トップページ > くらし・健康・教育 > 健康・医療・福祉 > 健康 > 県民センター > 富山県衛生研究所 > 各部の概要 > 細菌部 > 富山県内で発生した同一遺伝子型の腸管出血性大腸菌(EHEC)感染事例(2014-2023)

更新日:2024年7月5日

ここから本文です。

富山県内で発生した同一遺伝子型の腸管出血性大腸菌(EHEC)感染事例(2014-2023)

  • MLVAMultilocus variable-number tandem-repeat analysis(MLVA)はEHECのゲノム上の17の標的遺伝子座における繰り返し配列数(以降,反復配列数)の違いを用いて遺伝子型別を行います。
  • MLVA型(MLVA type): 得られたMLVAの各標的遺伝子座の反復配列数情報に基づいて国立感染症研究所で付与された遺伝子型です。
  • MLVAコンプレックス(MLVA complex):上記の17の標的遺伝子座のうち、どれかひとつの遺伝子座の反復配列数のみ異なるMLVA型は遺伝的関連性があると判定します。これらの1遺伝子座のみ異なる複数のMLVA型のひとつの関連性のある一群を,「コンプレックス」といいます。

同一MLVA型および同一MLVAコンプレックスであるEHEC感染事例は、同じ感染源に由来する可能性があると考えられます。

  • 2014年から2023年までに県内では同一MLVA型および同一MLVAコンプレックスのEHECによる複数の感染事例が発生しています。これらの感染事例には、多くの都道府県にわたり広域に検出されるMLVA型・MLVAコンプレックスも含まれています(表)。また、疫学的関連性や感染経路が不明な散発事例も多くみられます。

EHECはしばしば広域的な感染症・食中毒を引き起こすことがあります。このような事例の早期探知にむけて、分離されたEHECの遺伝子型別や疫学情報などの情報共有に努めていきます。

表1

*1 病原微生物検出情報(IASR) Vol. 37 p. 93-95:2016年5月号
2015年に分離された腸管出血性大腸菌O157, O26およびO111株のMLVA法による解析 (外部サイトへリンク)
*2 病原微生物検出情報(IASR) Vol. 39 p81-82:2018年5月号
2017年に分離された腸管出血性大腸菌のMLVA法による解析 (外部サイトへリンク)
*3 病原微生物検出情報(IASR) Vol. 42 p96-97:2021年5月号
2020年に分離された腸管出血性大腸菌のMLVA法による解析(外部サイトへリンク) 

お問い合わせ

所属課室:厚生部衛生研究所 

〒939-0363 射水市中太閤山17-1

電話番号:0766-56-5506

ファックス番号:0766-56-7326

関連情報

 

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?