更新日:2022年9月21日

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臨時記者会見[令和4年9月21日(水曜日)]

  • 日時:令和4年9月21日(水曜日)18時25分~18時40分
  • 場所:県庁4階大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画
  1. 富山アラートの終了等について

令和4年9月21日(水曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. アラート終了等に伴う県民へのメッセージについて
  2. アラートの効果について
  3. 今後のレベル判断基準について

令和4年9月21日(水曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

富山アラートの終了等について

 急な御案内また遅い時間にも関わらず、お集まりいただきありがとうございます。

 本日は、新型コロナに関する富山アラートの終了などについて御説明をさせていただきます。

 7月以降、全国的に新規感染者数が急増する中で、本県でも全国と同様に感染が急拡大し、特に人の行き来が活発でありましたお盆の後には、日々2,000人を超える、かつてない水準で推移をしました。この結果、大変多くの県民の方が自宅療養を強いられることになりました。同時に、発熱外来も逼迫をいたしました。

 また、高齢者施設へのクラスター発生など、高齢者にも感染が拡大したことから、入院者数も増加、一時的に病床使用率が60%を超えるなど、医療、介護現場の負担が非常に大きくなりました。

 本県では、7月27日に富山アラートを発出しました。その後、3回の延長のタイミングで、県民や事業者の皆様に様々な、その都度適切なお願いをしてまいりました。この結果、県民や事業者の皆様の感染対策の御努力もあり、9月に入り新規感染者数と入院者数が、ともに減少傾向で推移しております。現在、感染者数については、富山アラート発出時、7月27日の時点を大きく下回る水準となっています。

 このような県内の感染状況、医療提供体制のほか、現在全国的にも感染者数の減少傾向が続いておりますことから、9月27日までとしておりました富山アラートについては延長せずに、ここで終了ということにさせていただきます。この間、献身的に新型コロナに御対応いただきました医療従事者の皆様をはじめ全ての皆様に、改めて深く感謝申し上げますとともに、感染対策に終始御努力いただきました県民の皆様にもお礼を申し上げます。

 ただし、減少傾向とは申し上げましたが、感染者数や入院者数は依然高い水準と言わざるを得ません。気を緩めてリバウンドを招くことがないように、引き続き県民の皆様には、基本的な感染対策の継続をお願いいたします。特に、まだシルバーウイークの真っただ中にあります。明後日の23日からは、多くの方が3連休となります。旅行や会食などの際は、十分な感染対策を引き続きお願いいたします。また、体調不良を感じられるときには外出を控えていただく、また普段会わない方、とりわけ御高齢の方と会われる際には、事前の検査あるいは感染対策の徹底をお願いいたします。

 次に、9月26日から新型コロナの陽性者について、医療機関からの発生届の対象者が重症化リスクのある方に限定をされます。これにより、医療機関のほうではハーシス入力の負担が軽減され、治療に費やす、また患者さんと向き合う、そんな時間を多く取ることができるようになります。また、厚生センター、保健所では、重症化リスクのある方を重点的に支援することができるようになります。

 一方で、発生届の対象外となる重症化リスクの低い方についても、引き続き原則7日間の外出自粛が適用はされます。これらの方には、厚生センター、保健所からの連絡が行えないため、御自宅で不安な思いをされることなく療養できるように、症状悪化時の対応などを明確に示しておく必要があります。

 このため、このスライドの左側下半分を御覧いただきますと、まず、感染が判明し、不安な思いをされている陽性者に対して、医療機関の御協力を得まして、健康、症状に不安がある場合や症状悪化時の対応、また療養期間や濃厚接触者への対応を記載した、療養の御案内というものを配布していただきます。

 また、健康フォローアップセンターを新たに設置しまして、健康や症状に不安がある場合の電話相談窓口とします。この電話相談につきましては、医師あるいは看護師が24時間、休日も対応することとしておりますので、自宅療養中に御不安のある方、またお子様の保護者などは、遠慮なく御相談をください。この点は非常に重要ですので、陽性者へ配布する療養の案内へ記載するほか、県のホームページ、また新聞広告などで、一人でも多くの県民の皆様に周知をさせていただきます。

 このスライド右側の、療養中の対応を御覧ください。

 症状が悪化し、受診が必要となった場合の対応は、従前のとおりです。宿泊療養施設への入所につきましては、発生届対象外の方でも、重症化リスクの高い方と同居しているなどの御事情があれば、引き続き対応させていただきますので、県または富山市保健所にお申込みください。自宅療養の食糧支援については、原則、事前の備えなどで対応いただきたいと考えておりますが、やむを得ない御事情がある場合は、県及び富山市保健所に御相談いただくこととしております。

 一方で、療養証明の発行は、民間保険会社では行政や医療機関に発行を求めない対応とする旨の通知が国からありましたので、9月26日以降の診断分からは発行しないこととします。

 なお、発生届の対象者は限定されることになりますが、今後も医療機関の皆様の御協力を得て、年代別の感染者総数については毎日公表いたします。

 次のスライド、最後にロードマップの見直しです。

 現在のロードマップはデルタ株を想定したものであり、現在のオミクロン株の特性、すなわち感染力は非常に強い一方で、ほとんどは重症化しないという特性にそぐわなくなっております。また、国が定め、47都道府県の状況を公表しているレベル分類では、現在本県はレベル2であるのに対し、ロードマップのステージは1となっており、2つの基準の整合性が分かりにくくなっております。このため、現在の感染状況が落ち着いている間に、3つの観点から見直すことといたしました。

 1点目は、ロードマップのステージを廃止し、原則、国が示しているレベル分類に合わせることにします。

 2点目、レベルを判断する指標について、感染者数は変異株の特性により大きく変動するため、参考指標にするにとどめ、医療の逼迫度を重視することとします。

 3点目、行動制限の有無及びその内容も含めた対策については、その時の変異株の特性や状況に合わせて、その都度お示しして実施することとさせていただきます。

 以上を踏まえ、ロードマップのステージ分類を廃止し、新たに感染対策のレベル分類を設定します。レベルについては、レベルゼロからレベル4までとします。レベル2は警戒を強化すべきレベルとし、この状態で、まずは感染注意報を発出します。それでも感染拡大が止まらない場合は、医療提供体制等への影響の大きいレベル3としないため、感染警報を発出することとします。注意報、警報という順で発出をします。レベル3はまん延防止等重点措置、レベル4は緊急事態を想定しております。

 レベルの判断基準については医療提供体制を指標とし、入院病床使用率と重症病床の使用率を用います。また、感染状況の指標は参考指標とし、これも変えまして、直近1週間10万人当たりの感染者数と、その対前週比を用います。レベル引上げの判断基準は記載にあるとおりです。レベル5の対策は、そのときの流行株の特性に応じて、国の方針も参考にし、適切な対策を実施することとします。

 なお、新たな感染対策のレベルは、富山アラート終了後の9月28日から適用することとします。仮に今の水準のままこの日まで推移したと仮定しますと、9月28日からはレベル2、感染注意報の段階になります。富山アラートの終了により、感染警報から感染注意報に、言わば1段下がったイメージと御理解ください。

 冒頭、私からの発表は以上です。詳細は、感染症対策課までお問合せください。

2.質疑応答

会見写真2

【記者】

 いろんなものが終了したり、それからロードマップを見直したり、それから全数把握も今後されないということですけれども、改めてそうしたことを踏まえて、県民への対策の呼びかけですとかメッセージを、まとめていただけないでしょうか。

【知事】

 先ほども申し上げたように、一時は新規の感染者が2,000人を超える日が続きまして、それに伴い病床あるいは介護現場も大変に逼迫する状況でした。

 感染者が大変に増えたものですから、医療従事者、また医療スタッフの皆さん、あるいは介護施設のスタッフの皆様にも当然感染が広がる、あるいは濃厚接触者になられる、このような状況が、さらに病床や医療現場や介護施設の逼迫の度合いを高めたというふうに理解をしております。

 そんな中でも、本当に現場で、ぎりぎりのところで踏ん張っていただきました医療従事者の皆さんに、心から感謝を申し上げるとともに、医療現場に負担をかけないという私どもの協力依頼に応えてくださった県民の皆様、また事業者の皆様に、改めて心からお礼を申し上げたいと思います。

 とはいえ、減少傾向と申し上げましたが、それでも、例えば今の足元の感染レベルは、第5波の頃にはとても驚くような数字が続いているということです。決して少なくなったわけでありません。ピークよりは減っているということであります。

 アラートをあと数日間続けますが、シルバーウイークの後半もあります。どうか県民の皆様には、引き続きリバウンドをもたらすことのないように、感染対策の引き続きの徹底、また再点検をお願いしたいと存じます。

【記者】

 予定どおり9月27日で解除されるということで、アラートとしてはちょうど2か月間出されていたということですが、この2か月間で、富山アラートは3回延長されてきましたけれども、実際アラートの効果があったかどうかについてどのように感じておられるか、受け止めをお願いします。

【知事】

 最初は2週間で7月27日から始めて、短期集中的に対策をしましょうというお願いをしたのですが、やはり夏休み、あるいはお盆などもありまして、必ずしも思ったとおりにはならず、結果的に2か月ということになりました。3度延長に及んだわけであります。

 ただ、7月27日から直近の9月15日の数字で見ますと、全国の平均に比べ新規の感染者数、あるいは死亡者数などは全国平均より下回っております。このようなデータを見ますと、本県でのアラートの継続、これは一定の効果はあったというふうに理解をしております。

【記者】

 もう1点、ステージ分類からレベル分類に変わった関係ですけれども、28日以降はこのレベル2における感染警報、アラートが、アラートイコール感染警報で、ここから感染注意報に下がるということですけれども、そうなった場合、今後は、例えば今回ですとアラート出して注意喚起をする、以前ですと感染拡大特別警報ですとか、ステージ2に引上げの時とか、いろいろ注意喚起等されるタイミングがあったかと思うのですが、今後は何かそういう節目節目などで、どういうタイミングで注意喚起をされるかですとか、どういう状況でそのような呼びかけをされるかのような、目安みたいなものはあるのでしょうか。

【知事】

 先ほども申し上げたように、このままの数字で仮に移行したとしたら、レベルゼロから始まればよかったのですが、レベル2でのスタートということで、感染注意報の段階ということです。仮にそこからまた感染が増えるようなことになりますと、感染警報に、1段重くすることになります。

 この判断ということですが、入院病床の使用率が20%、あるいは重症病床の使用率20%以上、このあたりを新しいレベル間では1つの指標と我々は考えたいと思います。これは人数で言いますと、この場合の病床の数は481をベースにしております。ですから、20%といいますと96名ということになります。このあたりが1つの目安かなということです。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1】富山アラートの終了等について(PDF:498KB)

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課企画・報道担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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