更新日:2024年4月10日

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定例記者会見[令和6年4月10日(水曜日)]

  • 日時:令和6年4月10日(水曜日)13時30分~14時05分
  • 場所:4階大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画

(冒頭発言)台湾で発生した地震について

令和6年4月10日(水曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. 観光客への被災時の対応ついて
  2. 北陸新幹線の敦賀延伸1か月の手ごたえ、富山の魅力の打ち出しについて
  3. 総理夫人からアメリカ大統領夫人への高岡銅器アクセサリーのプレゼントについて
  4. 北陸応援割について
  5. 川勝静岡県知事の辞表提出、三霊山の連携について
  6. ホタルイカの豊漁について
  7. 知事選について
  8. 紅麹サプリメントによる健康被害について
  9. 国民スポーツ大会の在り方について
  10. 外国人材の受入れについて

令和6年4月10日(水曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

(冒頭発言)台湾地震に関して

 改めて、今回の台湾の東部で起きました地震によって、被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。また、亡くなられた方も出ておられます。ご冥福をお祈りしたいと思います。

 日頃から交流、協力をいただいておりますのが、台北駐大阪経済文化弁事処でありますけれども、そちらや、あるいは台湾観光協会をはじめとした関係の皆様には、先般お見舞い状を本県として送らせていただきました。また、春の観光シーズンを迎えまして、今後台湾から多くの方々の来県も見込まれることから、ぜひ今の富山県の状況もしっかりとお示ししたいということで、富山県観光公式フェイスブック、Visit Toyamaを開設しておりますが、それもいろんな言葉でやっておりまして、その中の中国語の繁体字ページにお見舞いのメッセージを掲載しております。

 そして、本県関係の被害状況について、県内の旅行会社に台湾への旅行ツアーの状況について聞き取りを行いました。4月3日水曜日の地震発生時において、県内の旅行会社取扱いのツアー催行はなかったということを確認しております。加えまして、台湾に進出しておられる県内企業に被害の状況について聞き取りを行ったところ、人的な被害はないということ、そして、物的被害についても、大きなものはなかったことを確認いたしました。

 また、4月15日から5月29日にかけての間、台北からの臨時便が計32便運航されることになっておりますが、現在、運行主体であるチャイナエアラインに確認しているところ、運行を中止する旨などの連絡はないので、現時点では予定どおり運行されるものと認識をしております。臨時便運航開始日の4月15日は、立山黒部アルペンルートの開業日でもあります。例年台湾からも多くの観光客の皆様がお越しになり、その魅力を楽しんでいただいているところです。県としましては、来県される皆さんを歓迎し、本県の魅力を満喫していただけるよう準備を進めてまいります。

2.質疑応答

会見写真2

【記者】

 今、知事が触れられた台湾地震のことについて、現地で観光の名所で崖崩れなどもありまして、命を落とされた方もいらっしゃるということなんですけれども、今ほど知事も触れられましたように、これから観光シーズン、15日からアルペンルートが全線開通して、再来週からはゴールデンウイークに入るということで、県内にもたくさん観光客の方がいらっしゃるということが見込まれるんですけれども、台湾のように、万が一観光客の方が災害に遭われた場合どうするのかということが、1つ大事になってくると思うんですけれども、一部の自治体では、観光客の方の被災を想定した危機管理計画といったものを検討していく動きもあるんですけれども、県としては、それについてのスタンスといいますか、知事のお考えというのはいかがでしょうか。

【知事】

 まず、今年1月1日発災の能登半島地震についての外国人の方対応という意味では、これは、素早く多言語対応のワンストップで、様々な外国人の方のご不安や疑問にお答えする外国人向けの相談窓口を開いて、そちらをまた周知をして対応してきたところであります。

 今後のことについては、今後といってのんびりもしておられませんが、本年度の予算の中で、今回の地震への対応を検証する予算も認めていただいておりますので、その中で外国人の方々の対応、今回、我々としては可及的速やかに対応はできたというふうに考えておりまして、その後、特にクレームも聞いてはおりませんが、今後よりよいやり方があるのかどうか、検証していきたいというふうに考えます。

【記者】

 続きまして、北陸新幹線の敦賀の延伸開業のことで、3月16日に延伸開業して、間もなく1か月になるんですけれども、北陸に注目が集まっていると思うんですけれども、今のところの手応えといいますか、交通ですとか観光とか宿泊業界への波及効果といったものを、知事としてはどの程度お感じになっておられますでしょうか。

【知事】

 足元の、まさに1か月ぐらいという意味では、これはやっぱり1月1日の能登半島地震の、そういう中での敦賀延伸だったものですから、現状の富山県への来県者の状況と、それと地震の影響、それから新幹線の延伸の影響、このあたりは今ちょっと分析するのは難しい状況だというふうに思っておりますが、北陸応援割などもあり、駅周辺を見ましても大変ににぎわっている、また観光地などもにぎわっている状況は、肌感覚では感じております。

 ただ、それを分析するのはちょっと、状況としては難しいかなと思います。

【記者】

 今までも聞かれていると思うんですけれども、ライバルになる都市もたくさんある中で、どうやってこの富山の魅力をまた打ち出していかれるかということを、お願いします。

【知事】

 それは、これまでも磨き続けてきているわけであります。そして、今年は6月から黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放ということも大きな目玉としてプロモーションを行ってきたところでありますけれども、これについては、残念ながら地震の影響で秋まで先延ばし、楽しみはちょっとお預けということになったわけであります。引き続き、より黒部宇奈月キャニオンルートを含め、県内の観光資源をしっかりと磨き続けていきたいと考えております。

【記者】

 今日の発表項目とは違う話なんですが、日本時間の今朝、岸田総理がアメリカを訪問しまして、バイデン大統領夫妻と非公式な夕食会に出席されました。

 その中で、岸田総理夫人から高岡銅器の贈り物がジル夫人のほうに、高岡銅器のアクセサリーを贈られたということで、富山の商品がこのように外交の場面で贈られたということに関して、知事としての率直な受け止めをお聞かせ願えますでしょうか。

【知事】

 私も報道を通じて承知をしておりますが、総理からバイデン大統領には輪島塗のコーヒーカップ、それぞれのファーストネーム入りというふうに聞いております。そして、裕子夫人からジル夫人には、本県の高岡市の高岡銅器のアクセサリーをお渡しいただいたというふうに聞いております。本当に石川県と富山県にご配慮いただいた、心憎いプレゼントだというふうに思い、被災県もほかにもある中で、富山県の高岡の銅器が選ばれたということは、とてもうれしく思っています。これが、ぜひ多くの方の、この報道も目に触れて、また高岡銅器、ひいては富山県、また富山県の工芸品について、関心が広まることを期待しています。

【記者】

 昨日に、北陸応援割の要望ということで、観光庁に要望をされているかと思うんですけれども、富山県としての思いだったりとか、あと足元の観光業の状況について、知事のお考えをお伺いします。

【知事】

 北陸応援割につきましては、去る3月18日に岸田総理にお会いをしたときにも、まず応援割を実施していただいたことのお礼を申し上げました。とともに、18日ですから、開始して2日後でありましたけれども、既に予算を使ってしまったという、割引原資を使ってしまったという宿泊施設もたくさんあったことなどもお話をして、また迅速な追加配分、また制度も少し見直したほうがいいのかもしれない、そんなことを申しあげました。総理からは、状況をしっかり見ながら、今後について考えていきたいというご回答をいただいたところでございます。

 そのときも申しあげたんですが、観光庁さんとしては、今回の北陸応援割は、当座の風評被害を払拭するための支援だという建て付けだというふうに理解をしておりますが、本県の観光面での地震による損害は、当面の風評だけではなくて、年間を通じて影響が続くものというふうに、私どもとしては受け止めていまして、先般も申し上げましたが、その推計をしますと、総額で600億円の損害とはじいております。

 なので、今回応援をいただいたことは本当に有り難いんですが、10.4億円という金額ではなかなか、600億円の損害額、推計額と比べますと、少し力不足かなという、大変有り難いのは重々なんですよ。でも、損害推計額と比べるとちょっと小さいのかなというふうに思い、追加の支援をお願いできればということで、昨日、これは新潟県と福井県と語り合って行ったということであります。とにかく急ごうということでやったので、それぞれ、うちは田中地方創生局長が行ってくれました。顔ぶれはそれぞれだったんですけれども、でも、スピード感を持って、現状をお示しすることはできたというふうに思っています。

【記者】

 今日、静岡県の川勝平太知事が辞表を提出されたということで、先週の会見でもちょっとお尋ねをしたと思うんですが、知事としての受け止めをまず教えていただけますでしょうか。

【知事】

 知事としては同僚であり、特に昨年、三霊山をお互い中心に据えて、文化、歴史、観光、ビジネス、様々なところで、富士山、白山、立山、すなわち静岡県、石川県、富山県で連携していこうということも申し合った関係ですので、そういう意味では、その知事が辞任されること、任期半ばにして辞職されることは、残念な気持ちはあります。

 ただ、知事である一方、政治家でもあられますから、政治家の進退をご自身で決められたわけですから、これについては尊重したいというふうに考えております。

 47人、都道府県知事おられますけれども、私の知る限り、学者から知事になられた方は2人おられました。1人は熊本県の前知事の蒲島知事、蒲島さんも先般で退任をされました。今回もう一人の川勝さんが辞められたということ、そういう意味では、やっぱり知事という仕事、いろんな方がなられればいいのかなというふうに思って、私もそういう意味ではちょっと異色の知事の1人ではありますけれども、そんなバリエーションがまた減ってしまったという意味ではちょっと、これも残念には思っております。

【記者】

 今ほど知事おっしゃられたように、三霊山というので、石川県、静岡県と連携しているお立場だと思いますが、次の新しい静岡県知事とどういうふうに三霊山で連携していきたいか、お考えを教えてください。

【知事】

 これはもちろん、個人的なつながりで協定を結んだわけではありません。それぞれ、最初は意気投合したのは事実でありますけれども、その後、事務方同士でもしっかりと内容を詰め、協定書も練り上げて、その上でそれぞれの県知事として、川勝さん個人、新田個人という意味ではなくて、それぞれの県知事として調印したものでありますから、これは三霊山の連携については引き継がれていくことというふうに思います。

 どなたが川勝知事のご後任になられたとしても、それは引き継いでいきたいというふうに思っております。

【記者】

 もう一点、ホタルイカに関して質問させてください。

 3月の漁獲量が過去最多となったということなんですが、これについての、まず知事の受け止めを教えていただけますでしょうか。

【知事】

 1月1日の能登半島地震、陸上も大きく動きましたが、海底でもいろんなことが、ちょっとよく見えないんですけれども、いろんなことが起きました。海底地滑りもあったということであります。それから、入善町の海洋深層水の取水パイプが折損したということもあります。海底内でもいろんなことが起きたんだというふうに思います、あれだけの揺れだったので。

 そんな中で、漁業のことも心配をしておりましたし、心配というか、実際に漁網や漁具、あるいは漁船などにも被害が出た、もちろん港にも被害が出たという中で、3月1日解禁のホタルイカ、あるいは4月1日解禁のシロエビがどうなるのかということを、本当に漁業関係者の方々のみならず、私どもも、言わばちょっとどきどきしながら固唾をのんで見守っていたところでありますが、まずはこのホタルイカ、大変に豊漁だということを聞いて、とても、これはうれしく思っています。やっぱり春先の富山県の味覚の代表格でありますし、また、「寿司といえば、富山」、すしネタとしても最近、ホタルイカも結構喜ばれるネタの1つになっていますので、そういう意味では、胸をなでおろすとともに、大変にうれしいことだと思っています。

【記者】

 今ほど知事おっしゃられた「寿司といえば、富山」にも関連してくる話だと思うんですが、せっかく豊漁なんで、今回を機にちょっといろんな仕掛けとかを期待できるのかなと思っているんですが、何か現時点でそういうお考えがあれば教えてください。

【知事】

 そうですね。「寿司といえば、富山」の様々な一連のイベントについては、これからちょっと、遅らせたものもありますが、またしかるべきときに、すしコレクションというイベントも行っていきたいと思います。

 ただ、今のところ、ホタルイカにフィーチャーしたということは特にありません。

【記者】

 発表項目外にはなるんですけれども、先日知事選に関連して、自民党県連が一応富山市連のほうから出されました知事の推薦願いということ、申請ですね、こちらを受理されまして、党内で議論をされるという運びになりました。

 改めてになりますが、そういったことで、手続きが進みつつあるということに関しての受け止めと、県連としては、今回は前回選のときのようにヒアリング等は考えていないというご説明でしたが、これはやり取りもされていらっしゃるということだったんですけれども、こういった対応につきまして、何かお考えがあればお聞かせ願いたいんですが、いかがでしょうか。

【知事】

 自民党さんへの推薦願いにつきましては、3月23日に私の地元の西田地方校下支部の支部長さんにお渡しをしました。その段階でもう私の手から離れておりますので、あとは市連さん、それから次は県連さんというふうになって、手続きの流れなんだと思います。あとは、何か我が子を送り出したようなもので、見守りたいというふう思っています。

【記者】

 質問が重なってしまうんですけれども、北陸応援割についてですけれども、3月末でしたかね、知事の会見のほうでも説明はあったかとは思うんですけれども、今ほどもありましたが、前回の建て付けで具体的にどういったところが、ややちょっと問題といいましょうか、使いづらい点になってしまったのかというところを、改めてお聞かせ願いたいのと、今後の申請では、例えば、それをどのような形に持っていくのが望ましいとお考えなのかということと、あと昨日の要望では、石川県さんが、ちょっと予算の関係もあって予算化されないということだったんですが、今後北陸で連携した観光の盛り上げということに関する知事のお考えをお聞かせ願えませんでしょうか。

【知事】

 決して迷惑とか、そんなことを言っているわけじゃなくて、大変に有り難いことだというふうに思っています。ただ、もし次、追加をいただけるとしたら、これはもう現場の宿泊施設からのご意見を聞き取っているのですが、割引額が2万円、50%上限ということで、これが大きかったのではないかと。なので、かなりヒートアップしてしまったということを聞いております。なるほどなと、何か多いほうがいいのかなという気も、素人としては思っていましたが、やはりちょっと、2万まで、それから50%というのは、割引率、額としては少し大きかったのかなという気がします。もし追加支援をお願いできるとしたら、もう少し落としてもいいのではないかというふうに考えております。

 あと、何でしたっけ。

【記者】

 石川県さんが昨日の要望には、石川県さんに配分された予算の額の問題だと理解はしておるんですが、いらっしゃらなかったもんですから、今後北陸で連携した誘客ということに関して、新幹線もございますので、どのようなお考えかということを、改めてお伺い願えますでしょうか。

【知事】

 そうですね。決して足並みが乱れているわけではなくて、現在既に富山、福井、新潟では北陸応援割の原資が90%ないし95%使用済みと、執行済みということなんです。石川県は5、60%と聞いております。なので、まだ原資があるということなので、今回の要望には、石川県は合流されなかったということだというふうに思います。

 ただ、その他のことでは、これまでも今後も、特に富山、石川、福井3県は、今度7月からの大阪駅での再開発ビル、JPタワーでのHOKURIKU+の共同出店など、本当に手を携えて北陸で打っていくと。その中で、お互いに競争もしていくという、そんなことをずっと申し合わせていますので、これは何ら揺らぐことはないというふうに考えています。

【記者】

 ホームページに先ほど出ていました、小林製薬の販売した紅麹を含む健康食品について、9日正午時点で、相談件数が21件で、先週から比べてプラス18件、厚労省への報告が6件で、先週から比べてプラス5件と、大分増えているように思いますが、今はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

【知事】

 前回の定例会見でも申しあげましたが、本県のホームページの更新については、火曜日の昼までで締めて、そして翌水曜日に公表ということでやっておりまして、今回、今日更新したことでありまして、おっしゃるように、相談件数は、初回である前回から18増えて21件、それから厚労省への報告、これは紅麹サプリを喫食され、何らかの健康被害があるものについて厚労省に報告することにしておりますが、それが前回比5件増えて6件になったということであります。

 全国的にも大きな社会問題にもなりつつあることでありますが、本県としては、このサプリメントと健康被害事例の関連が疑われた場合には、ぜひ厚生センター、あるいは厚生センターの支所、また富山市の場合は富山市保健所へ連絡をしてほしいと。また調査への協力もお願いをしているところです。そのようなところから、これだけの報告が上がってきたというふうに理解をしております。

 改めてですが、このサプリメントの喫食経験がある方には、何らかの不安があるときには、一度ぜひ医療機関を受診していただきたいということ、また、健康食品というのは、薬品とは違うということで、中にはこういった潜在的なリスクが存在する場合もあるということも理解していただいた上で使っていただきたいということ、また、何らかの健康被害と思われる症状が現れた場合には、躊躇なく医療機関を受診してほしいということを、十分にお知らせをしたいと思います。

【記者】

 まず、この6件なんですけれども、この中に、例えば、入院が必要だったり、重症だったり、そういった、もしくは死亡といった、そういった重篤な案件はあったんでしょうか。

【知事】

 今のところは、私ども、この件数だけの報告とさせていただきます。また、死亡の場合は、それは発表したいというふうに考えています。

【記者】

 全国知事会の会長を務められている村井宮城県知事が、国民スポーツ大会、いわゆる国体について、廃止も1つの選択肢だという趣旨の発言をされたんですが、この発言についての受け止めと、開催県の財政負担だとか職員の負担だとかが理由で、村井知事はそういう趣旨の発言をされたんですが、新田知事は、この国民スポーツ大会の在り方等についてどういうお考えがあるかというのを、ちょっと聞かせてもらえればと思います。

【知事】

 昨日、一昨日になりますかね、村井さんがそういったご発言をされたことは、報道で承知をしております。

 私、国体とは、今はスポーツ大会ですが、私もずっと子どもの頃からスポーツはやってきましたが、そのレベルに達することなくきたもんですから、国体とはずっと、実は擦れ違ってきたというのは事実です。

 そんな中で、昨年、知事に就任した仕事の1つとして、また富山県スポーツ協会の会長として、昨年の鹿児島特別国体の開会式、それから1日だけでしたが、競技の応援ということを経験しました。これは、私にとって初国体経験でありました。やはり県を代表した方々が集まってきて、一堂に会して入場行進をし、そして両陛下の前で、うちの場合はチューリップの花をこうやって出すというパフォーマンスをしましたが、そのときは大変に心が高鳴りましたし、富山県民を我々代表して来ているんだなという、そんな考えを持ったことであります。

 それは、私の本当に率直な感想でありますけれども、一方で、確かに昨年、約900名の選手、役員団を送り出すには、それなりの経費もかかります。また、それに至るまで、国体で活躍を、各選手あるいは各競技団体が国体で活躍していただくための強化費など、そんなような経費ももちろんかかっているのは事実です。なので、だんだんと、あれはスポーツ協会、それから文部科学省、そして当該都道府県が運営をするわけでありますけれども、そんな、特に開催都道府県の負担が大変に大きくなってきているということ、それから、参加するについても大きな負担もあるということ、そのようなことから村井さんのそういう発言になったんだというふうに理解をしております。

 富山県は、既に1958年と2000年と2回地元で開催をしております。そして今、その2回目のラウンドが続いているということであります。村井さんは、このまままた2ラウンド目が終わったら3ラウンド目に入るのはいかがなものか、1回様々な観点から、もちろん選手の皆さん、あるいは競技団体の皆さんの意見も聞いて、いま一度3ラウンド目に入る前に考えてみたらどうかという問題提起だと、私は理解をしております。そういう意味ではとても、私も、このまま3ラウンド目にまた入っていくということよりも、一度国体の在り方を考えてみるということは賛成であります。

 1946年に始まったわけですから、既にもう78年前、その頃はやっぱり、戦争に負けた国民に元気を出してもらおうと、そんなことも大きな目的だったというふうに聞いております。それから78年たち、今そんな状況も大きく変わっていると思います。また、スポーツに、するスポーツ、支えるスポーツ、見るスポーツといいますけれども、それぞれの段階で本当にチャンスが今、78年前と比べると、あるいは1ラウンドが終わった時期なんかと比べると、スポーツをしたり、触れたり、支えたりする機会というのは、格段に大きくなっていると思うんですね。なので、この国体というもの、そんな中での国体というものの在り方、3ラウンドに入ることの意義、あるいは入らないことのメリット、デメリット、そんなことを議論することは、私は、繰返しになりますが、賛成であります。

【記者】

 議論することは賛成というお話だったと思うんですが、例えば、複数の県で開催したりだとか、開催地を分散させたりだとか、そういう具体的な、何かこうしたらいいというような提言といいますか、というのは、今知事の頭の中にはあったりするものなのでしょうか。

【知事】

 そうですね。だから、まさにそんなことを考えていこうと、そういういろんなやり方があって、もし金銭的な負担、あるいは人的な負担、それが原因の1つだとしたら、そういったものを分散することによって、持続することも可能と、そういったことをまさに議論し始めようという提案だと、私は思っています。

【記者】

 外国人材についてお伺いします。

 先般、県の人口が減ったことを受けて、外国人の受入れについて本格的に議論するというふうな発言がありましたけれども、議論の方向性として、外国人にどういったふうな気持ちで、どのような役割を期待されているのかというのをお伺いしたいのですけれども。

 それで、働き手として見れば、国にも実習生の体制を見直したり、あるいはもうちょっと専門性の高い業務の受入れを増やしたり、対象領域を広げるなど、ちょうど今、新しい制度をつくったタイミングですけれども、そうしたタイミングで始まる県での外国人の受入れについての希望のほう、どういったところを求められているのかというのを、ぜひお願いします。

【知事】

 私が外国人材のことについて話合いを始める時期が来たというのは、単に日本の労働人口が、人口減少のスピード以上に早く落ちている今、INGですけれども、ということだけではありません。それも大きな、もちろん課題ですけれども、やっぱり私は、この富山県をとても多様性のある県にしていくために、それはもちろん、障害を持った人のこととか、あるいはジェンダーのこととか、そもそも男性、女性のこと、そんなところから、多様性のある富山県にしていくということの1つのジャンルとして、外国人材も富山県に暮らし、学び、そして生き、あるいは恋をし、子どもができてというような、そんな普通の隣人として、多様性の1つとして受け入れていく、そういうようなことの、まずは是非だというふうに思います。それから、もし是とするならば、どういったものが今足りていないのか、それは何を整備すればいいのか、どのような準備をしていけばいいのか、そんなことを、話合いを始めたいなということを申し上げております。

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(※)4月10日(水曜日)記者会見での配付資料はありません。

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所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課企画・報道担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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