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更新日:2025年7月4日
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富山城、廃川地、戦災復興、松川、・・・
まちづくりの歴史の変遷において、県庁周辺エリアは常にまちに息吹を与えてきました。富山の未来を見据えたとき、県庁を中心としたこのエリアの魅力を高めることは、全県的かつ中長期的な価値の創出につながります。
富山県は、県民の皆さまとともに、このエリアのありたい姿の実現に向け、持続可能なまちづくりにチャレンジしています。
日時 | 令和7年7月3日(木曜日)10時30分~12時00分 |
場所 | 県庁4階大会議室 |
議事 | (1)県庁舎に関する検討について (2)意見交換 |
資料 | |
主な意見 |
日時 | 令和7年6月2日(月曜日)10時30分~11時30分 |
場所 | 県庁4階大会議室 |
議事 | (1)基本構想策定に向けた検討について (2)意見交換 |
資料 |
資料1_県庁周辺エリアにかかるこれまでの検討経緯(PDF:3,379KB) |
主な意見 | 第1回県庁周辺県有地等の有効活用に関する検討会の主な意見(PDF:170KB) |
(※)エリアコンセプトブックを印刷する場合は、印刷用をA3用紙に両面印刷(短編綴じ)し、直角四つ折りにしてご使用ください。
第3回富山県庁周辺エリアマネジメント懇話会(令和7年3月24日開催)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
第2回富山県庁周辺エリアマネジメント懇話会(令和6年5月9日開催)(外部サイトへリンク)
県では、県庁周辺エリアの魅力向上と地域活性化を目的としたアイデアコンペを開催し、多くの皆さまから独創的で魅力的なアイデアをご応募いただきました。
今回のコンペでは、県庁前公園、旧NHK富山放送会館跡地、県庁舎周辺エリアを主な対象に、3つのありたい姿の実現に向けた、まちづくりや空間デザイン、イベント活用などの様々な提案が寄せられました。
アイデアコンペ紹介動画(Youtube)(外部サイトへリンク) | アイデアコンペ紹介記事(県公式note)(外部サイトへリンク) | アイデアコンペチラシ(PDF:6,483KB) |
皆さまからご応募いただいた作品は、以下よりご覧いただけます。それぞれの作品には応募者の想いが込められており、地域の可能性を感じさせるアイデアが詰まっています。ぜひご覧いただき、富山県庁周辺エリアの未来に思いを馳せてみてください。
応募作品一覧(整理番号表)
令和6年12月1日(日曜日)の公開プレゼンテーション及び質疑応答の内容をふまえ、審査会で厳正に審査を行った結果、以下のとおり受賞作品を決定しました。
作品詳細 | 『KENCHO AMAZING PARK』(PDF:4,953KB) |
提案者 |
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講評 | 県民市民、来街者のための居場所になるグリーンコリドーを中心とした明解な全体構成、市内電車や城址大通りを引き込んだインフラの大胆な提案、そしてきめ細やかな建築や空間の仕組みのデザイン。これらがしっかり噛み合っているということで、最優秀賞として高く評価されました。 さらに食をキーにするという提案も目を引きましたが、強いて言えばその食の内容や、樹種などのランドスケープにも地域性を持たせるなど、グリーンコリドーのつくり方にさらなる工夫があると良いのではないかという意見もありました。 ただ全体としては利用者のウェルビーイング(よく生きること)が想像できる、ワクワクする提案としてまとまっていました。(田中審査員) |
作品詳細 | 『THE FUTURE HISTORY PARKー過去、現在をつなぎ、未来を発信する都市公園ー』(PDF:6,136KB) |
提案者 |
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講評 | 噴水やすり鉢広場を持つ広大な広場と、松川沿いの親水パークを、県庁を通り抜けるストリートがつなぐ「セントラルパーク」が富山駅とまちなかを繋げる構想です。現在は地域資源を断片化しているという問題意識に対して、特区広場としてのパークがそれらを結びつける可能性を感じ、優秀賞として評価されました。 広域的な視点と具体的な建築も含めた空間的な視点、それらを段階的につくっていくという時間的な視点によりまとめられたのは素晴らしい力量と思います。 その一方で、起伏に富んだ地形と店舗の関係、そのつくり方が将来の展開性に制約となるのではないかという懸念もあり、残念ながら最優秀賞には一歩及びませんでした。(田中審査員) |
作品詳細 |
『とやま結いの通り』(PDF:6,643KB) |
提案者 |
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講評 | 有機的で柔らかい曲線形の屋根が東西方向に繋がっているのがとても印象深いデザインです。富山は雨が多く雪も降るので、屋外の屋根つき空間はとても有難いものです。屋根の下のカフェやショップ、工房などを通じた活動も提案されており、とても魅力的に感じました。 県庁周辺エリアは、西側に小学校や中学校、高校などが集まる文教地区があり、児童、生徒らの通学路にもよく使われる場所です。このデザインが実現すれば、通学路もより印象的で思い出深いものになるように思います。もちろん、学校に通う子どもたちだけでなく、大人やお年寄り、ビジネスパーソンや来街者など、さまざまな世代、立場の人々にとって魅力的な空間だと思える素敵な提案でした。(久保田副審査員長) |
作品詳細 |
『とやま・パブリック・ライフをここから』(PDF:3,851KB) |
提案者 |
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講評 | 県庁周辺から富山の街全体に波及するという点において、広域に通底するパブリック・ライフというキーワードを軸に提案をいただきました。パブリック・ライフという理念は明快で富山の街にとって大切なことですし、その考えが対象敷地の隅から隅まで満遍なく具体的なシーンとして散りばめられており、総合的で素晴らしい提案でした。 今回の提案の中で特に重要なシーン(情景とそれを具体化するアイデア)は何なのか、取り組みを実現するための鍵は何なのか、長い計画スパンの中でどういったところから取り掛かれそうか、といったところがより明確に打ち出されていると、提案のメッセージが受け手にもより強く伝わったように思います。(園田審査員) |
作品詳細 | 『おどりだす富山』(PDF:9,695KB) |
提案者 |
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講評 | まちなか、県庁周辺エリアに対する分析は的確で、さらに県庁周辺エリアだけでなく城址大通りや川を含めて富山駅から総曲輪までの空き地などで個別に具体的な提案がなされていた点が素晴らしい。大きな構造物の整備に頼らずに、小規模な構造物、多くの仕掛け、それぞれの運用や循環の仕組みという点に知恵が絞られている点が高い評価を受けました。 すぐにでも導入できそうなものもあり、また徐々に変化し、修正するなどチャレンジを繰り返していくことができそうだと感じさせました。 特性を際立たせる構造物や活動が何か一つあると、場の魅力が生まれて人が集まり、活動の持続に繋がるというイメージが湧きやすくなったのではと感じます。(難波審査員) |
作品詳細 | 『「とやま人(びと)」になる!』(PDF:7,309KB) |
提案者 |
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講評 | 全体パースに立山連峰が描かれており、まずその風景に胸を打たれました。文化財である庁舎本館の姿を映し出す水盤、豊かな地下水をランドスケープとして可視化する仕掛け、厳しい冬の時期にも出掛けたくなる夜景、どれも非常に美しく、もしプロポーザルであれば結果は違っていたかもしれません。 ただし、空間の完成度が高い分、ソフト面でもうひと工夫あっても良かったと感じました。これだけ大きな水盤をどう維持管理するのか、例えば水を時々抜いて地域の皆さんで大掃除するなど、ハードと組み合わせたソフトの提案が加われば、より高く評価されたと思います。 しかし、それらを超えて私たちを強く惹きつける、富山の美しさを際立たせた素晴らしい提案でした。(秋田審査員) |
今日の審査は大変僅差でした。アイデアの斬新なところを評価する視点もあれば、ソフトな仕組みを評価する視点もあり、また、形態としての公園のすばらしさを評価するというものもありました。評価の視点もそれぞれ分かれていたので、今回は、いろいろなバランスの中で最優秀賞と優秀賞が決まったと思います。
64作品もの応募があったということが想像以上で、我々にとって嬉しいことでありました。何よりもこの地域のことをこれほど時間をかけて、エネルギーを注ぎ込んで考えてくれた。今、NHKの跡地が空いていて、県民の皆さんはそこを通るたびにどうなるのかなと思っている。そして県庁前公園も、見事な公園で魅力はあるが、老朽化しておりこれもなんとかしたい、という風に県民の方も思っていると思います。
それに対して、県内外からエネルギーを注いでいろいろなアイデアを出していただきました。YouTubeで視聴頂いている方も含めて、外の方がこれだけエネルギーを注ぎ込んでくれたのだから、県内でも何かいいものを作っていきたいという気持ちは当然盛り上がってくると思います。
いろいろなアイデアをうまく吸収して、いい形で、県庁周辺のエリアにいいものが最終的にできていくといいですね。短期・中期・長期のフェーズがありますが、それがこの場所だけではなく、駅から城址公園に至るような広い地域の南北の中心軸を上手くつないでいくことに繋がるように、まち全体がさらに魅力的になっていくことに繋がっていけば、我々としても選考に携わった意味があります。
そういう意味では、このマネジメントが進んでいく一つのステップであって、ここに多くの方が寄与していただいたことに深く感謝します。
アイデアコンペがまちづくりのプロセスの中で実施されるのは、海外では決して珍しくありませんが、国内ではまだ珍しい取り組みです。それにも関わらず、大変多くの応募をいただきました。今回は提案された内容がそのまま実現していくものではありませんが、今後、県庁周辺エリアをどのようにしていくかを考えるうえで大変貴重なヒントを沢山いただけたと思います。賞に選ばれた案だけでなく、選外になった案もすべて含めて、これからの県庁周辺エリアの将来像を描いていくうえで大変参考になります。
昨年度、「富山県庁周辺エリアマネジメント懇話会」が設立され、これまで産官学交えてこのエリアの将来のあり方について議論されてきました。県庁や市役所の若手職員の方々に大学生も加わったワークショップも複数回開催され、それらを踏まえて、「県庁周辺エリア未来ビジョン取りまとめに向けた論点整理」が令和6年5月に公表されました。その次のステップとして、今回のアイデアコンペが開催されました。
上記の「論点整理」の中で言葉として取りまとめられたものが、今回、さまざまなデザインのアイデアをいただいたことで、このエリアの可能性がより具体的なイメージとして共有されたと思います。今回のコンペを踏まえて、県庁周辺エリアの将来に関する議論がより深まっていくことを期待します。
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秋田典子 | 久保田善明 | 園田聡 | 田中智之 |
千葉大学大学院 | 富山大学 | 有限会社ハートビートプラン | 早稲田大学理工学術院 |
園芸学研究院教授 | 都市デザイン学部教授 | 代表取締役 | 創造理工学部建築学科教授 |
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難波悠 | 西村幸夫 | 新田八朗 | |
東洋大学大学院 | 東京大学名誉教授 | 富山県知事 | |
経済学研究科公民連携専攻教授 | 國學院大學観光まちづくり学部長 |
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