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更新日:2021年2月24日
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くらしの安心情報第131号
くらしの安心ネットとやま
平成29年8月10日
リチウムイオンバッテリー(※1)は、従来の電池よりも、高容量、軽量という特徴を生かし、小型軽量化、高機能化が進むモバイル機器などに搭載されていますが、ここ数年、これらの製品による事故が急増しています。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報によると、ノートパソコン、モバイルバッテリー及びスマートフォン(以下「スマホ」という)に搭載されたリチウムイオンバッテリーによる事故の情報は、平成24年度~平成28年度の5年間に274件(ノートパソコン110件、モバイルバッテリー108件、スマホ56件)ありました。年度別にみると、平成24年度19件、平成26年度48件、平成28年度108件と年々大幅に増加しており、被害状況別に見ると、全体の約7割が火災等の拡大被害(製品及び周囲が焼損等したもの)に至っています。また、事故の原因は、製品の不具合によるものが全体の78%(127件)と最も多くなっています。274件の事故のうち、34%(93件)は回収などのリコール対象製品によるものであり、回収や交換などが適切に行われていれば防げた事故も多いと考えられます。まずは、お手持ちの製品がリコール製品に該当していないか確認してください。また、落とす・分解するなど使用者の誤使用や不注意により発火する事故も発生しています。持ち運ぶ機会の多い製品だけに、学校や病院など不特定多数の人が集まる場所や、飛行機や電車の中でも事故が発生しており、状況によっては被害が拡大するおそれがありますので、注意が必要です。
(※1)本資料では持ち運び可能な外付けのリチウムイオンバッテリー(いわゆる携帯充電器、パワーバンクなど)のことを「モバイルバッテリー」、スマホ・ノートパソコン用の組電池のことを「バッテリーパック」、バッテリーパックを構成する単電池を「セル」と呼びます。
(※2)セルの中身は、正極板と負極板、そしてそれらを電気的に絶縁するセパレータと呼ばれる膜で構成されています。電池内部で正極と負極が何らかの理由で電気的につながってしまうことを内部ショートと呼びます。
《問合せ先》
製品安全センター
担当者:穴井、酒井、向井
電話:06-6612-2066
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