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更新日:2021年2月24日
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名勝とは、美しい景色のことをいい、山岳、峡谷、海浜など自然そのままの景色と、庭園、公園など人が作り上げた景色があります。自然そのままの景色には、貴重な岩石鉱物や珍しい植物が生えている場合も多く、「天然記念物」とあわせて指定されているものもあります。また、歴史上で重要な出来事があった場所では「史跡」とあわせて指定されるものもあります。名勝の多くは豊かな自然や整えられた美しさを満喫することのできる貴重な場所です。立ち入り禁止の場所へ侵入したり、環境を破壊したりするのはもってのほか。ゆっくりと景観を楽しんだあとは、決してゴミを残してこないよう気を付けましょう。
富山県の名勝のリストには、立山連峰の名がありません。立山連峰は名勝としての価値が低いのでしょうか?文化財保護法の第1条には、この法律の目的として、「文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする」と書いてあります。かみくだいて言うと、文化財保護法は、「文化財」として貴重なものがこわれたりなくなったりしないように守り、私たちの子孫に伝えていくための法律です。考えようによっては、「法律でしばりをかけなければ守れないものがある」というのは、悲しい現実です。規模が大きい立山連峰の景観は、まだ、そこまで心配がされていないと解釈すればいいでしょう。決して景観上の価値が低いわけではないので、その意味では、遠い将来、名勝に指定して守らなくてはいけない時代が来るのかもしれません。それはさておき、立山連峰の素晴らしい景観は、富山県民の宝ですね。名勝を超えた景観を十分楽しみ、富山県に住んでいる幸せを満喫しましょう。
「特別名勝・特別天然記念物」の指定をうけている黒部峡谷附猿飛ならびに奧鐘山は、日本一深いV字をした大峡谷です。断崖絶壁の谷底を青い水が急流となって流れ、両岸の緑や紅葉を映す景色は、世界に誇る豪壮優美な自然景観です。
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