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更新日:2021年4月1日
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この展覧会は、明治以降の近代日本において画家が描いた「絶筆」を一堂に紹介しようとするものです。一口に絶筆と言っても、本当に死の間際まで描かれた作品、作者が自ら筆を置いた作品、アトリエにいくつも未完の作品が残されていてどれが最後の作品か判然としないものなど、実に様々な姿があります。
内容も、近づきつつある死を意識したもの、突然夭折した作家の前途洋々たる未来を感じさせるものなど、多様な表現が見られます。
本来、絶筆を語るには定義付けからはじめるべきなのかもしれません。しかし、本展ではあえて定義することなく、絶筆を幅広く捉え、様々な絶筆を幅広く捉え、様々な絶筆作品を一堂に概観し絶筆とは何かを考えます。
絶筆をテーマとする展覧会は過去に例がないと思われます。本展で数々の絶筆をご覧いただき、作品の鑑賞を通じて画家の生と死のドラマを感じ取っていただくことができればと存じます。

			荒木十畝「柏白鷹」昭和19年
			荒木晃氏蔵


			下村観山「竹の子(絶筆)」昭和5年
			東京国立近代美術館寄託

			平福百穂「五位鷺」昭和8年
			角館町平福記念美術館蔵


			牧野虎雄「朝顔」昭和21年
			新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵


			高松次郎「ドローイング(絶筆)6月19日」平成10年
			Kei Takamatsu氏蔵

吉良治良「作品」昭和47年
個人蔵
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