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更新日:2021年2月24日
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えがみえーいせきののうこうぐ
水田耕作のための一般的な木製農具としては鍬(くわ),鍬(すき),えぶり,田下駄などがあり,脱穀用具としては杵(きね)と臼(うす)があります。江上A遺跡や中小泉遺跡では多くの木製品が出士しました。鍬は長さが20~30cm,幅10~20cmで,頭部に山形の突起をもつもの,細長いもの,鍬先が三又になるものなどがあります。鋤は隅が丸く整えられたもの,柄をつけるための茎をもったもの,柄の近くに抉り(えぐり)が入れられてナスビ形になったものなどがあります。また,田ならし用のえぶりも出土しています。さらに臼と杵,割材利用の火きり杵と火きり臼,弓,円板状の紡錘車,鉢,高杯,長方形の舟形容器である槽,桶の側板,杓子(しゃくし)籠など枚挙にいとまがなく,当時の木器需要の高さを知ることができます。
石製農具としては石庖丁があります。長さ15cm前後の半月形で中央に2個の穴があけられた穂つみ具です。現代の稲刈りと違い,実った稲から順に何日もかけて穂をつみとっていきました。
江上A遺跡から出土した木製の鍬
木製品の出土状況
江上A遺跡の木製農具のいろいろ
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