安全・安心情報
更新日:2025年6月19日
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地球温暖化(気候変動)により、様々な影響が生じ始めており、今後もさらに影響は大きくなるのではないかと心配されています。
既に起こりつつある気候変動による影響を回避・軽減することにより、誰もが安心して暮らせる社会を守っていく必要があります。そのためには気候変動への「適応」について、考え、行動することが大切です。
ここでは、熱中症と適応策についての情報をまとめました。
気温が高くなると熱中症による緊急搬送者数が増加しますが、熱中症は気温だけでなく湿度や日射量等も考慮した暑さ指数(WBGT値)と密接に関係しています。
本県におけるWBGT値と熱中症搬送者数の関係は、図1のとおりであり、WBGT値が高くなるほど搬送者数が増加すること、特にWBGT値が30以上で急激に搬送者数が増加することが分かります。なお、年齢層別にみると、WBGT値が高くなるほど、特に高齢者の搬送者数が増加することが分かります。
図1_日最高WBGTと100万人当たりの緊急搬送者数(2008年~2020年)
人口構成比の将来変化を考慮して、100万人当たりの熱中症搬送者数を現在の気温、気温上昇の異なる3ケース(上昇なし、1℃上昇、2℃上昇)で予測したところ、図2のとおりで、現在の搬送者数を大きく上回りました。搬送者数の増加は特に高齢者で大きく、2℃上昇における高齢者の搬送者数は現在の2倍以上となる予測結果となりました。
図2_100万人当たりの熱中症搬送者数(人/年)
出典:初鹿ら:暑さ指数を用いた熱中症緊急搬送者数の将来予測について,富山県環境科学センター年報,49,56-59,2021
熱中症の予防のためには、WBGT値を日常の活動の目安位にすることが有効です。また、環境省と気象庁は、WBGT値の予測をもとに「熱中症警戒アラート」を発表していますので、発表時にはいつも以上に予防のための行動に心がけてください。
熱中症予防情報サイト(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
ここでは様々な場面における熱中症対策事例を紹介します。
情報は随時追加していきます。
国立環境研究所(気候変動適応センター)では、熱中症に関連する様々な情報を集約しています。国や自治体から提供している情報や熱中症の予防・取組みに関する適応策、また暑熱健康に関する研究動向についても掲載しています。
現在の暑さ指数(WBGT値)に関するデータや将来予測について掲載されているほか、イラスト入りのわかりやすい解説で、熱中症対策や気候変動適応に関する基礎知識が楽しく学べます。
その他、より詳しい解説コンテンツ「ココが知りたい地球温暖化気候変動適応編」や、国内の様々な地域で実際に取り組まれている適応策、適応計画に関するインタビュー記事のほか、シンポジウムなどのイベント情報も見ることができます。
熱中法関連情報(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
出典:「気候変動適応情報プラットフォームポータルサイト」(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
熱中症は特に高齢者への影響が大きいことが指摘されています。
熱中症の予防には、水分補給と暑さを避けることが大切で、日常生活における注意点や予防法についてチェック形式でわかりやすくまとめられたリーフレットです。
厚生労働省では、中小事業者等を対象に今すぐ使える熱中症ガイドを公表しています。屋内外作業など幅広い現場での対策と熱中症についての基礎知識が分かりやすくまとめられています。
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