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更新日:2021年2月24日
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くらしの安心情報第116号
くらしの安心ネットとやま
平成28年5月11日
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報(※1)において、スマートフォン(以下「スマホ」と呼びます)、スマホ以外の携帯電話機、タブレット型端末やそれらの周辺機器(充電用コネクター、ACアダプター、モバイルバッテリー(※2)など)の事故(以下「スマホ関連の事故」と呼びます)は、平成22年度から平成26年度までの5年間に合計239件(※3)あり、春から夏に向けて増加する傾向にあります。具体的な事故発生箇所としては、「充電用コネクター周辺」の事故が最も多く67件、次いで「電池パック(※2)」に関する事故が47件、「本体」35件、「モバイルバッテリー」33件となっています。また、最近では、液体が封入されたスマホケースが割れ、漏れた液体で皮膚がかぶれたという事故(※4)も発生しています。
スマホ関連の事故は、発熱・発煙・発火のいずれかを伴うものが多く、充電中に充電用コネクター部が焦げて周囲の布団などを焼損した事例も報告されており、火災などの重大な事故が発生しているため、注意が必要です。被害状況別にみると、重傷5件、軽傷60件、拡大被害(※5)101件、製品破損等73件となっています。
事故の発生原因としては、充電用コネクター端子や電池パック、モバイルバッテリーの不良など製品に起因して起こる事故のほかに、使用者の誤使用や不注意による次のような事故も発生しています。
内閣府の消費動向調査(※6)によると、平成28年3月現在の携帯電話機の世帯別普及率(※7)は95.3%で、スマホのみでも67.4%と高い普及率を示しています。また、タブレット型端末の普及率も32.0%に達しています。このように、スマホ等は誰もが日常的に使う機器ですが、使用者の誤使用や不注意で思わぬ事故が発生しています。平素から取り扱いに注意して事故を未然に防止することが重要です。
具体的な防止策には、「充電用コネクターにホコリや水分、金属等の異物が入らないようにする」、「充電用コネクターを無理に力を入れて挿入しない」、「スマホ等を落としたり、衝撃を加えない」などがあります。
また、リコール対象製品による事故も発生しています。お持ちの製品がリコール対象製品でないか、NITEのホームページ等で確認してください。
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
(※2)ここでは、持ち運び可能な外付けのバッテリーのことを「モバイルバッテリー」、携帯電話機やスマホ等に内蔵されているバッテリーのことを「電池パック」と呼びます。
(※3)平成28年4月1日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※4)国民生活センターが平成28年4月21日付で公表。http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160421_1.html(国民生活センターのページ)(外部サイトへリンク)
(※5)製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
(※6)内閣府が平成28年4月8日付で公表。
(※7)1世帯で複数台所有していても、1台としてカウントした保有台数の合計を集計世帯数で除した値に100を乗じて算出しています。
《問合せ先》
製品安全センター
担当者:池谷、穴井、田代
電話:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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