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更新日:2024年7月5日
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2023年に富山県で発生した腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症について概要を取りまとめました(表1)。
(詳しくはこちらをご覧ください)
➡(富山県衛生研究所年報 令和5年度 第47 号
資料:富山県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況 (2023年)に掲載予定)
富山県/腸管出血性大腸菌感染症
遺伝子型別により決定したO血清群, H血清型はそれぞれOg, Hgと表記しました。詳しくはこちら(腸管出血性大腸菌の血清型の決定)
(1)2023年は7月から11月にかけて感染者報告数の78.6%(22例/28例)が発生しました(図1)。
(2)2023年に発生したEHEC感染症28例のうち、有症者は19例(67.9%)でした。また、EHEC感染者報告数の年代別の割合では20歳代が,35.7%を占めていました(図2)。
(3)EHEC感染症の重症型である溶血性尿毒性症候群(HUS)を発症した患者が1名報告されています。
(4)EHEC感染者報告数の血清型割合を図3に示しました。EHEC O157が報告数の57%、EHEC O103が18%を占めています。
(5)事例No.10,11および12で同一のMLVA型・MLVAコンプレックスが検出されました(表1、MLVA型 23m0273,MLVAコンプレックス23c041)。これらの事例は2023年8月に発生した感染事例でしたが,事例間の関連性は不明でした。
(6)複数の都道府県にわたり、同じMLVA型・MLVAコンプレックスが検出された事例が11事例みられました。県内外のこれらの事例について、関連性は不明でした。
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