更新日:2022年12月12日

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くらしの安心情報第182号

くらしの安心情報第182号
くらしの安心ネットとやま
令和3年11月10日

目次

  • 悪質商法に関する情報(PDFファイルで添付等)
    • 『インターネットで質問サイトを利用したところ、後日、クレジットカードで毎月定額の料金が引き落とされていることがわかった…。』
      (情報ファイルNo.232)情報ファイルNo.223(PDF:238KB)
  • 製品等の安全・安心情報
    • 中古品の見えない危険に注意 ~製品の情報をしっかり確認~
    • きちんと登録、しっかり点検 ~長期使用製品安全点検制度~

製品等の安全・安心情報

中古品の見えない危険に注意

~ 製品の情報をしっかり確認 ~

 製品の再利用(中古品(※1))は、限られた資源の有効活用とともに廃棄物の発生抑制につながり、環境への負荷の少ない持続可能な社会の形成に貢献します。近年は、インターネットオークションやフリーマーケットサイト(フリマサイト)、また、それらのサービスを利用できるスマートフォン用アプリの普及により、個人間の物品の売買が活発に行われています。一方で、入手した中古品がリコール対象製品と気付かずに使用したり、使用方法や設置方法を知らずに使用したりすることで事故が発生しており、注意が必要です。2016年から2020年までの5年間にNITE(ナイト)に通知のあった製品事故情報(※2)のうち、中古品の事故は合計321件発生しています。そのうち死亡事故は10件(11人)、重傷事故は14件(14人)です。
 中古品を入手する際には、リコール対象製品でないことの確認や、製品の修理・改造、不具合の有無、製造年などの情報を確認してください。また、中古品を提供する側も、修理・改造した製品やリコール対象製品などは提供しないこと、製品を安全に使用するために必要な情報を伝えることなどが重要です。入手する側、提供する側のそれぞれで気を付けるべきポイントを確認し、事故を未然に防ぎましょう。

■事故事例
○譲渡された電気ストーブの電源コードが途中で切断され、別のコードを接続する改造が行われていたため、接続部が異常発熱し、出火した。
○譲渡されたコーヒーメーカーがリコール対象製品であり、内部配線接続部の不具合により、接触不良が生じて異常発熱し、出火した。
○インターネットオークションで入手した電気掃除機を充電中、取付けられていた非純正バッテリーが内部ショートを起こして焼損した。
○譲渡されたガス瞬間湯沸器のガス接続工事を資格を有していない使用者が行った際に、ガス漏れ防止用のパッキンを使用しなかったため、接続部から漏れたガスに引火して焼損した。
○中古住宅に設置されていた換気扇を使用中、長期使用(16年)により、電子部品の絶縁部分が劣化し、漏電により発火した。
○譲渡された乳幼児用いすの腰ベルトが正しく取り付けられていないことに気づかず、そのまま使用していたことにより、腰ベルトで幼児の頸部が圧迫され死亡した。

■中古品の気を付けるポイント
○消費者自らが修理・改造した製品は提供しない/入手しない。
○製品がリコール対象製品でないことを確認する。
○非純正バッテリーの取り付けの有無を提供先に伝える/提供元に確認する。
○ガス器具の取り付けや、エアコン取り付けに伴う電気工事は、有資格者、専門の事業者に依頼する。
○破損や変形、異常動作などの不具合のある製品は使用しない。
○入手した際には必ず取扱説明書で使用方法や付属品が正しく取り付けられているか、汚れがたまっていないか、消耗品の交換が必要かどうか確認する。

(※1)本資料では、中古品販売店で購入したもの、インターネットオークション及びインターネット通販で購入した中古品、譲渡された物、中古住宅などに既設で設置されていたものなどを「中古品」と呼ぶ。
(※2)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。

●NITE(製品評価技術基盤機構)
☆「中古品の見えない危険に注意」
 ~製品の情報をしっかり確認~
説明資料 URL : https://www.nite.go.jp/data/000129030.pdf
ポスター URL : https://www.nite.go.jp/data/000129028.pdf
映像資料 URL :
『ガスこんろ「改造されたガスこんろの危険」』
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/2021102801.html
『ガス瞬間湯沸器「中古ガス瞬間湯沸器のガス接続部から漏れたガスに引火」』
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/2021102802.html

 《問合せ先》
 製品安全センター
 担当者:山崎、佐藤、岡田
 Mail:ps@nite.go.jp
 Tell:06-6612-2066

きちんと登録、しっかり点検

~ 長期使用製品安全点検制度 ~

 製品は長く使い続けることによって部品などが劣化し、事故が発生するおそれが高まるため、長期間にわたって使用した製品(長期使用製品)は点検が必要となります。特に所有者による点検が困難で、経年劣化により重大な事故が発生するおそれが高い製品は、「長期使用製品安全点検制度」における「特定保守製品(※1)」に指定されています。新たに特定保守製品を購入した方は、所有者情報を製造・輸入事業者に登録すること及び点検を受けることの責務があります。制度開始当時は9品目であった特定保守製品のうち、7品目が今年8月に指定から外れました(※1)。一方で、指定継続となった「石油給湯機」と「石油ふろがま」の2品目は、特に事故が発生するおそれが高く、注意が必要です。事故を防ぐため、きちんと登録を行い、点検の時期を迎えたらしっかりと点検を受けるようにしましょう。また、不具合が判明した際には、放置せず、修理などの対応をとることも重要です。
 NITE(ナイト)に通知があった事故のうち、経年劣化が要因となった特定保守製品の事故(※2)は、2016年から2020年までの5年間に43件(※3)発生し、いずれも火災に類する事故となっています。
 制度開始以前(2009年3月以前)に製造・輸入された石油給湯機、石油ふろがまについても、同様に事故が発生するおそれが高いため、点検を受けることが強く望まれます。

■事故を防ぐポイント
○特定保守製品を購入する際は、購入時に所有者情報の登録を行いましょう。登録は、添付された所有者票の送付のほか、インターネットなどから行います。既に製品をお持ちで、未登録の方は今からでも登録を行ってください。
○所有者情報を登録した方には点検の案内が届きます。案内に沿って点検を受けてください。
○少しでも不具合に気付いたら放置せず、整備・修理、使用中止の対応をとってください。

(※1)令和3年8月1日に消費生活用製品安全法施行令が改正され、特定保守製品に指定されていた7製品(屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス用/LPガス用)、屋内式ガスふろがま(都市ガス用/LPガス用)、ビルトイン式食器洗機、密閉燃焼式石油温風暖房機、浴室用電気乾燥機)が指定から外れました。
(※2)長期使用製品安全点検制度の施行以前に製造・輸入された特定保守製品に該当する製品の事故も含む。
(※3)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。

●NITE(製品評価技術基盤機構)
☆「きちんと登録、しっかり点検」
 ~長期使用製品安全点検制度~
説明資料 URL : https://www.nite.go.jp/data/000129031.pdf
映像資料 URL :
『石油給湯機「機器の異常燃焼」』
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03350103.html
『ふろがま「石油ふろがまの空だき事故」』
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/1191.html
『ふろがま「石油ふろがまのバーナーの異常燃焼」』
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/nenshou/1192.html

 《問合せ先》
 製品安全センター
 担当者:山崎、佐藤、岡田
 Mail:ps@nite.go.jp
 Tell:06-6612-2066

お問い合わせ

所属課室:生活環境文化部消費生活センター 

〒930-0805 富山市湊入船町6-7 富山県民共生センター内

電話番号:富山本所 076-432-9233、高岡支所 0766-25-2777

ファックス番号:富山本所 076-431-2631、高岡支所 0766-25-2890

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