更新日:2025年3月31日

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富山型デイサービスの効用

効用・効果

①高齢者にとって
子どもと触れ合うことで、自分の役割を見つけ、
意欲が高まることによる日常生活の改善や会話の促進の効果

②障害者にとって
居場所ができることで、自分なりの役割を見出し、それが自立へとつながっていく効果

③児童にとって
お年寄りや障害者など他人への思いやりや優しさを身につける教育面の効果

④地域にとって
地域住民が持ちかけてくる様々な相談に応じる、地域住民の福祉拠点としての効果

 

実際にあった利用者同士のかかわり

Aさんは外へ出たがり、雪の降る中、何度も外へ出るため、骨折、やけど等、家族の家での介護も大変でした。しかし、当事業所に毎日のように赤ちゃんが来ることから、助産婦さんだったAさんは、徐々に落ち着いてこられて、少しずつ会話も自然になってきました。ここのデイサービスは、自分にとって2番目の家だと喜んでいただいています。    

                                              Aさん(80代)

Bちゃんは、自閉症のCさんとかかわるうちに、障害を認めて相手のできることを見つけるような交流ができるようになりました。Cさんも友達のように接して、一緒に遊べるBちゃんがいることで、来所する張り合いになっています。

Bちゃん(小学生)、Cさん(中学生)

・当所を利用されていたKさんが亡くなりました。お通夜に、当所に通所していたAちゃんとお母さんも列席されて、「A子がどうしても行かなければならないと言うのです。Kばあちゃんには小さいとき、よく可愛がってもらったから」と言われました。

Aちゃん(小学生)

・Oさんは、特別支援学校中学2年から高校3年までの5年間、当所の利用者でした。自分の意志で当所で働きたいと言い、お年寄りや子ども達の世話をしています。また、ゴミ出し、車の掃除、茶碗拭き、掃除機をかけられるようになりました。

Oさん(20代)

・入院していたMちゃんは、両親が安定して生活できる場として当事業所を選択し、やってきました。Mちゃんは、いろいろな年齢層との交流の中で情緒面が安定し、特に、高齢者との身体的な触れ合いや、会話の中で、表情、発声の変化、身体の活発な動きがみられるようになりました。

Mちゃん(幼児)

・Bさんは、大変明るく話し好きですが、今話した事をすぐ忘れ、知人、友人も忘れた状態での通所利用でした。小学校6年生の自閉症と多動性の男の子が、土曜日ごとに来るようになると、いつの間にかBさんが孫を見るかのように、その子に愛情深く、温かい言葉がけをされるようになりました。ダメなこともしっかり教え、本当のおじいちゃんと孫のようです。

Bさん(80代)

・左半身と目が不自由なSさんは、ふくろうやクリスマスツリーを片手で器用に作っており、作品のファンがたくさんいます。自分から、色んな人に声を掛けて友達をつくり、「出会いが楽しい」といつも楽しみに当所に通所しています。

Sさん(20代)

 

・Kさんは、認知症でしたが子どもが大好きで、赤ちゃんをあやしたり、おんぶしたりは、お手の物でした。子どももなつき、Kさんの胸で何人もの子どもたちが眠りにつきました。本人は、働きに来ている、手伝いに来ていると思っていたので、朝、家を出る時「仕事に行ってくるちゃ」と通所しています。

Kさん(80代)

・家からどこへでも行ってしまうNさんでしたが、Nさんには、子どもがよくなつきました。遊び方が実にうまく、子ども達は、Nさんに興味津々でした。また、子どもたちが悪ふざけをすると、自分のひ孫のように叱っておられます。

Nさん(90代)

・Tさんは、同じ話が続くことがありますが、一回一回聞いてあげると安心されます。スタッフがTさんの話し相手をしていると安心されて「よ~く聞いて下された。多く話せてよかった」と笑顔が溢れます。やがて同じ話の回数も減り、いろいろな活動に積極的に参加するようになりました。

Tさん(90代)

 

お問い合わせ

所属課室:厚生部厚生企画課地域共生福祉係

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3197

ファックス番号:076-444-3491

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