡の上、受診をお願いいたします。

 警戒レベルはステージ1となりますが、引き続き感染状況に注意が必要である状況も踏まえまして、今後の感染拡大に備え、高齢者施設、障害者施設、児童福祉施設など、重症化リスクや集団感染のリスクが高い方のいる施設等に抗原定性検査キットを配布することを決めました。既に約9万回分を購入済みでありまして、今後各施設の希望数を取りまとめの上、配布をいたします。各施設におかれましては、感染リスクのある職員などの早期発見、濃厚接触者の早期待機解除などに御活用いただきたいと思います。これは、私どもから各施設に問合せをすることにしておりますが、できましたら報道の皆さんからもそのような報道を通じて御協力をお願いできればというふうに思います。

 次に、地元で愉しもう!とやま観光キャンペーンの対象者の変更について御説明いたします。

 地元で愉しもう!とやま観光キャンペーンについては、実施期間を4月28日までとしておりますが、ステージ1への移行及び国の制度変更に伴い、4月1日から対象者を変更いたします。具体的には、富山県民については人数の制限なく利用していただけるようになります。また、新たに地域ブロック、これは北陸・信越・中部の県民を対象に加えます。地域ブロック県民につきましては、調整が済んだ県から、これは相対で今交渉しておりますが、順次追加することとします。今のところ、4月1日からまずは新潟県と長野県の県民の方を追加いたします。

 なお、割引の適用を受けるには、宿泊施設などにおいてワクチン接種済証、県民の方は2回の接種、他県民の方は3回の接種、または検査結果通知書の提示が必要となりますので、御留意をお願いいたします。

 警戒レベルをステージ1に引き下げますが、県民の皆さんには一日も早い感染終息に向けて、ステージ1移行後も引き続き、うつさない、うつらない行動の徹底をお願いいたします。また、希望される方は3回目のワクチン接種、これを早めに受けていただきますよう、これもお願いをいたします。

 冒頭、私からの説明は以上でございます。

2.質疑応答

会見写真2

【記者】

 今日は有識者との会合があったと思いますが、今回の第6波のクラスターですけども、10代とか10歳未満が多かったと思います。今回の感染者数の減少というのは、いわゆる春休みが要因だという指摘もされる有識者の方もいらっしゃったと思うのですけども、4月以降また学校とかが始まると、その感染の広がりというのが懸念されると思います。親とか高齢者につながっていくような子供の対策というものと、あと今回の第6波の対策の検証というところを求める意見が出ていたと思うのですが、今後どう取り組んでいかれるのか、知事のお考えをお聞かせください。

【知事】

 今年の1月以降の感染数、そこにおけるクラスターの数ですけども、言わば第6波でのクラスターと言い換えてもいいと思いますが、おっしゃるように、児童福祉施設などで48件、小学校で70件、中学校で9件、これだけで72%を占めます。クラスター全てで昨日までの段階で176件ありましたので、この児童福祉施設など、小学校・中学校で72%を占めているということです。それに関連する御質問だというふうに思います。

 有識者の会議でも、その御指摘はありました。そして、これからまた学校が始まる時期を迎えて、そこへの対策をしっかりとするようにということは、もちろん御意見が出たところでございます。1つは、小児へのワクチンの接種ですね、これを引き続き保護者の方にしっかりと理解をいただいて、接種が進むようにということ。また、やはり大人に対する接種よりも、小さいお子さんになりますと手間がかかる、お医者さんにとって手間がかかるということでありますから、このあたりのことも促進のためには理解を進める必要があろうかというふうに思います。

 そして、そういう子供向けの施設のほかに、やはり老人施設、また障害者施設というような福祉施設のクラスターも引き続きありました。これらについても、引き続きステージが下がっても、より情報を提供して、そして感染拡大防止対策を徹底するように、このようなことは引き続きこれまでも何度も通知をしておりますが、訴え続けていくということが必要だろうと思います。

【記者】

 第6波の検証というところについてはいかがでしょうか。

【知事】

 これはオミクロン株の特性ということでありますけども、小さいお子さんに対して非常に感染が広がったということ、ただ一方で、重症化はしなかったということ、これはオミクロンの特性とまたワクチン接種の進行ということもあると思いますが、そんな状況で、幸いにも病床の逼迫もありませんでしたし、医療提供現場の逼迫もなかったということであります。ただ、BA.2のこともあり、決して油断はできないので、引き続き医療、病床の確保はそのままでありますし、また4棟の宿泊療養施設の体制もそのまま維持をすることにしております。

 また、そのお子さんのことについてはですね、やはりマスク、これは引き続きステージ1になっても、また新学期になっても、マスク着用の徹底は県の教育委員会を通じて各市町村の教育委員会に訴えを続けたいというふうに考えています。

【記者】

 有識者会議で出た意見というのは、どういった意見がありましたでしょうか。

【知事】

 今もお話しした第6波でクラスターが多く発生した10代、また10歳以下の施設について、引き続きしっかりと目配りをするようにということ。それから、それらの施設へのマスクの着用、幼稚園・保育園ではなかなか困難もあるという具合に聞いていますが、それも理解を求める、指導者の方とまた保護者に理解を求める努力を続けなさいということであります。

 それから、これもかぶりますが、市町村の教育委員会に対して県教委からしっかりと情報提供、また注意喚起を引き続き発出するようにという、そのようなご意見もいただいたところです。

【記者】

 県のロードマップですけれども、少し一部改正も入ったようですけれども、今回の第6波で、後半のほうになってくると、だんだん飲食店の皆さんいろいろ支援してほしいという声もあり、感染対策と経済を回すという意味で、少しこう矛盾が生じるような場面もあったかと思います。あと他県ではやっぱりまん延防止等重点措置の効果が上がらなかったという点もあったと思います。この辺、ロードマップを大幅に、より実態に合わせた形に改善をするとかですね、そういったことは何かお考えありますでしょうか。

【知事】

 これは常に状況を見て、またウイルスの特性を見てですね、柔軟にこれまでも考えてきているところですので、そのようなことも常にそれは考えてはいます。今ここでこう変えますということにはなりませんが。

【記者】

 新年度からのこの引下げということになりますけれども、そういう意味では人の流れが活発になってくる時期でのこのタイミングで制限緩和に踏み切ったその理由を改めて教えていただけますでしょうか。

【知事】

 これも繰り返しになりますが、3月8日以降昨日まで、1週間当たりの感染者数は前週を下回る傾向が続いているということ。それから、ワクチン接種も進んでいる、特に高齢者の3回目の接種がもう8割も超えるところまで来たということですね。医療提供体制が逼迫しない中で、言わばその時間を利用して高齢者のワクチン接種が8割超えるところまで進んだということであります。

 そういうことで、感染の拡大防止と、それから社会経済体制を回すということ、この両立を常に考えてきているわけですが、今、まさに新しい年度が始まる前、世の中が何かと雰囲気は少なくともよくなる方向、もちろんこれによりリスクが高まることにもつながることもあるわけですけども、せっかくこのような晴れ晴れとした気分で、状況が改善していることを捉えまして、せっかくこの気持ちが皆さん晴れる方向にあるこの時期に、やはりステージも下げておこうというふうに考えたことでございます。

 もちろん状況を見て、場合によってはまたステージを上げるということも、これはもう躊躇なく行わなければならないと思いますが、しかし、ぜひ県民の皆さん、事業者の皆さんには、これでもう2年間、3年目にこのコロナとの戦いは突入しているわけであります。これまでに私どもからも様々な情報提供あるいは注意喚起をしておりますが、お一人お一人の中でもそれぞれにこのコロナとの付き合い方、またコロナの扱い方については、かなりこう知見がたまってこられたというふうに思います。どうかその御自分のそれぞれの経験を大切にしていただいて、リスクの高い行動は取らないということ、これはお願いをしたいし、皆さんの中でかなりその知見がたまっていることもベースにはあるというふうに御理解いただきたいと思います。

【記者】

 オミクロン株、感染力が強いですけれども、重症化に至るケースが低いということで、その県内の現状の指標にもそうしたことが表れていると思うのですけれども、当面は新規感染者数が高い水準で推移する一方で、医療提供体制の逼迫には至らないという状況が続くのかなと思うのですけれども、知事はその当面の感染状況の推移というのを今後当面どうなっていくと想定しておられるかということと、これから経済を立て直していかなきゃいけないという中で、出口戦略といいますか、コロナとどう向き合っていくのか、付き合っていくのかという点について、知事の所見を改めて教えていただけますでしょうか。

【知事】

 先行きの感染者数の減少も、期待はしておりますが、海外などのデータも見ておりますと、決して楽観はしておりません。また、国内でも第6波が早く始まった地域のデータなどを見ていても、第5波のときのよう急激に下がっていくという状況には多分ならないだろうなということは、我々も県民の皆さんも報道の皆さんも、ある程度覚悟しておかなければならないと思います。ただ、コロナの感染爆発は起きないようにということ、それはやっぱり今申し上げたような、ステージ1だからといって油断はせずに、うつらない、うつさない行動を県民の皆様に徹底していただく、この前提で、今後緩やかに下落をしていくということというふうに私は理解をしています。

 それから、経済活動についてですが、これは今いよいよステージ1とともに新年度が始まるわけで、新年度予算に様々な経済対策も盛り込んでおります。これをできるだけ早く執行して、そしてその効果が発現するように努めていく。これは県庁の基本的な仕事でありますけれども、通常よりもより早く執行に努めて、効果を早く出す、そのようなことで経済を浮揚させていく、そんなことにつなげていきたいと考えます。

【記者】

 本日の発表内容とは別になりますが、本日付で配置薬の中新薬業が処分を受けたと思います。県内で製薬会社の不祥事が連発していますが、本日の処分について、新田知事のコメントとかいただけたらと思うのですが、お願いできますか。

【知事】

 個別の案件についてのコメントは特にありません。基準に従ってそのように処理をしたということだと理解をしております。ただ、感想といいますかね、昨日、実はアルミ、それから製薬、それからヘルスケア、この3つのコンソーシアムの報告会がありました。そこにおいてですね、薬業連合会の中井会長から、今、大変な業界として厳しい時期、また反省もしているけども、業界として復活をするそのために、個社も業界も頑張っていくということ、大変に力強く言っていただきました。この言葉をもちろん信用して、信じたいと思いますし、県としてできるサポートは業界に対してもしていきたいと考えています。

【記者】

 連続していることについてはどう考えていらっしゃいますか。不祥事とか回収みたいのが連続していることについては。

【知事】

 改めてこの製薬という、製造業の中でも人の命にかかわるケースが多いものづくり産業ですけども、それだけ各企業に求められる基準が高いわけであるというふうに思います。高いがゆえに、それをクリアできていないことが分かる企業が続いてきたということ、これは続いた理由としてはですね、やはり公益通報の制度がそういう意味では機能しているのだというふうに考えております。

【記者】

 知事はまん延防止等重点措置を申請せずにここまで来て、ステージ1に移行ということになったと思います。それに対する県の対応の評価というのはどう考えていらっしゃるでしょうか。

【知事】

 私が県を評価するのですか。

【記者】

 そのまん延防止等重点措置を申請せずにここまでやってきて、ステージ1に行くことに対する受け止めというのはどういうことでしょうか。

【知事】

 今のまん延防止等重点措置でできることというのは、飲食店への時短要請、それに対して協力金の支払いということ、唯一それだと言ってもいいので、本県においての大変に新規陽性者数の拡大は続きましたが、それに占める飲食店由来、特に夜の飲食店由来というものが、前は2%超と言っていましたが、今はもう1%まで来ています。それぐらいに、これは飲食店に関わることがなかったということ。ですから、まん延防止等重点措置は当然の帰結として私どもは要請をしなかったということになります。それがよかったか悪かったとかというのは、それはまた皆さんの御評価だというふうに思います。

 もちろん要請された都道府県では、そういった状況があったのだというふうに思いますので、それは私がコメントすることじゃないと思います。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1】ステージ1への移行について(PDF:675KB)

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