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更新日:2024年4月19日
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2024/4/19【新規掲載】レジオネラ属菌の英文論文の掲載(細菌部)
研究成果が国際学術雑誌「Microbiology Spectrum」に公表されました。
1.概要
日本では公衆浴場がレジオネラ症患者の主な感染源となっています。本研究では、公衆浴場の浴槽水およびシャワー水の細菌由来遺伝子(16S rRNA遺伝子)解析を実施し、レジオネラ属菌を含む細菌叢(さいきんそう)の特徴について解析しました。
浴槽水とシャワー水では、複数の要因(遊離残留塩素、pH、導電率)が影響し、存在する細菌叢に顕著な違いがありました。また、検体中に最も多く存在した細菌の遺伝子は、浴槽水ではシュードモナス属菌(13.7%)、シャワー水ではフレアトバクター属菌(13.6%)でした。
レジオネラ属菌について見ると、大半の患者から分離されるレジオネラ・ニューモフィラを含む16種類の菌種の遺伝子が検出されました。さらに、レジオネラ属菌は複数の細菌と共存し、相互作用していることが示唆されました。
衛生管理の観点から、公衆浴場の浴槽水・シャワー水を消毒し、レジオネラ属菌の増殖を抑えることが重要です。これらの調査結果は、公衆浴場の浴槽水やシャワー水について、適切な衛生管理方法を確立するための基盤となる新知見であると考えられます。
2.発表雑誌
Microbiology Spectrum
3.論文タイトル
Correlation between bacterial microbiome and Legionella species in water from public bath facilities by 16S rRNA gene amplicon sequencing
https://doi.org/10.1128/spectrum.03459-23(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
4.著者
金谷潤一、藤吉奏1、磯部順子、木全恵子、綿引正則、前西絵美、泉山信司2、前川純子2、丸山史人1、大石和徳
(1広島大学、2国立感染症研究所)
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