更新日:2021年3月12日

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臨時記者会見[令和元年7月31日(水曜日)]

  • 日時 令和元年7月31日(水曜日)午前11時05分~11時25分
  • 場所 知事室

1 知事からの説明事項

(1)豚コレラ緊急対策事業(その2)の実施について

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

2 質疑応答

(1)豚コレラ緊急対策事業について

3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見の様子 それでは、豚コレラの緊急対策事業、今回第2弾ということになりますけれども、発表させていただきます。
 まず、去る7月5日に発表しましたけれども、その時点で予備費を活用した豚コレラ緊急対策事業によりまして、養豚農場周囲への野生イノシシ等の侵入防止柵の設置ですとか、豚コレラ検査強化のための検査機器の整備とか、野生イノシシ捕獲強化のためのわなの増設等に取り組んでまいりました。そこで、こうした中、ご承知のとおり富山市内で発見された死亡イノシシが、県内で初めて豚コレラ陽性と確認できましたので、さらなる対策の強化が必要だということになりました。
 そこで、昨日、危機管理会議も急きょ開催したわけですけれども、その後の検討も踏まえてですね、予備費を活用しまして養豚農場への豚コレラ感染防止のための第2弾の緊急対策を実施します。予算額としては、4,600万円でございます。
 内容はお手元資料にあるとおりですが、防疫体制の強化ということで、まず、捕獲野生イノシシ等の感染検査に必要な機器や検査機材等の整備を図ります。826万2,000円でございます。もう少し具体的に言うと、東部家畜保健衛生所に遺伝子検査機器や検査資材を整備いたします。
 それから、2つ目として、野生イノシシの捕獲の強化ということでありまして、その1として、まず、わなの増設であります。これは、富山市、南砺市を中心にわなの増設を図って、岐阜県側からの侵入をできるだけ防ぐということでしたけれども、このわな等に合わせて、遠隔操作カメラを設置いたしまして捕獲効率の向上を図る。これが30基分で400万円ということであります。
 それから、2つ目のイのところですけれども、感染拡大を防止するための捕獲イノシシ等の埋設処分地の整備を支援する。これは、この感染したイノシシをあまり簡単に処理しますと、後でほじくり返されたりということも、ほかの動物であり得て、またそこから感染ということもありますから、しっかり埋設処分地を確保して整備する必要がある。これを県内全域で整備したいと考えておりまして、今のところ県内全域で236穴分用意する。これが654万5,000円と、こういうことでございます。
 それから、県の捕獲専門チームの増強を図りまして、岐阜県境に近い富山の大山地区と南砺につきましては、これまで1チーム9人だったのですけれども、これを2チームにそれぞれ増強するということにいたしまして、これによって、これまで捕獲頭数の目標を230頭としていたのですけれども、さらに70頭増やして300頭にしたいと。また、くくりわなについても60基追加するということにしております。これによって、700万円ほど必要になるわけでございます。
 それから、その下の捕獲強化活動費の県単上乗せということで、これは捕獲活動に携わっていただく猟友会の方とかいろんな皆様に、国が1頭7,000円お支払いすることになっているのですけれども、岐阜県などの先例なども調べまして、1頭7,000円を県として上乗せをして、捕獲強化活動にしっかりと取り組んでいただくということでございます。積算としては、2,439頭に7,000円を掛けますと1,707万3,000円と、こういうことになるわけであります。
 それから、(4)のところですが、捕獲した野生イノシシを検査に提供するための経費への支援であります。これは当分の間は捕獲した野生イノシシについて血液検査を実施したいと。富山、南砺を中心に当分の間、全頭検査したいと考えておりまして、1頭6,000円ぐらい費用が掛かるだろうと、こういうことでありまして、312万円。積算としては、520頭分で6,000円掛けてこういう数字になっていると、こういうことでございます。
 昨日の緊急危機管理会議を緊急に開いた後も、関係各部で調整しまして、精いっぱい今の段階でできることを最大限に実施するということで、まずは何としても、県内養豚農場への豚コレラの感染防止のために最大限の努力をすると、こういうことでございます。

2 質疑応答

会見の様子<記者>
 まず、すいません、この1の検査資材の整備なのですけれども、これは目的としては、これから捕獲するイノシシがたくさん増えて、検査する量がたくさんあるから増やすという考えなのか、正確な検査をするためのものなのか。

<知事>
 基本的には数が増えますので検査機器を増やすということですね。例えば東部家畜保健衛生所ですと、遺伝子検査機器、今まで(は)1台だったのを2台に増やすとか、それから当然検査する頭数が増えると、その資材や試薬、そういったものも当然増えてきますから、そういうことをしっかりこの際、増強したということですね。

<記者>
 あと、県の捕獲専門チームの増強、これは、すいません、不勉強で申しわけないのですけれども、これは県の職員でつくるチーム(ですか)。

<知事>
 いや、これはですね、捕獲専門チームは、大方の人はやっぱり猟友会などに所属している方で、これまで県内4地区で1チーム整備してあったのですが、特に大山と南砺についてはもっと重点的にさらに強化するということで、1チームを2チームにすると。で、1チームが9名編成ですから、みんながみんなベテラン、特に今回増やす人は全員がベテランというわけにいきませんので、ベテランの方と比較的経験の浅い人をうまく組み合わせて、そういう意味ではチームを再編成して、効率的に捕獲ができるように体制強化をしたということでございます。

<記者>
 今の捕獲専門チームなのですけれども、今までは県内4地区に1チームずつあって全部で4チームあったものを、そのうちの2地区を2チームに増やしたという意味ですよね。

<知事>
 そういうことです。

<記者>
 人数で言うと18人という(ことになりますか)。

<知事>
 18人ということになりますね。どうしても岐阜県のほうから来るイノシシが多いわけですから。

<記者>
 その4地区は、県境を中心にした4地区なのですか。

<知事>
 今までのは結局、富山、南砺、富山といっても大山地区、あとは黒部と……

<農林水産部長>
 黒部と高岡。

<知事>
 高岡ですね、はい。ということです。

<記者>
 すいません、基本的な質問なのですけれども、この4,600万円は、この前の3,800万円にプラスした金額なのですよね。

<知事>
 そうです、ええ。ですから、足すと8,400万円になりますよね。

<記者>
 あと、捕獲強化活動費の県単上乗せなのですけれども、今までも国から7,000円、1頭当たり7,000円出ていて、県が7,000円を上乗せするということなので、1頭捕獲したら1万4,000円もらえるようになる。

<知事>
 ということになります。これはやはり非常に、できるだけ早期に捕獲を強化していただくということで、相当それぞれの方にご負担をおかけすることになりますから、せめてそういうふうにして処遇を良くしてあげたいと、こういうことですね。

<記者>
 2の(1)のイとか、あと最後の2の(4)に「支援」と書いてあるのですが、まず、わなの増設のほうの支援、埋設処分地の整備への支援というのは、誰に対する支援ですか。

<知事>
 おっしゃるのは2の(1)のイですね。

<記者>
 はい。

<知事>
 この捕獲イノシシ等の埋設処分地の整備ということになると、実際の各市町村のもとに、猟友会に属している人とか、あるいは市町村の職員自身がやる場合……

<農林水産部長>
 市町村の有害鳥獣対策協議会に。

<知事>
 そうか。だから、有害鳥獣協議会というのは市町村の窓口課と、あと猟友会とか、そういう皆さんがメンバーなので、そういった方々に、実際にこうした埋設処分地、穴を掘ったりして、相当な作業が要りますから、それにそれなりの費用を県として支援すると、そういうことなのですね。

<記者>
 2の(4)の支援も、そういった……

<知事>
 これはですね、捕獲した野生イノシシを検査……

<農林水産部長>
 まず、協議会に。

<知事>
 はい。で、これは血液検査に提供して、当分の間、ずっとやってもらうのですが、実際は協議会に渡すのだね、今のね。

<記者>
 すいません、ちょっと基本的なことを確認したいのですが、それぞれの対策をいつまでに実施されるかということを教えていただけると。

<知事>
 これは、まず、遺伝子検査機器などのこの家畜保健衛生所への機器材などの整備はですね、できるだけ早くやりたいと思うのですけれども、前回の分はあれかな、7月末にもう契約したのだろう。

<農林水産部長>
 はい。

<知事>
 今回の分はなるべく早くということで、どうかね、8月早々か。

<農林水産部長>
 購入する期間はちょっと今、直ちに発注手続きには入りますので、あとは納入は1カ月(後)ぐらいだと思いますね。

<知事>
 前回の最初の予備費でやったやつはですね、7月30日に契約を結んで、8月、なるべく早く納入してもらうようにしているのですが、当然所定の手続は要りますから。それから納入するほうも準備もあるでしょうからね。まあ、なるべく早くやりたいと思います。

<記者>
 遠隔操作カメラの設置なのですけれども、これは富山と南砺のわなに設置する。

<知事>
 そうです。これは富山市、南砺市に、岐阜県境ということでわなを増設したのですが、そのわなにセットでこの遠隔操作カメラを設置すると捕獲効率が上がるので、南砺市、富山市が中心になります。

<記者>
 これは、いつまでに設置する予定ですか。

<知事>
 これも、8月中……

<農林水産部長>
 これは発注済みです。

<知事>
 発注はしてあるな。

<農林水産部長>
 はい。

<知事>
 納入は8月中には何とかなるんだ、なるべく早くね。

<農林水産部長>
 はい。

<知事>
 なるべく、当然ながら1日でも早くということでやっているのですが、相手のあることですから。

<記者>
 2つ伺います。
 2の(3)、(4)で知事がおっしゃった頭数、2,439(頭)と520頭、これというのは何か根拠になる数字があるのでしょうか。

<知事>
 これはですね……

<農林水産部長>
 去年の実績をもとに算出したものです。

<記者>
 去年1年の?

<農林水産部長>
 いや、8月・9月の値。

<記者>
 あと、(4)の捕獲したイノシシを検査に提供すると。提供というのは、さきに出た東部家畜保健衛生所に回す。

<知事>
 ええ、そうです。

<記者>
 その際の費用を支援するという、そういう理解でいいですか。

<知事>
 そうですね、はい。当面は、まずは富山、南砺を中心に全頭検査したいと思っていますからね。

<記者>
 その全頭検査というのは。

<知事>
 つまり、捕まえた野生イノシシを基本的には全部検査したいと、当分の間は。

<記者>
 それは、専門チームで捕まえた分だったり、わなにかかっているものだったりをひっくるめて(ですか)。

<知事>
 そうですね、はい。要するに、なるべく実際に豚に感染しないようにするには、まず、野生イノシシのほうがどの程度感染しているのかというのを確認しないといけませんからね。

<記者>
 すいません、今のことでちょっと確認したいのですが、先日の危機管理会議では、半径10キロ以内で捕獲されたイノシシについて検査を実施されるとしていたと思うのですけれども、全頭検査というのは、どの範囲で全頭……

<知事>
 ですから、富山市、南砺市中心ですね。一部、そこを外れてもやる場合もあると思いますが、要するに、どうしても岐阜のほうから今のところ来ますので、それをできるだけ、捕獲したイノシシが感染しているかどうかのチェックもぜひしたいということですよね。で、いずれワクチンも散布するわけですから。

<記者>
 そうしましたら、先日発見された陽性だったイノシシの発見場所から半径10キロにこだわらず、県境に近い富山市や南砺市では全頭検査(を行うのか)。

<知事>
 そうですね。結局、半径10キロというと実際南砺、少なくとも富山市……、富山市内は大体カバーできる。

<農林水産部長>
 富山市内全域ですね。で、南砺は変わらないです。そこはやっぱり必ずやりますし、当分の間は南砺、富山のほうへ。とり方にもよるのですけれども。

<記者>
 埋設の穴の設置なのですけれども、236穴ということですけれども、富山と南砺にこだわらず、これは県下全域ということですが、これはどういうことでしょうか。

<知事>
 これは、なるべく富山、南砺をまず重点にやるのですけれども、イノシシがどこへ出没するか、最終的にはなかなかそう全部捕捉できませんから、やっぱり一方で養豚場は黒部とか、要するに県内全域にそれなりにありますから、あらかじめそういったところでも、捕獲した場合のイノシシの埋設処分地の場所を整備しておかないと、いざ感染したイノシシがそちらのほうに出没した場合の対応が遅くなる。殺処分しても、埋設が不十分だと、それがまたほかの動物か何かと接触したりとかね、死体が。いろんなことで、ほかの問題を引き起こす可能性もありますから、なるべくしっかりした埋設をする。それにはですね、あらかじめ県内全域でそういう準備をしておかないといけないということで、これは、ここまできちんとやるのは多分富山県が最初ではないかと思いますね。そういうところが十分できていないと、結局処分して、一応、埋設したことになっていても、そこが不十分だと、そこからまた次の感染が起こるということもあり得ますから、安全を見て全県的にきちっとしておくと、こういうことですね。

<記者>
 そういう場所は、基本的に県有地というところになってくるのですか。

<知事>
 いや、これは県有地に限りません。これはもう、だから市町村などと相談をして、その適地を選んでもらうということになると思いますね。

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【資料1】豚コレラ緊急対策事業(その2)の実施について(PDF:31KB)

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