更新日:2022年7月27日

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臨時記者会見[令和4年7月27日(水曜日)]

  • 日時:令和4年7月27日(水曜日)11時00分~11時20分
  • 場所:県庁4階大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画
  1. 富山アラートの発出について

令和4年7月27日(水曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. アラートの期間と発出理由について
  2. ステージ引上げを判断する状況について
  3. 入院者数とアラート期間中のステージ引上げ可能性について

令和4年7月27日(水曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

1.富山アラートの発出について

 急な御案内になりました。また、昨日に続き連日の御案内になりました。お集まりいただきまして、ありがとうございます。

 先ほど、富山県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いたところでございます。富山アラートの発出をするということを決定いたしました。これにつきまして、皆さんに発表したいことがございます。

 県民の皆様に感染対策の再点検、そして徹底をお願いしたいと存じます。

 まずは、感染が急拡大する中で、医療、あるいは介護に携わっていらっしゃる皆様に心から感謝と敬意を表したいと思います。本当にありがとうございます。

 御案内のように、全国的に感染拡大が続いております。本県の本日公表予定の新規感染者数は2,000人近くとなる見込みです。この数字は、もちろん過去最多を更新するものでありまして、感染拡大が続いている深刻な状況と捉えております。

 これに伴い、公的病院を中心に、発熱などによる外来の患者さんが急増しています。また、直近の入院者数も徐々に増加をしているところであります。

 こうした発熱などの外来患者や入院者の増加につかながっていることに加えまして、さらに懸念されることとして、これまでも申し上げておりますが、3回目のワクチン接種から、特に高齢者の多くの方は数か月以上が過ぎており、免疫の減弱、これが起きていると考えられます。

 また現在、感染力が強いと言われるBA.5系統への置き換わりが進んでおります。国の調査ですと、もう9割方が置き換わっているのではないかという推計もあります。加えて夏休みに入り、行楽や帰省などで、普段会わない方との接触機会が増加することが挙げられます。

 このような現状を踏まえまして、県民の皆様に感染対策の再徹底をお願いするため、本日から8月9日まで2週間の期間を区切りまして、富山アラートを発出させていただきます。

 県民の皆様へのお願いとしましては、感染対策の再点検、再徹底をお願いしたいということであります。特に、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方に感染させないための行動をお願いいたします。また、夏休み期間ではありますが、油断をすることなく、基本的な感染対策の継続をお願いいたします。

 これらの取組みが医療、介護現場の逼迫を回避し、重症化の防止につながります。そして、そのことが、県民の皆様が行動を制限、あるいは自粛することなく、これまで同様に安心して日常生活を送っていただくことにつながります。県民の皆様には、アラート期間中の感染対策の再徹底について御協力をお願いいたします。

 次のスライドですが、具体的には、先週の対策本部会議で取りまとめました、皆様にもお願いをしたところでございますが、緊急の5つのお願い、この再点検と徹底をお願いします。

 1点目は、ワクチン接種の促進です。

 高齢者や医療、介護従事者の方の4回目ワクチン接種、また若い世代の3回目ワクチン接種の促進をお願いいたします。何度も繰り返していることですので、あるいはもう聞き慣れて、耳に慣れてしまったかもしれませんが、改めて、この2,000人に近い感染者数という状況もそれぞれに受け止めていただきまして、再度、この4回目のワクチン接種、あるいは若い方の3回目のワクチン接種、これをぜひ前向きに検討いただきたいとお願いをいたします。

 2点目として、検査の活用でございます。

 特に、高齢者施設などでの検査キットの活用により、感染拡大の防止をお願いします。

 3点目としましては、体調不良時の外出の自粛、特に今回の流行の特徴としまして、非常にうつりやすくなっています。発熱やせき、喉の痛み、倦怠感など、少しでも体調に異変があると自覚された場合には、どうぞ外出を控えて健康観察をお願いいたします。お子様の体調にも、休み中でもありますので、どうか目配りをお願いいたします。

 また、突然自宅療養になるケースも想定をされます。食料品や日用品、また持病のお薬など、これをしっかりと備蓄をいただくお願いをしたいと思います。

 4点目は、効率的な換気対策、今回、BA.5、特にこの換気が肝になっていると考えております。エアコンの使用時でも効率的な換気対策に取り組んでいただきまして、2方向の窓開け、すなわちより風が通りやすいようにする。風の流れを、空気の流れを阻害しないパーティションの配置にも気をつけてください。具体的な配置の仕方など、県のホームページで示しておりますので、御確認をいただければと存じます。

 5点目、会食や帰省の際の注意です。

 お出かけの際は混雑を避け、基本的な感染対策や体調管理に気をつけてください。

 また、会食については、今回、お子様やその親世代の家庭内感染が多いわけでありますけれども、会食での感染が疑われる例も少しは発生しております。感染対策の講じられた認証店を御利用いただき、会話時にはマスクを着用する、大声は出さない、感染対策に気をつけて楽しく会食をしていただきたいというふうに思います。

 そして、さらに特にお願いしたいのが、高齢者等の感染予防と重症化の防止です。

 高齢者の感染、そしてそれが重症化につながりますと、医療提供体制の逼迫にすぐに響いてまいります。ワクチンの4回目の接種により、高い重症化の予防効果が得られます。ぜひ、60歳以上の方、また基礎疾患をお持ちの方、接種できる方から4回目の接種をお願いいたします。3回目の接種から5か月、もうそういう方は既に接種券が届いておられると思いますが、5か月(経過後)から4回目接種が受けられることになっております。

 特に、最近クラスターが多く発生しております。高齢者施設では、従事者の方も含めまして早期接種をお願いします。厚生部からもそうした施設には、今、促しをさせていただいているところでございます。

 また、県外から富山県に来県される方の来県前の健康チェック、また事前の検査をお願いしておりますが、特に本県への帰省などで、帰省と言えば御高齢の御両親、あるいは祖父母などに会われるケースも多いと思います。そういった高齢者と会われる予定の方は、必ず事前の検査をお願いいたします。大切な方を守るためという視点で、どうかお願いをいたします。

 さて、次は厚生センターと保健所業務への対応です。

 感染者が急増する中で国の方針に沿いまして、本県でもほとんどの方が軽症、無症状というオミクロン株の特性から、重症化リスクのある方に重点的に対応をしてまいります。

 具体的には、感染が判明した際、重症化リスクのある方から優先的に連絡をさせていただきます。詳細な聞き取りから重点的な健康観察まで、継続的に支援をしてまいります。一方、その他の方々、比較的重症化リスクが低いと判断される方々には、原則、ショートメッセージ、SMSなどを活用して、自宅療養時の注意事項、また濃厚接触者への対応など、ポイントを絞って、必要な情報を提供させていただきますので、どうか御安心をいただきたいと思います。健康観察も御自身で行っていただき、症状が悪化した場合には、かかりつけ医などへの受診をお願いいたします。

 また、感染者数が急増する中で、保健所としての機能を維持していくために、厚生センターへ全庁を挙げての支援体制を強化いたします。感染者への電話対応につきまして、25名体制の支援チームを編成しまして、8月1日から本庁に設置をし、休日も含めて支援をしてまいります。このようなことで、厚生センター業務への支援を全庁挙げて行ってまいります。

 本日最後になりますが、改めて皆様にお願いです。

 今回のアラートは、行動制限や行動の自粛を伴うものではありません。これを呼びかけているものではありません。行事やイベントなどは、それぞれのルールに基づいた感染対策を講じた上で、御予定どおり開催いただければと思います。

 県民の皆様には、これまで感染対策の徹底に御協力をいただいてきたところでございますが、これ以上の感染拡大を抑えるために、この夏、特に富山アラートの期間中のこの2週間、一人一人ができることを、感染対策についてもう一つ、プラスワンの取組みをお願いします。それぞれに考えていただいて、もう一つ何かできないか、このようなことができれば、例えば御家庭で、あるいは職場でお話合いいただきたい。昨日の会見でも申し上げました、例えば常に窓を開けておく、混まない時間帯に買物を済ませてしまう、時差出勤をする、あるいは子供たちと一緒に毎朝検温をするなど、普段されている感染対策にもう一つプラスワンの取組みをお願いいたします。

 ワンチームでプラスワン、これを合言葉に、感染拡大の早期収束につなげて、日頃の日常を取り戻したいと思います。

 私からの説明は以上です。

2.質疑応答

会見写真2

【記者】

 2点お伺いさせてください。

 まず1つ目で、アラートの期限を2週間ということで先ほどおっしゃられましたが、明確に期限を区切った理由をまずお聞かせください。

【知事】

 これまでも感染拡大防止への対策を県民の皆様に繰り返しお願いをしてきたところです。でも、本日2,000人近くの感染確認をすることになりました。感染は止まっていないというふうに理解をしております。ですので、ここは集中的に県民の皆様にも感染の再点検、再徹底をお願いする、そういった意味で2週間という期限を切らしていただき、その集中の度合いを高めていただく、これをお願いしたい。そんな意味合いでございます。

【記者】

 昨日の会見でも、アラートですとか、ステージの引上げ等、されるのかどうかというような質問もありましたが、その際はアラート出すとか明言はされなかったかと、危機感を持っておられるというお話でしたけれども、明言はされませんでした。昨日の状況と、今日、新規感染者2,000人近くなるというお話ですけれども、それ以外の公的病院の発熱外来の患者数ですとか、入院者数の増加というのは、傾向的にはこれまでも続いてきたかと思うのですが、今日アラートを出すということを決められた、一番最も大きな要因というのはどの点でしょうか。

【知事】

 まさに昨日、このような会見でお話をしていたところですが、今、我々はオミクロン株と戦っているわけでありますが、感染者の数だけにとらわれることなく、医療現場の逼迫状況を注視する必要がある旨は常に申し上げてまいりました。昨日の会見でも、次元の違う感染拡大に危機感は持っているということも申し上げました。また、外来患者や感染者という分母の広がりに伴いまして、入院者数の増加により、医療機関に負担がかかり始めていることに注意が必要であることも申し上げました。アラートやステージの引上げについては、入院者数、または重症者数の推移、そして一般医療への影響も見ながら判断したいということも申し上げたところです。

 昨日も1時半からの会見でありました。その後、夕方にかけて数字がまとまってまいりますが、本日発表の感染者数が2,000近い数字になることが判明をいたしました。感染拡大に歯止めがかかっていないということを改めて確認ができたことでありまして、このままの感染者数、この2,000人レベルが続くと、一般医療も含めて入院の治療、また外来診療に影響を及ぼすおそれがあるというふうに判断をしております。いま一度、県民の皆様に感染対策の徹底を呼びかける必要があるというふうに思い、躊躇なく今日アラートを発令することを決断いたしました。

 外来診療では、既に公的病院でかなりの混雑が見られているところでございます。また、休日と夜間の救急、当番病院も混雑を来しております。現在、直近1週間の10万人当たりの新規感染者数という意味では617人、7月25日の時点ですが、これは全国では30位ということで、そういう意味では頑張っているほうではあるのですが、実は本県、その伸び率がかなり早く、傾きが急になっております。伸び率という意味では、全国で第2位ということです。このあたりも勘案をしております。

 今回のアラート、繰り返しになりますが、行動制限はもちろん、行動の自粛を求めるものではありません。引き続き県民の皆様には、感染対策を再点検していただき、そして先ほども申し上げました、もう一つプラスワン、各御家庭で、あるいは各職場でできることを考えていただいて実行していただく、そのようなことで日常生活を送っていただきたい、このような思いであります。

【記者】

 今、公的病院中心に発熱外来、休日、夜間の対応も大変だというお話ですけれども、今回、若い世代、お子さんの感染者数、年代別に見ても多いと思うのですが、小児科外来等への影響というのは、現状何か聞かれたりはされているのでしょうか。

【知事】

 これも、やっぱり発熱外来などで、かなり混み合っているということは確認をしています。

【記者】

 アラートの期間のことに関連してですけれども、この間で集中的にというお話ですが、今現状、アラートを出した今日のような状況が長期間続くとなると、行動制限ということも視野に入ってくる状況になるとは思います。そういった場合は知事としては、どのような段階でそういう行動制限を課す、ステージの引上げについてどういった状況を踏まえて、今後もし判断されるとしたら、考えられる状況というのはどのような状況でしょうか。

【知事】

 行動制限をお願いしないために、今回2週間、期間限定でアラートを発令し、県民の皆様に改めての感染の徹底、再点検、これをお願いしているところです。ですから、今の質問には、なかなか答えづらいのですけれども、引き続き、入院者数、あるいは重症者数の推移、外来診療の逼迫度、さらには国の対応もあろうかというふうに思います。このあたりを注視しながら、今後のことについては総合的に判断をしてまいりたいと考えております。そういう意味では、スタンスとしてはこれまでとは変わりません。

【記者】

 アラートの期間ですけれども、8月9日までということで、お盆の時期を含まれなかった理由についてお聞かせください。

【知事】

 先ほども話しましたが、これから夏休み、そして帰省のシーズンであります。その中心になるのはお盆の頃、それで郷里に戻られて、しばらく会えなかった御家族とお会いになることを楽しみにしておられる方も多いと思いますので、できればそこまでには、この急拡大の流れを断ち切って、ここで踏みとどまりたいというそんな思いであります。

【記者】

 2週間という長さですね。これについては、どのように判断されたのでしょうか。

【知事】

 1か月は集中して県民の皆様にお願いするためには長いと思います。1週間では、ちょっと効果の見極めにも期間としては短いと思う。そして2週間というのは適切な長さではないかというふうに考えています。

【記者】

 ステージの引上げということに関連して、ロードマップのほうで基準を定めていらっしゃるかと思いますが、ステージ2への引上げについては、入院者数、これがかなり基準に迫っているのかなというふうに、今、見てとれますけれども、入院者数が迫っているという状況について、今どのようにお感じになっているかお伺いさせてください。

【知事】

 入院者数が半分を超えることが一定期間続いたらというような、そんなロードマップになっています。そういう意味では、そこに迫っているというふうに認識をしています。ただ、その指標はもちろんベンチマークしているから指標ですけれども、これまでも指標のみで機械的には判断してきておりませんので、それも一つの判断材料として、総合的に今後のことは適時適切に判断したいと考えます。

【記者】

 総合的に判断されるということで理解しました。

 もう1点ですけれども、こういった場合、アラートの発出の際には、有識者の懇談などを経て発表されるということもあったかと思いますけれども、今回はそういったことはあったのでしょうか。

【知事】

 有識者の会議は開きませんでしたが、電話で御意見は聞かせていただいています。

【記者】

 では、そういった御意見を聞いて判断されたという認識でよろしいでしょうか。

【知事】

 それも参考にしました。

【記者】

 ロードマップでステージ2引上げの基準、入院者数についてはかなり目前だと思うのですけれども、この指標のみにとらわれないということはそうだと思うのですが、このアラートの2週間の期間中に状況が変わったら、ステージ2の引上げも可能性としてはあり得るということでしょうか。

【知事】

 繰り返しになりますが、指標もにらみながら、それから病院の現場の状況などを勘案しまして総合的に判断をしていきたいと考えます。

【記者】

 そうすると、可能性としてはこの2週間の間でも、そういう可能性も総合的に判断をしてあり得るということですね。

【知事】

 そうですね。今、病床確保という意味ではフェーズ2ということで、230(床)をお願いしています。次に上げるとなりますと、481(床)ということになりまして、こうなりますと病院側にもかなりの負担をかけることになります。また、一般医療にも影響が出てくることになります。何とかそこに至る前に踏みとどまっておきたいという、それが県民の皆さんのためであり、また、本県の医療提供体制を健全に維持するためだというふうに考えております。そのあたりもしっかりと見ながら判断をしていくということになろうかと思います。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1】富山アラートの発出について(PDF:361KB)

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