更新日:2021年2月24日

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弥生時代の装飾品

やよいじだいのそうしょくひん

上市町の江上A遺跡の発掘調査では住居跡をめぐる溝から勾玉・管玉など多くの玉製品が出土しました。勾玉は主にヒスイでつくられており,管玉は碧玉(へきぎょく)や鉄石英などの緑色をした石材でつくられていました。また,滑川市の魚躬遺跡では鉄石英製の管玉が,小杉町の囲山遺跡と南太閤山Ⅰ遺跡の方形周溝墓からは勾玉や管玉が副葬された状態でみつかつています。
縄文時代の前期に始まった玉づくりは縄文時代の終わりにいったん途絶え,弥生時代の後期になって富山県では再びみられるようになります。弥生時代ではヒスイでつくられる製品は勾玉に限られ,管玉などは緑色をした軟らかい石でつくられるようになります。また,ガラス製の小玉も副葬品として出土しています。使い方としては,縄文時代と異なり,管玉や小玉を紐に多数連ねるもので,ネックレスとして女住の胸元に輝きました。
この他の装飾品としては木製,貝製などの腕輪,漆器の櫛とかんざし,角製のへアピンや南国産の珍しい貝を用いた装飾品などが各地の遺跡で出土しています。


江上A遺跡から出土した玉類(最上段右側は長さ2.4cm)

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