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更新日:2025年3月27日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
内容 | 動画 |
<発表項目>
<お知らせ>
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<質疑応答>
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( )内は、発言内容を分かりやすくするため補足した部分です。(※)は、発言内容を訂正した部分です。
まず1件目、Park-PFIを活用した公園の整備です。
富山県では、都市公園の魅力向上のために、令和3年度からPark-PFIを活用して民間の活力を取り入れた公園整備を太閤山ランド、五福公園、常願寺川公園の3公園で進めています。これらが今年4月から順次完成に至ります。そしてオープンもしますので、お知らせをしておきたいと思います。
まず、射水市にあります太閤山ランドですが、公園駐車場に近いボート池というのがあります。行かれた方はご存じと思いますが、ボート池周辺に民間が整備して運営を行うアドベンチャーガーデン射水を4月13日の日曜日にオープンします。北陸エリアでは初となる池を越えて滑空するジップライン、最長180メートルですけれども、それができます。そして樹上のアスレチックなどのアクティビティ施設もできます。これらに加えまして、ドッグラン、ローズガーデンなどがありまして、太閤山の自然の中で子供から大人まで楽しみながら冒険体験ができる施設になります。併せて県で整備を行ったふわふわドーム、今、結構いろんな公園でありますけれども、また富山県美術館の屋上にもあります。そのふわふわドームもオープンします。
この日当日は、施設のオープンを記念して、私も参加して午前9時30分よりオープンセレモニーを行います。射水市の小杉南中学校、中太閤山小学校の代表の子供たちにも参加をしてもらい、そのお披露目のジップラインの体験会も予定しています。
また、ふわふわドームの除幕式では、私と射水市千成保育園の園児と一緒に除幕を行い、その後、園児たちには大いに遊んでいただく予定です。
一般利用の開始は、ふわふわドームがセレモニー終了後の午前10時半、またジップライン、樹上アスレチック、ドッグランについては、午後1時を予定しています。
ジップライン、樹上アスレチックの利用料金、こちらは有料になっております。アスレチックの利用料金は2,500円から4,000円で事前予約は本日、3月27日から開始となります。太閤山ランド及びアドベンチャーガーデンのホームページからお申込みをいただけます。このQRコードをできましたら報道いただければ、皆さん、予約しやすいんじゃないかというふうに思います。
なお、当日、太閤山ランドでは、キッチンカーの出店、あるいはコスプレイベントなど同時に開催し、大いに盛り上げてまいりたいと思っております。
有料であり、これは事前予約が必要なんです、ジップラインとアドベンチャー施設はですね。それはやはりジップライン、先ほども言ったように湖の上も走るものですから、しっかりとした安全知識も必要です。そのようなことで万全を期して楽しんでいただきたい、そのような意味でございます。ご理解いただければと思います。
次、富山大学の横にあります五福公園ですが、ここではカフェが4月30日にオープンいたします。このカフェが公園利用者の憩いの場となって、また公園全体の魅力向上につながることを期待しております。
次は、常願寺川公園、立山町にありますが、ここで手ぶらで気軽にバーベキューを楽しめるエリアをオープンします。夏頃をめどに今、準備をしているところです。オープン日などの詳細が決まりましたら、改めて皆様へ報告させていただきたいと考えます。
この3つの公園、いずれも大変魅力ある施設になると期待をしております。それぞれの施設のオープン後には、多くの県民の皆様、特に子供たちに利用してもらい、楽しんでいただきたいと考えております。
発表項目の2件目、富山県立大学とアンドラ大学との学術交流協定についてです。
富山県立大学とアンドラ大学の学術交流協定なんですが、経緯を少しおさらいしますと、昨年12月に経済訪問団としてインドを訪問し、アンドラプラデシュ州との間で9年ぶりに交流、協力に関する覚書MOUを再締結、一時切れていたんですが、それを再締結しました。
覚書では、経済交流、文化交流、人的及び学術交流、医薬品分野に関する交流に加えて、双方で関心の高い交流分野としてデジタル分野での人材交流も新たに追加してきたところです。
この中の3番目の学術交流ですが、富山県立大学の山本理事長からアンドラ大学のダナムジャヤ・ラオ代表に、県立大学の下山勲学長からの親書を現地で手交しました。そして学術交流協定の締結に向けた協議の促進を確認して帰ってきたところです。その後、県大とアンドラ大学との間で協定内容などの調整を重ね、このたび学術交流協定を締結したということになります。
協定の締結日は昨日、3月26日水曜日です。県立大学は下山学長、アンドラ大学はダナムジャヤ・ラオ代表がサインしました。協定書にサインする下山学長と両者がサインした協定書の画像です。
学術交流協定の内容としましては、研究、教育活動における相互訪問、学生の交流、共同研究、学術出版物や学術情報の共有などとなっています。まずは共同研究の促進のために教員や学生の相互派遣をすることとし、双方の各研究室の研究内容の情報共有から開始をしております。この学術交流協定を契機として様々な分野におけるアンドラプラデシュ州との交流を深め、さらなる関係強化につなげていきたいと考えます。
また、今後、両大学の交流が活発になることで、グローバルな視野に立ち、国際社会で活躍できる人材の育成や豊かな国際性と高度な専門性を兼ね備えた教育、研究が進むことを期待しています。
富山県立大学とアンドラ大学との学術交流協定についての説明は以上となります。
3項目目、チューリップの新品種の発表です。
今般、県の農林水産総合技術センターの園芸研究所が育成してきたチューリップの2つの新品種について、来月から予約販売が開始される見通しとなりましたので、この会見の場でお披露目するとともに、新品種の名称や特徴などについて発表します。
品種の名前は「春のあかり」、それと「春のサンタ」です。「春のあかり」と「春のサンタ」、それぞれの品種の名前の理由ですが、まず「春のあかり」は、花の色がだいだい色で花の形は一重咲きです。この花が春の夜の街灯の明かりをイメージさせることから「春のあかり」と命名をいたしました。
「春のサンタ」ですが、花の色は赤です。そして花びらの縁が白色になっているのが特徴です。花形は一重咲き、この花がサンタクロースの衣装をイメージさせることから「春のサンタ」という命名になりました。
続いて、各品種の特色ですが、両品種とも草丈、背の高さですね、草丈が低く、茎や葉が丈夫で鑑賞期間が長いということから、花壇植えに適していると。また、ハウス内で自然条件よりも早く開花させる促成栽培が可能で、12月から3月に切り花として出荷できることから、球根としてだけではなく、切り花向けとしても適していると考えております。
加えて、両品種とも球根の収量性、収穫量が多くなると。収量性に優れているほか、病気に強いことから、県内の球根生産者の収益向上につながると期待しています。
続いて、育成から販売までの経過について簡単に説明します。
2品種とも平成14年、ですから23年前交配を行い、その後、選抜や増殖を繰り返してきました。品種名は、関係者から応募のあった候補名から、花や球根の生産流通販売の関係者や広告アドバイザーなどで構成する命名検討委員会で選考してもらいました。
その後、令和5年5月に農林水産省へ品種名「春のあかり」「春のサンタ」として品種登録の出願をしています。この品種は、県が育成したチューリップとしては42番目、43番目の品種になります。名称登録の出願後は、県内の生産者が球根を増殖し、今年販売できる球根の数が販売ロット、これは3,000ないし5,000球を目安にしておりますが、この販売ロット以上となるめどが立ったことから、ようやく24年たちまして販売開始に先立って今回発表することができたということです。
最後に、今後の予定ですが、来月から砺波市で開催されるとなみチューリップフェアの会場内でこの品種の切り花を展示し、県内外の方々に実際のお花をお披露目することにします。そしてこの同じくチューリップフェアの会場で県花卉球根農協が球根の先行の予約販売を受け付ける予定です。そういうことで楽しみにしていただきたいと思います。
チューリップの新品種の発表については以上となります。
次に、1点お知らせがあります。それは、富山県公共施設予約システムの利用開始というニュースです。
お手元に配付しましたが、このチラシのとおり、今年度、2市1町、富山市、高岡市、朝日町になりますが、富山県と2市1町が共同で導入いたします富山県公共施設予約システムがいよいよ来週3月31日月曜日午前9時から利用を開始します。皆様には、3月19日に既にプレスリリース済みですけれども、私からも改めてご案内させていただきます。
システム導入施設は、現在、県市町合わせて175施設になります。うち県の施設は24施設、文化施設が8、スポーツ施設が9、その他が7です。ご自身のスマートフォンやパソコンから24時間いつでも施設の空き状況の確認や予約申込み、予約変更などの手続が可能です。
利用開始以降もほかの市町村に参画を呼びかけ、県の施設の追加登録も検討し、やっぱり利便性を高めていくには数が増えるほうがいいと思います。さらなる向上に取り組んでいきたいと考えます。多くの県民の皆様にご利用いただければと思います。
報道機関の皆様には、このシステムの利用開始について周知をよろしくお願いをいたします。
それでは、冒頭、私からは以上です。
【記者】
発表項目のことで1点お聞きしたいんですけれども、Park-PFI事業のことで、基本的には民間さんに任せているという形になるので、県のほうに聞くのは違うのかもしれないんですけれども、入り込みですとか採算ですとか、何かしらのこれから多くの利用者さんが来ることを見込まれると思うんですけれども、何かしらの目標数値などがあるかということと、県にとっても公園の維持管理のコストを縮小できるというメリットがあると思うんですけれども、これについてもどのぐらいの削減効果があるものなのか、お願いします。
【知事】
ありがとうございます。
私どもでは、特に目標というものは設定していません。それはやはりそれぞれPFI、請け負われた業者さんが立てておられると思います。先ほど申し上げました有料になっております。そういう目標の数値、それからこの金額も導き出されているんだというふうに思っています。
ちなみに、ジップラインコースは2,500円、1人、それから樹上アスレチックのチャレンジコース、これも2,500円です。ただ、両方組み合わせたデラックスコースというのも設定されておりまして、これは2,500足す2,500の5,000円のところを4,000円ということです。それぞれ繁忙期には少し高くなるということでございます。
まずはオープンするのは太閤山ランドのこのジップラインとアスレチックチャレンジコースですが、その面積は、言わば太閤山ランドは指定管理に出していますが、指定管理の面積から引かれるんですね。なので、その分これまでの指定管理業者さんへの支払いは減っているというのは事実です。数十万円減らしています。そのようなことはやっております。
それから、五福公園と常願寺川公園のほうは、これからまたオープンのときにお知らせできるかと思います。
【記者】
その他でお聞きしたいんですけれども、まず、富山市の桜木町地区で大規模な再開発事業が行われることになったと思うんですけれども、ホテルやマンション、あと商業施設など、複数の棟を整備する計画で完成は7年後ということなので、少し先の話にはなると思うんですけれども、県の観光施策の推進にも追い風になると思われます。県庁周辺エリアの活性化とも関係してくる部分があるのではないかと思うんですけれども、期待ですとか、また県としてどのようにバックアップしていきたいだとか、何かビジョンがあればお願いします。
【知事】
ありがとうございます。
今、県庁周辺エリアの活性化ということを本年度は議論を積み重ねてきました。富山駅はもう南北つながって、北へ南へ、富山駅周辺エリアは広がってきています。それから、もともとの富山市の繁華街である西町・総曲輪エリア、この間がまさに県庁周辺エリアでありまして、ここをもっと魅力的にすることによって駅から中心市街地まで1キロ余りをウォーカブルなエリアにしていこうという、そんな基本構想、それも歩きながら、水と親しみながら、憩いを得ながら、そんなエリアにしていきたいと思います。
ちょうどその今回の桜木町の再開発もそのエリアの中と言ってもいいというふうに思っています。なので、今後もし連携できることがあれば一緒にしていきたいと思います。
いずれにしましても、再開発は富山市さんが中心になって関わっていかれるので、富山市さんの都市計画マスタープラン、これとは本当に歩調を合わせていこうというふうに藤井市長とも話しておりますので、当然、この桜木町エリアもぜひ連携して、面としてよりよくなるようにしていきたいと考えております。今のところ、具体的な協力についてはまだ伺っていません。
【記者】
あともう1点、その他でお聞きしたいんですけれども、旧統一教会に解散命令が出たことについて、2020年のご自身の知事選で教団の関連団体から選挙応援を受けていたことを後々お認めになっておられますけれども、それも踏まえて今回の解散命令の受け止めというのをお願いします。
【知事】
ありがとうございます。
今回の解散命令の決定は、所管である文部科学省が被害者の皆さんへの聞き取りによって得られた資料から、旧統一教会が行った民法上の不法行為が組織性、悪質性、継続性、この3点に該当し、宗教法人法に求める解散命令の要件を満たすものとして解散命令の請求を行った主張、文科省のその主張が東京地裁で認められたということが事実だと思います。
もう少し踏み込んで判決内容を見ますと、信教の自由の重要性に鑑みると、解散命令は必要でやむを得ない措置でなければならないとしつつ、教団は甚大な被害を生じさせ、現在でも被害を引き起こすおそれがあり、事態の改善を図ることは困難であることや、宗教法人の法人格を利用して税制上の優遇措置を受けており、解散によって法人格を失わせるほかに適当かつ有効な手段は想定しがたいなどとして解散を命じることはやむを得ない法的措置であるというふうに書いてあります。そして司法の場において、旧統一教会がコンプライアンス上、問題のある団体であると判断されたものと私は理解をしております。受け止めとしてはそういうことです。
それで、2020年10月の私の1回目の知事選挙のことに言及されましたので、大分顔ぶれも変わっておられるので、3年前、毎週このことをやっていました、この場で。それなのでちょっとおさらいをしますと、2020年10月、私の第1回目の知事選挙のときに、私は旧統一教会、世界平和連合と私は理解しておりましたが、支援を受けていたということをこの場でお話をしました。
まず、世界平和連合の方から、私の演説するビデオはないかということで言われましたので、それをお貸ししたということが始まりであります。それから数か月後にぜひ応援をしたいと、私を、ということを申入れがありました。世界平和連合という名前で応援をしたいということを申入れをいただきました。当時、私としてはチャレンジャーでもあり、そうやって本当に手弁当の仲間だけで始めていた活動ですから、応援をいただけるというのは、それは受け入れさせていただきました。
具体的に何があったかというと3つあります。
1つは、後援会入会申込者の紹介をいただきました。ほかにももちろん企業や団体、あるいは個人からの後援会入会を募っておりましたので、合計で、最終的には15万1,750名分の名簿を集めました。ですから、平和連合さんからの紹介もその一部ということになると思います。
それから、第2番目の協力ですが、いわゆる電話作戦ですね。やっぱり選挙事務所には電話がたくさん引いてあってというのが普通だったんですが、そこで後援会入会者などに電話作戦をするということ、これも一部平和連合の方に手伝ってもらったということ。
それから、3つ目は、演説の機会を設定していただいたということです。これは、計4回演説の機会を提供してもらったと。それだけが1回目の選挙で平和連合から協力をもらったことの全てであります。
ちなみにですが、昨年10月に2回目の選挙をやりましたが、そもそも後援会入会申込者は集めませんでした。そういう選挙はしませんでした。
それから、なので当然電話作戦もしませんでした、今回は。
これは参考までに申し上げます。
それから、演説は、それは山ほどしました、いろんなところで。1回目と2回目で選挙のやり方を変えたということもあります。当然、この4年間、平和連合の関係の方とはお会いをしていませんので、何もお願いしたこともなく、何を申し入れられたこともなく、それから政策的な影響を受けたことも一切ありません。そのことはこの4年間の経過として申し上げておきたいと思います。
以上です。
【記者】
今の質問に関連してなんですけれども、知事は以前から政教分離の原則を理由に教団との関係断絶を明言していませんが、解散命令は宗教法人格を失わせる手続です。政教分離の原則には当たらなくなりますが、関係断絶を明言しない姿勢にお変わりはございませんか。
【知事】
3年前、まさにこういうことを毎週やっていたんです。ご記憶の方も一部おられるかもしれませんが、そのときから、最初には2022年8月9日に私は、旧統一教会は、そのときには選挙から2年後ですから、応援をもらった平和連合と旧統一教会が同じであるということは認識をやっとしておりました。応援もらったときは、平和連合というのは何なのかということは、私ははっきり言って知りませんでした。それは非常に不勉強を恥じるということは、その当時も謝罪をしております。不勉強を恥じるということは謝罪をしております。
そのときから変わりませんかという今、ご質問です。何で私が解説するのかよく分かりませんが、今回、解散命令が出たということですよね。その頃から、私は初めて2022年8月9日にコンプライアンス上の問題のある団体とは今後一切関わりませんということは申し上げました。今もそれ以後もずっとそうですし、今回のこの解散命令を受けてもそれは変わらないということです。従来と変わらないということです。
【記者】
ただ、宗教団体に対しては、関係を絶つという発言が圧迫に当たるという発言が2022年の9月にございました。なので、直接旧統一教会及び関連団体と関係を絶つという発言をこれまで1回もされてきておりません。
この発言にこだわる理由としましても、やはり教団側に利する姿勢というのは、県のトップとしてやはりあまり好ましくないのではないかということから質問を繰り返しさせていただいております。
また改めてになりますけれども、教団側と関係を絶つというふうに明言するお考えはございませんか。
【知事】
2022年8月9日から、私はコンプライアンス上の問題のある団体とは関係は持ちませんと、お付き合いもしませんということは申し上げ続けているところです。
解散命令が出ましたが、宗教団体であることは変わりがないわけでありまして、そういう意味で、私は3,900の宗教団体に責任を持っている立場です、県内のですね。なので、政教分離の原則、まさに今、言われましたけれども、政教分離の原則というのは、やっぱり私は守らなきゃならないということです。
これはどういうことかというと、まず、私の立場で、権力のある立場で、この宗教入りなさいよとか応援しなさいよとかいうことは言えません。言ったらいけません。逆に、この宗教やめようと、あるいはそんな人たちを弾圧したりすることもできません。それが政教分離ということです。なので、今もその宗教団体に対する付き合い方というのは、私は変わらないということですね。
【記者】
今回、文科省のホームページを読みますと、宗教法人というのは、宗教団体が都道府県知事、もしくは文部科学大臣の認証を得て法人格を取得したものと規定されています。解散命令によって、ご存知の方もいますが、法人格そのものを失わせる手続ですので、宗教団体ではありますけれども、あくまで任意団体ということになります。そうした団体に対して関係を絶つということは政教分離に当たらないと思うんですが、改めていかがでしょうか。
【知事】
法人格のありなしと宗教団体であるなしとは違うと思いますよ。私はそういうふうに認識をしています。
【記者】
では、法人格が失われても、あくまで国が認めていない宗教団体としてでも、県知事の庇護の下にあってしかるべきだというお考えですか。
【知事】
先ほど判例を少し引用させていただきましたが、法人格を利用して税制上の優遇措置を受けているということ、これが世俗的な面でコンプライアンス上の違反を引き起こしているというふうに私は理解をしておりますし、そういう趣旨の判決だというふうに思っています。
なので、法人格によって税制上の優遇はあったんでしょうね。それが今後なくなるということです。
【記者】
今回の解散命令というのは、先ほどもおっしゃいましたけれども、教団が行ってきた高額献金について類例のない膨大な被害を認め、今も見過ごせない状態が続いていると東京地裁が認定した大変に重い司法判断です。教団側に選挙応援を受けた政治家として関係断裂を明言すべきと改めて思いますけれども、いかがですか。
【知事】
これから、やはりそういう被害に遭われた方々の救済に力を入れていかなければならないというふうに考えています。そういう意味で、令和4年には、県として電話相談窓口を設置しました。そして、消費生活センターなどでもこの旧統一教会に係る様々な被害の、あるいは不利益の相談に乗ってまいりました。そして、ケースによってしかるべき窓口にご案内をした、例えば法テラスにつなぐとかなど丁寧に対応してきました。
その後ですが、令和5年、6年と県の機関へのこの統一教会関係の相談は一切寄せられていない状況になってきました。ただ、またこういうふうに話題になると、あ、自分もかということで改めて相談が増えるかもしれません。そういったケースにはしっかりと丁寧に対応していきたいというふうに思います。これからはその被害者、あるいは救済を求められる方、それから3年前、よくテレビでもありましたが、この宗教2世という方々、こんな方々の救済をいかにしていくかということ、行政としてもしっかりと力を入れていきたいと考えております。
なお、2020年の選挙で協力をもらったことはさっき詳しく言いました。今回の選挙は一切ないということも申し上げたいと思います。そしてこの間、何ら政策的な影響は受けていないということ、これは私がこの4年間やってきた政策を見ていただければ全部ご理解いただけるのではないかというふうに思っています。
最後はまた国語の問題になります。3年前もここで国語の勉強をしていました。私は、コンプライアンス上問題のある団体とは関係は一切持ちませんと言った。それと関係を断ち切れということはどうして言えないんだということ。私は一切付き合わないと申し上げました。だけれども、関係を断ち切ると言わないと納得できないということ、国語の問題です。あとはこれは皆さんのご判断だというふうに思います。
【記者】
私たちがそう言っているんじゃなくて、私たちが取材している被害者の元信者の方々が断ち切ってほしいと、知事に断ち切ってほしいとおっしゃっています。なので私たちはこだわって聞いていまして、信者の方も知事のことをすばらしい政治家で、県民の父親のようであるというふうに発言されています。
こういった元信者の声というのに、どう答えていくというおつもりでしょうか。
【知事】
もし被害に遭われた方がおられるんでしたら、救済のために県としてもできるだけのことはしてまいりたいと考えております。
【記者】
被害者、被害を訴える方々と面会するお考えなどはございますか。
【知事】
現時点では特にありませんが、そういった窓口はいつもオープンにしております。
【記者】
要望があれば受け入れる用意はあるという理解でよろしいですか。
【知事】
先ほどそう申し上げましたが、3年前は、そういう専用の相談窓口を開いておりました。3か月間でしたが数十の相談がありました。また、その中で金銭的な被害とか、あるいは宗教2世で困っているとかいうことは、本当に数えるほどでした。そしてその後、相談がほとんど来ない日が続いたので、私どもとしての専門の相談窓口は閉じました。でも、今でもご相談窓口はオープンです。消費生活センターをはじめオープンにしておりますので、そこで幾らでもいつでも受け付けたいというふうに考えます。
【記者】
先ほどコンプライアンス上問題がある団体と付き合わないということと、宗教法人、政教分離の問題と一緒という、国語の問題というふうにおっしゃいましたけれども、国語の問題ではなくて、知事の教団擁護とも取れる発言が教団側を利しているというのが問題ではないか、今もつながっているのではないかというような疑念や不安を県民に抱かせる、これが問題の本質ではないかというふうに問うています。
【知事】
御社が疑念を抱かれるのは、それは御社のお考えだというふうに思います。
ただ、結果を見ていただきたいと思います。この4年間、何百何千という政策を打ってきました。その中で、1ミリでも影響を受けた政策があるなら、御社の疑念も裏づけられるんだと思いますが、何か一つでもあるなら教えていただきたいと思います。むしろパートナーシップ宣誓制度というもの、これは3年前に都道府県の中でも早い段階でやりましたが、これなどは旧統一教会さんの教義とは全く相入れないものでもあるということも申し添えておきたいと思います。その疑念の何たるかをぜひ教えていただきたいと思います。疑念、疑念と御社が言われることによって、それが疑念を生み出しているんですよ。それはまさにマスコミさんの暴力だというふうに思いますよ、私は。言葉と映像の暴力だと思いますよ。
【記者】
元信者の方や被害者の方の声をもって私は質問していますので、暴力は違うと思いますし、その表現は誤りだと思うので、厳に慎んでいただきたいと思います。
【知事】
あなたが疑念を抱かれているというのをこういう場で、ここは公的な場所で公的な施設を使ってこういう場をつくっているんですよ。それは県民の皆さんとのコミュニケーションのために。そこで県民の皆さんに誤解を抱かせるような疑念を持っているとか、そのようなことはそれこそ慎んでいただきたいと思います。
【記者】
誤解を抱かせているのではなくて、県内の各自治体のトップが関係断絶、自民党の議員も関係を断絶とおっしゃっている中で唯一新田知事だけが関係断絶と明言されないと、これはなぜなんだというところに本質が集約されています。
【知事】
だから、おっしゃるように、なぜなんだというのは、私は3,900の宗教団体の管轄、決算がどうですかとか、あるいは役員が代わりましたかとか、そんなことを全部私が許認可をする立場なんですね。なので、政教分離をしっかりと私は厳格に守りたい。例えばよく藤井市長のことをおっしゃいますけれども、市長にはそういう権限はないんです。それから一般の議員の方にもそういう権限はないんです。なので、私は政治家として違った立場にいると、だから言葉遣いも正確に行わせていただきたい、これを言っているんです。
繰り返しますが、私の立場でこの宗教を信じなさいよとか、この宗教に寄附しなさいよとか、あるいはこの宗教は駄目だよと、かかっちゃいけないよと、どちらのこともやってはいけないんです。それが政教分離の原則なんです。私の立場では、それをしっかりと厳格に守っていきたいということです。
言葉遣いにおいて、断ち切れとか断絶とかいうのは、私はもう弾圧に近づいているという私の判断です。ここは判断が分かれるところですね、皆さん、どう考えられるか。まさにそれが国語の問題だと言っているんです。
【記者】
分かりました。解散命令が出た今も、これまでのスタンスとお変わりはないということでよろしいですか。
【知事】
私は、コンプライアンス上の問題のある団体とはお付き合いしませんということを2022年8月9日から同じことを言い続けているということ、今回それが東京地裁もそういう判断をされたということだというふうに思います。
【記者】
長くなりました、すみません。ありがとうございました。
【記者】
旧統一教会への知事の今のお考え、よく分かりました。知事、今回もスタンス変わらないということなので、過去にやっぱり宗教の迫害、圧迫、一部の県民を切り捨てることはできないというようなスタンスだとおっしゃいましたが、今の一連の言葉も、今もそのスタンスにお変わりないということでよろしいでしょうか。
【知事】
今まさにそれをやり合っていたんですが、あなたの真横でですよ、今。
【記者】
だとしますと、私も元信者の1,000万以上の献金をされた方の取材をしていて思うことは、そういった方々の気持ちを考えると、関係を断絶する、しないはそうです、そのスタンスはともかく、今も知事のスタンス、そういったいろんな宗教を切り捨てることはできないというスタンス自体が、今度はその元信者の方、多数の献金被害額に苦しんでいる方を切り捨てていると取られてしまうのではないかと私は感じたんですが、知事はその辺いかがでしょうか。
【知事】
今もお話ししたんですが、なので、そういった方々の救済については全力でやっていきたいということは申し上げました。本当にお気の毒だというふうに思います。まさに自分が経済的に困窮された方、あるいは家族が多額の献金をしたので、それによって家族のつながりが途切れてしまうような方、あるいは親が信者であるから半ば強制的に入信をしたという方、様々なこのことによる被害に遭われた方がおられます。そういった方々の救済については、本当に富山県としてもしっかりと取り組んでいきたい。3年前は専用の窓口をつくりました。そして一定の数の相談はいただきましたが、その後、数が少なくなったので専用の窓口は今、閉ざしておりますが、消費生活センターをはじめ様々な窓口は開いておりますので、そこにぜひもしご相談の必要がある方はご相談していただきたいと思っています。決して私は皆さんを切り捨てる気はありません。
【記者】
ありがとうございます。
最初に知事が自らご説明いただいたとおりだと思っていまして、信教の自由などの問題がある中で、ただその中で裁判所が解散命令を出したと思っているんですが、知事もここで一歩踏み込んだ態度というのが、元信者の苦しむ皆さんとか宗教2世の方々の救済、一番の救済なのではないかという考えもあると思うんですが、そのあたりは知事、いかがですか。
【知事】
私は3,900の宗教団体に責任を持つ立場でもあります。それから宗教に限らず富山県の多くのことも、例えば地震が起きたとなったら、私は危機管理の責任者として不眠不休で働きました。あるいはコロナのときも、いかにコロナを撲滅するかということ、あるいは感染の拡大を止めるかということ、そのために一生懸命、当たり前ですが取り組みました。要するに、富山県のことについては、私は責任者であります。
なので、そういった視点で幅広く考えなきゃなんない立場なんですね。なので、今のこの旧統一教会のことで虐げられた皆さんがおられる、大変にこれはお気の毒です。なので、ご相談があればしっかりと救済に協力をしたいというふうに思っております。
でも、一方で、じゃ、ほかの宗教を信じておられる方もおられます。その宗教でその方は救われているのかもしれません。としたら、私はこの宗教をこれで切り捨てますということを言うことは、そういった方々に私は不安を感じさせるんではないかと思います。もしかしたら私が今救われている宗教も、知事にああやってマスコミがワアワア言ったら、知事、切り捨てるんじゃないかと、そんなふうなことはやっぱりこれは不安になられると思うんですね。なので、あえてこういったことを同じスタンスで言い続けているということはご理解をいただけないでしょうか。
【記者】
分かりました。
私は、苦しんでいる方々を今度切り捨てることにならないかなと思ったというのをちょっと聞きたかったということなんです。
【知事】
いや、それはない。本当に心から救済をしたいというふうに思っておりますので、ご相談はいつでも受け付けておりますので。
【記者】
分かりました。
【知事】
決して切り捨てることはしませんので、どうかご安心ください。
【記者】
東京地裁のほうで解散命令が出たということで、かなり重い判断だと思うんですけれども、改めて2020年に知事選で支援を受けたことの後悔ですとか反省がありましたらお願いします。
【知事】
先ほども申し上げたところですが、その時点で私は世界平和連合が旧統一教会であるということは、不勉強ながら把握をしておりませんでした。なので、自分の人生で初めての公職選挙に立った立場として、それも大変な逆風の中で立候補していた者として、そして本当に手作りで仲間数名から始めた活動をしていた者として、そこに世界平和連合という方々が応援をしてやろうと、それも私の演説のビデオを見た上で応援をしてやろうということなので、それなりに研究、共感していただいたのかなと、私の主張に、ということで、それは支援の申入れを受け入れたということです。
ただ、その後、今はそういった状況はもう把握をしておりますので、そのときの不勉強を大変に恥じるとともに、今は二度とコンプライアンス上の問題のある団体ですからお付き合いはしないということ、ましてや選挙の応援を受けることはもうないということ、実際に昨年の10月の選挙では何の接触もありませんでしたし、支援ももらっていないということは、これははっきりとここで明言をさせていただきます。
【記者】
ありがとうございます。
今の知事のお立場の中で特定の宗教法人に対してコメントすることは難しいというのは承ったんですけれども、あくまで一個人の立場ですとか、一政治家の立場としても関係を断絶するというのはなかなか言いづらいですか。そこに関して言えるのか言えないのか、いかがでしょうか。
【知事】
私は、知事であり政治家であり、また新田八朗でありということなので、それをこういうときはこう、こういうときはこうという使い分けはできないですね。特に、今はここで知事として立って、皆さんも知事として質問しているんだと思うんですけれども、なので、そういう仮定のこの立場だったらどうなのという質問にはちょっとお答えできないですよね。
【記者】
全然話変わります、すみません。国政の石破政権の商品券の10万円を1期生に会食の際に送ったという問題がありまして、国政のほうで予算案の審議も含めて、かなり流動的な情勢になっています。
国のほうでは、今、物価高ですとか様々な問題がある中で予算をしっかり執行するということが大事だと思うんですけれども、なかなか安定しないという状況かと思いますが、このあたりの問題について知事ご自身どのようにご覧になっておられて、国に対して何を求めたいかということをお聞かせ願えますでしょうか。
【知事】
ありがとうございます。
求めたいこと、これはもう一日も早く予算案をお決めいただき、そして我々、それを受け止めてやる仕事はいっぱいあるんですね、地方自治体というのは。それが一日も早く、4月1日、新年度入りと同時に新しい予算に基づいた仕事をさせていただきたい、そんなことをぜひ心から願っております。
その国会の運営については、富山県からも今、自民党さんから6人、それから立憲民主からお一人、それから日本維新の会からお一人、本当に多くの方、それからまた富山ゆかりの方、国会議員という方はもっとおられます。そんな方々が一生懸命、日夜予算成立のために取り組んでおられるので、私はそれについてとにかく早くお願いしたいということは申し上げたいと思いますが、それ以上のことは、今はコメントは差し控えたいと思います。
【記者】
端的に、商品券を送る是非等についても、特段コメントをいただけませんでしょうか。
【知事】
それはやっぱり一般的な感情からすると大きいなというふうには思いましたね。1回食事会、1回意見交換会があって、それへのお礼という意味なんですよね。としたら大きいんだろうなと思いますね。
【記者】
金額が大きいなということですね。分かりました。
ちょっと予算とも絡みますが、防災・減災に関することで1点ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
昨日、県の地域防災計画ですね、これの改定ということで防災会議で知事が会長をお務めですけれども、決まりました。中には25年度予算ですね、の内容も含まれておりますが、これからいろんなことが動き出していくんだろうと思います。これから様々つくられたりですとか、現時点でまだ形になったものはないのでこれからだと思うんですけれども、能登半島地震から1年、2年とたっていく中で、この25年度について防災・減災のポイントになるところを知事ご自身どんな問題意識を持っておられて、どういうふうに進めていきたいかというのをちょっと改めてお願いできませんでしょうか。
【知事】
防災・減災について、まずは断層を調査するということに着手をします。それから津波の予想もします。ただ、これは25年度中に完了するかというと、必ずしも2年ぐらいかかると聞いておりますので、それはもう少し待たなければなりません。でも、じゃ、2年間座して待っているわけではなくて、今できることは始めていこうというスタンスです。そういったものを今予算に盛り込んでいます。
例えば全県が被災するということはあまりないと思います。だから幾つかの市町村が被災地になったと、そこにやっぱりリエゾンを派遣をするということ、そのために平時からリエゾン同士が顔の見える関係にしておこうとかいうこと。あるいはもっと身近なことですと、防災士の講習会を増やして、より数を増やしていくことによって地域の防災力を高めていこうという、こんなことは2025年度、県の予算は通りましたので、すぐにでも始められることだと思います。
それから、これは防災・減災というよりも災害後のことですけれども、発災後のことですが、避難所に入られる方も当然想定される、その避難所の環境をよくしようということ、そのことのためにTKBS、これを拡充させるよう1億2,000万の予算をつけさせていただいております。これで国の予算も活用して一定量のTKBSをそろえておいて、いざというときにそれを速やかに使えるようにしておく、こんなこともうちの予算でできることです。これも国の予算も関わることは早く、だから国の予算は通ってほしいというのはそういった意味もあります。
まとめますと、やっぱり正しく備え、正しく恐れて、正しく動くためには、やっぱり被害想定というものをしっかりとしていくことが大切だということで、今、そんな13の断層かな、それと3つの津波だったかな、ちょっと正確な数字はまた確認してください、それについての今、被害想定をやっています。これまでの想定よりもはるかに詳細な想定にしています。そういったことをできるだけ早く調査を終えて、それに対応するやり方をまた次の手としてやっていかなければならないと考えています。
【記者】
新幹線の関係で、敦賀以西ルートについてお尋ねいたします。
知事、県議会の予算特別委員会でも、従来どおり小浜ルートでの一日も早い大阪の延伸が望ましいとした一方で、京都の同意が今得られない現状ということに触れられまして、どうしようもないことになったら米原ルートを検討することになると見解を示されております。
知事が米原ルートの検討に言及されるのは初めてで、お隣の石川県の馳知事も12日ですけれども、同様の見解を石川県議会で示されております。
新田知事のこの見解ですけれども、沿線と足並みをそろえた形になりまして、配慮もうかがえるんではないかとおもいますけれども、この延伸についてのお考えについて、まず改めて受け止め、お考えをお聞かせください。
【知事】
2016年に与党と政府で小浜・京都ルートを選択をされました。私は2020年から知事就任と同時に、北陸新幹線建設促進同盟会の会長として敦賀の先の小浜・京都ルートの実現のために様々な取組みをやりました。東京での大会も主催をしたりもしました。でも、その後、敦賀までのめどがついた段階で、私が就任した段階では敦賀までもちょっとまた遅れたり、技術的な問題があったりしてちょっと危うい状態でした。それがしっかりとめどをつけた段階で、これからはやっぱり小浜・京都を進めるためにはより現場に近い、また小浜の現場でもある杉本福井知事に同盟会の会長をバトンタッチをしようと決め、杉本さんもお引き受けいただいたので、今は杉本さんを先頭に同盟会の一員として小浜・京都ルートを推進する立場であるということでございます。
県議会では、米原議員が大変このことについて詳細なご質問をされました。実は1時間の持ち時間なんですが、質問数がとても少なくて、多い方は20ぐらい質問があるんですが、米原議員は本当に数質問でした。なので、1問1問に大変じっくりと時間をかけて質疑を行われました。
その中で、そういった京都の課題とか、いろんなやり取りがあった中で、どうしても京都が、じゃ、駄目になったらという話だったんです、そういう前提で、そうしたら次のルートを考えなきゃなんないでしょうねと、米原ルートですよねということを申し上げたということです。基本的な姿勢が変わったわけではないということはご理解ください。
なので、馳さんと歩調を合わせたとか、それはちょっとうがった見方じゃないかというふうに思っています。杉本さんとは歩調は合っていると思います。
【記者】
それに関連しまして、また馳知事の話ですけれども、馳知事は19日に敦賀以西の延伸に関しまして、新田知事と杉本知事を含めて北陸3県の知事で協議する考えを明らかにしております。増大が見込まれます工費の問題ですね、とか現行の京都を通る計画ですね、これについての課題などがテーマに上るのではないかというふうに思われますけれども、新田知事としてこうした馳知事の呼びかけというか、どう対応していかれるのかということ、また富山県としては1日も早い延伸議論、これは盛り上がっていく可能性があると思いますけれども、どう参画していかれるのか、この辺についてもお聞かせ願えますか。
【知事】
ありがとうございます。一日も早く新大阪までという思いは、もう誰一人違わないです。みんな全く同じ気持ちです。その上で、それぞれの立ち位置もあり、若干の表現の違いも出てくることかもしれません。
ただ、我々3人が集まって話すことは新幹線のこともありますが、それだけではないので、なので、だから私も報道でそれは知っていますが、まだ呼びかけはありません。なので、もし呼びかけがあれば、もちろん杉本さんと日程調整、なかなか難しいですけれども、幾らでもお会いをするということです。
【記者】
すみません、また旧統一教会のお話になるんですけれども。
【知事】
別に謝られる必要はないんですけれども。
【記者】
知事は、旧統一教会はコンプライアンス上問題のある団体という認識でよろしいですか。
【知事】
そのように申し上げているとおりです。
【記者】
はい、分かりました。
あと、そうした団体とは関わらないというふうにおっしゃいましたが、それはイコール関係を持たない、つまり関係断絶という理解でよろしいでしょうか。
【知事】
だから、日本語は皆さんのご判断ですよね。
で、ぜひ実態を見ていただいて、この4年間、何かありましたかということです。まだもしかしたら御社も疑念をお持ちなのかどうか分かりませんけれども、4年間、私は関係の方とお会いしたことはありません。それから、要望を受けたこともありません。メールをもらったこともありません。なので、私、富山県のこの4年間の政策が1ミリでも影響を受けたことはありません。これはぜひ事実としてしっかりと皆さんにご理解をいただきたいことです。それをもって、言葉の問題だけで疑わしい、利している、そんなふうに言われるのは、とても私としては残念なことだと思います。どうかこの4年間の私の姿勢を、やってきたことを見ていただきたい、お願いします。
【記者】
言葉の問題だというふうにおっしゃいましたが、理解としてはコンプライアンス上問題のある団体とは関わらない、イコール関係のそういう団体とは関係を断絶するというのは同じ趣旨、同じ意味と捉えてよろしいでしょうか。
【知事】
私は、私の言葉は私の言葉でぜひ受け止めていただきたい。コンプライアンス上問題のある団体とは付き合わないということですね。それを御社がどう置き換えられるか、言い換えられるかというのは、でも報道としては正確じゃないと思いますが、それをどう判断されて変換されるかは、それは私の関知することじゃないですね。それは御社の支持者、あるいは視聴者の方が見られることですから、見なきゃ済む話ですから。
【記者】
そこで確認なんですが、同じ意味、同じ趣旨ですかと知事に伺っているんですが、いかがでしょうか。
それを私どもが判断するのではなくて、知事ご自身が同じ意味、趣旨なのですかというふうに問いかけをしているんですが、いかがですか。
【知事】
同じ意味では私はないと思いますよ。断ち切るというのは、とても強い表現です、私のボキャブラリーでいえば、断ち切る、断絶と言われる方もおられます。私、とても強い表現だと思います。それは先ほど来繰り返している、聞きようによっては圧迫になる、さらに言えば弾圧になる、そんな聞き方を、受け取り方をされる可能性があるということです。
なので、私の立場では、3,900の宗教団体に責任を持つ私の立場としては、そのように一部の人でも誤解をするような表現は使いたくないと、使わないということです。
【記者】
じゃ、そうしますと、同様の趣旨なんだけれども、意味としては違うものだという認識でよろしかったでしょうか。
【知事】
そういうことになるんですかね。同様の趣旨というか、趣旨と意味ってそれこそ同じですよね。だから、意味は違うということです。
【記者】
趣旨も違うという。
【知事】
そうです。
【記者】
はい、分かりました。ありがとうございます。
【記者】
県の幹部の人事で、蔵堀副知事が続投しましたりとか、経営管理部長に初めて財務省出身の方が就かれるとかありました。改めて新年度を前に知事として今回の県の職員人事についてどういう思いで臨んだかということを改めてお聞かせいただきたいと思います。
【知事】
ありがとうございます。
本当に思ってもみない元日の地震という災害を経験し、それからの復旧・復興を指揮してきた者として、2025年、令和7年度はその震災からの復旧を進める、復興を進める、そしてあわせて、先ほども質問にもありましたが、次に備えていく、地域防災力を高めていく、そして盤石を目指していく上でウエルビーイング先進地域を目指していく、そのために未来に向けた人づくりをしていこう、それから時代の流れとともに、あるいはテクノロジーの変化とともに、あるいは人口減少とともに合わなくなってきた社会経済システムをアップデートしていこうと、変えていこうということ、そのような政策をこれから打っていくことになります。その上で、それを最高に推進できる組織をつくるのが次の仕事です。そのために人事を行いました。組織改編も行いました。そしてトップマネジメント、私が知事に就任したときから1人増やして3名にしていただきました、議会のご理解を得て。最初は、私と蔵堀さんと横田美香さんでスリートップを組んできました。3年たちまして、横田さんが替わり、代わりに佐藤一絵さんが来ているスリートップであります。
そういう意味で、スリートップのうちの1人が交代されたものですから、やっぱりもうお一人は継続性もあり同じ方にやっていただこうという、それが現時点で政策を遂行していく上ではベストな布陣だと思い、蔵堀さんに引き続き続投をお願いをしたということであります。
それから、その他の部局長もそうですが、言われてみれば、経営管理部長に財務省の方がなったというのは初めてなんですか。
【記者】
らしいです。
【知事】
そうですか。そこまで調べてやったわけではないんですが、適材適所ということだというふうに思います。
【資料1】Park-PFIを活用した公園整備について(PDF:1,621KB)
【資料2】富山県立大学とアンドラ大学との学術交流協定について(PDF:565KB)
【資料3】チューリップ新品種の発表について(PDF:90KB)
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