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更新日:2022年7月26日
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〔発表項目関係〕
〔その他〕
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本日は、冒頭、私から4点御説明をさせていただきます。
まず1番目、これまでにない感染拡大局面を迎えてということでお話をさせていただきます。
まず、新型コロナウイルス感染症につきまして、これまでにない感染拡大局面を迎えておりますが、医療や介護に関わる方をはじめとしまして、コロナ対応に当たっておられる方々に改めて感謝をいたしたいと思います。ありがとうございます。
23日に全国の新規感染者数が20万人を超えました。ほとんどの地域で過去最多となる、これまでにない急速なスペースで感染が広がっています。本県も非常に急角度での上昇傾向を示しておりまして、予断を許さない状況と理解をしております。
本県では、先週の20日になりますが、これまでの過去最多を更新し、翌21日には初の1,000人以上となる1,441人の新規感染者が確認されたところです。本日も後ほど正式に公表しますが、1,000人近くの新規感染者数が確認され、引き続き大変厳しい数字だと認識をしております。
自宅療養されている方も増えています。不安に思っておられる県民の方も多いと思います。さらに、1か月以上発生がなかった重症者についても、週末には2名が確認されました。今後、分母の増加に伴い、徐々に増加していく可能性もあります。
年代別に見ますと、10歳未満、10代のお子様の感染が多く、親世代の30代、40代がそれに続いております。この傾向は、感染の拡大が著しいこの1週間とそれ以前を比較しても大きな変化はありません。県民の皆様にはさらなる感染拡大を抑えるべく、先週の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で取りまとめました緊急の5つのお願い、引き続きこれに従って取り組んでいただきたいと思います。
高齢者の方の4回目、また、まだ3回目を受けておられない方のワクチン接種の促進。無料検査の活用。体調不良時の外出の自粛。また突然の自宅療養に備え、今持病などで飲んでおられる服薬中のお薬、あるいは食料品等の準備をお願いいたします。もちろん、自宅療養の方には食料品などをお届けすることもやっておりますが、こちらのほうも最近なかり逼迫をしてきているということでございます。御自身での御準備もお願いをしたいと存じます。
また、エアコン使用時でも2方向の窓開けを行うなど、効率的な換気に心がけてください。そして、会食あるいは帰省などの際には体調管理に十分に御注意をいただきたいということでございます。特に、夏休みに入りましたので、お子さん方の変化に気をつけてください。また、帰省などで高齢者の方にお会いになる前には、体調管理に加えて事前検査を受けた上での来県の呼びかけをお願いいたします。
特にお願いしたいのは、ワクチン接種です。繰り返し申し上げますが、御自身の健康、また大切な人を守るために、60歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方は4回目のワクチン接種を御検討ください。接種券が届かれた方は、できるだけ早く接種をお願いいたします。
私も先週の土曜日、4回目の接種を行ってまいりました。4回目接種により高い重症化の予防効果が得られます。なお、医療従事者、高齢者施設等の従事者の方にも、今回対象が拡大されております。それらの方々もできるだけ早い接種を御検討ください。
また、3回目をまだ受けておられない特に若い世代の方々にも、早めの接種をお願いいたします。若い方でもコロナに感染すると重症化することがあります。3回目接種により感染の予防効果、入院予防効果が回復をいたします。本県のワクチン接種センターでも3回目、4回目接種を受け付けております。普段会わない方とも会う機会が増えるこのお盆の時期を迎える前に、ぜひ早めの3回目、また4回目のワクチン接種をお願いします。どうぞ前向きに御検討をお願いしたいと存じます。
濃厚接触者について、国の方針に従いまして、先週の22日金曜日より待機期間が7日間から5日間に、2日目と3日目に陰性が確認できた方は、3日目から解除となる扱いとなりました。
これは、社会経済活動を回すため、また医療介護の提供体制を維持するため、やむを得ないものと考えております。
なお、事業者の皆様には、療養者や濃厚接触者が職場復帰する前に陰性証明は不要ですので、従業員の皆様に陰性証明の提出を求めることのないように、これはぜひ強くお願いをします。この発行によって、医療現場に大変な負荷がかかっているということでございます。これは、県としても、経済団体を通じて既にお願いをしておりますが、医療現場への負担を少しでも軽減するように御協力・御理解をお願いいたします。
さて、入院者数が増える中、医療提供体制の維持が重要となっています。濃厚接触者となった新型コロナに関わる医療従事者の早期復帰を支援するため、新型コロナ患者の受入れ病院などでの医療従事者用の抗原検査キットを配布いたします。あわせて、重症化リスクの高い高齢者が多く入所しておられる高齢者施設に対し、感染対策の再確認、また4回目ワクチン接種の促進の注意喚起も行っております。施設におかれましては、どうぞ御協力をお願いいたします。
最後に、皆様に改めてのお願いです。県民の皆様には、これまで感染対策の徹底に御協力をいただいているところですが、これ以上の感染拡大を抑えるため、この夏、一人一人ができる感染対策について、もう一つ、プラスワンの取組みをお願いします。個人それぞれでできることで結構です。例えば、常に窓を開けておくようにする。混まない時間帯に買物をする。あるいは時差出勤をする。子供たちと一緒に毎朝検温をするなど、ふだんされている感染対策にもう一つプラスワンの取組みをお願いいたします。
新型コロナウイルスは変異をしています。私たちも一歩進めてプラスワンの対策に取り組んでいきたいと考えます。一つ一つの積み重ねが感染拡大の抑止になります。ワンチームでプラスワンを合言葉に、一丸となって取り組みましょう。よろしくお願いをいたします。
続きまして、2件目の発表項目です。しばらくお待ちください。
富山県・オレゴン州友好提携30周年記念友好訪問団の派遣について御説明を申し上げます。
本県とアメリカオレゴン州が2021年に友好提携締結30周年を迎えたことを記念して、友好訪問団を派遣いたします。期間は7月31日から8月7日、参加者は19名、その他現地参加の方が数名おられます。日程と参加者名簿はお配りした資料を御覧ください。私にとっては、就任以来初の海外出張となります。
今回の訪問の目的は、主に4つあります。
1つ目は、オレゴン州との友好提携30周年の記念行事です。オレゴン州のケイト・ブラウン知事にお会いをし、これまで積み重ねてきた関係を確認し合うとともに、今後お互い協力し取り組んでいく重点分野を確認するため、覚書(MOU)を締結いたします。また、記念の交流会を開催し、オレゴン州経済開発局長ほかこれまで友好交流に関わっていただいた方々と親睦を深めてまいります。
2つ目は、経済交流です。現地の企業や研究機関の訪問、経済関係者との意見交換などを通じて、最先端の視察や取組みを学び、富山県とオレゴン州との経済交流の推進につなげてまいります。
3つ目は、起業・ビジネスの関係です。起業家や起業を支援する団体との意見交換を通じて、起業家のまちポートランドにおける起業の現状やスタートアップ支援状況などを確かめてまいります。
4つ目は、学術交流です。県内の大学とポートランドの大学との学術交流について、両県州が支援をしていくこと、これをケイト・ブラウン州知事に提案するとともに、現地の大学にも訪問を予定しています。
次に、現地での具体的な行事について御説明をいたします。
まず、8月1日ですが、日米の国際交流に尽力され、本県の交流事業にも連携や協力をいただいておりますオレゴン日米協会の理事長を訪問し、意見交換をしてまいります。次に、日系大手企業のグループ会社である日立ハイテクアメリカより、世界的需要が高まっている半導体事業の最新の情勢を伺ってまいります。そして、オレゴン・バイオサイエンス協会を訪問し、オレゴン州のバイオサイエンス産業の概要を伺うとともに、富山県の医薬品産業について説明し、意見交換を行ってまいります。
8月2日の予定です。ポートランド市政府を訪問し、起業、まちづくり、経済施策、交通政策等についてポートランドの取組みをお伺いし、意見交換をします。在ポートランド領事事務所を訪問し、総領事と日本とアメリカ及びオレゴン州との関係や経済情勢など意見交換をいたします。また、オレゴン州に本社がある世界的な企業でありますナイキを訪問し、本社見学、意見交換を行ってまいります。この日、8月2日の夕方には友好提携30周年記念交流会を開催します。これまで友好交流に関わっていただいた州政府関係者やオレゴン日米協会など、富山県と関係のある方々に御参加いただき、30周年を共にお祝いをする場を設けたいと思っております。
8月3日に移りますが、ポートランド州立大学ビジネス・アクセラレーターの代表の方から、大学内のスタートアップ支援の取組みなどを伺います。また、現地起業関係者との昼食会も行います。ランチを共にしながら様々な意見交換をさせていただきます。ポートランド・インキュベーター・エクスペリメント、略してPIE、パイと呼ばれる起業家支援団体の取組みを伺いますとともに、現地の起業家の方々約10名と意見交換を行ってまいります。そして、ポートランド日本庭園を訪問します。北米でも有数の本格的な日本庭園を見学しますとともに、日米の文化交流の取組みについても伺います。
8月4日です。オレゴン州政府を訪問しまして、ケイト・ブラウン知事と懇談し、経済分野等における交流と協力に関する覚書を締結したいと考えます。今後お互いが協力し、取り組んでいく重点分野を確認するもので、主に経済交流、学術交流を含む人的交流・人材交流、そして観光分野、この3つの分野をメインに予定をしております。ほかには、県内企業と関連のある現地企業、シュレッディング・システムズ・インクを訪問しまして、金属やワイヤーなどを破砕できる機械製造など、事業概要と工場視察を行ってまいります。また、オレゴン・マニュファクチャリング・イノベーション・センター(OMIC)を訪問します。こちらはオレゴン州立の産学官連携による金属加工の先端的研究分野で、施設見学と事業や現在取り組んでおられるプロジェクトなどの説明を伺います。アルミ金属加工に特色を持つ本県のものづくり産業の今後の展開に役立てばというふうに考えています。
8月5日は、ポートランド市内を視察し、実際にトラムなどに乗車しまして、利便性の高い公共交通政策を体感してまいります。ポートランド市内の私立大学のルイスアンドクラーク大学を訪問し、日本語教育の取組みなど教員や学生の皆様と意見交換をしてまいります。午後は、二手に分かれての活動になります。一部は圃場視察として、富山に御縁がある方が経営するワイナリーを訪問し、激励するとともに、自然農法の取組みなどを伺います。また、もう一方の班は、日系の食品製造企業サンクゼールを視察しまして、進出の経緯などについて伺ってまいります。
以上、移動も含めて8日間の行程となりますが、体調管理には十分注意した上で、現地で見分を広めてまいりたいと思います。また、今回の訪問を契機として、様々な分野におけるオレゴン州との交流を深め、さらなる関係強化につなげていきたいと考えております。
オレゴン州への訪問団の派遣についての説明は以上となります。
発表項目の3件目です。富山県成長戦略カンファレンス「しあわせる。富山」ビジョンセッションの開催について説明をいたします。
「しあわせる。富山」これは、本年の3月になりますが、昨年度実施をしました。今年度も継続して開催することとしております。まず、8月22日月曜日から31日水曜日まで、7日間の間に計8回ビジョンセッションを行います。そして、カンファレンスは秋になりまして10月28日の金曜日から30日の日曜日までの3日間、合計3日間、ですから、ビジョンセッションとカンファレンス合わせまして合計10日間の日程での本年度の「しあわせる。富山」となります。
本年度は、サブテーマに「デジタルが可能にする、私たちのウェルビーイング」を掲げまして、成長戦略で掲げた各分野においてデジタル技術を活用して課題の解決や新たな取組みを創出し、本件のウェルビーイングの向上を推進することとしています。
また、今年度は、この成長戦略カンファレンス「しあわせる。富山」を、成長戦略に関心のある県内外の関係者との連携をより強化し、新たなビジネスやプロジェクト組成のきっかけの場として一層進化させることとしています。このため、このたび10月に開催するカンファレンスに先駆けて、成長戦略の各分野における県内での先進的な取組みや課題などについて、各分野で御活躍の県内企業の方々を中心にお話しいただくトークイベントをビジョンセッションとして開催いたします。これは、ビジョンのヒントを抽出するセッションという意味合いです。将来発展するシーズの発掘や課題の抽出を行いまして、10月のカンファレンスで議論するテーマを設定することとしています。
そして、10月に開催するカンファレンスでは、このビジョンセッションを通じて抽出したテーマについて、県外の事業者や専門家なども交えて議論を深め、新たなビジネスやプロジェクトの組成につなげることとしています。
具体的には、ビジョンセッションは8月22日から31日までの10日間のうちの7日間、県内6会場においてウェルビーイングの向上に向けたデジタル活用を軸に8つのテーマでトークイベントを開催いたします。それぞれの開催日時や登壇者などの詳細については、お手元の富山県成長戦略カンファレンス「しあわせる。富山」ビジョンセッションの開催概要を御覧いただければと思います。
このビジョンセッションは、「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山~」の実現に向けたデジタルを活用した先進的な取組みや将来展望、地域に根差した課題などについて実際に取組みを進めておられる県内企業や県民の皆様を交えて意見交換を行うことで、10月に開催します成長戦略カンファレンスで地域のニーズに対応するプロジェクトを皆さんとともに組成していくことを目指しています。
ビジョンセッションは、全て参加無料、事前申込制です。お申込みは本日から富山県成長戦略のホームページから応募いただきたく、お願いをいたします。締切りは各セッション開催日の前日17時となっております。成長戦略のビジョン「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山~」の実現のために、県民の皆様とともに進める取組づくりです。奮って御参加をお待ちしております。
「しあわせる。富山」ビジョンセッションの開催についての説明は以上です。
発表項目の4点目になります。4点目は、情報漏えい事案の再発防止に向け、外部の専門家による事案調査の実施について説明をいたします。
調査の概要ですが、専門家に依頼をしまして、本県で発生した情報漏えい事案の原因を分析し、再発防止に向けた改善策を提案いただきます。具体的には、まずは書面調査、続いて現地調査、関係部門のヒアリングによる事案の整理・分析を経て、最終的に改善策の提案をお願いすることとしています。
書面調査では、県で収集した発生事案に関する書類から、事案の把握と原因の分析とを進めていただきます。現地調査では、実際に専門家の方に事案が発生した職場を見ていただき、職場環境などに問題がないか点検し、また関係部門のヒアリングも行い、事案発生の経緯などの整理や原因分析を行っていただきます。そして、専門的な見地から再発防止に向けた改善策をお示しいただくこととしております。
調査のスケジュールですが、既に専門家の方々には発生事案に係る書面調査を進めていただいているところです。8月初旬に現地調査とヒアリングを実施し、8月末頃までに改善策について御提案をいただきます。
今回の調査は、東京海上ディーアール株式会社と株式会社安全推進研究所から計3名の専門家にお願いして実施をいたします。東京海上ディーアール株式会社は、東京海上日動のグループの企業で、企業や自治体を取り巻く様々なリスクに対し、実践的で効果の高い対策を提案されています。今回はリスクマネジメントの観点から原因分析や事案の再発防止に向けた改善策の提案をいただくこととしております。また、株式会社安全推進研究所は、長年ヒューマンエラーの研究を通して、特に医療現場を中心にヒューマンエラーの実証分析や対策の立案方法について提案をされています。今回は、ヒューマンエラーの専門家としてのお立場からアドバイスをいただくこととしています。その他、再発防止に向けた主な取組みについては、この工程表に従って進めています。詳細については、各担当課、右の欄に出ておりますが、その担当課にお問合せいただければと思います。
冒頭、私からの説明は以上です。よろしくお願いいたします。
【記者】
改めてお聞きしますが、コロナの感染拡大、現時点でアラート発令やステージ2への引上げの考えはないということでよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね。確かに新規感染者数、マスコミの皆さん、それを大変重視されますが、数字がかなり上がっております。先ほど申し上げたとおりです。言わば次元の違うような感染拡大というふうに捉えて危機感を持っておりますが、やはりほとんどが軽症・無症状とはいえ、分母が拡大をするということで、入院者数の増加あるいは重症者も生じています。また、外来患者の増加も含めて医療機関に負荷がかかり始めているというふうに認識をしております。引き続き注意をしてまいりたいと思います。
ステージの引上げ等につきましてですが、今後の入院者・重症者数の推移、あるいは一般医療への影響も見ながら判断をしてまいりたいと思います。これから全国知事会が奈良で行われます。そして、その後、先ほど申し上げたオレゴンへの出張もあります。もちろん今の時代、どこにいても連絡体制は、コミュニケーションラインは確保できておりますので、適時適切に指示を行ってまいります。
県民の皆様には、行動制限を避けるためにも、大変感染しやすくなっているという認識をお持ちいただきまして、感染対策の再徹底、そして先ほど申し上げたそれぞれにとってのプラスワンの感染対策、これをそれぞれ個人でできること、工夫をしていただいて、お願いをしたいと思います。
そして、これも先ほど申し上げましたが、やはりこれだけ増えてきますと、自宅療養も現実に増えてまいります。先ほど申し上げました自宅療養に備えまして、服用されているお薬、また食料の備蓄等、再確認をお願いいたします。
【記者】
言及がありましたが、これから来週全国知事会があって、そのすぐオレゴンのほうに海外出張に行かれるということで、感染拡大が続く中で海外に行かれるというところのその危機管理体制みたいなものを改めてちょっとお聞かせください。
【記者】
日本にいても富山にいても、私一人が全てやっているわけではないので、最終決断は私がしていますが、常に関係部門で必要な体制は取れているということ。さらに、昨年度からトップマネジメントも副知事が1人増えられて3人でやっておりますので、私が1人富山にいないとしても、お二方おられるので、万が一私と連絡が取れないということになっても、いわゆる適時適切なリスクマネジメントが行われる体制にあるというふうに考えています。
【記者】
情報漏洩の外部調査の件ですけれども、この調査費みたいなものって幾らぐらいになって、また財源がどこから出ているのかということをお聞かせください。
【知事】
そうですね、100万円ぐらいかなというふうに考えております。
【記者】
どこからの財源でやるのですかね。
【知事】
事務費から出ます。
【記者】
発表項目のコロナのことで関連して2点質問させていただきます。
濃厚接触者の扱いについてですけれども、例えば千葉県であったり、いわゆる首都圏で、保育所や幼稚園で濃厚接触者の特定を追わないという方針が先週来から示されていたりするのですが、県内では今後そういったような取扱いにしていくのかどうなのか、現時点での知事のお考えをお聞かせください。
【知事】
幾つかの自治体でそのような対応を始められたことは承知をしております。本県でも今検討しているところです。検討した上でよしとなれば、そういった対応も取れればというふうに考えています。
【記者】
もう1点、北陸3県の懇談の後のぶら下がり取材で、コロナについて普通の病気にしていく出口戦略を考えていかなければならないということをおっしゃいました。例えば今言われている2類相当から5類相当への引下げについて、現時点でどのような考えを持っていらっしゃるかお聞かせください。
【知事】
それは、これまでもそのテーマについてはお答えしたところでございますが、現実に既にして今御自宅で療養をお願いしている方も出ておりますが、全員入院ということについては柔軟に対応して、2類ではあっても柔軟に対応しているのが足元の状況であります。今後、さらにそれをいわゆる普通の病気としていくためには、やはり薬の課題が解決されなければならないというふうに考えております。それがリーズナブルな価格で普通に買い求められる薬が出てくることが次のステップだというふうに考えています。
塩野義さんの国産でそういう薬の承認が今回は見送られましたけれども、ああいったことが今後さらに治験が深まり、進んでいけば、私の言うところの出口戦略、普通の病気、5類相当に移行する機運がだんだん整ってくるのではないかと考えています。今度、全国知事会でもそんなこともテーマになろうかというふうに思っています。
【記者】
オレゴン訪問団についてですけれども、今回、友好提携30周年ということで、派遣の狙いということで4項目あろうかと思いますが、30周年という趣旨を鑑みると、覚書の締結というところがやはりメインといいますか、行事になるのでしょうか。
【知事】
いずれも大切なファンクションが続くと思いますが、まずはやっぱり30年お互いよく交流しましたねということを共に喜び合いたい、それも大きな目的になります。
もう一つは、やはり30年を機に、実を上げる関係にしていきたいということで、このMOUの締結、経済区のこと、学術交流のこと、そして観光面のこと、これをしっかりと枠組みを話してきて、そしてそれに基づいて今後、これは今回でなく今後ですけれども、一つ一つ各担当で実を上げていきたいと考えています。そのきっかけにMOUの締結を位置づけています。
【記者】
以前から、若い学生さんをポートランド市に派遣して、交流するといったようなことを言われていたと思いますが、それ以外に何か例えばオレゴン州あるいはポートランド市との相互交流、連携といった部分については、今のところで何かお考えがあれば教えてください。
【知事】
まずは商談会ですね、経済交流イベントを共に実施をするということがあります。それから、本県で来年開催予定のものづくり見本市、これまでもやっていますが、それにぜひオレゴンからの出展を要請していきたいと思っています。
それから、今、本県でも農林水産物の輸出ジャンプアップ計画というのをやっていまして、現在の10倍にしようという大変意欲的な目標でやっています。これは15市町村とも共に取り組んでいく予定にしておりますが、これをぜひオレゴン現地で、向こうも結構農業が豊かな土地だというふうに理解をしていますが、県産の農林水産物のまずはテストマーケティング、そんなことを州政府と協力をして進められたらというふうに思っています。
それから、今おっしゃった県内の大学とオレゴン州の例えばポートランド州立大学などと学術交流協定を結ぶ、あるいは語学研修をしていく、そんなことですね。それと、実はしばらく途切れておりました職員の派遣を今、今月1日から行っております。これを今後は相互ということにできるのかどうか、そんなことも今後の一つのテーマになろうかというふうに思います。そして、学生、大学生に限らず高校生あるいは小中校生の短期の派遣、このようなものもまた復活できればというふうに考えています。いろいろあって、そんなことを盛りだくさん、いろいろと道をつけていきたいと考えています。
【記者】
行程の最終日になろうかと思うのですけれども、公共交通政策に関する視察というものが入っていると思います。ポートランド市、公共交通、かなり先進的で、この富山市と同じようにコンパクトシティというものが一つまちづくりのテーマになっていようかと思うのですけれども、そのあたり、実際に体験されるということで、県の公共交通の工程計画等々にも反映させていきたいというお考えでしょうか。
【知事】
私、最初にオレゴン、ポートランドに行ったのは30年ぐらい前ですけれども、それで市内交通を見まして、実は森雅志前富山市長にもぜひ一度見られたらどうでしょうかというふうなアドバイスをさせていただいたこともあります。やはりそれぐらいにいろいろと見習うべきところが多いシステムになっていると思います。それを今回改めまして、できれば御当局の方とも意見交換して、本県に持ち帰れるものがあればということはもちろん考えています。
【記者】
旧統一教会との関わりについて質問いたします。
今月20日の会見で、新田知事は、県知事選の際には応援を受けたとおっしゃっていましたが、その後の関わりはないともおっしゃっていました。ただ、その知事選の翌年に、旧統一教会系の関連団体のイベント、ピースロードに参加されていました。なぜ20日の会見では関わりがないとおっしゃったのか、お願いします。
【知事】
おっしゃっているのは2021年7月18日、ちょうど1年ぐらい前ですね、ピースロード運動の開会式に私が公務として出席した件だというふうに思います。このピースロード運動の主催は、ピースロード富山実行委員会ということで理解をしています。そして、内容を聞きましたら、若者たちが世界平和のために自転車で県内、日本中だと思うのですが、県内を走ってアピールをするということを聞きました。そして、その年は仏教、キリスト教、それからイスラム教、世界の中でも大きな宗教の方、それなりのお立場の方もこの開会式に立ち会われるということを聞いて、世界平和を願う、また今、宗教で戦争が起きているところもあるわけですから、これは大変によい取組みではないかと思い、出席をすることとしました。
昨年に限らず、それまでももちろん続いてきたイベントでして、これまでも本県を訪問されたその若者たちに県として対応してきた、その流れの中にあったということです。そういうことで、私は参加をしました。実行委員会なので、必ずしも今おっしゃるような関係とは理解してはいませんでしたね、当時は。
【記者】
認識はなかったということですけれども、参加の経緯としては、例えば選挙運動の見返りだとかということはあったのでしょうか。
【知事】
いや、そんな意識はだから全くない。そういうふうに認識していないのですから、そういった見返りというつもりは全くないですね。
【記者】
これは、団体側からのお誘いがあって参加したということでよろしいですかね。
【知事】
いや、それはたしかですね、市議の方だったかな、この件はお誘いいただいたんだというふうに思います。
【記者】
成田富山市議でしょうか。
【知事】
それはちょっと思い出せませんね。記憶にそこまではないですね。
【記者】
改めていろんな関わりが報道されていますけれども、県知事選の当時、事実確認されていないとおっしゃったのですが、改めて具体的にどんな選挙支援があったのか、分かればお願いできませんでしょうか。
【知事】
そうですね、前の定例会見で申し上げた、ちょっとその後私も議事録も読みまして、まず選挙支援というのが、正確に言うと、選挙期間というのは告示日から投票日までの、知事選の場合17日間になります。私が応援をしていただいたと認識をしているのはそれ以前のことなので、そういう意味では厳密には選挙応援ではないという、その前の活動の応援だというふうに思います。
そして私が受けたのは、その集会をやりますよと、そこで話す機会をあげますよという、そこに行って私の公約のことやら、あるいは富山県にかける思いやら、それを話させていただいたということです。
当時、これは前も申し上げましたが、本当にゼロからのスタートでありまして、3人、5人の方、しかと言ったら失礼ですが、しかおられない場で話すこともよくありました。そんな中で30人ぐらい、40人ぐらいの人が集まっていただく場を紹介いただくというのは、これは私としては、思いを訴えるよい機会だと思いました。
【記者】
選挙スタッフとして戸別訪問ですとか名簿づくりに携わっていただいたという認識はありませんか。
【知事】
私も1回しか選挙したことありませんが、応援の仕方というのはいろいろありまして、今のように人を集めていただいて話す場を提供していただくということ、これは多くの企業でもやっていただきましたし、ほかの団体でもやっていただいたこともあります。それから、事務所で宛名書きをするというボランティアもあります。あるいは、電話をかけたりDMを送ったりするための電話番号や住所の名簿を集めていただく。これもいろんな企業の方にそんな御協力もいただいたこともあります。そういうようないろんな形があるということであります。
私が認識しているのは、実際、その集会の場で演説をさせていただいたということ、これは明らかであります。その他のことは、これも前回も申し上げましたけれども、ほとんどもう朝から晩まで外なので、それから戻ってきて翌日の打合せをしてすぐ解散みたいなことですから、どういったことがあったか、それは今事務局長に調査をするように指示をしているところです。私の後援会の事務局長に指示をしているところです。
【記者】
その調査の結果というのはいつ頃分かりますでしょうか。
【知事】
いや、何分もう選挙の資料というのは、これは私の事務所に限らずだというふうに思いますが、結構終わったらもうそれで万歳の場合もあります、万歳じゃない場合もありますが、終わったらもう結構散逸していくというのが普通でありまして、いつ頃までにそれが追っかけられるかというのは、現時点でははっきりしませんね。
【記者】
最後に、昨日、小矢部市長が旧統一教会関連の団体と関わりがあったというふうに認められたのですけれども、今後はそういったつながりを排除して臨んでいきたいという旨の発言をされています。改めて、20日の会見から6日ほどたちまして、今後の旧統一教会系団体との付き合い方については、知事はどうお考えですか。
【知事】
そうですね、これは先般、藤井裕久富山市長がおっしゃったことと私は今同じ気持ちですね。やっぱりここでもう一度立ち止まってしっかりと考えてみたいというふうに思っているところでございます。
【記者】
今ほどもございました旧統一教会に関連することで、少しちょっと確認も含めてお尋ねさせてください。
おととしの知事選挙で集会に参加したというのは、先週の知事会見でも御発言されたと思いますが、今ほどもその中身について少し触れられておられましたが、私どもの取材では、旧統一教会関係団体関係者が名簿づくりですとか電話作戦にも関わったという証言が得られております。それについては、先ほどお話あったように、今の段階では御認識ないということでよろしいでしょうか。
【知事】
そのあたりも含めて今後援会の事務局長に調査をするように指示をしています。
【記者】
今、この旧統一教会のことをめぐっては、世の中が非常に注目しているところだと思いますが、結果を出す目途ということについても、まだそこははっきりとは申し上げられないということになるのでしょうか。
【知事】
繰り返しになりますが、そもそもあんまり資料を残さないことが多いようですね。私も本当1回しかやったことがないので、あまり一般論としては言えませんけれども、選挙というのは、終わったらそれでいろんなものを片づけて、そもそも事務所も借りているわけですから、選挙事務所というのは普通の事務所のほかに広いところを借りているわけですから、それをもうすぐに立ち退かなければなりません。ですから、もうえいやで大急ぎで片づけて、多くのものはそこで散逸していくケースが多いですよね。ですから、今それを事務局長に汗をかいてもらって、どの程度まで分かるかということですね。それがいつ分かるかということですね。
【記者】
旧統一教会をめぐっては、献金で苦しんでいる方ですとか、2世で苦しんでいる方、報道でたくさん出てはいるのですけれども、そのことについてはどのようにお感じになっていらっしゃいますでしょうか。
【知事】
私は詳しく因果関係まで分かりませんけれども、いろんな高額のものを買われたり、大変な経済的負担をされたというケースがあるということは聞いてはいます。
【記者】
先ほどもお話しになったとおり、そういう今御認識をお話しされた上で、関係団体等含めて立ち止まって考えられたいという、そこに終始されるという、今の段階ではその御認識でよろしいでしょうか。
【知事】
そういうことですね。
【記者】
旧統一教会のことで1件だけお聞きしたいのですけれども、旧統一教会の考えというか、思想ですけれども、保守思想の考えがすごく強いというふうに見られているのですが、新田知事の自身の県政であるとか、自身の政策にその統一教会的な考え方が何か影響されているとか、反映されているということはあるでしょうか。
【知事】
私は深くその教理とかを勉強したことはありません。ただ、私が接した方から聞いたのは、やっぱり家族を大切にしようということはよく言われました。それは誰も反対することはないというふうに思いますので、私も賛同しているところでございます。
【記者】
その家族を大切にするという点においては統一教会と共感できるところはあるということですか。
【知事】
いや、それは誰だって共感できるのではないでしょうか。
【記者】
統一教会の関係ですけれども、2020年の選挙、知事選の際の応援というのは、平和大使協議会の会合に出席されたという理解でよろしかったでしょうか。
【知事】
確かにマスコミの皆さんが報道されているいろんな関連の団体があるのですね。それで私も改めて整理をしましたが、私が持っている名刺はその平和大使協議会の方と、世界統一平和家庭連合の方の名刺がありました。
【記者】
では、どの団体が主催した集会かというのは分からないという感じですか。
【知事】
そうですね。そこまで詳しく聞いていませんので、どういう役割分担なのか、多分これはどんな組織でも役割分担があるのだというふうに思いますが、そこまで私は把握はしていません。
【記者】
ピースロードについてですけれども、このピースロードというのは、旧統一教会の創始者である文鮮明が提唱した、その関わりが深いイベントだったという認識はおありでしたか。
【知事】
それは、不勉強なのかもしれませんが、ありませんでした。
【資料1】これまでにない感染拡大局面を迎えて(PDF:423KB)
【資料2-1】オレゴン州友好提携30周年友好訪問団の派遣(PDF:282KB)
【資料3-1】「しあわせる。富山ビジョンセッション」の開催について(PDF:224KB)
【資料3-2】ビジョンセッション募集案内(PDF:871KB)
【資料4】情報漏洩事案に関する外部調査について(PDF:250KB)
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