更新日:2021年3月12日

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定例記者会見[令和元年9月4日(水曜日)]

  • 日時 令和元年9月4日(水曜日)午後1時34分~2時43分
  • 場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

 (※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)令和元年度9月補正予算案の概要について 令和元年9月4日 知事定例記者会見(説明事項1)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(39分27秒/手話あり)
(2)Toyama Gamers Day 2019 / 5G Coliseumの開催について  令和元年9月4日 知事定例記者会見(説明事項2)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3分40秒/手話あり)
(3)令和元年度富山県総合防災訓練の実施について 令和元年9月4日 知事定例記者会見(説明事項3)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(6分09秒/手話あり)
(4)高志の国文学館特別展「藤子不二雄A(※)展―A(※)の変コレクション―」の開催について※Aは丸囲み 令和元年9月4日 知事定例記者会見(説明事項4)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(2分26秒/手話あり)

2 質疑応答

内容 動画
  • (1)補正予算案の中で特に思い入れのある事業やSDGsを意識した事業について
  • (2)発着制限の緩和に伴う富山-上海便増便への期待について
  • (3)県有地売却に関し不動産会社から県が提訴されたことの受け止め
  • (4)補正予算案「子どもや地域の安全・安心確保」に係る事業で有識者会議を設置するねらいについて
令和元年9月4日 知事定例記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(16分56秒/手話あり)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

(※)配布資料(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。

(★)手話については、誤った数字等の発言があった場合にもそのまま通訳しています。
正確な発表内容については、会見録をご参照ください。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見の様子 まず、令和元年度の9月補正予算について、発表させていただきます。
 お手元にありますように、今回の補正額114億6,600万(円。以降同じ。)ほどでありまして、補正額としますと、4年連続の増で、伸び率でいいますと4.3%、実額で4.8億円の増ということで、積極型の補正予算というふうにしております。
 また、大きく伸びた1つの理由は、公共事業について、後ほどお話ししますように、約19億円、41.5%の増となっておりまして、一般会計の公共事業の9月補正予算額としては、過去10年で最高の伸び(※額)というふうになっております。
 それから、内訳を見ていただきますと、1枚おめくりいただきますと、この114億7,000万の主な内訳を、安全・安心から含めて7項目、その他(を)入れて8項目に整理いたしております。
 まず、安全・安心の確保でありますけれども、第一に、子どもや地域の安全・安心の確保に、今回は相当程度に力を入れたわけでございます。
 まず、子どもの安全確保と地域防災(※防犯)力の強化を図りますために、有識者による検討を行うということで、その開催経費を計上しております。既に、第1回目は8月7日に開催しておりますけれども、これは既決の、規定の予算で対応いたしました。座長は、この分野にご造詣の深い小宮信夫先生であります。
 その次ですけれども、防犯活動スキルアップによる地域防災力強化事業、これは、まさに今の有識者会議でも出たご意見を生かしたものでございまして、ホットスポット・パトロールに着目した防犯ハンドブックを作成・配布するとともに、実践講座を開催しようということで、180万計上いたしております。このホットスポット・パトロールというのは、犯罪が起きやすい場所を重点的に見守るパトロールということでありまして、人口減少時代になって、幸い富山県はこの防犯パトロールに民間のボランティアで、たいへん熱心にやってくださっている方も多いわけですけれども、できるだけ犯罪が起きやすい場所を重点的に見守って、防犯の効果を上げようという考え方が、今ほど申しあげた有識者会議でも提案されまして、早速それを生かした防犯ハンドブックの作成・配布や実践講座、これは、防犯パトロール隊長さんなど100名ぐらいの方を対象に実施いたします。
 それから、その次が、未就学児の安全・安心を守る出前講座の実施でありまして、これは、保育所や幼稚園等で施設職員や保護者等に対して、子どもに係る防犯や交通安全にかかわる出前講座などを行うものでございます。
 それから、その下が、私立幼稚園防犯カメラ等設置促進事業でありまして、私立幼稚園の安全確保のために、防犯カメラ等の設置に対して支援するもので、幼稚園負担額の2分の1、補助上限30万としておりますけれども、県内の私立の幼稚園の防犯カメラ設置率が45.8%ということでありまして、まだまだ未整備のところが多いので、この際、できるだけ早く整備しようと、こういうことでございます。
 それから、その下が、県立高校の防犯対策事業でありまして、県立高校の生徒の安全確保のための防犯カメラ、これを一斉整備するものでございます。未設置校が13校ございまして、1校について3台、この予算措置によりまして、今、設置率が69.8%、約7割のところをですね、100%にしようと。なお、県立の特別支援学校についてはもう既に、昨年度、全13校に整備済みでございます。
 それから、その下の特別支援学校通学バス緊急防犯対策事業ですけれども、県立の特別支援学校のスクールバスに、防犯備品として催涙スプレーとか拡声器を配置するものでございます。スクールバスは28台ありますけれども、全てに配備いたします。
 また、通学路における子どもの安全確保対策事業、通学路において、お子さんへの犯罪の前兆事案が発生した際に、その周辺に設置する可搬式の捜査用カメラを整備するものでありまして、そういう行為者を早期に特定するとか、事案の早期解決を図るということであります。可搬式といいましても、壁とか電柱などに固定できるわけでありまして、これを8台整備することによって犯罪の未然防止とか、万一起こった場合も行為者を早く捕まえる、こういうことに力を入れようとしております。
 また、その下は、未就学児等のための道路交通安全緊急対策事業でありまして、これは、滋賀県の大津市で、交差点で信号待ちの園児に車が突っ込んで、死者や重傷を負ったお子さんが出たと、こういったことに対応しますために、保育所などの周辺の交差点における防護柵などを緊急に整備するものでございます。
 それから、その下が、交通安全施設、信号機の改良でありまして、歩行者の安全対策のために信号機の緊急的な改良を進めると。
 その下が、駐在所安全対策事業でありまして、駐在所は92カ所あるわけですが、そのうち、古里駐在所は建てかえで、それから池多駐在所はああした事件があったので整備済みでございますので、その2つを除いた90カ所で整備いたします。このことによって、駐在所はすべて、モニターつきの防犯カメラが整備されることになります。なお、交番は、既に100%整備済みでございます。
 いま申しあげたようなことで、お子さんなどが非常に危険な状態になったり、実際に人命が失われるということが全国的に出ていますから、それの未然防止に全力を挙げるということであります。
 それから、1枚おめくりいただいて、豚コレラの緊急対策ですけれども、野生イノシシの捕獲強化のために、捕獲強化活動費の上乗せですとか、検査提供経費の支援を行うものでありまして、2,458万9,000円を計上しております。既に、予備費で措置した分が9,414万4,000円ございますから、合わせますと1億1,873万3,000円となります。
 それから、その下が災害対策でございまして、原子力災害時避難円滑化モデル実証事業でありますけれども、これは、万々一の原子力災害の避難退域時の検査場所候補地であります氷見の運動公園の検査場の整備とか、避難経路の改善工事を実施するものでありまして、氷見運動公園も、これは、市立の公園でもございますから、実際に事業を行うのは氷見市さんが中心になるのですけれども、国の内閣府からの事業採択をいただいて、県を経由して市に交付すると、こういうことになります。
 それから、その下は、災害情報通信システム強化対策事業ということで、水害や土砂災害の防災情報におきます警戒レベル運用開始に伴って、県の総合防災情報システムの改修等を行うということでございます。

 それから、2つ目の柱が、人材確保・県民活躍の推進であります。
 とやま未来創造青年プロジェクトチームは、とやま未来創生戦略第2期の計画の策定に当たって、若い世代の意見を幅広く聞こうと。そのためのプロジェクトチームを設置する経費でございます。
 それから、その下は、移住・Uターン女子トーク事業とございますけれども、首都圏在住の社会人女性の移住やUターン促進のために、東京で、本県企業で活躍している女性社員との座談会などを開催しまして、東京などの大学を出て、いま首都圏で仕事をしているけれども、ふるさとに帰りたいという、そういう方も少なくないと思われますので、本県企業で既に活躍している女性社員との座談会等を行うと。
 それから、その下は、関西・北陸UIJターン促進事業とございますが、関西や北陸の大学におきまして、学生と本県企業社員との座談会等を開催するものであります。
 それから、その下が保護者向け就職セミナーの開催事業でありまして、これは、富山大学において、大学生の保護者を対象とした就職セミナーを開催するものであります。父母向けの就職セミナーというのは、既に従来もやってきておるのですけれども、これは、富山大学において行うというのが1つポイントでありまして、富山大学で来年の3月に開催される学内合同企業説明会にあわせて、こうした開催をすると。そうなると、県外出身の父母の方も、息子さんなり、娘さんの就職に関心があっていらっしゃることが多いわけで、そういった県外出身の学生の保護者の方々も含めて対象にした就職セミナーをやる、そういうことでございます。
 それから、その下の教員UIJターンセミナー開催事業ですけれども、教員のUIJターンも促進したいと考えまして、東京や京都、名古屋におきまして、教員志望者向けのセミナーを開催するということでございます。
 それから、その下は教員養成講座の開設ということで、教育県富山ですけれども、最近、教員の採用の競争倍率もやや、ひところより低くなって、民間が人手不足ということもございます。そこで、優秀な教員の確保のために、教員志望者に教員としての心構えや授業づくりの基礎等を学ぶ講座を開設するわけでございます。
 それから、その下の移住支援金PR事業ですけれども、国の移住支援金制度を活用した移住者の増加を図るために、制度の広報の強化を、これは当初でも取り組んでおるのですけれども、広報の強化を行おうと。具体的には、年末に県内新聞広告の実施をしたり、また、首都圏での子育て情報誌などを活用したPR、こういったことを考えております。
 また、とやま移住・応援人口創出事業ですけれども、富山県を応援する人材を創出する、ひいては、移住促進にもつなげていきたいということで、社会人対象のフィールドワークを実施いたします。来年の1、2月ごろになると思いますが、県内で2泊3日で先輩移住者や地域住民の皆さんとの交流の場もつくっていこうと。最近、国は関係人口という言い方をしていますけれども、ちょっとわかりにくいので、移住・応援人口創出事業というふうにいたしております。
 それから、その下のクラウドファンディング活用発展型継業・起業支援事業ですけれども、空き家とか空き店舗リノベーション枠を創設いたしまして、クラウドファンディング型のふるさと納税を活用して支援するということでございます。
 それから、女性就業支援センター機能強化事業ですけれども、これは、この5月ごろからとやま自遊館に、人材活躍推進センターの一環として、女性就業支援センターも設けたわけですけれども、非常に頑張っていただいておるのですが、PR用のリーフレットの配布とか出張相談など、さらに機能を強化してもらおうということであります。
 それから、外国人材とのコミュニケーションの支援事業、これは、県内企業の日本人社員を対象にして、外国人材とのコミュニケーション方法を身につけるための研修でありまして、県内の外国人を受け入れている先進企業の取り組み事例なども説明いたしまして、コミュニケーション上の留意点、注意点などを学んでもらうということであります。
 さらに、外国人相談体制強化事業とありますが、これは、県や市町村の窓口担当者や行政書士等を対象にした研修会を実施しまして、外国人のいろんな困りごととか相談事業、相談にしっかり対応すると、こういうことであります。
 それから、もう一枚おめくりいただきまして、アジア高度人材受け入れ事業ですけれども、これは、ベトナムの理系の大学生を対象にしまして、県内企業への就職に向けた現地選考と日本語研修を実施するものであります。これは、研修費用が1人当たり60万ぐらいかかりますけれども、企業と県が折半をして負担をすると。これは、非常にベトナムの理系の大学生、なかなか優秀な方が多いということと、実際に企業で就職してもらって評判の良い方が多いものですから、中小企業、その他のニーズに応えて、こうした事業を新たに進めることにいたしました。
 また、就職氷河期世代、大体30歳代半ばから40歳代半ばまでを、一般に就職氷河期世代ということが多いのですけれども、こういった方々の就業状況を調べまして、できるだけご本人が必要な研修なども行ってさらに活躍してもらえるように、そのための参考とするためにも、この世代の方々の就業状況、あるいはどんなニーズをお持ちかといったことを調べると。今のところ、こういう氷河期世代の方約2,000人について調査を、無作為抽出ということですけれども、やろうとしております。
 それから、その下は、富山県庁RPA導入事業とございますけれども、定型的な業務の一部を自動化する情報技術のRPAを導入いたしまして、これは、ロボティック・プロセス・オートメーションということですけれども、事務の効率化を図ろうとするものであります。

 それから、3番目の柱としては、観光振興、魅力あるまちづくり、空港の利用促進ということであります。
 昨日、国土交通省の航空局長さんにもお目にかかりまして、幸いこの4月以来、中国にも出向いたり、また国土交通省にもお話をしたり、各方面に上海や北京空港から日本の空港への規制緩和をしてほしいと、特に飛ぶ便数の上限緩和してほしいとお願いしてきましたが、幸い、緩和をするという方針を明確にしていただきました。そうなると、7月から週2便(で臨時便を運行している)富山-上海便、予約率も好調なのですけれども、さらにそうした面での観光需要の開拓をして、この臨時便の継続、さらには、定期便化に向けてさらに一歩進めようということで、上海等観光プロモーション強化事業というふうなことで予算を上げております。この中身としては、上海や北京の旅行会社の方々を招へいして、本県の観光素材のPRをする、また、上海で観光PRイベントを実施すると。この8月に上海に参りましたときも行いまして、相当手応えがありましたので、しかし、まだまだこうした機会が少ないということで、さらに強化しようということでございます。
 それから、その下は、この5月に日台観光サミットがございましたが、大変ご評価を台湾側からもいただいたのですけれども、これを1つ契機に、新たな旅行商品造成に向けた観光素材のPRを行うということであります。
 それから、来年の3月、北陸新幹線開業5周年を迎えますので、東京駅で飲食店フェア等を開催しますとともに、北陸新幹線敦賀延伸も見据えまして、関西方面で、PRイベントを実施しようということであります。
 それから、その下の北陸新幹線敦賀延伸観光・移住等意向調査は、今ほど申しあげた敦賀開業も間近いわけですので、観光誘客、移住、企業立地等の意向調査を行うと。
 それから、その下の称名道路走行環境向上事業ですけれども、これは、称名滝へのアクセスをもっと便利にしようと。そこで、称名滝に、今は歩いてしか滝つぼ近くまで行けないのですけれども、少しハンデのある方、あるいはご高齢の方には少しきつい行程になりますので、バリアフリーや環境に配慮したグリーンスローモビリティの運行に向けまして、安全確保に必要な道路改修を行うということでございます。車両走行予定区間(は)約1キロぐらいでございまして、防護柵の更新とか、滑りどめの舗装とか、車どめ、監視カメラ等を整備すると。来年ぜひ、実際にグリーンスローモビリティを運行したいという、そのための準備でございます。
 それから、その下は、富山駅付近連続立体交差事業、その富山地方鉄道本線高架化工事負担金ということで、債務負担行為を持たせていただいております。これは、財源としては、(鉄道事業者の負担分を除いた)10分の5.5が国費でありまして、なお、10分の2.25が県、市も同じく10分の2.25という負担になっております。
 それから、あいの風(とやま)鉄道の利便性向上対策への支援ということで、券売機をICカードに対応させるためのシステム改修などの支援を行うことにしております。
 また、その下の富山滞在型観光促進事業、大連便、上海便の利用促進のために、富山県を拠点に東京や周辺地域を周遊する旅行者に助成するものでありまして、県内で2泊以上、それから大連便や上海便を往復利用していただく、それから、北陸アーチパスとか富山-羽田便を往復利用していただくというのが条件ですけれども、そういった方々にインセンティブとして、北陸アーチパスというのは1週間乗り放題になるのですけれども、JR線とか新幹線とかあいの風(とやま)鉄道(富山-高岡間)など、あるいは東京モノレールとか、それのうちの(約)3分の1を補助しようというふうにしていまして、2万5,000円の3分の1ですから8,888円になるのですけれども、この8という数字は、中国の人にとって大変おめでたい数字でありまして、確か北京オリンピックも全部8で統一しましたよね、8分8秒とかね。そういうぐらい8が大好きな中国の方ですから、そういう皆さんに喜んでいただける工夫をしたということでもございます。
 それから、新元号「令和」記念の羽田便ツアー支援事業、これは、高志の国文学館の中西館長が考案者だと専ら言われているわけですけれども、そういうこともあって大変、令和ゆかり、越中万葉ゆかりの富山県を観光でも訪れたいという方も増えておりますし、高志の国文学館にも寄りたいという方も非常に多いわけで、そうした令和記念の羽田便ツアー支援事業を行うと。
 それから、その下は、「富山-羽田便」の冬季乗り継ぎ利用促進ということでございます。富山-羽田便を乗り継ぎ利用する県外発の旅行商品に助成をいたします。
 それから、その下のオンライン旅行会社連携・冬季国内線利用促進事業、これも新規なのですけれども、富山-羽田便や札幌便利用の旅行商品に対して助成をする。また、旅行会社のウェブサイトでPRを実施するといったようなことでございます。

 それから、4点目の柱は、地域産業の活性化と農林水産業の振興ということでして、1つには、IoT・AIトライアル促進事業ということで、第4次産業革命にできるだけ乗り遅れないように、中小企業の皆さんのこうした面での試験的な導入を支援しようと。
 それから、もう一枚おめくりいただきまして、クリエイティブ・デザイン・ハブ研究開発事業というのは、一昨年の秋に総合デザインセンターにクリエイティブ・デザイン・ハブを設けましたが、早速先端技術とデザインの融合による新商品開発ということで、自動運転カート、モビリティの試作・実証を行うものでして、場所は、今のところ、イオンモールを考えていて、また、バーチャルスタジオでも、これは総合デザインセンターの中ですけれども、行うことにしております。
 それから、その下が、2019のPIC/Sの総会の開催記念シンポジウムでございます。これは、PIC/Sというのは、世界の医薬品関係の査察官の集まりでありまして、そういうものが富山県で開催されるというのは非常に、医薬品業界にとっても、富山県にとっても価値があることだと思いますが、このせっかくの機会ですので、県内製薬企業向けのシンポジウムの開催を行うということでございまして、PIC/Sの議長さんの講演とか、参加者はそうそうたる方ですので、そういう機会を設けることにしております。
 それから、水素エネルギーのシンポジウムも、北陸初となる商用水素ステーション開設にあわせまして、水素利用の普及を図るためのシンポジウムを開催するということにいたしております。
 また、林業は、冬期間はなかなか就業できないのがネックなのですけれども、冬期林業活性化総合対策事業ということで、冬期間における事業体間の労働力融通とか連携定着、作業道の凍結対策等に対して支援すると。例えば、立山山ろくでは、雪が降って作業できないけれども、氷見などの里山林ですと十分仕事ができる、そういった点で、林業組合同士の労働力の融通など(連携)定着支援とかを行うと。
 それから、その下がサスティナブルな「富山のさかな」普及啓発ということで、「富山のさかな」の付加価値向上、それから水産エコラベル認証取得経費に対して助成いたします。
 また、農福連携というのは、かねて言われておりますけれども、これをさらに進めようということでございます。
 それから、豚コレラ緊急対策事業は先ほど申しあげました。

 それから、5つ目の柱が、スポーツ・教育・文化の振興でありまして、武道館機能を有する多目的施設整備基本計画策定事業ということでありますが、1年かけてずいぶん議論もいたしまして、一定の方向性をいただきましたので、この武道館機能を有する多目的施設の基本計画を策定するための経費でございます。
 それから、その下は、東京2020オリンピック富山県聖火リレーの準備経費でございます。
 それから、その下が、南砺福野高校の実習棟の整備と。
 それから、その下が、中央農業高校の実習用トラクター整備事業でありまして、既存の農機が随分と老朽化したということもございますので、GPS機能つきの大型トラクターに更新をすると。これは、リース契約で行うことにしております。
 それから、新元号「令和」記念富山の文化魅力発信事業でございますけれども、越中万葉はじめ、食文化を含めた富山の文化の魅力を発信する講演会を中西館長に講演していただくと。東京だけではなくて、非常にご要望が多いものですから、県内でも実施したいと思っております。

 それから、6番目の柱として、医療・福祉の充実と環境の保全ということで、へき地医療拠点病院の設備整備支援事業、これは、黒部市民病院の血管撮影装置とか南砺市民病院のCT装置でございます。
 それから、その下の富山型がん診療体制整備は、富山労災病院、今度、がん診療地域連携拠点病院、これは県の指定ですけれども、にしましたので、その取り組みを支援すると。
 それから、老人福祉施設等整備支援事業は、これは、高岡の特別養老(養護老人)ホームの新棟整備を支援するということであります。
 それから、もう一枚おめくりいただきまして、児童虐待防止対策・社会的養育推進計画策定(※検討)委員会の開催ということでありまして、児童の虐待の問題もございますので、児童相談所の体制強化、関係機関との連携強化、社会的養育推進計画の策定について検討を進めます。
 また、児童相談所機能強化ということで、相談業務の迅速化・効率化に向けたシステムの構築、それから、相談対応職員の資質向上のための研修、また児童の方、お子さんたちに、適切に対応するための検査用具等の整備も行います。
 それから、その下がひきこもりに関する実態調査でありまして、全国調査はあるのですけれども、県内についてどうかということになりますと、ちゃんとした調査ができにくかったわけですけれども、今回、1万世帯を抽出調査いたしまして、ひきこもりの当事者の数というものを推計調査するとともに、そういった皆さんが、ひきこもりという状態から改善するのに、どんな支援ニーズがあるかといったことを調査しようということであります。
 それから、1つ飛びまして、プラスチックトレイ削減・転換推進事業、これは、プラスチックトレイの削減を推進するために、小売店での食品トレイの使用実態とか削減の課題を調査するものでございます。
 それから、その下は、食品ロス・食品廃棄物削減対策事業、これは、消費者向けの普及啓発のコマーシャルの作成・放送とか、小売店における啓発、それから英語版の啓発資材の制作・PRも行います。これは、世界で最も美しい湾クラブの世界総会の場でも活用しようと思っております。
 それから、サスティナブルな「富山のさかな」普及啓発、これは、先ほど説明しました。
 水素エネルギーも、先ほど申しあげました。

 7つ目の柱が、社会基盤、生活基盤の整備でありまして、道路、河川、砂防、土地改良など公共事業の拡充が、65億889万1,000円ということであります。これは、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」の予算を活用するということでありまして、内訳はここにあるとおりで、高岡環状線などとか、魚津の角川とか、黒部の出島地区などの土地改良事業なども含まれております。
 それから、その下が、県単独の道路橋梁整備、河川整備、学校環境整備ということで、38億円計上いたしております。災害に強い強靭な県づくり、あるいは地域の生活基盤の整備、また地方創生を支える社会基盤の整備といったことで、主な内訳はここにあるとおりでございます。なお、この内数として、県単独道路・河川等災害未然防止緊急対策事業が10億3,000万、地方創生推進の基盤整備事業が同じく10億3,000万と、こういうふうになっております。
 なお、最後の道路事業など公共事業に係る繰越明許費の設定とございますけれども、従来は、どうしても繰り越しが必要なものは11月補正で計上しておりましたが、建設業界はじめ各方面から、公共事業について、できるだけ平準化して、早期発注と施工時期の平準化、計画的な執行を、というご要望が強いものですから、9月補正の段階で、あらかじめ繰越明許費を設定して、そうしたニーズにお応えしたいと。
 最後に、その他のところを見ていただきますと、30年度決算剰余金から、その半分程度を財政調整基金と県債管理基金に積み立てる、あわせて3億6,000万ということであります。

 それから、2つ目の説明に入りたいと思いますが、Toyama Gamers Day 2019/5G Coliseumの開催についてということであります。
 皆さんご承知のとおり、最近は、新たなスポーツ競技としてeスポーツが大変注目されて、世界の競技人口は1億人以上、我が国でも3,000万人ぐらいの方がeスポーツを楽しんでいると言われておりまして、今年の茨城国体の文化プログラムにも採用されております。
 富山県は、富山県eスポーツ連合会長の堺谷陽平氏を中心とする取り組みがありまして、eスポーツを活用した地方創生の代表例ともいわれているわけですね。今回、そうしたeスポーツとコラボしまして、2020年から商用サービスが開始される第5世代移動通信システム、5Gの特徴を県民の皆様に体感していただく、北陸最大のeスポーツイベントを開催することにいたしております。
 これは、名称はここにあるとおりですが、(開催)日は9月28日、29日でございます。オープニングセレモニーを、28日の午前に行うことにしております。メイン会場が高岡テクノドーム、それからサテライト会場が新川文化ホール、それからクルン高岡の地下街となっております。入場料は無料であります。それから、来場者数は、見込みですが約2,000人。これは、イベント参加者や観覧者をも含みます。
 それから、eスポーツ対戦会としては、一部のゲームタイトルでは、優勝者に、協賛していただいた企業から賞金も贈呈するという予定になっておりまして、8種目のうち3種目が、賞金がつくということでございます。
 それから、5G体験コーナーとありますが、これは、NTTドコモさんの協力によりまして、実際に5G通信環境を創出いたしまして、皆さんに実感していただくと。これは、一部の格闘ゲームタイトル、鉄拳7というのですかね、これについて5Gを使うということになります。
 それから、主催は、Toyama Gamers Day 2019/5G Coliseum実行委員会、これは、県と富山テレビ放送さんと富山県eスポーツ連合が構成団体で、共催が高岡市、魚津市、つくるUOZUプロジェクト実行委員会、それから、後援はここに記載のとおりでございます。
 それから、申し込み等はその下に書いてございますので、ご覧いただきたいと思います。

 それから、第3点目が、令和元年度の富山県総合防災訓練の実施ということでありまして、概要は、見ていただくと、9月29日の午前中を予定しております。会場は、入善町、黒部市、朝日町、合わせて9会場でございます。なお、メイン会場を町とするのは、複数市町村と合同で開催するようになった平成18年度以降では初めてということになります。できるだけ、市だけではなくて町村部も含めて、防災力を高めていこうという考え方でございます。
 それから、主な被害想定ですけれども、魚津断層帯を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生したと。入善町と黒部市で震度7、朝日町で震度6強を観測したと。そのことによって、建物倒壊や火災の発生、ライフラインの損壊、道路寸断、津波発生、こういったことのおそれがあると。かつ、県東部から新潟にかけて広域豪雨が発生しているといったような状況設定をいたしております。
 訓練の主なポイントですけれども、あまり細かく言っていると長くなりますので、主なところを申しますと、1枚おめくりいただいて、災害発生時の情報伝達訓練で、マル新というところだけ見ていただきますと、まず、災害発生時の情報伝達訓練としては、被災市区町村応援職員確保システムによる対口支援の調整訓練を行います。対口訓練というのは、1対1の支援体制ということで、例えば、昨年、西日本豪雨のときに、富山県は広島県の海田町を支援するというふうに整理して、1対1で支援いたしました。そういったやり方を言っております。
 それから、その下のマル新で、黒部宇奈月温泉駅との乗客避難に係る情報伝達・調整訓練を行います。これは、北陸新幹線開業後、県内の新幹線駅との連携は初めての取り組みとなります。
 それから、その下の公共ブロードバンド移動通信システムを活用したドローンによる情報収集・伝達訓練。これは、公共ブロードバンド移動通信システムというシステムを富士通さんからお借りして、ドローンは入善土木のものですけれども、訓練をすると。
 それから、1つ飛びまして、行政による臨時災害放送局の開局と災害広報訓練、これは、入善の総合体育館で行います。
それから、その下の防災関係機関等による実践的な応急救護等の訓練ですけれども、海上自衛隊と消防が連携したDMATの海上輸送訓練を行います。これは、自衛隊のすがしまという艦艇と、魚津市の東部消防組合が有している雄山丸、これは救助艇(ですが)、これがコラボをすることになっております。
 それから、(3)のところへいっていただいて、避難訓練、避難所開設・運営等訓練ですけれども、5段階の警戒レベルを用いた住民避難訓練も行います。
 それから、その下、地震・津波による住民等の避難訓練。
 それから、(4)の緊急物資輸送訓練、ご覧いただきますと、伏木海上保安部と倉庫協会・トラック協会が連携した救援物資の緊急輸送訓練(を行います)。
 それから、その下は、市の物資拠点から各避難所までの物資輸送訓練も行います。これは、よく言われますように、熊本地震で課題とされた「ラストマイル」への対応ということでございます。
 それから、もう一枚おめくりいただきまして、災害防止・防災意識の啓発のところでは、県と民間との協定に基づく段ボールベッド組み立て訓練なども行うことにしております。これは、3月に県とサクラパックスさんとで協定を結びましたが、このサクラパックスさんによる段ボールベッドの作成や展示などを実施すると。この段ボールベッドについては、サクラパックスさんから無償提供していただくことになっております。
 なお、参加機関は130機関でございまして、参加人員は約1万3,000人、うち住民の方が1万1,200人で、車両が90台、ヘリコプター5機、これまで以上にたいへん大規模になっていますが、1つには、入善町さんのほうから、ぜひ、せっかく入善町でやるので、住民の皆さん1万人(が)参加したいというお話でありまして、せっかくならということで、そうさせていただいております。

 最後に、第4点ですけれども、「藤子不二雄A展-Aの変コレクション-」(※Aは丸囲み。以降同じ。)とありますけれども、これは、(資料を)ご覧いただきたいのですが、藤子不二雄Aさん、「忍者ハットリくん」などとか「笑ゥせぇるすまん」とか、青少年向け、あるいは青年・大人向け(の作品を生み出し)、幅広く活躍されております。今年の10月6日から12月22日まで、高志の国文学館で開催いたします。
 この企画展の特色が、2のところに(1)から(5)まで書いてございますが、特に、自伝的な『まんが道』、それから少年時代の原画を、富山会場オリジナル展示とありますが、これは、先行し(て開催され)た東京会場(である)六本木ヒルズ、それから福岡会場にも出展されなかったものだそうでして、たいへん富山会場を大事にしていただいてありがたいと思っております。
 それから、(3の)主な展示資料の中には、(1)で、漫画の聖地トキワ荘を再現するとか、取り壊された壁の一部を展示するとか、また、(2)の秘蔵コレクションから、門外不出のスケッチブックまで、藤子不二雄Aさんの「変コレクション」、また、藤子不二雄Aさんの超精巧等身大フィギュアとか、「BAR魔の巣」の再現セットとか、なかなか興味深い(内容で)、特にファンの方は、もうたいへん喜ばれるのではないかと思います。
 観覧料等は、その下(資料)にあるとおりでございます。
 なお、主な関連イベントとして、藤子不二雄Aさんに10月6日にご来館いただくということになっております。
 それから、氷見市の潮風ギャラリーなどとの連携も行います。
 私からの発表は以上とさせていただきます。

2 質疑応答

会見の様子<記者>
 補正について、1点お伺いします。
 全てに思い入れはあるとは思うのですけれども、特に思い入れのある事業、幾つかあれば挙げていただきたいと思うのと、

<知事>
 補正予算ですか。

<記者>
 ええ。
 それと、補正(予算の)全体的な視点として、何かこう、SDGsを多少意識しているのかどうかという、その2点お願いします。

<知事>
 予算のほうは、思い入れがあると言われますと、たくさんあるのでなかなか難しいのですが、やっぱり皆さんも思っていらっしゃるように、ここ1、2年、小さいお子さんを虐待して、中には死に至らしめるとか、また、お子さんたちがいらっしゃる場所に車が突っ込むとか、大変あってはならない、本当に二度とあってはならない、いろんな悲しい出来事がありましたので、何といっても、子どもや地域の安全・安心確保ということには、相当今回は力を入れさせていただいたと。まず、今の時点で考えられることは全て盛り込んで、もちろんこの後、例えば、有識者会議の結果を受けて、さらに充実するとか、そういうことは当然出てくると思いますが、相当力を入れさせていただきました。従来以上の安全対策も含めてですね。
 それから、豚コレラについては、何とか豚に豚コレラが感染しないように、その水際で食いとめるということが何といっても大事ですから、それに全力を挙げております。
 それからもう一つ、やはり人材確保、県民活躍ということで、特に、若い世代の皆さんの大都市圏からの富山への移住というのがだいぶ進んできて、このことはありがたいのですけれども、これをさらに加速させていきたい。と、同時に、特に若い世代でも、女性についてはかつてよりは流出がずいぶん減ったのですけれども、まだまだ流出数が決して少なくないので、こういった女性の皆さんに、ふるさと富山の魅力というものを改めてアピールをして、例えば、移住支援金制度など、国にもお願いして、これまでになかったような制度もつくっていただきましたので、こういったものもできるだけ活用しながら、若い世代、また、特になお流出が続いている女性の皆さんにできるだけ富山に戻っていただく、あるいは移住していただく、こういったことに力を入れていきたいと。
 それから、外国人材の活躍も大事で、特に今回、アジア高度人材受け入れ事業というのがありますけれども、まずモデル的に、富山県企業にとってもたいへん評判の良い方が多いベトナムの理系大学生を対象に、県内企業への就職に向けた現地選考とか、日本語研修を実施すると、こういったことも大切かと思います。
 それから、就職氷河期も国全体として大きなテーマであるというのは、ここ1、2年言われておりました。富山県内では、統計水準を見ますと、必ずしも30歳代、40歳代前半の人が正規雇用の率がすごく低いとか、そういうことではないのですけれども、やはり人手不足ということもございますし、それから、それをカバーするために外国の人材も確保しようという時代ですから、就職氷河期に社会に出られた方々が、いろんな事情で正規雇用につけなくて、その後、契約社員的な短期雇用を転々とされているという例も、全国的には結構あるようですし、富山県内でもそういうことがある可能性がありますから、そういった状況もよく調べて、そういった方々が、せっかくの人生ですから、生きがいを持って、張り合いを持って仕事ができる環境を整備する、また研修などを受けてもらおう、こういったことにも力を入れたいと。
 それから、そういうと(話したいことが)だんだん増えてきますが、観光などで、地域活性化でいいますと、幸い、この4月以来、上海便についても北京に出向いたり、また先般は上海に出向いて、東方航空の李社長にお会いしたり、いろんなことをやってきて、ようやく上海便とか北京との中国空港への規制の上限を緩和するという、そういう大きな決断も国にしていただいたわけですから、実際に富山空港に、いずれ定期便とか、あるいは当面は臨時便の延長とか、そういう成果につながるように、さらに力を入れていきたいと。
 それから、間もなく新幹線開業5周年ということもありますから、そのことをお祝いするだけではなくて、さらにそれをきっかけに飛躍を目指すと。そういう意味では、例えば、称名道路の走行環境向上調査(※事業)なども、やっぱり「立山黒部」世界ブランド化と言っていますけれども、こういったものをしっかり磨きあげていく、そういうことでありますし、それから、令和の考案者が中西進先生だと専ら言われている、実際そうなのだとは思いますけれども、そういったことで、シアター・オリンピックスなどもありますが、文化の面でも、富山県は首都圏や各方面から関心を持たれる時代になってきました。これを観光とか地域活性化に生かしていきたいといったことでございます。
 それから、武道館機能を有する多目的施設も、この1年間丸々議論してきたのですけれども、いろんな議論を積み重ね、また、その前提として世論調査もした上で、大きな方向性が出ましたので、これは、せっかくつくるのですから、大方の県民の皆さんが、なかなかいいものができたなといってご納得いただくというか、喜んでいただけるように、全力を挙げていきたいなと思っております。
 それから、SDGsというお話がありましたけれども、これは、例えば、端的に言うと、5ページのサスティナブルな「富山のさかな」の(普及)啓発などもそうですし、それから、例えば、水素エネルギーのシンポジウム、これは、水素もCO2が出ないということになりますし、それから、例えば、プラスチックを使用するトレイの削減・転換推進事業、6ページの上から4つ目(※5つ目)、それから食品ロス・食品廃棄物の削減、こういったところもSDGsの一環ですし、また、SDGsそのものは、ご承知のとおり貧困からの脱却とか、災害がない、そういう地域づくりをしようとかいった幅広い概念ですから、いま例に挙げたのは、どちらかというと環境保全的なものが多かったと思いますが、それに限らず、例えば、就職氷河期の世代就業調査も、県内の事情は、数字だけ(を)見るとそれほど深刻でないように思うのですけれども、できるだけ一人一人の県民の皆さんが、生まれた世代にかかわらず、やっぱり生きがいを持って充実した人生を送ってもらう、そのことによって、富山県がもっと元気になる、そういうことにつなげていきたいという意味では、まさにSDGsの考え方に沿ったものではないかと、豚コレラの緊急対策なども、もちろんそういうことになろうかなと思っております。
 以上です。

<記者>
 上海便についてなのですが、運行する東方航空さんのほうでは、以前の知事の会見では、上限撤廃がされれば、定期便化を申請したいというようなご意向を持たれていたというふうにお聞きしているのですけれども、今回、東方航空の働きかけで撤廃されたわけですが、そのあたり、定期便化は次の冬ダイヤとか、さらにその次、しばらくは臨時便で延期、延長ということも、そのあたり、手応えはいかがでしょうか。

<知事>
 これは、先日、8月のお盆の時期にお伺いしたときには、上海空港などの上限規制が緩和されれば、速やかに対処すると言っていただきましたので、そういうお気持ちは十分あると思うのですけれども、ちょっと今の時点で申しあげるのがいいかどうか、中国も、例えば10月1日は建国70周年とか、いろんな諸条件もありますから、そういったことも含めて、これから検討されるのではないかと思いますし、また、私どもとしては、いずれにしても、上海はじめ、多くの中国の皆さんに富山県の魅力をこれまで以上にアピールするということの範囲で、実際、上海で観光説明会を、私自身も出向いてやりましたが、やっぱり本当に、富山って観光資源が多いところだなということは、いろんな方に言っていただきましたが、中国は何しろ13億人の方がいらっしゃるわけですから、北京でももちろんやりましたけれども、もっともっとPRしてほしい、また認知度を高めてほしいというのは、そのとおりだと思いますので、早速、今度の9月補正予算でもそれに力を入れるということでありまして、そういう努力を積み重ねていく中で、おのずから結果がついてくるのではないかなと、期待をしております。

<記者>
 今、富山市の不動産会社から、県に対して8億円もの訴訟が起こされているということなのですけれども、この件について、何か調査に問題があったということなのか、知事の所見を教えていただければと思いますけれども。

<知事>
 これは、私は、もちろん現場の詳しいことまでは承知していませんが、県としても、それなりの説明をして、確か入札もして、応募されたと聞いていますけれども、そこに多少の行き違いとかあったのかもしれませんが、いずれにしても、これは、訴訟ということになりましたので、そういう裁判の場で、適正な、公平な判決が出るということが大事で、そういう時点ですから、今、私がその内容をあれこれコメントするのは差し控えたいと、こういうふうに思います。

<記者>
 補正予算の関係でお尋ねします。
 先ほど、知事が思い入れある1つの項目として挙げておられた、安全・安心のところで、有識者会議の開催の狙いについて伺います。
 今回、いろいろメニューが並んでいますが、それに加えて有識者会議を設けられるというのは、さらに漏れだとか抜けというのをなくしたいという、そういう思いからなのでしょうか。

<知事>
 はい。もちろん、お子さんたちはじめ、地域の安全・安心ということについては、かねて地域防犯力の向上などをやってきたわけですけれども、ただ、この機会に、やはりこれだけ子どもさんの虐待とか、あるいは、虐待は児童相談でちょっと性質が違うかもしれませんが、保育園児や幼稚園児がバスを待っているところに車が突っ込むとか、いろんなこともあったわけですので、やはり、全国的に見て、いろんな事例もご承知で、見識の高い有識者の方にやっぱり入ってもらって、しっかり議論をしたほうがいいと思って、有識者会議をスタートさせたのですが、早速そのときに、座長をお願いした小宮先生のほうから、富山県は民間パトロールなども、夜間は熱心に一般の県民の皆さんも青パトなど(を)使ってやっていらっしゃるけれども、例えば、やっぱりこれから人手不足にもいよいよなることだから、せっかくパトロールするなら、ホットスポット・パトロールという考え方で、できるだけ犯罪が起きやすい場所を重点的に選んでパトロールすると、もちろん、ほかをやらないという意味ではないですが、むしろそのほうが、非常に効果が出やすい、そういうことをご意見いただきましたので、早速この9月補正でも、先ほどちょっと説明しました防犯活動スキルアップによる地域防犯力強化事業、これはホットスポット・パトロールに着目した、例えば、防犯ハンドブックをつくろうと。これは、1,500部つくるのですが、このホットスポット・パトロールというのは、まさに小宮先生のご提言はなるほどごもっともだということで取り入れたものでありますし、また、同時に、それを実践に担う人は、民間で、もちろん県警とかも当然やってもらうわけですが、民間の例えば防犯パトロールの隊長さんに、そういうホットスポット・パトロールといったことももちろんはじめとして、改めてそういったいろんなご専門の方のご意見を踏まえた研修をやろうということですから、そういう意味で、私はこの有識者会議をやって良かったなと思っております。
 まだ1回しかやっていませんので、今後もいろんなご意見(を)いただいて、なるほどと思われることは、積極的に予算に計上したり、いろんな配慮をしたいと、こういうふうに思っております。

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〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

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ファックス番号:076-444-3478

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