更新日:2025年7月18日

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緩和ケアとは

以前は緩和ケアというとがん治療による効果が望めなくなった患者さんが、がん治療から緩和ケアに移行すると考えられていました。しかしWHOの定義に示されるように、緩和ケアは診断時から治療と併行して行われるものというように考え方が変わってきています。
いつでもどこでも質の高い緩和ケアを提供するためにさまざまな場所で緩和ケアの取り組みが行われるようになってきています。

緩和ケアはがんに伴う心と体のつらさを和らげます

がんになると、体や治療のことだけではなく、仕事のことや、将来への不安などのつらさも経験するといわれています。緩和ケアは、がんに伴う心と体のつらさを和らげます。

緩和ケアはがんと診断された時から始まります

がんと診断されると落ち込むこともあります。また、診断を受けたときには、すでに痛みや息苦しさなどの症状がある場合もあります。緩和ケアは、そのような落ち込みや症状に対して、がんと診断されたときから始まります。緩和ケアは、がんが進行してから始めるものではありません。がんの治療とともに、つらさを感じるときにはいつでも受けることができます。

緩和ケアを受ける場は、通院・入院・在宅療養の3つに分けられます

緩和ケアは、全国のがん診療連携拠点病院であればどこでも受ける体制が整えられています。がん診療連携拠点病院以外の病院でも受けることができる場合があります。病院では、通院でも入院でも緩和ケアを受けることができ、自宅でも受けることができます。

参考:緩和ケアの定義(WHO(世界保健機関)2002年)

緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。

 

  • 痛みやその他のつらい症状を和らげる
  • 生命を肯定し、死にゆくことを自然な過程と捉える
  • 死を早めようとしたり遅らせようとしたりするものではない
  • 心理的およびスピリチュアルなケアを含む
  • 患者が最期までできる限り能動的に生きられるように支援する体制を提供する
  • 患者の病の間も死別後も、家族が対処していけるように支援する体制を提供する
  • 患者と家族のニーズに応えるためにチームアプローチを活用し、必要に応じて死別後のカウンセリングも行う
  • QOLを高める。さらに、病の経過にも良い影響を及ぼす可能性がある
  • 病の早い時期から化学療法や放射線療法などの生存期間の延長を意図して行われる治療と組み合わせて適応でき、つらい合併症をよりよく理解し対処するための精査も含む

お問い合わせ

所属課室:厚生部健康対策室健康課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3224

ファックス番号:076-444-3496

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