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更新日:2022年12月5日
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【知事】
今日もよろしくお願いいたします。まず、高志の国文学館の館長の交代についてご説明いたします。今年度、文学館が開館10周年の節目を迎えました。これを機に、開館以来館長を務めていただいた中西館長には、今年度いっぱいでご退任いただくことを決めました。中西館長におかれましては、平成23年10月に館長にご就任、平成24年7月の開館以来初代の館長として、10年にわたり文学館の運営に多大なご尽力を頂いてまいりました。日本の国文学の第一人者として、学術・文化の発展に多大な貢献をされておられる方であるということは、言うまでもないと思います。また、万葉集の大家として、越中万葉の魅力を発信するなど、ふるさと文学を推進されるとともに、古典から映画、漫画など多彩な企画展を指導・助言をいただいてまいりました。改めてそのご功績には深く敬意を表しております。
次に、次期の館長についてご説明いたします。次期館長には、室井滋さんを起用させていただくこととしました。室井滋さんを次期館長と決めた理由は、富山県のご出身であり、地元の番組にも多くご出演、そして女優さんとして多くの映画に出られ数々の映画賞を受賞されるなど、全国的にも有名な方であり、かつ気さくで飾らない人柄もあいまって親しみやすさを感じられること。そして、作家としてもご活躍で、本やエッセイを多数執筆されるなど、文学にも深く関わっていらっしゃることです。私、絵本の『会いたくて会いたくて』をいただいて読みましたが、とても感動したことを覚えています。室井さんにはその人柄やこれまでの活動、これまで築いてこられたネットワークをぜひフルに活かしていただいて、より多くの県内外の方々に気軽に足を運んでいただける文学館に導いていただきたいというふうに考えています。
最後に、室井さんの詳細なプロフィールなどをお知りになりたい方は、このページに記載のプロフィール、これは室井さん所属の芸能事務所Hot Roadさんで作成、提供いただいたものです。これをご活用いただきたいと思います。
高志の国文学館館長の交代についての説明は以上となります。
【室井滋さん】
皆様こんにちは、室井滋です。
今、ご説明がありましたように、来年、令和5年4月から新しい館長としてやらせていただくことになりました。今年の秋口というか、秋過ぎぐらいに、新田知事のほうからやりませんかというお話を頂戴しまして、多分、今日、皆さんとても驚かれていると思うのですけれども、私もかなり驚きまして、「えーっ」というふうに最初に申し上げたのが最初の言葉です。
それで、もちろん即答はできませんし、私は多分死ぬまで女優を続けますし、エッセイもきっと書き続けて、結構辛辣なことも書いてしまうので、大丈夫かなとか思いながら、とにかくお時間をいただきたいと申し上げてその場を離れました。
それから1か月ほど、どうしようかなと、いろいろ仕事をしつつ、当時その頃は「7人の秘書」の映画の公開で結構ばたばた慌ただしかった時期でございましたので、じっくり考えるという時間もなく、時間が過ぎつつ、だけれども、頭の片隅にずっとそのことがありまして、知事とお目にかかったのは、それまでに「大コメ騒動」のときの東京のイベントのときに来てくださったり、それから、『会いたくて会いたくて』を寄進したときに、そちらで受け取っていただいたり、二、三度しかお目にかかったことがなかったので、知事は私のこのおっちょこちょいな性格をご存じなのだろうかというふうに、とても心配に正直なりました。
私は女優としてもう40年余り活動しております。それからエッセイストとしても1991年の最初の本からずっと書き続けてはおりますけれども、その文学について、とても知識が深いとか、そういうふうにはとても自分自身も思えないですし、それから、今(館長を)なさっている中西先生のような知識は到底持ち合わせておりませんので、果たしてこんな私で正直大丈夫なのかなというふうに思いました。
ただ、よくよく考えてみれば、女優という仕事、それからエッセイストという仕事、エッセイストは文学の一部でございますけれども、女優業も脚本、それからいろんな原作本を拝見して、それで演じるということを長年やってきているわけですので、私の仕事も確かに文学の一部かもしれないというふうに思いました。
さらに、私、全国にイベントとかで朗読であちこちの図書館さんとか、文学関連のそういう施設に参りますので、そういうことを割と行う図書館さんはすばらしいなとか、ここの施設はこんなことをなさっているのだなみたいなことを結構、長い間拝見しているので、ひょっとしたら何かそういう経験が新しい文学館に、もしかしたらお役に立てるのかなというふうに思うようになりました。
コロナ禍で、大分、入館者が減っている現状があるというふうに伺いまして、確かに私も文学館には何度も足を運んだことはあるのですけれども、富山県内の特に東、西、ちょっと距離があると県の施設にもかかわらず、まだ1回も行ったことがないという方、もしかしたら大勢いらっしゃるのではないのかなというふうに思うのです。私が館長をやらせていただく間に、ぜひ本当に県民の皆様、お年寄りから小さな方々(お子様まで)、それに見合った企画を一生懸命考えますので、ぜひ、まずは足をお運びいただきたいなというふうに思っております。
まず、文学館が学びの場として、私もこれは学びが足りないので一緒に学ぼうと思います。それから憩いの場になりますように。それから自ら発信できる場でもあっていただきたいなと思うので、そういうことも考えてまいりたいと思います。
コロナ禍で、皆さんご存じの『若草物語』の作者のルイザ・メイ・オルコットの言葉ですけれども、「雲の向こうはいつも青空」という言葉があって、私これすごく大好きな言葉です。文学館が皆さんにとって雲の向こうはいつも青空というふうになるといいなというふうに、今は本当に思っております。そのために、一生懸命、私も頑張ってまいりたいと思いますので、特に、マスコミ各社の皆様、いろいろお世話になること、これからたくさんあると思うのですけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、県民の皆様、ぜひ文学館に足をお運びになるように、私頑張りますので、いらしてください。よろしくお願いいたします。
追加提案予定の11月補正予算案についてご説明申し上げます。
現在、開会中の11月定例会では、冒頭に提案した11月補正予算案をご審議いただいている最中であります。一方で、国においては、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策、この内容を盛り込んだ第2次補正予算が、去る2日に成立したところです。県としても経済対策の効果を県内に速やかに波及させるために、関連する補正予算を追加で編成し、本定例会の6日に提案させていただくこととしました。明日です。
追加提案する一般会計の補正予算の規模は、308億5,114万円となっています。11月議会に冒頭提案した補正予算と合わせますと約361億円となります。
以下、その主なものについてご説明いたします。
まず、1つ目の柱は、物価高騰対策です。
物価高騰による県内の事業活用への影響に対応するため、中小企業ビヨンドコロナ補助金を拡充します。引き続き、生産コストの低減や業態転換を支援するほか、本県が推進するDXや、これは新しいジャンルですが、カーボンニュートラルに向けた取組みも後押しをしていきたいと考えます。併せましてゼロゼロ融資からの借換えのニーズへの対応など、中小企業の資金繰りを支援する県制度融資ビヨンドコロナ応援資金について、こちらは対象を拡充し、新規融資枠を増額するとともに、保証料差額を補助するための補助金を増額します。
また、水田農業や施設園芸における産地収益力の強化に向けた施設・機械の導入などを支援するほか、交通事業者の運行に係る負担軽減を図るため、燃料費の高騰分などを支援します。
2つ目の柱は、こども・子育て世代への支援、DXの推進などです。
まず、こども・子育て世代への支援につきましては、国や市町村と連携し、妊婦や子育て家庭に対して伴走型相談支援の充実を図るとともに、10万円相当の経済的支援も行います。
また、子供の安全・安心を確保するため、幼稚園や小・中学校などの送迎バスに安全装置などを導入するとともに、安全管理の徹底に向けた研修会を実施します。
そのほか、GIGAスクール運営支援センターの機能を拡充し、学校におけるICT教育への支援体制を強化します。また、来年6月に実施予定の食育推進全国大会のプレイベントを開催し、地域における食育の取組みを支援します。
次のスライドですが、DXの推進については、障害者施設におけるICT機器やロボットなどの導入を支援することで、業務負担の軽減や支援の質の向上を図るほか、引き続き、県内におけるマイナンバーカードの取得を促進するため、企業や高校への出張申請サポートなどにより、市町村の交付事務を支援します。
賃上げの促進ですが、国による人材開発支援助成金と歩調を合わせまして、県独自で県内企業が行うリスキリングに対し経費の一部を支援するほか、福祉介護職員の処遇改善を促進するため、障害福祉サービス事業者に対して専門家を派遣するなど伴走支援を行います。
次のスライドは、3つ目の柱ですが、地域経済の活性化です。
年明け以降も継続されると発表された国の全国旅行支援、これを活用して旅行商品の割引と電子クーポン券の付与によりまして、観光需要の喚起に引き続き取り組みます。
なお、開始時期は現在のところ未定です。現在、県独自の上乗せキャンペーンについても検討しておりまして、決まり次第、改めてご案内をいたします。
また、農業経営の発展に取り組む担い手の機械導入を支援するほか、中山間地域における人材確保や販路拡大などに向けたモデル的な取組みを支援します。さらに、県産材の安定供給を図るための取組みを総合的に支援するほか、県内の漁協が行う施設整備を支援します。
次のスライド、最後に4つ目の柱ですが、防災・減災など安全・安心の推進です。
今回の国の補正予算を活用し、県立学校の環境改善に前倒しで取り組むほか、特別支援学校の特別教室や体育館の照明のLED化工事を実施します。
また、県民の安全・安心を確保するため、介護施設における非常用発電設備の整備や障害者支援施設の整備を支援するほか、国立公園の落石対策や施設改修などを実施します。
次のスライド、私が掲げております令和の公共インフラ・ニューディール政策の推進という意味で、治山、治水、道路、橋梁の整備など安全・安心のための社会資本整備にも前倒しで取り組むこととし、公共事業費で194億6,155万円、国の直轄事業で34億1,060万円を計上しております。
今回の追加提案分の補正予算についての説明は以上です。各事業の詳細につきましては、お手元の資料に担当課を記載してございますので、お問合せいただければと思います。
予算をご承認いただきましたら、11月議会冒頭に提案させていただいている補正予算と合わせまして速やかな執行に努め、事業効果が一日も早く発現するように取り組んでまいります。
以上です。
【記者】
このたびはご就任おめでとうございます。まず、室井さんの館長就任について、どのような経緯で決まったのか。あと今年の秋というふうに先ほどおっしゃいましたけれども、具体的にいつ頃なのかというのを教えていただけないでしょうか。
【知事】
今年が開館10周年、そして最初から館長を務めていただきました中西進先生、本当にこの高志の国文学館の礎を築いていただいた10年だったというふうに思っております。それには本当に敬意を表しますし感謝しているのですけれども、10年というのも一つの区切りかなと、そして大変にお元気ではいらっしゃるのですが、やはり年齢のこともやっぱり持続可能なこの文学館の経営を考えますと私の立場では考慮せざるを得ないというふうに思い、9月にそのようなお話を館長といたしました。
そして、館長にもご了承をいただいたので後任の人選に入りました。やはり、最初は本県ゆかりの作家や有識者の方、あるいは中西先生のように他都道府県の芸術関係の方、あるいは、富山県美術館では県庁のOBを起用しましたが、そういった行政の経験者など、幅広に検討しました。結果、より多くの方々に、先ほど室井さんご自身もおっしゃいましたが、気軽に足を運んでもらえる文学館を目指したいということで、それに最もふさわしい方を選定したということでございます。
【記者】
室井さんにお聞きします。もう一回、館長として具体的にこんなことしたいとか、そんなことがあれば教えていただけますでしょうか。
【室井滋さん】
最近このことが頭から離れなくて、あちこちの、年末でいろんなイベントに呼んでいただいて、ああこういうのがやれたらいいなと思うものがやっぱり一つ、二つございまして、例えば、広島の筆の里というところでここ4年ほどの契約で、朗読をするということになっているのですけれども、熊野筆で有名な筆の里でございますので、そちらで絵手紙のコンテストをもう24年もなさっていたのですね。それで、その中の町で選ばれた優秀作品プラスお年寄りから子どもさんまでの百何十個ぐらいの作品を私が朗読をして、それから少しコメントをしたり作者の方にも来ていただいてお話を伺ったりみたいなことを1時間半、90分ほどでやらせていただいて、それらの作品は、同館、筆の里に今も飾ってあるのですね。
文学ってすごく難しいことばかりではなく、自分たちの中から、生活の中から生まれてくる、とても身近い言葉であってもやっぱりとても引きつけられることもたくさんございまして、そのイベントを行ったときには、皆さん本当にとても笑っていただいたり、涙してくださったりということがあったので、私自身も大変感激いたしまして、ぜひこういうのができたらいいなとか、あるいは、こういうよそ様とコラボというか、姉妹都市ではないのですけれども、館同士の交流みたいなことも図って、そういうことができないかなとか、とても夢が膨らんでおります。
それから、パルコ出版から来年の「御教訓カレンダー」というものの、私、選考委員をやっておりまして、それをちょうど発売したばかりなのですけれども、日めくりになっておりまして、そんなふうにして普通の方が考えられる駄洒落というか、自分の生活に即して思われる俳句でも短歌でもない、今風のそういうことをなさっている方たちもおいでなので、そういうものも楽しいなと思ったり、それから、流行語大賞の選考委員をもう十数年やっておりまして、やっぱり流行語なんかに上ってくるようなすごくキャッチーな言葉、そういうものも県の中で流行語があってもいいのじゃないかなということを考えたり。
とにかく、自分が経験してきて、そんなに大変な予算を使わずともやれそうな、そういうことを細やかにやらせていただきたいなと思うのと、だけれども、今までの中西先生とかが築き上げられたことはきちんと守り続けていかなければいけないなと思うのと、それから、県内でもこれってあんまり今の方は知らないなというようなそういうこと。この間、安田生命ビルの前を歩いていたら、安田善次郎さんの銅像がありまして、あれ、安田善次郎さんって富山なんだと恥ずかしながらあんまりよく知らなかったのです。そこで何か書いてあったので読んでいたら、大変な方なのだということ、この人、立山町のほうのお生まれなのだというのが分かって、ちょっと衝撃を受けて、それで、その後いろいろ調べましたところ、オノ・ヨーコさんが安田善次郎さんの末裔にいらっしゃるということも分かったりして、何かそういうことをいろんな企業さんのご協力も得て、私たちはぜひ知ったほうがいいんじゃないかなということもそのとき思いました。
もちろん優秀な作家の方もたくさん県内からお出になっているので、そういう方たちのご協力も得て、いろんなイベントに参加していただいたり、いろんな発表をしていただきたいなと思うのですけれども、まずは県の中で皆さんの興味を引けることを探っていこうかなというふうには思っております。
【記者】
まず室井さんに1点、冒頭の挨拶のほうで文学館、自ら発信できる場所というようなおっしゃり方をされていたと思うのですが、県民の皆さんが発信できる場所というニュアンス、ちょっとその辺をもう一回説明いただければ。
【室井滋さん】
はい、そういう意味でございます。文学館に行って、いろんなこと、知らなかった知識を得たり、学んだり、そこでいろんな感動をもらったりということは当然でございまして、それ以外にとてもすてきな場所なので、そこでくつろげるような、自分の文学の庭みたいなふうになるのもすばらしいと思いますし、さらに特に小さい方、私、絵本を描きますので、小学生とか幼稚園の方とか、若年層の方たちに、ぜひ自分の何かいろんなものをそこで発表できたりとかしたらいいのではないかなというふうに思っております。
そういう意味で、来館者の方の発信の場になるといいなというふうに思っております。
【記者】
知事にお聞きます。
今回、文学館ができて10年ですけれども、この10年間の文学館としての評価について知事のお考えと、室井さんにお願いされたということは、恐らく、今の10年間の歩みの評価と課題みたいなのはあったと考えていらっしゃると思うので、その辺のところの評価と課題を教えていただければと思います。
【知事】
10年前に開館をしまして、着実に基礎が固まったというふうに思っています。最初の企画展は大伴家持と越中万葉ということで、平成24年7月から3か月間やられました。そして、これから開催されるのは百人一首、和歌と美の世界というものが令和5年3月から始まります。
この間、46の企画展をこの10年間で実施をしました。そして、コロナ禍で減ったこともあるのですが、でも昨年入館者100万人も達成をすることができました。それは、着実にこの富山県に高志の国文学館が根づいてきたことというふうに理解をしております。
それで課題ということですが、実はこれは外部の有識者の皆さんからもご意見をいただいているのですが、現在、来館者の多くが中高年の方になっております。これはこれでもちろんありがたいことですが、やはりもう少し来館者の幅を広げたいというそんな思いが経営者としてはあります。先ほど室井さんもおっしゃいましたが、小中高生、あるいはもっと若年の方、そのような方々にも足を運んでいただけるような、やはり県の施設ですから、県民に満遍なく来ていただけるような、そんな施設を目指したいと、その上で、最もふさわしい方として室井滋さんにお願いをしようということにしたわけであります。
全く打合せもしていなくて、まさに今どんぴしゃなことをご自身から言っていただいたので、やっぱりふさわしい選択ではないかなというふうに改めて思っているところです。
【記者】
室井さんも中西さんもどちらもすばらしい方だともちろん分かっているのですが、すごくイメージが変わるのかなという思いではいるのですけれども、その辺の文学館として持続性、継続性みたいなものという問題はあるのかというところ、何かご認識はありますでしょうか。
【知事】
もちろんそれは副館長もおりますし、事業部長やスタッフも育ってきています。継続すべきこと、またそれだけでは今と変わらないので、今申し上げたようにより来館者の幅を広げる、ウイングを広げること、そんなことを両方ぜひ室井さんの発想でやっていただきたいというふうに思います。
【記者】
室井さんに1点伺います。
今ほど、県民の方の発信の場というようなお言葉もあったかと思うのですけれども、俳優さんとしてとか、エッセイストさんとしての活動も続けられる中で、お忙しい中だと思うですけれども、毎日というわけではないと思うのですが、ご自身の今のお気持ちとして、自ら現場に足を運ばれて、今の知事の思いとかも踏まえて、自分が前に出られて活動されたりとかPRされたりとか、あるいは何か企画展、自分自身で企画されたものを何か自らされていかれるとか、その辺の館長としての活動というものの意気込み、今の思いというのはどのようにお考えでしょうか。
【室井滋さん】
確かに私は今後も女優の仕事も続けますし、それからエッセイストとしての仕事も続けてまいりますけれども、もう何年か前から富山のほうではラジオとかもやらせていただいていて、定期的にこちらに、中には「富山に住んでおられるが?」というふうにおっしゃる方もいらっしゃるほどこちらで活動はしております。
それから私以外に、例えば、志の輔師匠とか柴田理恵さんとか、西村君とか、何かほかにも富山が大好きな俳優陣、女優陣もたくさんいらっしゃって、この間の「大コメ騒動」のようなものができたわけですけれども、そういう方たちにもいろいろお願いすることもあるかなと思いまして、文学ですけれども皆さんのお力を拝借して、それで文化部的な文学館ではなく少し体育会系の文学館というのですか、やっぱり少しアクティブに、そうなると少し年代の若い方にも分かりやすかったり、こういうことがあるのだねというふうに思っていただけるのではないかなというふうに今は考えております。
だからといって、今までの万葉のこととかを私になったら一気にやめるとか、そういうことではございません。私自身が本当に、知識がなくて、これからそういうことを一生懸命勉強しなくちゃいけないなとは思っております。これはやっぱりずっと続けたいということとか、文学館で働いていらっしゃる方たちの意見を伺って、それを相談した上で活動したいなというふうに考えております。
【記者】
ご自身が自ら出られるみたいなこともお考えということですか。
【室井滋さん】
そうですね、朗読の夕べみたいなのとか、夏になったら百物語を朗読するとか、そうするとたくさん来てもらえるのではないかなとか。そういうことも私だけではなく、皆さんにも時々お願いしてそういうのとか。美術館なんかとかぶるような企画ももしかしたら私なんか発想してしまいそうな感じがするのですけれども、これからコロナがもし終息した暁には、県美とかそれからガラス美術館とか、ほかの館ともコラボというか、そういうことが年に1度ぐらいあって、県外からたくさんお客様に来ていただくみたいな何かそういう、ちょっと富山の文化のお祭りみたいなことがあっても、あれだけ富山の駅前にホテルが建っているのですから、やっぱりそんなふうにして、お客様にたくさん来ていただけるようなことを文学館だけではなく皆さんで考えて、何かできたほうがいいのではないかというふうには、今ぼんやり思っております。
【記者】
室井さんにですが、10周年迎えたということで、何度か館のほうにお見えになったと。どんなところが課題というふうに、何かもっとこうすればいいとかという、課題をどのように捉えていらっしゃるかお願いします。
【室井滋さん】
今までそんなにしょっちゅうではないのですよ。ただ、いろんなイベント、それこそ「大コメ騒動」のときには本木監督とそこで対談をさせていただいたり、それから今年の春ぐらいかな、新しい現存の作家ということで私のこういうパネルも作っていただきまして、県内出身のいろんな方々のものを見せていただこうと思って伺ったり、それで、あそこに飾られていらっしゃるものも大体把握しているつもりですけれども、今やっていらっしゃることの批判になると私嫌なので、あんまり細かいことを申し上げたくないのですけれども、ただ、一度行ったらもういいかというふうになるのはやっぱりよろしくないのではないかな。つまり陳列物が少し変わったり、それから今回はこれを見に行きたいのだということを絶えず発信していくようなことが、ささやかなことでも、いつも予算を使うのはなく何かそういうことがちょっとあったほうがよろしいのではないかなというふうには思っておりました。
【記者】
現役の第一線で活躍されていらっしゃる俳優さんということで、今後どのような頻度で富山に、館のほうにお見えになるのかということをお聞きしたいのですが。
【室井滋さん】
今、ラジオをやったりイベントをやったりしていたので、月に二、三回ぐらい実は日帰りのこともございますし泊まることもございまして、伺っていたのですけれども、今後は当然増えると思いますし、何かイベント事が始まったときにはもちろん連泊しなければいけないなというふうにも考えております。
お話いただいたのが今年の秋でしたので、もう私のスケジュールが今年の1月、京都の南座、それから2月に新橋演舞場で「老後の資金が足りません」というのを渡辺えりさんとW主演でやらせていただくことになっておりますので、ちょっとその間は伺えないかなとは思っております。
ただ、それが終わりましたら急ぎ伺って、来年度のいろんな企画はもう予算の都合もあるようでございまして、大きなことはもう既に決まっていらっしゃるようなので、私はとにかく、なるべく体が空くだけ伺って、まずはちょっと勉強をさせていただいて、それからやれることやれないこと、やりたいことを自分でも整理していきたいなというふうに考えております。
【記者】
では、月に何回というふうには具体には言えないと。
【室井滋さん】
そうですね、まだ分からないです。だけれども、中西先生が京都から週に1度いらっしゃっていたというふうに伺っているので、私も当然、それはもう既に月に3回は参っておりますので、それがさらに増えるのかというふうに思っております。
(室井滋さん退席)
【室井滋さん】
皆様どうもありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。
【記者】
県の補正というよりも、国全体の総合経済対策を受けた補正予算だということですけれども、まず、知事として今回政府が出した総額28兆円に及ぶ経済総合対策について、どのような評価をされているのかということをお聞かせください。
【知事】
大変に思い切った金額の補正予算だというふうに考えております。やはりこの物価高克服・経済再生実現というのは、今求められていることだというふうに思っていまして、それを本県としてもしっかりと受け止めて、その政府のご趣旨を富山県でもしっかりと波及させたいというふうに考えております。
【記者】
今回の国の対策ですけれども、財源としては国債を8割ぐらい使うということですけれども、この点についてはいかがお考えでしょうか。
【知事】
まずエネルギー高、それから様々な資材高、そしてそれがロシアのウクライナ侵攻という国際情勢の変化に基づくこと、そういう外部要因ですので、そういう意味では非常時だというふうに私は理解をしております。これに手当てをするためには、通常の予算ではなく、新たな国債の発行による対応というのは、政府のご判断として、これはやむを得ないことだと思います。
【記者】
補正と関係ない話で恐縮ですけれども、先週の舟橋村長選のことでお聞きしたくて、新しく村長になった渡辺さんですけれども、いろいろ役場というか、職場の改革という意味で富山県とかに人事交流みたいなものもしたいというようなこともおっしゃっていたのですが、もしそのような申出があった場合、県としてはそれは前向きに考えるということでしょうか。
【知事】
そうですね、これまでも他の市、町とも人事のやり取りはしておりますので、舟橋村からそういうような話があれば、もちろんお互いのためになることだと思うので前向きに考えたいと思います。
【記者】
具体的な政策のことでお聞きします。
子供の送迎バスの安全対策というのは、熱中症で死亡等があったことを受けた対策ということでよろしいでしょうか。
【知事】
大変痛ましいことでしたが、9月に静岡県の牧之原市で起きた送迎用バスでの置き去り事件、これを受けまして全国一斉に幼稚園、保育所などの送迎用バスの緊急点検が行われました。本県でももちろん実地検査を実施しています。それを受けてのことです。
ただ、幼稚園、保育所だけではなくて、送迎用バスがある全ての学校について今回手当てをしたいということです。
【記者】
県内の全部の小学校、中学校、特別支援学校にやるということですか。
【知事】
そうです。送迎バスを持っている学校(全てです)。
【記者】
資料の中に悪質商法被害未然防止啓発事業とあるのですが、これは旧統一教会の問題を受けて、こういう研修、啓発事業をやられるということでしょうか。
【知事】
それは、特定の問題に限らないという理解でおります。
【資料1】高志の国文学館の新館長就任について(PDF:484KB)
【資料2-1】令和4年度11月補正予算(追加提案分)について(PDF:1,117KB)
【資料2-2】令和4年度11月補正予算(追加提案分)について(付属資料)(PDF:458KB)
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