更新日:2021年3月12日

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定例記者会見[令和元年5月27日(月曜日)]

  • 日時 令和元年5月27日(月曜日)午後1時33分~2時14分
  • 場所 県庁3階特別室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)「2019日台観光サミットin富山」の開催結果について 令和元年5月27日 知事定例記者会見(説明事項1)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(10分02秒/手話あり)
(2)「令和元年 全国知事会議in富山」の開催について 令和元年5月27日 知事定例記者会見(説明事項2)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(5分05秒/手話あり)
(3)「日本橋とやま館」開館3周年フェアについて 令和元年5月27日 知事定例記者会見(説明事項3)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(7分23秒/手話あり)

2 質疑応答

内容 動画
  • (1)昨日朝乃山関と話した内容について
  • (2)朝乃山関優勝の祝賀行事等の開催時期について
  • (3)朝乃山関優勝に係る表彰について
  • (4)上海便増便に係る協議の進捗状況について
  • (5)富山きときと空港の利用者増についての受け止め
  • (6)日米首脳会談で想定される米国からの農産物関税引き下げ要求について
  • (7)ファーウェイ5Gに係る所見
  • (8)ひきこもり問題についての所見
令和元年5月27日 知事定例記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(19分45秒/手話あり)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

(※)配布資料(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。

(★)手話については、誤った数字等の発言があった場合にもそのまま通訳しています。
正確な発表内容については、会見録をご参照ください。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見の様子 発表項目、3点ありますけれども、その前に一言、今回の朝乃山関がですね、ご承知のとおり大相撲夏場所で初優勝をされたというのは本当に大変な快挙で、感動いたしました。まさに県民の誇りであります。県民の皆さんとともに心からお祝いをしたいと思います。
 皆さんご承知のとおりで、富山県出身の方としては、元横綱の太刀山以来、103年ぶりの快挙ということであります。本当に子供たちに夢や希望も与えていただきましたし、我々大人にも、本当に勇気や元気を与えてもらったなと思っております。これからもますます精進をされて、さらに活躍されることを、早く大関、横綱になってもらいたいなと、本当に思っております。
 なお、いろんな方から、朝乃山の大活躍を何とか顕彰すべきではないかとか、また、パレードでもやってもらえないかというご希望も伺っておりますので、現在、それについては検討しておりまして、近いうちに、またそういう方向のことをお話ししたいなと思って、関係方面、それから朝乃山関のご都合もありますから、いろいろ検討したいと思っております。

 それから、発表資料のほうですけれども、まず日台観光サミット、先般つつがなく終わりましたけれども、簡単に、その都度、取材に見えていた記者の方もおられますけれども、まとめた形で開催結果を報告いたしたいと思います。
 本当に文字どおりですね、日本と台湾の観光を担うトップの皆さんが一堂に会した会議で、たいへん有意義だったと思っております。また、サミット会議の場でもたいへん熱心なご議論をいただきましたし、その結果として、これまで12回やってきているのですけれども、1枚おめくりいただきますと、そのうち宣言という形でまとまったのは3回でありまして、1回目が台湾の台北市で開かれた第1回目の日台観光サミット、それから2回目が第6回に、三重県で開催されたときの三重宣言、それと今回の富山宣言と、宣言という形でされたのは3回なのですけれども、この2枚目の中ほどの上のほうにありますように、今回は相互交流人口800万人の実現を目指すということで合意をされました。で、第1回目の台北のときは目標が300万人、それから三重宣言のときが400万人でありましたから、非常にこの日台観光サミットは節目節目に明確な目標を立てて、それを実現してきたという経過がありまして、2018年の日台の交流人口は673万人でありましたが、この800万(人)というのは相当意欲的な数字だと思いますけれども、東京オリンピック・パラリンピックの年でもありますし、何とか実現していきたいと。
 もう一つは、これを実現するためにも東京や大阪など、あるいは京都といったような大都市だけではなくて、地方間の交流が大切だということを、私からも意見交換の場で強調させていただきました。
 もう一つ、自然環境の保全ということも大事だと。観光、そういう自然環境の保全をすることが、やっぱり持続可能な観光振興にもつながるということも強調させていただきましたが、今回、この富山宣言の文言として、「自然環境等観光資源の保全に努め、相互の持続可能な観光交流をこれまで以上に発展させる」という文言が入ったこと、それから、地域間の交通ネットワークということになると、やはり航空ネットワークが大切だということで、富山県でも7年前に富山-台北便が就航して、最初の年が2万4,000人だったのですけれども、昨年は週4便にもなりましたが、5万3,000人というふうに非常に(増えており)、2.2倍ぐらいになっております。で、立山黒部アルペンルートベースですと、14年、15年ほど前に約2万人だったのが、2018年は13.8万人に増えていますけれども、これにやはり直行便があるということが相当寄与をしておりますので、今回この2ページの下にありますように、個人旅行客化などの動きも含めて日台双方の新たな魅力の創出や航空路線の充実による地方都市への誘客拡大、こういったことが盛り込まれたという点は、今回の富山県における日台観光サミットの大きな成果だと言えるかと思います。
 それから、もう一枚おめくりいただきますと、歓迎の晩餐会や夕方の交流会等もありますけれども、あわせて富山と台北便のPRのラッピング電車ですとか、富山マラソンと菊島澎湖跨海マラソンの友好協定とか、射水市、それから台北市の士林区との友好協定とか、それぞれそうした各論にわたる部分で、さらに具体的な連携が進むということも今回の特色かと思います。
 なお、もう一枚おめくりいただきますと、県内あちこち視察をしてもらったのですけれども、皆さん、どうしても富山県の観光というと、台湾では立山黒部というのが圧倒的に知名度が高いのですけれども、あとは雪の大谷とかですね。ただ、もちろん雪の大谷や立山黒部アルペンルートも素晴らしいのだけれども、実際に西のほうで3コース、東で3コース、そのほかに初日に海王丸パークとかも見てもらいましたので、台湾のプロの観光の皆さんなのですけれども、富山県が、今まで思っていた以上に多彩な観光の魅力があるというのは非常によく分かったというお言葉をたくさんいただきました。
 それから、例えばドラえもんトラムなどもですね、台湾でも大変ドラえもんは人気なのだけれども、その作者が富山の高岡だというのは知らなかったとか、そういうこともありましたし、それから生地の下から水が湧いてくる話とか蜃気楼とか、それからサイクリングコースも素晴らしいといったコメントもいただきましたし、特にこの4ページの中ほどの、なお書きのところを見ていただくと、台湾の代表者から、最終日は、私はちょっと朝乃山関の応援ということもあって、副知事に代わりに出てもらったのですけれども、わざわざ、富山県は観光資源が豊富でおもてなしの心も素晴らしいと、新たな旅行商品開発が考えられるので、関係事業者、何か3社に声をかけて、プロの方が3人残ったそうですけれども、具体的な旅行商品を考えたいということまで伝言でいただきまして、たいへん効果があったのではないかなと思います。
 あと、資料としては、この日台観光推進協議会が出したプレスリリースがありますから、またご覧いただきたいと思います。

 次に、令和元年の全国知事会が、この富山で開催されますので、その主な状況をお話しさせていただきます。
 今年7月に、都道府県知事などの多くの行政関係者が参加する全国知事会が本県で開催されまして、地方税財政制度をはじめとして、都市と地方の自立とか、連携・共生の実現に向けた諸課題について議論が交わされることになっております。また、全国知事会の場は知事同士で真剣な議論をする真剣勝負の場でもございますから、一般の県民の方に親しく聞いてもらうというのはなかなか難しいので、その前の日にプレイベントとして地方創生シンポジウム、また県内視察なども実施することにしております。全体スケジュールは、この1ページの下半分にご覧いただいたとおりでございます。
 1枚おめくりいただきますと、プレイベントの概要としては、地方創生シンポジウムということで、ちょうど地方創生ということが全国知事会や地方側から声を上げて、今の安倍内閣で取り上げていただいて5年目を迎えるのですけれども、新たな元号にも入ったと。また、地方創生をまず5年やって、6年目から新たな地方創生の戦略を作り直すということになると思いますので、ここで全国知事会として、地方創生の現状と新たな展望について議論するシンポジウムを設けるわけでございます。
 パネラーとしては、会長の埼玉県知事の上田会長とか、お隣の岐阜県の古田さん、これは地方創生本部長も務めておられますし、それから尾崎さんは社会保障制度の委員長、それから吉村さんは男女共同参画PTのリーダーというようなことでありまして、また、コーディネーターの神野先生は、こうした地方創生とか財政学、税制その他、日本の第一人者と言ってもいい方ですので、それなりの中身になるかなと思います。
 それから、県内視察としては、富山県美術館も一度見たいという声を何人かの知事さんから聞いていますけれども、もう一つ、多世代交流型施設のあしたねの森を見ていただく2つのコースをセットしておりまして、これからの少子高齢化時代における地域共生型のモデルとして、こういうものも見ていただこうかなと。惣万さんの共生型サービス、富山型デイサービスは相当知名度上がってきましたが、このあしたねのさと(※あしたねの森)は、それをさらに一歩進めた教育分野まで取り込んだ取り組みになっていますので、ご覧いただこうかと思っております。
 そのほか、富山県のPRということで、県内の観光のPR、それから5Gの体験コーナー、それから今ほど申しあげた富山型デイサービスのPRコーナー、もちろん伝統芸能、おわらとか麦屋節・こきりこなどのご披露もさせていただくことにしております。

 それから、3点目でありますけれども、日本橋とやま館の開館3周年記念フェアということでございます。
 この令和元年の5月29日から6月23日まで、約1月ほどやろうということであります。3周年の特別展示として、まず、富山シャクヤクと工芸品の饗宴ということで、日本橋とやま館で富山県のシャクヤクだとかいろいろな工芸品もお出ししようと思いますし、花千代さんは、ご承知のように国際的にも著名な生け花の方でありますので、これで3回連続花千代さんにお世話になっているのですけれども、その都度、たいへん高い評価をいただいておりまして、富山シャクヤクと富山の伝統工芸品を使用したインスタレーション、大変おもしろい、華やかなものになるのではないかと思います。
 それから、あわせて、新元号令和の出典はご承知のとおりに万葉集の巻の五ということですし、考案者は公式にはなかなか認められませんが、中西進先生であると多くの人が思っているわけで、この方のご著書なども展示したり、また、令和最初の大相撲で朝乃山関の優勝ということもありますから、これを祝する写真パネル、手形等もあわせて展示して、日本橋界隈でも最近、非常に注目度が高いのですけれども、さらに注目度を高めたいと思っております。
 それから、この機会にシアター・オリンピックスも、8月23日から9月23日までやりますので、こうした機会に第9回のシアター・オリンピックス、ロシアと共同開催ですけれども、これの写真パネル(の展示)も行います。
 また、富山の伝統工芸品展ということで、6月10日から6月23日まで経産大臣指定の伝統的工芸品を日本橋とやま館で展示したいと。内容的には高岡銅器、井波彫刻、高岡漆器、庄川挽物木地、越中和紙、越中福岡の菅笠ということであります。
それから、観光交流サロンも今回リニューアルいたしまして、県産材の立山杉を生かしたものに今回リニューアルしますので、それのお披露目をすると。
 それから、日本橋とやま館オリジナルトートバッグ販売というのは、パリを拠点に活躍されているアーティストの河原シンスケさんとのコラボによるオリジナルトートバッグの限定販売をやろうと。この河原シンスケさんというのは、80年代初頭からパリを拠点に活動されているアーティストで、例えばエルメスなどの広告も手がけていらっしゃる方でございます。
それから、3番目、クリエイターズトーク3周年記念、これは著名なデザイナーの佐藤卓さんに出ていただいて、佐藤卓さんが見つけた富山のデザインということで、県の美術館の屋上の、オノマトペの屋上のデザインの監修を行った方ですけれども、この方に富山のいろんな見どころみたいなことを、ポスタートリエンナーレの話も含めてお話しいただければと思っております。
 それから、1枚おめくりいただきまして、各フロアでそれぞれ特別企画をやることにいたしております。
 それから、開業記念イベントとして、「日本橋とやま館大感謝祭」と銘打ちまして、富山の和菓子プレゼント大抽選会、それから富山で人気の専門店の食パンを特別販売するとか、また、日本橋とやま館の名物ワークショップ&蔵元来館ということで、今回、蔵元の女将さん方に出ていただきます。ここにイベントが4つありますが、四十物昆布さんとかお菓子の引網香月堂、それからます寿しづくりの今井商店、それから蔵元来館「とやま地酒の会」というのは、6つの蔵元の女将さん方に出てもらうと。
 それから、7番ですが、3周年記念でSPECIAL THANKS DAYということで、参加費2,000円で感謝祭をやろうということでございまして、相当に賑わうのではないかなと。
 なお、日本橋とやま館の来館者数ですけれども、前の年に比べますと、1.1%ですけれども増えていますし、売り上げは6.3%増えている。普通、やっぱり開館1年目は非常に良いのですが、2年、3年とやや低落していくという傾向がありますけれども、日本橋とやま館はむしろ伸びていますので、たいへん良いなと思います。
 それから、もう1枚おめくりいただきますと、フラワーインスタレーション、これは昨年のものですけれども、それから「観光交流サロン」リニューアルというのは、先ほど触れたものの写真ですね。それから、オリジナルトートバッグ、特に河原シンスケさんのデザインの、このウサギが大変かわいいということで、非常に女性の皆さん方に人気でございます。それから、井波については超特大の獅子頭を出したり、それから和食レストランでも、ちょっと食べてみたくなるような「まつり丼」とかを提供することにしております。
 以上で、私からの説明を終わらせていただきます。

2 質疑応答

会見の様子<記者>
 朝乃山関のことに関して2点お聞きしたいと思います。
 知事も昨日、千秋楽に急遽駆けつけ、ご本人を激励されていらっしゃいますが、その際に朝乃山関と実際にどんなやりとりをされたのか、千秋楽パーティーの前に取材させていただいたときは、まだちょっと落ちついてしゃべれないとおっしゃっていたので、また改めてお聞きしたいと思います。

<知事>
 いろいろお聞きしましたけれども、とにかくぜひ精進して、早く大関、横綱になってほしいと言ったら、いや、頑張りますということで、やりとりとしては単純なのですけれども、非常に皆さんも感じていらっしゃるように、朝乃山関は本当にお人柄もいいし、それから何というかな、非常に、変に気負ったりしないで平常心というのか、割に淡々とされている方ですけれども、頑張りますという言葉にね。今回も、先場所の教訓も踏まえてお酒も断って出場して、かつその前に出稽古も随分なさった上でのこの場所に臨まれて、こうした結果も出ていますので、やっぱり控え目ながら自信というか、やるぞという意欲をすごく感じましたね。

<記者>
 あともう一点。もし、今、賞の授賞式であったり、祝賀行事を開催するとなれば、ご本人さんのご都合もあるかと思うのですが、夏場所の優勝ということなので、やはり次の名古屋場所の開催前に行いたいというお考えなのか。あと、6月11日に高砂部屋の県内合宿が行われるという話もあるのですが、そのタイミングでも報告にやってくるのかどうなのかということも含めて……。

<知事>
 なかなかいい質問だと思いますが、おっしゃるように、大相撲、年に6場所ありますから、やっぱり次の場所の前にやったほうがいいと思っていまして、今おっしゃった6月中旬に富山にいらっしゃる機会があるようなので、そのあたりで、朝乃山関のご都合をもちろん大事にしながら、やるとなれば、呉羽の出身ですから、できれば富山市さんと一緒にやろうと思っていますし、もちろん後援会の皆さん、これまで熱心に応援してこられた皆さん、また多くの県民の皆さんが、やっぱり一目朝乃山の姿を見たいとか、握手したいという人もいらっしゃると思いますので、パレードなどをやることも含めて考えたいと、そういうふうに思っております。

<記者>
 今ほどの質問でもありましたけれども、朝乃山関を表彰するとしたら、どんな賞が相当だと腹案に持っておられるのか。

<知事>
 今いろいろ考えているところで、検討中ですけれども、例えばオリンピックの金メダルなどだと、これまでも県民栄誉賞を差し上げたりしているのですけれども、オリンピックは4年に一度ですから、そうなると、大相撲はやはり年に6場所ありますし、といいながら、一方で、富山県出身の力士が優勝されたというのは実に103年ぶりという快挙ですし、また、いろんなことが重なって、トランプアメリカ大統領の賜杯までいただいたというようなことで、これは空前の出来事でもありますから、いろんなことを考え合わせて、大方の方がなるほど、そうだなというような形にしたいなと。
 ただ、以前に、たしか地域貢献イメージアップ賞という、いわば感謝状を差し上げたことがありますから、今回は感謝状というよりは、やっぱり表彰ということになると思いますが、いろいろ検討しておりますので、いましばらくお時間をいただきたいと思います。
 いずれ、大関、横綱になってほしいから、そのときにちょっととっておかなければいけないものもありますので(笑)。

<記者>
 上海便についてなのですが、先週の協議会のほうでも、知事のほうで、航空会社さんで検討されていらっしゃるという話もありましたが、その後、航空会社さんのほうでも、富山のほうから日本の国交省のほうに、中国の民用航空局のほうに申請を予定されているということが取材の中であったのですけれども、これについて、今のところ知事は、中国のほうでも民用航空局のほうに要望もされていらっしゃいますが、手ごたえのほうはいかが……。

<知事>
 私がこの間ね、一帯一路で中国に訪問した際には、もちろん民用航空局にも出向きまして、そこの副局長さんと相当突っ込んだ議論をいたしましたので、割に好意的に、前向きに考えてくださっているのではないかなと思いますが、ちょっとまだ、中国というのはなかなかいろんな事情のある国情ですから、ちょっとその後こうなったというところまでは確認していませんが、一方で、先般上京した際に改めて国交省の局長さんにお会いして、航空局長さんですね、今、中国に、そういった航空会社のほうで、できれば臨時便を出したいというような申請もされるやに聞いているので、それがスムーズにいけば、しっかり国交省のほうでも受けとめてゴーサインを出してもらいたいと、こういうことはお話をしております。
 ということで、(私が)今聞いているのはそこまでです。まあ、いろいろこれまで積み重ねてきましたから、何とかしたいなと思いますがね。

<記者>
 飛行機つながりですけれども、先日、富山空港の利用者が、18年度の利用者が発表されて、対前年でプラス1万人弱ということがありました。また、東京便の利用目的が、従来はビジネスが一番上だったのですけれども、それが、観光が(ビジネスを)上回るという結果になっていたのですが、いずれも知事ご自身どのように評価されているか、お願いします。

<知事>
 やっぱり昨年、富山-羽田便を持続可能というか、末永く持続して、将来はむしろ充実する方向につなげなければいけないということで、経済界をはじめ、いろんな皆さんに入ってもらって決起大会ということもやったわけですけれども、その効果はある程度出ていると思いますが、やはりお話しのように、ビジネス用途という意味では、どうしても北陸新幹線がかなり、日中を含めて分厚くダイヤがありますから、飛行機の役割として、もちろん海外に行くときは富山-羽田便を使ったほうが便利な場合は非常に多いので根強いものはありますけれども、以前に比べればやっぱりビジネス利用というのはちょっと比率としては下がってきているかなと思います。
 ただ、今後もビジネス面でも海外に行ったり、それから乗り継いで日本の九州とか、あるいは西日本などに行かれる際には、あるいはもちろん東北、北海道などでもそうですが、時間帯によっては富山-羽田便を使って乗り継いだほうが時間の面、料金の面でも結構有利な場合もありますから、そういう点をもう少し、さらにPRをよくして使っていただきたい。
 同時に観光は、個々の国際路線も、富山-台北便などももちろん大事にはしなければいけませんが、非常に多くの方に外国からも来ていただき、富山の方も結構羽田経由で海外に行く方も多いので、そういったことの掘り起こしというのは進めていきたいなと。
 そういう意味では、今度、例えば台湾の皆さんが富山県へ来て、改めて各コースを回ってみて、思っていた以上に観光資源はたくさんあるというのを非常によく分かったと、ぜひ新商品をつくりたいとまで言ってくれていますので、そうなると、今でも例えば立山黒部アルペンルートで13万8,000人いらしたのですね、去年。しかし、富山-台北便に乗っている人というのは5万3,000人、これは日本人も含めてですから、結局、羽田経由で来ている方も多いはずなので、あるいは、もちろん新幹線の人もいるでしょうし、ですから、まだまだ観光の面でも伸びる余地はたくさん、可能性はたくさんありますから、ビジネス面の利用、いろんなこういう使い方がありますということをもっとPRする。それから観光の面でも、海外に行く場合、来てもらう場合、両方もっともっと使っていただけるのではないかと思いますので、さらに努力をしていきたいなと思います。

<記者>
 トランプ大統領の来日の関係でちょっとお聞きしたいのですけれども、日米首脳会談で、8月に大きな発表ができるというふうにトランプ大統領が言ったそうで、それは昨日、参院選後に発表できるだろうと言っていた。恐らく内容としては、農産品の関税引き下げということになってくるかと思うのですけれども、農業が大切な富山県として、知事はどうご覧になるのか……。

<知事>
 これは正直、外交交渉ですから、私はそんなにきめ細かいことまで承知しているわけではありませんけれども、ただ1つ言えることは、TPP11のときに、もともとTPPにアメリカは入るはずだったのが抜けられたわけですが、その後、残った皆さんでTPP11をやったときにも農産物の関税引き下げというのはやっているのですが、私の承知している限りでは、その後、トランプ政権と安倍政権とで日米の貿易について議論される際に、農産物の関税などの扱いは、少なくともTPP11よりもさらに下げるということはないのだという、確かそういう合意があったように聞いていまして、それが前提になっているのではないかなと思いますので、そうなると、もちろん何らかの影響はあるとは思いますけれども、楽観し過ぎてはいけませんが、いま言った大前提が守られるならば、ということですが、すごく大きな影響があるというよりは、当然TPP11の場合にも、富山県の農家も含めてある程度影響はあるのだけれども、それに対してはいろんな支援措置というか、サポートする仕組みが用意されていますので、そちらも含めて考えれば何とか対応可能なのかなという。ただ、どういう合意になるかはまだ不確定ですから、ということでご理解いただきたいと思いますが。

<記者>
 すいません、もう一点。
 5Gの関係でちょっとお聞きしますけれども、知事は有識者会議を設置して、5Gの有効活用ということで、今、検討を進めておられるのですが、国のレベルでは、注目しているのはファーウェイを調達から排除するという方針を固めています。県として、その調達、5Gの扱いについて、ファーウェイの扱いはどうお考えですか。

<知事>
 これは国と国との関係の問題ですので、日本国政府として、今、ファーウェイの問題についてはアメリカが主導して、ヨーロッパ、EUとか、日本も含めていろんな国々に働きかけをされているわけですから、富山県としたら、日本国全体が、そうした国際間の連携協力の中で一定の判断をされるとすれば、やっぱりそれは基本にしながら対応していくということになるのではないかと思いますよね。
 実際もう一つは、富山県の権限として、例えばファーウェイさんのこの部品を使ってはいけないとか、そういう権限は県には残念ながらありません、残念というか、制度としてありませんので、基本はやっぱり国のご方針を踏まえるということだと思いますけれども。その結果として、例えばすごく富山県の産業に大打撃になるとかということになれば、それはやっぱり知事としていろんなご意見を申しあげるという場面もあり得ると思いますが、今のところそこまでのことは聞いていないですが。もちろん今後の事態の推移を見て、注意深く見ながら、何か県としてなすべきことが出てくれば、もちろん対応したいと思っています。

<記者>
 先日の会見のほうで、引きこもりの支援の関係で知事にもう一度お尋ねします。
 知事に先日質問させていただいたのですが、プライバシーの問題もあるので、なかなか慎重にやらないといけないよねというお話でした。とはいえ、ただ、いま相談窓口にもたどりつけない方々をこのまま置いておくというか、そのままにしておくのか、あるいは何かお節介を焼いて社会に取り込むことによって、この人材不足が言われている中で、人の活用という意味ではかなり雲泥の差というか、大きな、県にとってもインパクトの差があると思うのです。
 で、これは国が言えばということになるのかもしれないですけれども、県としても、ある程度、政治が主導をとって大きな絵を描くといいますか、先々のことを考えて手を打ってもいいのかなというふうに思うわけなのですけれども、知事としては、この問題に関してどのようなご関心というか、持っておられるのかというのを改めてお尋ねしたいと思います。

<知事>
 これは、日本全体が少子高齢化の時代ですから、なおさらお子さんたちの中に、せっかくこの世に生を受けておられるのに、いろんな事情で引きこもられたりして、いろんな持っている潜在的な力を発揮できないというような状態は、もちろん好ましくないわけですから、ただ、プライバシーの問題もありますが、まず、我々として心がけていることは、小・中学校、高校などで、当然、引きこもりなどが原因で不登校になっているというような方もいらっしゃる。幸い富山県は、全国的に見れば不登校の生徒さん、児童というのは少ないほうだとは思いますけれども、そういった教育現場で不登校のようなお子さんがいらっしゃる場合に、学校でいじめということももちろんあり得るわけですから、スクールカウンセラーは全国的に見ると国の方針より1年前倒しで、小・中学校には全てスクールカウンセラーを配置しましたし、それから、家庭環境にむしろ主な原因があるという場合も多いわけで、そこでソーシャルスクールカウンセラーも置いて、家庭のいろんな課題にも相談に乗るといったようなことも現にやっております。
 それから、もう一つ、最近痛ましい事件があって、虐待などを受けて学校にも登校しない、また児童相談所のいろんな訪問も受け付けないとかいったようなケースもあって、お子さんが亡くなるなんていう、本当にあってはならないこともありましたが、ああいった児童虐待みたいなことがないように、これは児童相談所についても今年も増員を、児童福祉司とか心理士の増員もやりましたが、今後も現場の実態もお聞きしながら、そういった点の拡充も図って、まあ、引きこもりといってもいろんな形が、対応があると思うのですけれども、私どもで把握できるいろんなツールを、ツールと言っては何ですけれども、いろんな分野で最善を尽くして、そういった事案がなるべく少なくなるように、もしあるとすれば、できるだけ速やかに発見をして、何らかの対応をしていくという努力をそれぞれの持ち場でやっていくということかなと思っております。

4 関連ファイルのダウンロード

お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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