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更新日:2021年3月18日

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定例記者会見[令和3年1月13日(水曜日)]

  • 日時 令和3年1月13日(水曜日)午前11時30分~12時15分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

説明事項はありません。

2 質疑応答

内容 動画
(1)大学入学共通テストに向けての除雪体制について
(2)大雪に関する自治体をまたいでの情報共有のシステムや体制の構築について
(3)除雪対応に係る予算措置について
(4)時短要請に係る飲食店の取引先への協力金について
(5)県内道路の除雪状況と今後の見通しについて
(6)大雪対応に関する所見について
(7)除雪に係る市町村との連携について
(8)全日空への減免措置の検討状況について
(9)除雪方法と国・県・市町村との連携について
(10)1月10日のツイッターへの投稿内容について
(11)飲食店への時短要請について
(12)新型コロナワクチン接種に係る県の体制について
(13)新型コロナワクチン接種に関する所感

令和3年1月13日(水曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(45分26秒)

【手話付動画はこちら】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見写真1【※冒頭発言】
 昨日(1月12日)の段階で孤立集落が氷見市に2つありましたが、今朝、早朝に氷見の林市長からご連絡をいただきまして、残っていた胡桃地区、また老谷地区、両地区が昨日の深夜までに、どちらも孤立から解消されたというご案内をいただきました。まだ油断はできませんが、一安心というところだと考えております。
 そして、引き続き豪雪の痕、後遺症、後を引いておりますが、県民の皆さんには、ご不便をおかけしているところですが、週末には大学入試共通テストが予定されております。16日(土曜日)、17日(日曜日)、これは受験生の皆さんが、本当にある意味では人生をかけて準備をしてこられている、大切な力を発揮する場ですので、これに対して万全の備えをしなければならないというふうに考えております。
 もちろん除雪を引き続きしっかりと進めること。それと試験の当日ですね、まず公共交通機関がしっかりと運行できるように。また、富山地方鉄道さんでシャトルバスを出されることになっておられます。これがスムーズに運行できるように。そのために地鉄さんと県警本部さん、そして富山県、三者で連携をきっちりとしていくということで打合せを始めております。
 今、把握しております志願者数ですが、5,043人おられます。そのうち、五福キャンパスが3,293人、杉谷キャンパスが649人、その他、県立大学、高岡法科大学、富山国際大学等となっております。
 (受験者数が)一番多い五福キャンパス、ここにつきましては、まずは軌道、電車ですね、これが今も鋭意除雪を進めていただいておりますが、16日の朝にはしっかりと間に合うように、地鉄(富山地方鉄道)さんにはお願いをしているところです。もちろん最大限の努力をしていただいているところです。加えて、バスがスムーズに運行できるようにということで、先ほど申し上げたように、県警とも連携をして体制をひくということです。
 もう一つは、やっぱり杉谷(キャンパス)ですね。杉谷は、電車はありません。そしてご存じのように坂道もあります。それから、先般大変な大渋滞が起きました富山小杉線からがメインの道路でありますので、これも万全を期していくというふうに打合せを進めているところです。その他、県立大学、高岡法科大学、国際大学についても、同様に進めてまいりたいと思います。
 受験生の皆さんが思いどおり実力を発揮できるような、その下支えを県警本部、富山地鉄さん、そして富山県、三者連携をして築き上げていく、そのような今覚悟でいるところです。
 冒頭、私からは以上でございます。

2 質疑応答

会見資料2<記者>
 大学入学の共通テストの関連なんですけれども、万全の備えという部分で、県内5会場のルートに除雪車を多く回すとか、具体的な対策について、改めて伺えますか。

<知事> 
 今は、当日の体制をその三者で連携をしてやるというお話をしました。そこに至るまでの、水曜日、木曜日、金曜日、これはきちんと除雪をしていくと、さらに進めていくということに尽きます、はい。

<記者>
 現実的なめどとして、除雪の完了ですとか、公共交通の電車とかですね、完全な、その臨時便含めてダイヤどおりの運行というのは今の見通しではどうでしょうか。

<知事> 
 富山地鉄(富山地方鉄道)さんは、もう試験両日については、臨時便も大きく増発をされるというふうに聞いております。ただ、それが滞ってはしようがないので、それがスムーズに走れる体制をつくろうということです。

<記者>
 それに向けて、現在、地鉄(富山地方鉄道)さんと県警本部と話を進めているということですか。

<知事> 
 はい。三者の連携が必要だと、不可欠だと思います。

<記者>
 大雪の関連なんですけれども、立ち往生や渋滞に巻き込まれたドライバーさんにお話を伺うと、やっぱり特に8号線は、福井県、県もまたいでいますし、その自治体からの情報発信、例えばどこが渋滞しているとか、問い合わせてもなかなか情報源が一元化されていないので、分かりづらいという話もあったんですけれども、こういった大雪のときに、特に自治体をまたいでの情報共有のシステムや体制の構築など、今どうお考えでしょうか。

<知事> 
 そうですね、今後の大きな課題を背負ったと思っています。
 大変にご不便をかけ、申し訳なかったと思っています。
 ただ、ぜひもう一度、まだ数日前のことですが、復習する意味で考えますと、1月7日の木曜日、風が強い日でした。また雪も降り始めていました。そして、8日の金曜日、雪がかなり降ったということでございます。そして、9日の土曜日になりまして、国道8号が閉鎖をされました。これは国交省(国土交通省)のご判断であります。そして、県警が交通規制を行って国道8号の除雪に入られたというのが、9日の零時半のことでございました。
 そして一方で、その後、東海北陸(自動車道)も止まることになったということであります。通常どちらも大幹線であります。その両道路が閉まったことで、主要な県道に特に東から西に向かう東西のライン、主要県道に通常ならば高速を通っていた、あるいは国道8号を通っていた車両がどっと県道に流れ込んだ。それが富山高岡線であり、富山小杉線であり、そして(国道)359号線でありました。もちろん雪が同じように降ってその道路にも降り積もっているわけですから、その結果、大変な渋滞を巻き起こしてしまったということであります。
 で、そこにおいての情報の収集体制、これが脆弱だったということは否めません。また、今の県サイト、これもまた脆弱であったことも否めません。それは本当に大きな反省点として捉えております。

<記者>
 まだ、今の段階ではないかもしれませんけれども、今後そういった情報収集のシステムについては補強を重ねるということで、よろしいでしょうか。

<知事> 
 そうですね。ちなみに、今こちらから情報を取りに行くやり方としましては、路面の監視カメラが59か所あります。
そして、積雪量のセンサーが27か所あります、観測地点が。そして、路面の温度、凍結しているのかどうか、それを感知する場所が26か所あります。これらのデータは、いずれも富山県の冬季道路情報ホームページで公開している情報です。このあたりをより今回の反省点として、拡充していかなければならないと考えています。
 当然カメラを増やせば、実は今回も、ご存じの方は、ホームページに集中されましたので、かなりつながりにくい状況になった。これももちろん反省点です。さらにカメラや感知箇所を増やしますと、データも増えるものですからアクセスもまた増えるであろうと、ということはもう当然サーバーの増強なども図っていく、これも課題です。
 それと、それは止まった定点での感知ですが、プラス、やはりこちらからもっともっと動いてですね、パトロール、より台数も増やし頻度も増やす、このようなこともこれから拡充をしてまいりたいと思います。
 で、もちろんホームページでの情報発信とともに、やはり今皆さんがお使いのツイッター、これらでの情報提供も拡充をする必要があろうと思います。今、若干遅れましたが、「今は道路交通規制をかけます」と、そして「今通れるようになりました」と、それから「2車線通れるようになりました」と、そんなような情報を今は発信をできるようになっておりますが、この体制をより拡充して早い段階からできるようにしなければならないと、これも教訓として、今後につなげていきたいと考えております。

<記者>
 そういった今回の反省を踏まえた施策というのは、令和3年度の予算案にも早速含めていくということになるんでしょうか。

<知事> 
 そうですね。それで、昨日、実は、県選出の国会議員の皆様、これが富山県だけじゃなくて、富山、石川、福井、新潟、4県合同で国会議員の皆様が、与党あるいは政府に対して、今回の豪雪を受けての要望をしていただきました。
 こんな資金なども活用しながら、それからもちろん本県の予算手当ても必要だと思います。等々で、この反省に立った設備の拡充、また体制の強化をしていかなければならないと考えております。

<記者>
 来年度予算、来年度以降の予算もかなり厳しい見通しですけれども、今回の除雪などの緊急補正については、今のところの額や、その専決のめどなどはありますか。

<知事> 
 はい。それも今回2月に補正を組みますので、必要ならばそこでの対応も考えたいと思っております。

<記者>
 どのくらいの額になるとかは、まださすがに分からないですかね。

<知事>
 はい、それは。まずは乗り切るということを最優先でやってまいりたいと思います。

<記者>
 政府のほうでは、飲食店のですね、取引先にも支援金、助成金などを出すというふうに方向ができていますけれども、富山県のほうではどうでしょうか。

<知事>
 飲食店さんへの協力要請の詳細につきましては、昨日も申し上げたように、今本当に調整中でございます。何とか金曜日、15日には公表できるようにして、土日を挟みまして週明け、月曜日の18日から実行できるようにしたいと思います。
 期間あるいはご協力いただける場合の金額、それから対象の地域、それから、今のような対象の業種、これらにつきましては、今、鋭意詰めているところでございますので、公表をお待ちいただきたいと思います。

<記者>
 その業種の中に取引先を含めるかどうかも、今検討しているということですか。

<知事>
 そうですね、はい。

<記者>
 大雪について、1点お願いします。
 今ほど除雪の話が出ていたと思うんですが、今、県民の方の多分一番の関心事は、道路のいわゆる圧雪状態、通行しにくい状態、悪い状態がいつ解消されるのかということだと思うんですが、現状で、例えば県道ですとか、県が管轄していらっしゃる道路のいわゆる圧雪状態とか除雪作業の完了について、どの程度完了していて、あとどのぐらい残っていて、いつぐらいをめどにこう、今のところ見通しを何か持っていらっしゃるのか。
 今、順次進めていらっしゃるということでしたが、その辺最新の状況はもう少し詳しく、分かれば教えていただけますでしょうか。

<知事> 
 今日の10時の時点で、現在、県の管理している道路では14か所通行止めを実施をしております。積雪のため、また倒木のため、様々な理由があります。これの解消をしてまいりたいと考えております。
 そして、除雪もいろいろなフェーズがありまして、まず、例えば夜の間に降ってすぐに除雪できれば、もう朝には路面が見えるような状況にできるわけですが、今回日中にかなり降りました。当然日中ですので車両は通ります。そうなると、もうすぐに圧雪になっていくということで、今その圧雪が相当に残っております。ですから、まずは今、圧雪を砕いて取り除く、で、路面が見えるようにする、これが一つやらなければならないことです。
 とともに、例えば4車線の道路でも1.5車線ぐらいしか通れないところも多数あります。ここの拡幅が、4車線のところは2車線あるいはさらに多く通れるようにする拡幅という作業が必要です。そして、その雪をまた排雪、除去するための手当て、これももちろんやっておりますが、必要です。さらに、お子さんたち含めて通られる歩道の除雪、これにも手をつけなければなりません。
 これら全てにおいて、いつまでに完了ということは現時点では申し上げることはできません。ただ、特に今学校の休校などは、対応は各市町村のご判断でしていただいたところですし、県立高校についてもこれは今週もまた検討しておりますが、子供さんたちが通られる通学路の歩道、これはやっぱり優先順位高くやっていくことにしております。
 ですから、ご質問に戻りますと、そのような圧雪の除去、そしてそれの排雪、また除雪路線の拡幅、そしてその歩道の除雪と、これらを優先順位を見ながら、着実に進めていくということです。
 さらにスピードアップをするためにですね、今、建設業協会さんにもお願いをして、特にダンプカーを使っての除雪した雪の運搬ですね、そして排雪場所に運んでいただく、これもピッチを上げることに今お願いをしております。もちろんそこにおいて、建設業者さんがお持ちの重機なども稼働させていただくというお願いもしているところです。もとより除雪作業は、建設業者さんに負っているところがかなりあるわけですから、さらに一段のお願いを今したところです。

<記者>
 今どの程度解消されたかとか、そういった状況については、細かいところはちょっと知事は分からない状態、状況ですか。

<知事> 
 もちろん今こちらでは、現状は把握しておりますが、県管理道路も大変多くありますので、ここで事細かに全ての発表はできないと思います。
 で、それにつきまして、10日の17時から受付窓口を開設をいたしました。既に886件、今日の先ほどの段階で相談をいただいております。その中身、多いものは、まさにこの道路はどうなんだとか、この道路のめどはどうなんだとか、そんなお問合せがございます。それには、把握している情報をお知らせをしているところでございます。

<記者>
 改めて、大雪の一連の対応についての知事の所見を伺います。
 知事は、8日の前回の定例会見の中で、職員の大雪対応についての心構えを問われた際には、知事が自分で指示する前から職員の中には浸透しているということで、県民には、油断はしてはいけないが、安心していただきたいというふうにおっしゃっておられました。
 で、35年ぶりの大雪ということで、想定外だった面というのはあるとは思いますけれども、実際には、県民が安心できる状況にはなっていないのが現実だと思うんですけれども、その大雪への備えだったりとか、警戒心という意味で、知事自身、そこは十分だったというご認識なのかどうかというのをちょっと振り返っていただきたいと思います。反省点なり足りなかった点があれば、どういう点だったのかというのを教えてください。

<知事>
 まず、県庁としての、私自身のことについてお聞きでしたが、県庁としての体制を確認をしておきたいと思います。
 1月7日の木曜日、先ほども申し上げましたが、雪が降り始め、そして強風だった日です。この日は、第1次非常配備体制をしいております。
 そして、翌8日金曜日、引き続き雪がこの日で数十センチまた増えた日でございます。このときは、第2非常配備体制に上げているところです。そして、雪害に関する危機管理チームも設置をしています。さらに第2非常配備体制よりもさらに増員をして準備をしていました。体制を整えておりました。
 そして、翌9日土曜日ですが、この日は、このレベル2プラス増強、さらにそこにまた2人増員をしているという、第2非常配備体制よりもさらに増強したというところです。そして、この9日の16時半には、危機(管理)連絡会議を開催をしています。これは、雪害対策本部と顔ぶれは一緒です。私ももちろん出ますし、気象庁にも来ていただく、全部局横断的に開催した会議でございます。実質的には雪害(対策)本部会議と同じような、同じものと考えていただきたいと思います。ただ、呼び方を、この日は危機(管理)連絡会議と言っておりました。そこで、体制の協議をして、各部局情報共有、そして各部局でやることの確認、そして実行したということです。
 で、実はこの時点では、まだ高速の状況について、NEXCOさんからお話はなかったんです。そして、この夜、実質、正確には10日日曜日の午前零時半に、NEXCOさんから連絡をいただきました。ここでさらに強化という意味で、防災(・危機管理課)、消防(課)の全員を招集をしたというところでございます。
 で、4時には、陸上自衛隊の第14普通科連隊へ災害派遣を要請したということです。この零時半にNEXCOさんから連絡をいただいて、陸上自衛隊の災害派遣の要請まで3時間半、これは必ずしも遅れたとは思っておりません。そして、もちろん自衛隊さんもすぐに動き始めていただいたということです。そして、陸上自衛隊の派遣要請と同時に、富山県の雪害対策本部を設置をしたということでございます。
 そして、この日、14時半に第1回、先ほどの危機(管理)連絡会議から数えますと2回目に、実質的には2回目になりますが、雪害対策本部会議としては、1回目の会議を10日日曜日の14時半に開いたということです。
 そして、引き続き16時から、10日日曜日の16時から雪害に関する市町村との、15市町村とのウェブ会議を開催をしました。何人かは代理の方でしたが、ほとんどの市町村長さんがご参加いただき、被害の状況の共有、それから、私も県に対する要望なども伺って、それは迅速に対応をしたところでございます。
 そして、この10日日曜日の20時に災害救助法の適用を、まずは、小此木八郎防災担当相にご連絡をいたしまして、そして、事務方でその後詰めをして災害救助法の適用になったということ、対象は当初は、砺波市、小矢部市、南砺市でございました。
 そして、11日月曜日になりますが、陸上自衛隊が零時半には撤収をされました。そして、13時半に第2回の雪害対策(本部)会議を開催をしました。そして、災害救助法の適用を追加で氷見市も対象に加えて適用をいただいたと。適用日は1月9日に遡るということにしております。
 という流れで、1月7日から連休中の話を今申し上げましたが、富山県としては、適時適切な体制を取り、そして順次拡充をしてきたということはご理解をいただきたいと思います。もちろんその間、情報も私も共有をしておりますので、緊張感を持った対応をしてきたと考えております。

<記者>
 大雪について7日以降の話を今おっしゃいましたけれども、この除雪がなかなか進まない体制だったり立ち往生というのを、本格的にこう分かる前の段階で、こういう想定外かもしれないんですけれども、この程度の大雪になることを知事自身想定して、除雪体制なりなんなりというのを考えておられたのか。
 その起こる前の8日の定例会見のときもそうですけれども、知事ご自身からのメッセージというのはなかったわけで、その点何か知事は、この大雪になるという予報の前の段階でのご認識というのは、いかがだったんでしょうか。

<知事>
 もちろん気象庁さんからの雪の予想の報道は承知をしておりますから、こういう体制で臨むということ、あのときは、レベル2のプラス増員という話を申し上げたかと思いますが、そのような体制を取るということはもちろん承認をしておりますし、私も、その緊張感を持って対応したと考えておりますが。
 もちろん除雪の体制は、当初からフルの装備でやっております、はい。それについては、瑕疵はなかったと思っております。

<記者>
 市町村との連携についてお伺いしたいんですけれども、福井県の場合、県の職員を福井市に派遣して、市道・県道一体的に除雪を進めるというようなこともやっておられたようなんですけれども、富山県としてそのような対応があったのかどうかということと、市町村、そういったことも含めて市町村との連携、知事は選挙の期間中からそれを重要視されておられると思いますので、そういった点で、そういう市町村との連携というのは、どうだったのかということを教えてください。

<知事> 
 これまでも県が市町村道を、あるいは市町村が県道を除雪する連携というのは行ってきてはおります。例えば分かりやすいのが、県でいうところの富山環状線、富山市さんでは草島東線ですが、これは県部分、市部分がこう連なるようなことになっておりまして、これを連携をして除雪をするということはこれまでもやっておりましたし、今回ももちろんやっております。
 それから、昨晩もですが、富山市の中川原から天正寺までの市道、富山市さん(管理)の区間を、私ども県が圧雪の処理をするということも実践をしています。それは現実にちゃんとそんなようなことは進めてきているということですが、ただ、反省点としましては、あくまでまだ線の連携だということです。
 さらに今回のような急速に積雪が増えるようなことを経験をする、今後も想定をするならば、やっぱり線だけではちょっと不足だということを考えて、これからは面での連携をどう取っていくか、これはまたより自治体間での連携という意味では、ハードルは上がるかもしれませんが、これもやっていかないとならないというのは、今回の大きな教訓です。線から面への連携ですね、これはやっていかなければならないと考えています。

<記者>
 最後に、ちょっと話が替わるんですけれども、全日空の国内線についてなんですけれども、先週、知事は全日空の本社に行かれて平子社長とお会いされていると思うんですけれども、その際に、着陸料と空港ターミナルビルの施設料の減免について、検討をしていきたいというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、まず、その後の検討状況であったり、具体的にどのぐらいのパーセンテージだったりというのは、どういうふうにお考えでしょうか。

<知事>
 ちょうど1週間前になりますが、1月6日に、全日空の平子社長とお会いをしてまいりました。私の就任のご挨拶ということで伺いました。2か月たちましたが、就任から2か月たってしまいましたが、お互いのスケジュールが合うのがその日でございました。
 そして、平子社長からは、全日空の経営状況が大変厳しいことである、これはもう既に報道されているとおりでございますが、でも、そのような状況ではございますが、富山羽田便については、一部運休はございますが、搭乗率が実はかなり下がっているにもかかわらず、コロナ禍もありですね、下がっているにもかかわらず運航を継続していただいていることに対しては、大変感謝する旨を申し上げました。で、私としては、全日空さんの要請にはできるだけお応えをしたいというふうなことも申し上げてまいりました。
 具体的なご支援の方法としては、1つは、全日空さんの社員の出向の受入れ、これも今、人数、期間については調整中でございます。基本的に受け入れる方向はもう合意をしております。
 それから着陸料ですね。これは昨年の9月に、石井前知事が赤羽交通大臣に対して、国からも航空会社へご支援をお願いしますということを地方の立場からお願いをしたところであります。そのかいもあり、国の管理空港におきましては、今下半期の着陸料等が45%減免をされているところであります。
 私としては、国管理空港に準じた支援が必要だというふうに考えております。ただ、内容、規模感につきましては、今後2月の補正予算案にこれを盛り込む予定にしておりますので、現在、具体的な数字は申し上げることはできないので、ご了解をいただきたいと思います。2月の補正に出したいと思っております。
 それから、もう一つの支援でありますが、空港ターミナルビルに全日空さんもちろんお入りですが、その使用料ですね、これは引き続き他県の状況などもにらみながら、また全日空さんの関係者の方のお考えも伺いながらですね、あくまで第三セクターの株式会社であるので、空港ターミナルビル株式会社と協議をしていきたいと考えています。
 ただ、既にして空港ターミナルビル株式会社の令和2年度の決算もかなり厳しいことが予想をされております。ですから、これも同社に対してターミナルビル会社に対して支援をすることも、県としては考える必要があろうかと思います。これも予算措置になろうかと思いますので、今すぐ具体的な規模などは、ご容赦いただきたいと思います。今後、議会を通じてのことになると思います。

<記者>
 大雪に関してと、それから知事へ、知事からのメッセージについて少し聞きたいと思っています。
 まず、知事、先ほど除雪はフル体制だがというふうにおっしゃいましたが、やっぱり機械ですとか、人手が足りていないのが現状だと思います。そうした中、どうやってこう除雪を進めていくかが大きな課題じゃないかと思うんですが、例えば国ですとか、県、それから市町村が、それぞれこうばらばらに少ない機材の中、現状では除雪をしていると考えられますけれども、例えば重要な箇所は通行止めにして、集中してお互いをこう連携して除雪をするようなことはないのでしょうか。まず、そこについてお考えを聞かせてください。

<知事>
 連携という意味では、先ほど県と市町村の連携ということについては申し上げて、既に始めているということ、今後さらにそれを拡充するということも申し上げたところでございます。
 国交省の管轄につきましては、国道につきましても、国交省としては、やはりご自分の管轄の道路を優先でございますので、なかなかその資機材、それから人員をこちらに割いていただくことは難しいのではないかと思っています。
 じゃ、隣県からということになりますが、隣県もいずれも厳しい状況であるので、これもなかなかままならないということではないかと思います。ですから、現在のところ、県としての体制ではフルでやっています。
 さらに先ほど冒頭に申し上げましたように、建設業協会さんに除雪でも十二分に頑張っていただいているわけですけれども、さらに手持ちの資機材、それから人員を投入していただくように建設業協会さんに、今お願いをしている、したところでございます。

<記者>
 土木センターに聞いたんですけれども、県道一つとっても、それぞれこう区間が決められていて、そこにこう業者が割り当てられていると。その同じ県道の中でも、業者同士での連携もできていないという現状が見えてきたんですけれども、やはりこう少ない機材の中で、業者同士もこう連携してやるような何かそういう仕組みづくりというのは、知事のほうで指示を出してできないんでしょうか。

<知事> 
 そのようなことがもしあるとしたら、それは早急にやらなければならないと思いますが、具体的にはどういうことでしょうか、業者さんの連携というのは。

<記者>
 区間が決められていて、業者はそこだけを担当していると。ほかのところは、同じ県道の中でもですね、別の業者が入ってくることはないんだと。なので、集中的にこう効果的にやるためには、業者同士も連携して手伝いながらやるような、そういう仕組みづくりができないのかというお尋ねなんですけれども。

<知事>
 なるほど。多分業者さんもですね、持ち場をやったらそれで終わりではなくて、引き続きまた次の持ち場ということになっているんだと私は理解をしております。
 ただ、より効率的な資機材の、あるいはマンパワーの使い方というのがより効率を最大化できる可能性があるとしたら、それはやっていかなければならないと思います。皆さん、業者さんも自分の持ち場が終わったら、持ち場というのはたくさんあるわけですから、この箇所が終わったら、それでオフというわけでは決してないということだとは思いますが。
 それから、規制をかけてということは、これはもう既に県警さんの絶大な協力をいただきまして、もう随所でやっております。そうやらないと圧雪の除去とか、それから、先ほど来言っている除雪箇所の拡幅とか、よりクオリティーを上げていく、除雪のレベルを上げていくためには交通規制なくしてはできません。これにつきましては、県警さんから絶大な協力をいただいているということでございます。

<記者>
 では、続いて、知事からのメッセージについてなんですが、その1月9日夕方の対策会議(危機管理連絡会議)では、不要不急の外出を控えるように呼びかけられましたが、その後の夜の知事のツイッターの中で、「車で外出の場合は十分な準備を」とお書きになりましたけれども、少しこう、ずれがあるのではないかという感じを抱いたんですけれども、その辺については、知事はどうお考えでしょうか。

<知事> 
 そうですね、私も個人のツイッターでそんなようなことを言いました。それにつきましては、北日本放送さんでも大きく取り上げていただいたところでございますが、何分限られた文字数での発信ですので、言葉足らずだったことがあるとしたら、これは申し訳なく思いますが、決して、私は、車で外出してくださいと言ったわけではありません。
 何しろ公共交通機関が全て麻痺しているその段階ですから、車を使わざるを得ない人がおられるということですよね、それも禁止、やめてくれとは言えません、これは。で、その場合には十分な注意をしてということ、そこに言葉足らずだったかもしれませんが、御社の放送でそこを殊さら切り取ってですね、報道されたことは、実はとても私としては、ちょっと残念だったかなとは思います。

<記者>
 県の雪対策条例の中には、交通に支障が出る場合に、知事が県民に車の使用の自粛を求めるというふうにしているんですけれども、もう少し強いメッセージを出したほうがよかったのではないかという、そういうお考えというのは、知事の中にはありますでしょうか。

<知事>
 基本的に自粛はお願いをしております、しておりました。

<記者>
 それは、不要不急の外出を控えるように呼びかけたということですね。

<知事>
 はい。ただ、その上でも不要不急ではない外出が必要な方は、それはもう103万人おられますから、いろいろなご事情があるわけです。全ての方にもう外出をするなとは、これは言えない、車を使うなとは申し上げられない。で、もしどうしても出られる場合は、という意味で申し上げたことでございます。
 ただ、これは私個人としての反省ですが、ああやって一部を切り取られて報道される可能性があるということも、これから十分に気をつけて発言をしたいと思います。

<記者>
 一部を切り取られたとおっしゃいますけれども、ツイッターの文面は、全部画面には表示しておりますので、一部ではないと、私どもは認識しております。

<知事>
 (ツイッターの文面に)赤線引いてありましたよね。

<記者>
 赤線は引きました、はい。そこに注目していただきたいからです。

<記者>
 2点お聞きしたいんですが、先ほど時短営業のお話、金曜日にも概要を発表して、月曜から実行したいというお話があったと思うんですけれども、今の時点でよろしいんですが、時短営業の時間についてなんですけれども、9時以降の夜の外出の自粛を求めていらっしゃると思うんですが、そうなってくると、その9時よりも前倒ししての時短営業を求めることになると思うんですが、具体的には何時頃までの営業時間といいますか、時短営業を考えていらっしゃるか、教えていただいてもよろしいでしょうか。

<知事> 
 それも、今最終の詰めをしておりまして、金曜日には発表したいと考えております。

<記者>
 まだ現時点では、その時間だけでも、先にこう示していただくというのはまだ難しい?

<知事> 
 これはやっぱり制度設計ですから、トータルで発表させていただきたいと思います。

<記者>
 今日午前中に開かれたコロナのワクチンの接種に関する会議がありまして、その中でですね、県の厚生部に設けていらっしゃるコロナの対策本部内に、ワクチン接種に向けた専門グループを近く立ち上げられる方針であることが報告されていたんですけれども、そのグループなんですが、具体的な設置時期であったり、何名ほどの構成で考えていらっしゃるのか、もし分かれば教えていただきたいんですけれども、よろしいでしょうか。

<知事>
 現時点では、私は、そこまでまだ把握しておりませんが、必要ならば、厚生部長から。

<厚生部長>
 現在は、設置に向けて具体的な調整を進めております。めどがつきましたら、ご報告をさせていただきます。

<記者>
 そのワクチン接種に関して、できだけ早くといいますか、聞きたいといいますか、待っていらっしゃる県民の方も多くおられると思うんですが、そのワクチン接種に向けた知事の意気込みといいますか、改めてその決意といいますか、一言お気持ちを聞かせていただきたいんですが、よろしいでしょうか。

<知事> 
 コロナとの闘いにおいての、とても一つの期を画することがこのワクチンの接種の開始だというふうに思っています。具体的な接種のことは市町村がおやりになる、基本的にはなられますので、この市町村の接種体制がスムーズに回るように、県としての役目、卸売業者さんの決定ですとか、あるいは県が受け持つ接種の方々もおられます。それはしっかりと把握した上で、市町村の接種体制がスムーズに回るように、最大限、共に情報共有もしながら、そして必要なときには支援もしながら、市町村とともに臨んでいきたいと考えています。

お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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