更新日:2021年3月12日

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定例記者会見[令和元年10月1日(火曜日)]

  • 日時 令和元年10月1日(火曜日)午後1時51分~2時41分
  • 場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)令和2年度予算の要求について 令和元年10月1日 知事定例記者会見(説明事項1)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(10分54秒/手話あり)
(2)「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会in富山について 令和元年10月1日 知事定例記者会見(説明事項2)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(12分08秒/手話あり)
(3)2019PIC/S総会開催記念シンポジウムの開催について 令和元年10月1日 知事定例記者会見(説明事項3)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3分26秒/手話あり)
(4)「国際工芸アワードとやま」の開催について 令和元年10月1日 知事定例記者会見(説明事項4)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(2分53秒/手話あり)

2 質疑応答

内容 動画
  • (1)富富富デビュー二年目の意気込み及び販売価格について
  • (2)地域医療構想で再検証を要請する公立・公的病院の中に県リハビリテーション病院が含まれていたことについて
  • (3)上海便の利用実績について
  • (4)参院選合区についての見解
  • (5)就職氷河期世代の正規職員としての採用について
令和元年10月1日 知事定例記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(21分12秒/手話あり)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

(※)配布資料(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。

(★)手話については、誤った数字等の発言があった場合にもそのまま通訳しています。
正確な発表内容については、会見録をご参照ください。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見の様子 私からは、4項目発表させていただきます。
 まず、令和2年度予算の要求基準でございます。平成17年度に400億の財源不足ということでしたが、おかげで、3年前の(平成)28年度当初予算で解消ということでございますし、債務残高もだいぶ減ってまいってはおるのですけれども、やはりまだまだこれから社会保障関係費が増嵩していくとか、また新幹線建設にかかる公債費が高い水準で推移するとかいったことで、現時点では、7、8行目にございますが、約30億円の要調整額が見込まれております。まだまだ財政、楽観は許さないということかと思います。
 しかし、そういう中でも北陸新幹線敦賀延伸ということもございますし、IoT、AI、5G等の情報通信技術の発展ということもございますから、県民の皆さんが未来に向けて、夢や希望を持って生き生きと働き暮らせる元気な県づくりを、積極的に推進していきたいということであります。
 マイナスシーリングの設定とございますけれども、これは次の2枚目を見ていただいたほうがいいと思いますが、まず重点政策については、まず第2期のとやま未来創生戦略を今年度策定いたしまして、来年度から第2期に入りますから、予算の面でも「とやま未来創生戦略枠」、この第2期分もおおむね25億円、特別枠を設定して進めていきたいと。内容的にはここにございますように、働き方改革、子育て環境整備、移住・UIJターンの推進とか、外国人材とか、中山間地域対策等々でございます。
 それから、2つ目としまして、「令和時代とやま重点政策枠」ということで、令和の時代になって富山県も明るい話題が非常に増えておるわけですけれども、IoT、AI、また5G、こういった情報通信技術の発展も見据えて、またSDGs未来都市ということにも改めて選定されましたので、こういったことの推進も含めて、富山県のさらなる飛躍に向けて、新総合計画の目標実現に高い効果が見込める重点政策を進めていきたいと。特に、この下にありますように、防災・減災とか、北陸新幹線の敦賀延伸を見据えた政策、また、地域産業活性化、生産性の向上、農業も含めてですね、また立山・黒部の世界ブランド化や美しい富山湾の魅力向上、立山・黒部も黒部ルートの一般開放もありますし、ロープウェーの整備の準備も進めてきておりますし、引き続き努力してまいります。
 それから、教育・文化の振興等もございます。
 それから、その下、水と緑の森づくり税枠は従来どおりやりますが、一般行政経費についてはここにございますように、経常的事務経費、また試験研究費、その他の一般行政経費ということで分けておりまして、経常的(事務経費)と試験研究費は前年度予算の範囲内ですけれども、その他の一般行政経費については、一般財源ベースでマイナス15%の範囲内というふうにマイナスシーリングにいたしております。
 また、その中でも、民間団体及び市町村への県単補助金については、事業費ベースでマイナス2%、ただし、県民福祉や民間活力の観点から、特に緊要度が高いものは、プラスマイナスゼロ%と、こういうふうにいたしております。
 義務的経費等はここに記載のとおりでございます。
 それから、次に、3枚目、収支見通しと財源不足の表がありますけれど、一旦1枚目に戻っていただきますと、(4)で今申しあげたほかに、今回の消費税率の引き上げのことがありますけれども、税率引き上げに伴う支出増分は、要求基準に上乗せするとか、また、税率引き上げとあわせて行う、幼児教育無償化などの政策等々についてはですね、国の予算編成の動向を踏まえて対応するということにいたしております。
 それから、3枚目、ご覧いただきたいと思いますが、これまでの財政再建、行革の推移でございます。これはこれまでも折に触れてお話ししておりますので、ご覧いただきたいと思いますが、400億の構造的財源不足は平成28年度に解消ということですけれども、その後も県債残高、毎年減ってきておりまして、令和元年度まででは5年連続で減少する見込みとなっております。
 それから、今後の見通しですけれども、次の4枚目、資料2というのをご覧いただきますと、上に棒グラフが並んでおりますけれども、下の歳入歳出の表を見てもらったほうが早いかもしれませんが、県税については、国の中長期の経済見通しなどを踏まえて、推計をしております。令和2年度、2020年度は名目経済成長率が2.0(%)、それから2021年度は同じく2.0(%)、2022年度、令和4年度は2.7(%)という計算をしておりまして、これに国の税制改正の影響などもあわせて算定しているわけでございます。
 それから、地方法人特別譲与税は一旦廃止になりますので、2020年度は若干減少した額が上がっている。それから特別法人事業譲与税は2020年度から入ってまいりますが、平年度化するのは2021年度ということになるわけでございます。
 それから、交付税等は従来のやり方で計算しております。それから人件費などは、定員管理計画による職員削減を反映しておりまして、今の一般職員についての定員削減計画は今年度で終了するのですけれども、教育と警察はそれぞれ1年ずつずれておりますので、教育ですと2021(※2020)年度まで、警察は2022(※2021)年度まで、この定員管理計画によって、若干の職員削減が反映されていると。また、一般職について今後どうするかは、予算編成過程において、それと同時並行で検討して結論を出したいと思っております。
 それから、公債費とか扶助費等は積み上げたり、国の制度改正を反映させております。この結果、要調整額は今年度(※2020年度)は今の時点では約30億円なのですけれども、2021年度に28億円、2022年度には27億円ということになります。
 一つには、人件費の中でも退職金、今は学校の先生を中心にかつて採用した人が大量に退職する時代になっていますから、退職金は2020年度がピークになっておりまして、その先は少しずつ減っていきますので、要調整額も、それだけではありませんが、そうしたことも反映して、少しずつ減っていくという計算になっているわけでございます。

 それから、2つ目ですけれども、世界で最も美しい湾クラブ世界総会が開催されます。
 1枚目をご覧いただきますと、10月16日からスタートするわけですけれども、2枚目のエクスカーションを入れますと、10月20日、日曜日までの日程となっております。粗々の日程で申しますと、16日は湾クラブの世界総会の開会式、その他がございます。それから午後は富山県の観光スポットその他を見ていただくと。特に環水公園は今の天皇陛下が皇太子時代にお手植えになったエドヒガンなどもあったり、それから昨年フランス総会に行ったときも話題になったのですが、ヨーロッパの人は必ずしもそうでもありませんが、スターバックスコーヒー店、世界で最も美しいと言われていることもあって、そういったお店も含めて環水公園の環境をご案内する。また、富山県美術館も海外にもある程度知られておりますし、今回、「-琳派、浮世絵絵画から現代へ-」というテーマでやっていますので、ちょうどヨーロッパ、アメリカ、あるいはアジアから来た皆さんにも関心を持っていただける企画展をやっていますから、ご覧いただこうと思っております。
 それから、17日、2日目ですけれども、午前中にワールドカフェがありまして、また、午後は道の駅雨晴とか、富岩運河水上ラインの乗船とかいったようなことが予定されております。
 18日になりますと、17日にワールドカフェという形で相当、環境問題を中心にと、いろいろな観光振興との両立ということで、熱心な議論が行われると思いますが、それを受けて18日には、「富山宣言」というものを採択して発表するといったようなことを考えておりまして、その後、夕方になりますが、記者会見も行うことにいたしております。
 それから19日は、湾クラブ加盟5周年記念行事ということ、それから新湊漁協で昼セリなども見ていただいたり、また海王丸パークの、これも富山県だけではなくて、日本海側を代表する観光スポットですから、こういったものも鑑賞してもらう。特に、世界で最も美しい湾の集まりですから、海王丸パークなどは関心が高いと思います。
 2枚目の中ほどに主催とございますけれども、世界で最も美しい湾クラブの主催ということですけれども、富山県は開催地として、実行委員会をつくって一緒にやっていくということでございますし、また、美しい富山湾クラブの皆さんに協力していただくと。
 それから、今回の開催テーマは、「未来への展望~沿岸域の持続可能な発展のための環境保全~」ということでございます。
 それから、参加国ですけれども、世界16の国と地域から34の湾、約150名が参加されるということでございます。
 それから、今回の世界総会の特徴ですけれども、前回フランス総会で16カ国、地域31湾、約100名、それから昨年の秋の台湾総会で15カ国(・地域)、うちを入れて26湾、約90名だったのに比べますと、相当規模の大きな総会になったと思っております。
 日本では、富山県が初開催でございます。それから、その下にありますように、今回、メインテーマが、「未来への展望~沿岸域の持続可能な発展のための環境保全~」ということですが、この基本テーマを受けて、10のテーマについてそれぞれ参加者が加わって徹底した議論をする。そういう中で最終的に、湾クラブとして目指すべき方向について合意できたものを「富山宣言」として採択して世界に発信することを検討したいということでございます。こういった趣旨の宣言が採択されれば、この湾クラブとしては初めてということになります。
 また、4ですけれども、富山県の先駆的な環境保全の取り組みを世界に向けて発信していきたいと、こういうふうに思っております。
 それから、もう1枚おめくりいただきまして、私からもこれまでの環境問題等についての富山県の取り組みを説明させていただきますし、もちろん観光振興の取り組みもお話しするのですが、3ページ目をご覧いただくと、鈴木基之環日本海環境協力センター理事長、この方は国の環境審議会の会長もなさった著名な方ですけれども、この方の講演会とか、またこれまで取り組んできましたマイクロプラスチックの発生抑制につながるレジ袋削減とか、県民総参加の清掃活動、森づくり、いろいろな活動のパネル展示も実施しようということでございます。
 あと、環境保全に配慮した運営ということで、総会会場で、ここにあるとおり、ウォーターサーバーの設置とか、環境にやさしいストローの提供とか、また再利用可能なプラスチック製容器の使用、プラスチック製容器とは言いますけれども、発泡スチロールなどと違いまして、再利用可能なポリプロピレン容器を使うということでございます。
 それから、食べ切り3015運動の紹介などもいたしまして、食品ロス削減への取り組みもアピールしたいと思っております。
 なお、会場で今度プラスチックでも紙でもない、環境にやさしい新しい素材の「マプカ」というのが、これは中越パルプ(工業)さんともう一つ別の会社との合弁で中越エコプロダクツという会社ができましたが、ここが来年本格製造される試作品を活用させていただいて、環境問題への行政サイドの取り組みだけではなくて、富山県では企業もそうした脱プラスチックという観点からの新しいビジネス展開にチャレンジしている。こういったこともアピールしたいと思います。
 あと、主な事業概要として、3ページの後段のほうから、少し細かく出ておりますので、ご覧いただきたいと思います。
今回は、NOWPAPの調整官にも短い時間ですけれども、お出ましいただいて発表してもらおうと思っております。
 それから、4ページの上のほう、18日の午前中は、ワールドカフェでグループディスカッションも行いますけれども、こういったところには富山湾側を代表して、3人がメンバーに入らせていただいて、それぞれ10テーマについて参加者が7、8名のグループに分かれて議論するという中に、富山県からも3人を代表で出して、議論に加わってしっかりした方向が出るようにいたしたいと思います。
 それから、4ページの後半は湾クラブ加盟5周年記念(行事)関係でございまして、これは、会員の皆様以外の一般の県民の皆様、県外からもいらっしゃるかもしれませんが、ご関心の高い方々に国際会議場で、「美しい海に向けて―プラスチックと窒素の管理を」というテーマで鈴木理事長にお話しいただき、また、怪魚ハンターの小塚さんにもご登場いただいたりして、富山湾の魅力、それをアピールするお話しもしていただければと思っております。
 リュウグウノツカイなども話題になろうかと思います。
 それから5ページにまいりまして、海王丸パークイベントでございます。これもご覧いただきたいと思います。
 それから6ページは、エクスカーションということで、5つコースをつくりまして、立山、富山、滑川エリアから始まりまして、砺波、南砺エリアまで、5つのコースを設けて、この機会に富山県の魅力をアピールしたいなと、たいへん発信力の多い方もいらっしゃいますので、それなりの効果が期待できるかなと思います。
 以下、7ページは湾クラブの主要メンバーの紹介ですし、8ページは湾クラブの世界総会のメンバーであります。それから、その後、湾クラブ(加盟)5周年行事の先ほどのシンポジウムのPR、こんなことになっておりますので、よろしくお願いをいたします。

 それから、3点目ですけれども、11月10日に、2019PIC/Sの総会開催記念シンポジウムというのがございます。ここにありますように、主催は富山県ですけれども、日本製薬団体連合会、富山県薬業連合会が共催ということでございます。PIC/Sの議長さんでありますブーン・ミャオ・ホウさんなどの方々から記念講演もしていただく。また、東亜薬品や救急薬品(工業)、アステラス(ファーマテック)さんなどによるPIC/S GMPの取り組み、GMPは医薬品の製造管理、品質管理です。そういった取り組みも発表していただいて、世界から集まる医薬品の査察官のような皆様に、富山県の取り組み、特に企業でいろいろ努力されていますので、それもアピールする機会にしたいということでございます。
 なお、PIC/Sという団体はこの参考にありますように、1970年に結成されまして、医薬品GMPに係る指針を作成して、国際整合性を図るとともに、査察当局間の共同査察も進むように活動している団体で、現在、世界49カ国、地域から、また52の医薬品査察当局が加盟しており、ドイツなどは、複数の査察当局が加盟しているといったようなことで、国の数よりも査察当局の数が多くなっております。
 最初、1970年に結成されたときは、EU諸国が中心だったのですけれども、1995年から非常にグローバルな団体に発展してきておりまして、医薬品の世界ではたいへん影響力の強い団体ということでございまして、このPIC/Sの総会やセミナーが開催されますのは、日本では初めてで、その初めての総会を富山県で開催できるというのはたいへん光栄であり、名誉だと思っておりますし、これを機会に薬の富山、また医薬品生産額が全国1、2位を競う富山県ですけれども、医薬品業の経営者や研究者、技術者の皆さんに、こうした世界的なPIC/Sの査察当局の議論、今後の世界の医薬品制度の世界的な規制動向について知るという絶好の機会ですから、活用してもらえばなと思っております。

 第4点目が、国際工芸アワードとやまの開催でございます。これは、平成29年に国際北陸工芸サミットというのを開催しまして、当時は文化庁とそれから北陸3県と共催でやっていたわけですけれども、そのときに行いましたU50の国際北陸工芸アワードがたいへん好評でございました。ご参加された有識者の方々、それからアワードに参加されたデザイナーとか職人さんも含めて、ぜひこういう機会、1回で終わりにしないで継続してもらえればありがたいというお話も多方面からいただきましたので、来年、令和2年度からトリエンナーレ方式で実施することで考えております。
 募集期間は今年の10月、今日から来年の1月10日まで、少し時間をとりまして、応募資格は50歳以下、国籍は問わない。作家、職人、デザイナーというような方々でございまして、賞金なども出ることになっておりますし、一部は損保ジャパンさんにお世話になっております。
 それから、最優秀作品は富山県美術館に作品を寄贈いただく。それから令和2年度には、入賞者等を招へいして県内の工芸作家等と交流プログラムをやる。それから令和3年度は協同制作プログラムということで、富山の職人さんや作家とコラボする。こういった新しい作品に挑戦してもらう。そういうことも考えているわけであります。
 審査の流れ、スケジュール等はここに記載のとおりですし、また審査員は2ページにあります。1次審査、2次審査とあって、2次審査は外国の方も3人を予定しているのですが、まだ2名しか上がっておりませんが、あと1名、イギリスとはまた違う傾向の国の、できれば著名なデザイナーなどに来ていただけるように、いま準備をしているところでございます。
 以上で、私からの発表を終わらせていただきます。

2 質疑応答

会見の様子<記者>
 すみません、10月3日に富富富が県内と、日本橋とやま館のほうで発売になると思うのですけれども、デビュー2年目ということで、それについての意気込みを聞かせていただきたいということと、もう1点、今年は5キロと10キロ袋の販売も開始されますが、そちらの値段、参考までに日本橋とやま館でおいくら程度で販売されるか、お聞かせいただいてよろしいでしょうか。

<知事>
 富富富については、昨年本格デビューということだったのですけれども、おかげでたいへん好評だったと思っております。今年本格デビュー2年目ですけれども、私が伺っている限りでは、たいへん暑い夏ではありましたが、それをしっかり克服して、なかなかいい仕上がりになっているとも聞いておりますので、米全般、作況指数が確か103ですか、割合よかったのだと思いますけれども、富富富もなかなかの仕上がりのように聞いておりますので、本格デビュー2年目で大いに、どういったらいいですかね、新しい富山県のブランド米として、しっかりと昨年に加えてさらに飛躍して全国や場合によっては海外の皆さんにも富富富がしっかりとたいへん人気のあるお米という、そういう地位を確立できるように頑張っていきたいなと。
 そのためにも、昨年コマーシャルなどにも出ていただいて、たいへん好評だった木村文乃さんにお願いして、今回もイメージキャラクターというか、出演していただいておりますし、そういう点では期待できるかなと。
 それからあわせて、中西進先生、令和の考案者だと専ら言われているわけですが、先生にちょうど富富富のこの発売の時期に合わせた形で、東京のサンケイホールで令和、万葉集等についてご講演いただくことになっていますけれども、その際にも皆さん、越中万葉をご存じの方が多いと思いますが、大伴家持が、日照りのときに雨ごいをしてですね、そういう儀式をやったら雨が降ってきたと。今年はこれでお米も豊作になりそうで良かったなと言って歌っている歌などもありますから、そういった中西先生の講演の中にもね、1300年前から越中の皆さんは丹精を込めてですね、消費者の皆さんに喜んでもらえるお米を営々としてつくってきたと、そういう歴史も踏まえてお話しをして、富山米、なかんずく富富富のですね、大いなるステップアップにつなげていきたいなと、こういうふうに思っております。
 あと、5キロ、10キロは、これは消費者の皆さんとかですね、それから小売、卸売の皆さんからも、2キロだと量が少な過ぎて大変だと。早く5キロ、10キロというものを出してほしいと言われておりましたので、これも喜んでもらえると思いますが、値段は今ちょっと調べて、後ほど報告したいと思います。

<記者>
 先週なのですが、厚生労働省が病院再編の対象となり得るという病院名を公表しました。その中には県リハ(富山県リハビリテーション病院・こども支援センター)も入りました。この公表のされ方を知事自身、どのようにお感じになられたかということと、背景には病床再編というのもあると思うのですけれども、地域医療構想に基づくこの病床再編、かなり行政がコミットしていかないと進まないと思うのですが、そのあたりは知事自身、どのようにお考えになられるか、お伺いします。

<知事>
 まず先般の厚生労働省さんの発表で、県のリハビリテーション病院・こども支援センターが含まれていたという件ですけれども、これは事務方から聞きますと、厚労省もそうおっしゃっているということですけれども、一定の物差しを置いて、例えばがんとか心疾患とか脳卒中とか災害、周産期とか、そういう救急領域で診療実績が少ない。どうもこれは全国を人口区分で5つに分けて、人口の非常に多いところから少ないところを5つに分けて、例えば富山県域だと、そのうちの第2グループだと。それから高岡だと第3グループ、新川や砺波は第4グループというふうにどうも分けられたと聞いているのですけれども、そういうところに当てはめてですね、今言ったがんその他の9領域すべてで診療実績が特に少ない、それが例えば診療件数でどうも発表されて、どう言ったらいいですかね、ベッドの稼働率とか、そういうふうな視点ではなくてやっていらっしゃる。
 それから、周辺に、がんとか心疾患、脳卒中、(救急、)小児、周産期の6領域全てで類似の病院がある、車で20分以内(の場所に)。こういったものの基準をつくって物差しをつくって、それに引っかかったところを発表されたということなのですけれども、県のリハビリテーション・こども支援センターについてなぜああいうところで名前が出るのか、私も不思議だったのですが、リハビリテーション病院は、回復期、リハビリが主目的の病院なのですけれども、その回復期にある患者さんといっても急性期の診療が必要だという場合もあるということで、50床ほど確かベッドがあるようですが、聞いていますと、稼働率も90%を超しているというふうに聞いていますので、たまたまですね、リハビリという項目がないから、それ以外のがんとか脳卒中とか、救急とかそういうようなところの9領域で、全てで診療実績が少ないというふうなところに引っかかったみたいですけれども、そういう物差しで当たったらこうなりましたといって発表されたということでありますが、やっぱりちょっと乱暴なやり方かなと。事前に特段の説明もなかったようですし、誰もそんなことを思っていないといいますか、リハビリテーション・こども支援センターは、本当に県民の多くの人が良いものができたと思って喜んでいただいていると思いますし、それから急性期病床についてはね、確かにある程度必要があって置いていても、ひょっとしたら稼働率が低いことが問題だったのかなと一瞬思ったのですが、実際は稼働率も9割以上だということですので、こういうただ形式的な物差しに当てはめてぽんと発表されるというやり方についてはね、いかがなものかなと思いますよね。
 それから、今後、地域医療構想を一旦策定したわけですけれども、これから2025年に向かって例えば昨年ベースで一旦地域医療構想の指標、病床数とかいろいろ整理したのですけれども、2025年には例えば高度急性期は930床とか、急性期は3,254床とか、今よりも減らす。一方で、回復期については、今の2倍以上に増やすとか、慢性期は今の半分ぐらいに減らすとか、かなり大きな変更がありますので、こういった点については、厚生労働省さんのほうも強制的にベッド数を減らせとか、転換しろとかいうわけではないとおっしゃっているようですけれども、いろいろな病状の患者さんの動向とか、今後の人口減とか高齢化の進展とか、いろいろな要素を考えると、2025年の必要病床数はそういうことになるということですから、これはこういった情報は、もう既に各病院や医師の皆さんの中には伝わっているのではないかとは思いますけれども、さらに丁寧にですね、こういった情報もお伝えをして、この2025年まであと6年ぐらい、各病院などにおいてですね、適切にご判断をいただいて、望ましい姿に着地できればと思いますが、今後ともよく医療機関などと県の行政当局、それからもちろん市町村、それから国の考え方もよく伺いながらですね、円滑に運ぶように努力していきたいと思っております。
 それから、先ほどの(富富富に関する)質問ですけれども、今のところ、いきいき富山館(※県のアンテナショップ)で販売する数字で言いますと、2キロが税込みで1,200円、5キロが2,916円、10キロは5,724円ということでございます。税込みですね。

<記者>
 2点お伺いします。
 1点目は上海便のことなのですけれども、臨時便の運航は終わったかと思うのですが、日本の状況がどうだったかというのを数字が分かれば教えてほしいのと、あともう1点は、先日自民党県連の憲法改正の勉強会で、党本部の下村選対委員長が富山で講師を務められていましたが、そこで参院選の抱負について言及されて、富山については3年、遅くとも6年後には合区の対象になるというようなことを言われました。それは決まっているわけではないと思うのですが、参院選の合区という制度について改めて知事、どういうふうなお考えを持っていらっしゃるか、お知らせください。

<知事>
 まず、上海便のほうの利用実績ですけれども、手もとの資料で言いますと、7月はもう急に決まりましたから、57.5%だったのですけれども、8月は70.1%、これは従来の定期便と臨時便と2便合わせての数字です。それから9月はちょっとまだ具体の数字が途中までしか分かっていませんので、少し落ちたようですけれども、まだ詳しくは何でしたら、後ほど、分かる範囲でご連絡したいと思います。
 必ずしも搭乗率はそんなに悪かったわけではないと思うのです。ですから、今回機材繰りとかいろいろなことで、残念ながら臨時便の継続あるいは定期便化というのは実現しなかったのですけれども、今後も粘り強く、例えば来年の春には改めて増便をして、臨時便にしろ、定期便になればなお結構ですが、そういったことも含めて、粘り強く働きかけをしていきたいなと、こういうふうに思っております。
 それから、参議院の合区の問題ですけれども、遅くとも6年とかという話も出たようですが、それは何年後かというのはそれはそれとして、47都道府県、非常に長い歴史・伝統もあるし、やはり甲子園の高校野球を見ても、それからやっぱり大相撲の力士の活躍を見ても、みんなやっぱり県単位で地元の方が活躍するとすごく盛り上がるとかという面もありますから、それが自然のふるさと愛みたいなものだと思いますので、そういう単位で参議院議員というのをその地域を代表して出せないというのは、やっぱり非常に当該の県の県民にとってはやはり非常に残念というか、何とかならないかということだと思いますので、そのために今回もいろいろ工夫もされた形になっているわけですけれども、もっときちんと都道府県の代表というようなことも含めて、憲法改正などと絡んで明確にしたほうがいいのではないかというご意見があることは私も承知しておりまして、この問題についてもいろいろな立場で議論あると思いますが、やはりどちらかというと、先ほども申しあげたように、都道府県の人口、多い少ないはありますけれども、少ないところでもやはりそこを代表する方が議員としていらっしゃるというのが、民意の反映という意味では望ましい点があると思いますので、そうした形で今後の憲法改正ですとか、今後の参議院議員制度のあり方なども含めて、しっかりした議論が積み重なって大方の方がなるほどそうかという形で、例えば富山県を代表する人がちゃんと少なくとも1人はいらっしゃるということになれば、ありがたいなと思っております。

<記者>
 いわゆる就職氷河期の方々を、正規職員として採用するという、このことについて伺いたいのですけれども、1カ月ぐらい前、兵庫県の宝塚(市)のほうでそのような方針と、実際試験も行ったようで、それに追随する市もあったと思うのですけれども、都道府県では今のところないかなと。このような動きに対するまず知事の考え、そして今後この富山県でそのような方針をとることがあるのかどうか。この2点をお聞かせください。

<知事>
 いわゆる就職氷河期の方が就職の際にたいへん苦労をされたり、少なくともその大学なり高校なりを出られたときに、正規職員になれなかったとかということが多いということはかねて言われているわけですし、確かにそうかなと思います。
 ただ、富山県の場合、私どもも改めて調べてみたのですが、そういう30歳代後半から40歳代の前半ぐらいだね、そういう世代の方とほかの世代の方で、雇用されている方の人数や比率を出してみますとね、あまり大きな差がないのです、富山県の場合は。それはやっぱり地方の県としては物づくりというか製造業も盛んで、だからそれ以外の職種でも割合働き口が見つかりやすい県なので、いろいろな県の事情があると思いますから一概に言えませんが、富山県ではあまりそんなに大きな差がないので、何かその世代の就職氷河期の方を今改めて急に県庁で別枠で採用するとか、そこまではちょっと緊急度がないのかなと、むしろそれをやると、かえって別の不公平という議論も出てきますから。
 ただ、今そういう就職氷河期の方々の状況というものを改めて調べて、そういった方々に、例えば若いころに大学を出てそれなりのご希望の会社なりあるいは行政なりに行っておられたら身についたであろうスキルとかですね、知識、経験というものをそういうものがそのときにちょっと志を得なかったので、就職はしているのだけれども、ちょっとこういう研修を受けたいとか、あるいは今非正規の職についているけれども、この機会にしっかりしたスキルなり知識を身につけて正規の職員になりたいと、こういう方がすごく多いということになれば、そういった方々に何らかの形でそういうチャンスが提供できるようなことも含めて検討していきたい、こういうふうに思っております。

4 関連ファイルのダウンロード

お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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