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更新日:2021年2月24日
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くらしの安心情報第103号
くらしの安心ネットとやま
平成27年4月10日
エコ等をうたい、加熱性や保温性を高めたフライパン、釜等のガスこんろ上で使用する調理用製品において、製品の使用中に一酸化炭素(以下「CO」という。)警報器が鳴動するといった情報が、最近NITE(ナイト)に4件報告されています。
これらの情報は、NITE(ナイト)に通知された製品事故情報(※1)として報告されたものであり、いずれの事象も、人的被害や物的被害は発生していませんが、一般的な構造のフライパン、釜等と比較して、その構造上、排出されるCO濃度が高いため、CO警報器が鳴動したり、場合によっては死亡に至るおそれがあります。
CO濃度が高くなる原因としては、加熱性や保温性を高めるため、フライパンなどの底面の形状を、平面ではなくひだ状の構造(フィン)にしたり、釜の構造を、外枠(外釜)と内枠(内釜)といった二重構造にしていること等によって、供給されたガスの完全燃焼に必要な空気の供給が制限され、空気不足による不完全燃焼(※2)を引き起こし、CO濃度が上昇したものと推定できます。
これらの製品について、現時点ではCO中毒等は発生しておりませんが、使用環境、換気状況によっては死亡等の重大事故に至る可能性があるため、今回、緊急に注意喚起を行うこととしました。
なお、過去には「省エネ」をうたった「省エネ五徳」という製品を、ガスこんろの五徳部分に装着して使用したことで、CO中毒による3件(※3)の死亡事故が発生しています。
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集した非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
(※2)不完全燃焼とは、空気が不足している、ガスと空気との接触又は混合が不十分である等の理由によって、ガスが完全燃焼せず、途中で酸化反応を停止する現象をいう。不完全燃焼を起こすと、COが含まれるガスが空気中に放出されるため、CO中毒になるおそれがある。
(※3)平成9年6月16日、同年12月16日及び平成13年4月22日の3件。現在、省エネ五徳は販売されていない。
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/specialnews/019trive.html(NITE(製品評価技術基盤機構)のページ)(外部サイトへリンク)
《問合せ先》
製品安全センター
担当者:鬼頭、池谷、長田、西澤
電話:06-6942-1113
FAX:06-6946-7280
3月16日に神奈川県で、延長コードをねじり接続したことが原因と推測される火災が発生しました。また、2月11日には静岡県で、コードリールの定格容量を超えて使用していたことが原因と推測される火災が発生しており、電気製品の電源コード及び延長コード(配線器具)による事故が連続して起きています。
電源コード及び配線器具は、電気製品に電力を供給する重要な役割を担う部分ですが、見た目での危険を認識しづらく、誤った取扱いを続けることによって電源コードが異常発熱して事故に至るおそれがあります。
電源コード及び配線器具の事故防止のための注意喚起に関しては、平成27年1月29日(木曜日)にも実施しているところですが、今回、電源コード及び配線器具が原因と推測される事故が発生したことをふまえ、事故を防止するため、再度注意喚起を行うこととしました。
なお、NITE(ナイト)に通知された製品事故情報(※1)において、平成21年度から平成25年度までの5年間に、「電源コード類の改造・修理等、不適切な接続によって接続部の接触不良が生じ、異常発熱した」事故は36件(※2)、「配線器具の定格を超えて電気製品を使用していたため、電源コードが異常発熱した」事故は12件ありました。
被害状況別に見ると、死亡事故 2件、軽傷事故 3件、拡大被害38件、製品破損(※3) 5件となっています。
これらの事故のうち、火災と判断されたものは20件(41.7%)ですが、いずれの事故においても、電源コード等の異常発熱によって電源コードやタップ類、電気製品、周囲の家具等が焼損しており、重大な事故へと至るおそれがあるため、注意が必要です。
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
(※2)平成26年11月28日現在。施工業者の施工不良による事故、施行者が不明な事故は除外する。
(※3)被害状況別で、人的被害と同時に物的被害が発生している場合は、人的被害の最も重篤な分類でカウントし、物的被害には重複カウントしない。
《問合せ先》
製品安全センター
担当者:長田、池谷、西澤
電話:06-6942-1113
FAX:06-6946-7280
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