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更新日:2021年4月1日
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菊池契月(1879~1955)は、繊細優美でありながら、凛とした強さをあわせもつ人物画で知られる日本画家です。
現在の長野県中野市に生まれた契月は、はじめ郷里で児玉果亭に師事し南画を学びます。そして、明治29(1896)年に上洛し、翌年菊池芳文に入門し、四条派を基調とする絵画を学びます。19歳で新古美術品展などに出品を始め、文展開設以後は同展で受賞を重ね、京都画壇の有力作家として若くして頭角を現しました。その後、欧州視察を経て、西洋絵画と大和絵とを融合した清澄典雅な作品を次々発表し、その名を不動のものとしました。一方、菊池塾、京都市立絵画専門学校で、宇田荻邨、梶原緋佐子ら多くの後進を育てるなど、指導者としても大きな業績を残しています。
本展は、菊池契月の生誕130年を記念して開催するもので、初期から晩年に至る代表作に加え、滞欧期の模写、写生帖などを併せて展示し、契月の芸術世界に迫ります。
鉄漿蜻蛉[おはぐろとんぼ]大正2(1913)年・東京国立近代美術館蔵
被衣[かつぎ]
昭和22(1947)年・歴史の宿金具屋蔵
少女
昭和7(1932)年・京都市美術館蔵
桜
昭和4(1929)年・京都国立近代美術館蔵
福原故事
明治32(1899)年・中野市蔵
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