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更新日:2021年2月24日
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くらしの安心情報第165号
くらしの安心ネットとやま
令和2年6月10日
新型コロナウイルス感染症予防のため、屋内で長い時間を過ごすことが多くなりました。外出を控えて動かないことによる高齢者の身体機能などの低下が懸念されています。屋内での高齢者(※1)の事故の多くが、転倒したり、転落したりして発生しています(※2)。NITE(ナイト)は、屋内で起こる高齢者の製品での転倒や転落事故による被害を防ぐため、製品の使用上の注意点や高齢者の特性に合った製品の選び方ついて注意喚起を行います。
2010年度から2019年度までの10年間にNITEに通知のあった製品事故情報(※3)では、高齢者が被害者となった屋内の事故は合計790件(※4)ありました。そのうち死亡事故は225件(死亡者261人)、重傷事故は223件(重傷者237人)発生しています。事故発生原因別でみると、製品に起因しない事故の割合が高くなっています。
その中で、転倒・転落事故は130件発生しています(※5)。いすや踏み台(※6)などでは、高齢者がバランスを崩して事故が発生していると考えられます。今回は、普段から何げなく使っている製品であっても、ちょっとした油断や慣れが思わぬ被害につながるおそれがあるため、事故事例や事故を防ぐポイントを説明します。
高齢者による転倒や転落事故を防ぐためには、使用者自身の身体機能を維持することが特に重要です。また、正しい使い方でも身体機能などの低下に伴い事故に遭うおそれがあるため、使用時に注意すべきポイントを再度見直す、体格や使用環境に合った製品を選ぶなどして、事故を未然に防ぎましょう。
また、屋内での運動不足を解消するために運動器具の使用機会が増えると考えられることから、併せて注意喚起を行います。
2010年度から2019年度までの10年間にNITEに通知のあった製品事故情報では、高齢者が運動器具を使用中に発生した事故は合計21件ありました。取扱説明書の記載内容を確認する、体力や健康状態を過信せずに無理な運動を控えるなどして、適切に使用し健康を維持しましょう。
(※1)本資料では、WHO(世界保健機関)が定義する高齢者(65歳以上)を対象として、集計、分析を行った。
(※2)※東京消防庁の救急搬送人数のデータにより:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/201509/kkhansoudeta.html
(※3)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含める。
(※4)重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※5)火災事故を除くと、転倒事故が最も多く発生している。
(※6)天板に安全に乗ることができる脚立も含む。
(※7)EMS機器とは、電気的に筋肉を刺激する運動器具のこと。
《問合せ先》
製品安全センター
担当者:柿原、佐藤、小寺
Mail:ps@nite.go.jp
Tell:06-6612-2066
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