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更新日:2021年3月18日

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定例記者会見[令和3年2月24日(水曜日)]

  • 日時 令和3年2月24日(水曜日)午前11時30分~12時5分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

説明事項はありません。

2 質疑応答

内容 動画
(1)「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」(第2弾)の応募状況等について
(2)島根県知事の聖火リレーに関する発言について
(3)東日本大震災被災地の現状に対する受け止め
(4)除染廃棄物及び原発処理水について
(5)大規模災害時の応急仮設住宅について
(6)ベンチャービジネスへの支援について
(7)農林水産物の輸出について
(8)高岡市長選について
(9)新型コロナウイルス感染症対策の近県との連携について
(10)石川県知事との懇談で一番成果のあった点は
(11)富山空港と小松空港との役割分担について
(12)ニュージーランド地震及び東日本大震災から10年にあたっての思い
令和3年2月24日(水曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(36分32秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見写真1※説明事項はありません。

2 質疑応答

会見写真2<記者>
 先日、県民向けの宿泊割引キャンペーンの受付募集があったと思うんですが、その応募状況と、改めて観光事業者への支援に向けた知事の思いといいますか、2点聞かせていただいてよろしいでしょうか。

<知事>
 「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」(第2弾)のことですが、2月15日から18日が応募期間でした。大変に多くの方から御応募いただきました。合計で2万5,696件、人数にして8万1,701人の御応募がありました。そして2月19日、先週の金曜日になりますが、抽選をいたしました。合計で6,238件、当初の予定どおり2万人の方が当選をされました。当選のいわゆる倍率ですね、4.1倍ということになりました。大変に言わば御好評いただいたというふうにうれしく思っております。
 そして、今後のスケジュールですが、これまで19日に抽選、そして20日、先週の土曜日ですが、当選のはがきを発送しております。そして、それが到着、もうしていると思いますが、昨日23日から宿泊の予約を開始、そして24日、今日から、宿泊される方は、早い方は今日から宿泊開始ということになっております。
 一昨日も、実は黒部の旅館の方が県庁にお見えになり、いろいろと話をしました。大変に期待をしている、前回もとても効果があったので今回も楽しみにしていると、旅館の側からはそのような御意見もいただいています。まだまだコロナ禍ではありますが、今回、御利用いただく宿泊施設は全て感染防止の対策はしっかりと取られているところですので、そこで大いにリラックスして楽しんでいただきたいというふうに思います。

<記者>
 聖火リレーのことでお伺いしたいと思います。
 せんだってですね、島根県の丸山知事が、聖火リレーは今の時点で開催すべきではないというふうに中止の意向を表明されました。そのことについて、まず知事の受け止めと、知事は聖火リレーは予定どおりやりたいというお考えなのか、お聞かせください。

<知事>
 丸山知事の報道は承知をしています。丸山知事とは、昨年の11月20日にリアルの全国知事会が首相官邸で開かれましたが、そのときに名刺の交換はさせていただいております。ただ、それ以上の突っ込んだお話はしておりません。
 今回の発言、そのような中で、島根県の事情もよく分かりませんので、あまり突っ込んだコメントはできませんが、富山県ではこれに、聖火リレーについては1億円の予算を計上しておりまして、選ばれた方、私の知人でも楽しみにしているという方もおられますし、それから、市町村あるいはボランティアの皆さんとも連携をしながら準備を進めているところです。
 私としては、これから組織委員会から実施方法について、もう3月25日、今のところスタートと聞いておりますので、本当に1月しかありません。組織委員会から早急に具体的な方向性を示していただきたいと思っています。富山県としては、これまでどおり粛々と準備はしていきたい、粛々とではないですね、やっぱりこれは楽しいイベントだと思うので、わくわくと準備をしていきたいと考えております。

<記者>
 関連して、もう1点です。
 島根県知事の発言に対して、あちらの地元の国会議員が不快感を示して、知事に注意するというふうな発言がありました。個人的には非常に問題のある発言だと思っていますが、知事はどのように受け止めますか。

<知事>
 それも、政治状況いろいろだと思います、地方によって。ですから、それもあまり踏み込んだコメントは私の今の立場ではできませんけれども、富山県の場合は、国会議員の先生方と、私はまだ本当に100日余りですけれども、これまで本当に新幹線のことやら、あるいは大雪のことやら、鳥インフルエンザのことやら、もう全ての局面で大変にうまくキャッチボールをさせていただきながら、言わば連携をして、富山県のために、もちろんひいては国のためにということで連携を取れてきているので、これはありがたい、私はありがたい状況だと思っています。

<記者>
 ちょっと話題変わりますが、来月の11日で東日本大震災から10年を迎えますが、知事、これまでどれだけ被災地に足を運ばれたか分かりませんが、被災地の現状をどのように受け止めておられるかというのをまずお聞かせください。

<知事>
 はい。この10年で、大変な国費も被災地にはつぎ込まれています。もちろんその原資は、皆さんもお支払いの復興の税金がメインだと思いますが、そのような言わば国民全員で拠出して、そして東日本大震災の被災地の復興に充てようということであります。それを受けて、もちろんお金だけで物事が進むわけではありません、その原資を有効に活用されて、現地では復興に向けたことが大分進んできていると聞いております。
 先般も宮城の村井知事あるいは岩手の達増知事の発言なんかも報道されていましたが、それぞれに復興の手応えを感じておられるということはとてもうれしく思っています。ただ、やはり形の上での復興は大分進んでいるんでしょうが、そこに本当に地域のコミュニティづくりとか人と人とのつながりとか、このあたりはもう少し時間がかかるのかなと、それが、そういうことがしっかりとできて、本当の復興ということなんだというふうに思っています。

<記者>
 福島第一原発事故からも10年が経過しますが、それについて、ちょっと2つお聞きしたいことがございます。
 まず1つが、除染廃棄物の処理ですね。中間貯蔵施設に搬入された廃棄物は、30年後、県外に搬出することになっています。これは知事も御存じかと思うんですが、30年なので、まだ時間があると言えばあると思うんですが、あっという間に来るんじゃないかなと思うんですが、それについて、富山県のスタンスとしてどのように受け止め、考えるのかというのを教えてください。

<知事> 
 原発立地県、47都道府県の中で、原発の立地県に立地する原発の発電した電力の恩恵というものは、多くの立地していない都道府県でも恩恵を受けているわけであります。そういう意味では、今回の事故において、福島県において特に厳しい状況にあられるということ、直接的には東電の電気はここには来ていません、今はでも自由化の時代ですので、東電の電気をお使いの方もいらっしゃるわけでありますから、そのような恩恵を受けているわけですから、現地の状況についてはやっぱり思いをはせなければならないというふうに思っています。

<記者>
 福島から搬出されるわけですけれども、富山のほうでそれを受け入れるかどうかということについてはいかがお考えでしょうか。

<知事>
 そのことはまだ全く検討をしていませんので、そういうような可能性の有無もまだ承知をしておりませんので、仮にそういう話がありましたら、それはそれで、そこからスタートなんだと思いますが。

<記者>
 分かりました。
 もう一つが、原発から出る処理水の問題です。
 間もなくタンクがいっぱいになるということで、海洋放出をするのかどうか、そのままためておくのかということが議論になっていますが、大阪の松井市長なんかは大阪湾から流してもいいというようなお考えを表明されていますが、知事として、この処理水の問題については、富山県としてどのように対応していこうとお考えなのか、教えてください。

<知事>
 これは、まずは科学的な知見が大切なことだと思います。科学的に海洋放出しても問題がないというレベルのものでしたら、これは、これ以上地上でためておくことができないとしたら、それはやらないにこしたことはないんだと思いますが、でも科学的に問題ないレベルであれば、海洋放出も選択肢の一つだというふうに思っています。

<記者>
 分かりました。
 もう一つ、教えていただきたいのが、一部の報道機関で、大規模災害が起きたときの応急仮設住宅の戸数のアンケートがあったようです。
 富山県からは「最も大きな住宅被害が起きたと想定した場合に、どれぐらいの戸数が必要になるのか」という質問に対して「分からない」という回答があったようなんですが、それは事実でしょうか。

<知事>
 すみません、現時点で、私それは把握をしておりません。すみません。

<記者>
 私が聞きたかったのは、じゃ、富山のほうで大きな災害が起きたときに、どれぐらいの戸数、仮設住宅の戸数が必要になってくるというふうに見積もっておられるというか、準備しておられるのかというのをお聞きしたかったんですけれども、そのあたりも(分からない)ですかね。

<知事>
 今「分からない」という答えは、富山県がしているということですね。

<記者>
 そうですね。

<知事> 
 そういう意味では、「分からない」とお答えしたんだと思います、そういう報道があったとしたら。それは、やはり富山県も大規模災害、いろんな形で今いろんな種類の大規模災害起こり得ますので、それについてはこれから検討を始めなければならないと思います。

<記者>
 私も富山に住んでいますので、この回答を見たときに非常に不安になりました。富山はどれだけの準備をされているのかということは、県民の皆さんも非常にそこは注目されるところだと思いますし、何かあったときに「分からない」という答えを県がされているということが、これ事実だとしたら、非常に憂慮すべき事態だと思うんですが。

<知事> 
 それ、恐縮ですが、どこで御覧になられた?

<記者>
 今日の新聞です。

<知事> 
 ああ、そうですか、すみません、何新聞で?

<記者>
 これは共同通信さんのアンケートなので。

<知事>
 ああ、そうですか。はい、すみません、確認させていただきます。

<記者>
 また後日でも結構ですので、次回の定例会見でもいいので、質問させていただいた際に、分かる範囲で御回答いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

<知事>
 そうですね、まず、現状、そのようなお答えをしたのかどうかということも確認した上で、もしそのようなことだとしたら、1週間ではちょっとなかなかお答えできないのではないかと思いますが、検討開始をすることが必要だと思います。

<記者>
 今後の準備について、具体的に数はお答えいただけなくても、じゃ、今後どうしていくということになるのか、その方針について、可能な限り御説明いただければと思いますので、よろしくお願いします。

<知事>
 はい、ありがとうございます。

<記者>
 予算に関わることで、2点ほど。
 知事、重要な施策の一つにベンチャーへの支援というものを掲げていらっしゃると思うんですけれども、現時点で知事が思う目標について、ちょっとお聞きしたいと思います。
 例えば、具体的にこういう指標をどれぐらい伸ばしたいとか、いつまでにこれぐらいの数にしたいとか、そのターゲットとしている指標をお聞かせください。

<知事>
 はい。それはやはり新規創業の数という、とても分かりやすいKPIがあると思います。できればその中で、スタートアップから、さらに中堅、それから公開企業などに進化していく企業も出てほしいとは思います。ただ、これは4年という期間の中で、そこまではなかなか望めないのかな、でも、まずは新規創業を増やす、その中で、そういったさらにスケールアップしていくような種は創り出していきたいと思います。

<記者>
 今年中に協議会を立ち上げて、いろんな施策の牽引役としてやっていかれるというお話もありましたけれども、そこで、例えば目標設定とか具体的な数値目標の検討なんかもされたりすることになるんでしょうか。

<知事>
 そうなると思います。

<記者>
 分かりました。
 もう1点、農林水産物の輸出についてなんですが、先日、農林水産省が輸出産地というものを発表して、富山県からも幾つか産地が選ばれたかと思います。
 まず、輸出を知事も公約でも大変掲げていらっしゃったと思うんですけれども、農林水産物の輸出を拡大する意義といいますか、富山県農業にとっての意義というのはどんなものか、お聞かせください。

<知事>
 これはもう明確でして、人口減少社会の中で、農林水産物の消費もかつてのように右肩上がりというわけにはいかない中で、やはり輸出に活路を求める、これは製造業でも同じようなことだと思いますが、その上で輸出というのは大切だと思います。
 そして、ただ、まだあまりこれまでは大きな量はなかったわけで、まず、そんな機運を醸成するという意味で、実験的に先般も香港までコンテナを1つ仕立ててやったということ。というのは、なかなか1種類1品目でコンテナを満杯にはできないわけでありまして、そうなるとやっぱり混載ということになります。お米あり、お酒あり、卵ありなどなど、そんなことが可能であるのか、これは可能ではあったんですが、実際にどのような着いてからの品物の流れになるのか、そんなことを今実証的に検討しているところです。
 そういう意味では、まだまだ緒に就いたところということですが、やはり生産者の皆さんを県としてはそんな形で後押しをしていきたいと考えております。

<記者>
 最後に、富山県では、輸出の重点品目というものを幾つか定めて、輸出促進方針の中で盛り込んでいると思うんですが、先般の国の輸出産地の公表の中では、この項目以外の分野の産地も指定があったかと思います。
 今後、その方針について、例えば見直す、この方針というのは多分三、四年前につくったと思うんですけれども、それを見直されるとか、そういう検討というのは、何か今後進めていかれるんでしょうか。

<知事>
 はい。現在の当県の方針については、まだ詳しくは私勉強していないんですが、やはりこれは機動的に見直しは必要だと思います。今の農水省の御方針とも照らし合わせながら、また、でも大切なのはやっぱり生産者の皆さんのお気持ちであり、やる気をどうやったら出せるかということだと思います。そこら辺、業界の生産者の団体ともよくコミュニケーションを取りながら、皆さんの御意向を把握をした上で、見直しが必要ならば、していかなければならないと思います。

<記者>
 すみません、県政とはちょっと関係のないことなんですが、高岡の市長選挙の絡みでですね、自民党の高岡市連の推薦の選考が締め切られて、元テレビ局社員の方、現職の教育長、若手の市議会議員の3人がいわゆる名のりを上げられたところなんですけれども、まず高岡の市長選挙のこういう選考に対する知事の受け止めと、あと先日、知事のツイッターのアカウントで、若手市議の方のいわゆる選考に名のりを上げたことを説明されるような投稿に、知事は「いいね」しておられたと思うんですが、そのあたりの意図というか、どういう思いで「いいね」をつけられたのか、併せてお聞かせください。

<知事>
 富山市に次いで、高岡でも行政のトップが替わられるタイミングにおいて、自民党の選考に複数の方が、他薦もあるというふうに聞いておりますが、自薦他薦で3名の方が自民党さん市連の選考対象に上がっているということ、これはこれで高岡のために大変によいことだと思っています。
 言うまでもなく、富山市に次ぐ富山県第2の都市でありますから、そして呉西の中枢でもあります。かねてより私は、富山市と高岡市、それが富山県の車の両輪、2つのエンジンだということを申し上げてまいりました。新しいトップの下で、高岡がより活性化することを心から願っています。その上で、そのためにも、こうやって選考過程から活発な議論が行われ、その中で政策課題も浮き彫りになり、議論が深まっていって高岡の発展につながっていく、それがまた選挙の役割だと思いますので、期待をしていきたいと思います。
 (市議の)角田さんですね、青年会議所の後輩でもあり、昔からよく知っている人なんで、とても元気よく発言されていたんで、「いいね」とさせていただきました。私は、でもこれはほかの候補の方がもちろん同じように元気に意欲を示されたら、多分同じようにすると思います。

<記者>
 先日の石川県の知事との懇談会の話を少し聞きたいと思います。
 コロナの話で、実は谷本知事にはその場で聞いたんですけれども、例えば関西だとか関東だとかは、近県でコロナ対策というのは結構連動してやっていて、ただ、富山県が時短要請をしていた1月下旬のときは、石川県では感染者数が結構下がっていて、そういうタイミングじゃなかったのでちょっと(富山と連動してというのは)難しかったんだみたいなお話があったんですけれども、ただ、今後のやり方として、例えば関東だとか関西のように、こういう小規模県だからこそできる連携もあると思うので、何かコロナ対策についての隣県との連携みたいな考えについて、知事の所感をお聞かせいただけないかと思います。

<知事> 
 そうですね、谷本知事とはいろんな面で連携しましょうということで、具体的な観光のこととか、あるいは東京のアンテナショップのことなどでは、実際に合意もしたところです。
 コロナについても、コロナ対策についてもできればよいことだと思うんですが、やっぱりこれは行動の制限やら、あるいは営業の制限なども関わって、富山県は実際にそうしたわけでありますけれども、そしてそれに伴う金銭のことも関わるので、そうなるとなかなか連携をして歩調を合わせてということは、やりづらいこともあるなというふうに思っています。
 そして、感染防止には、やはり富山の場合は、富山市の保健所、また県の厚生センター、ここでの検査体制やら、あるいはそれぞれの病院の医療提供体制、これも当然関わってくるわけであります。ここまでいきますと、そこまでのなかなか連携となると、もう少し慎重に、そして時間をかけて検討する項目ではないかとも思っています。

<記者>
 あと、新幹線とかアンテナショップも含めて、いろんな分野で連携していこうと合意したような部分もあったと思うんですけれども、知事の考えるこの間の会議で一番成果のあった点というと、どういうふうに捉えていらっしゃいますか。

<知事>
 そうですね、まず観光のこと、これは大いに、今は一休みですが、またコロナが落ち着いてインバウンドが来るようになる、あるいは国内でも遠方から、首都圏や関西圏はじめ遠方から来られるようなお客様には、観光客の目線で見ると、富山と石川との境というのはほとんど関係のない話だよね、それは本当に意気投合しまして、県境というシームがない、シームレスな観光のキャンペーンなどは大いにやろうということ、これは大きな成果だったと思います。そして、それを首都圏で発信しているお互いのアンテナショップ、ここでも大いに連携をしようということも決まりました。そして、観光のことで言うと、さらにガイドブック、これも共同での製作をしようということ、これもこれから実際に事務方の皆さん同士で詰めていくことになると思います。

<記者>
 もう1点だけ、空港の話で、谷本知事は、ちょっと今まだ検討していないんで、答えを持ち合わせていないというようなお答えだったと思うんですけれども、知事の、改めて例えば小松空港との連携といいますか、すみ分けといいますか、昔の上海便の歴史があるので、お互い誘致合戦をやって失敗したみたいな歴史もかねてあるもんですから、この辺、何かもっとすみ分けたほうがいいんじゃないかというふうな意見もやっぱり県議の皆さんからも聞きますので、このあたり、知事のお考えというのをもう一度ちょっと確認させていただければ。

<知事> 
 そうですね、私はつい先日まで民間人でした。民間から見て、上海路線のヒートアップ、行政同士のヒートアップというのは、もっとやりようがあるんではないかなというのが我々民間人、特に企業経営者の共通した見方でありました。
 今、立場が変わってもやはり、立場が変わりましたので、これはもう少しうまくやっていこうということで、そういうこともあり、先般、空港の役割分担ということを申し上げたところでございます。これは全く根回しも何もなかったんで、谷本知事はずっと唐突感もあられたんだというふうに思いますが、全否定ではなかったと私は理解をしております。今後、何か実の上がるようなことができればと思って、そのあくまでスタート地点になったと思います。
 今回、あまりそういう意味では、準備は、やはり2人の知事が動くということですから、これはこれでもちろんそれも税金も使うわけですから、あだやおろそかにはできませんが、あまり決め決めに事前に根回しをしてということではなく開催をさせていただきました。 
やっぱりそんなところから、時にはサプライズも出ることが両県のウィン・ウィンの関係につながるかもしれません。これからも、もちろん準備はしながらも、サプライズもあり得るような、そんな両県の交流をしていきたいと考えています。
 それと、空港の話に戻りますと、地方空港が今後決して楽ではないということは、これは全国共通の話であります。大変に近いところに立地をしている2つの空港の役割分担というのは、これはやはり私は時代の要請だとも思っています。

<記者>
 あと、高岡市長選は、改めてスタンスという話でいうと、どの候補も支援しないというスタンスなのか、どちらかの候補に支援していくというスタンスなのか、現状を確認させていただきます。

<知事>
 いや、首長選挙につきましては、特定の方には、応援するということはしないですね。

<記者>
 高岡も一緒ですね。

<知事>
 はい。

<記者>
 先ほどの質問とも関連するんですが、富山においては今週の月曜日2月22日がニュージーランドでの富山外国語専門学校生徒の被災から10年で、東日本大震災から10年というのも間もなく迫ってきます。
 10年前かという考えもあるんですけれども、知事自身、当時は民間の方でしたけれども、当時から今、特に富山においてはこの2つの災害というのに直面して、どういうような思いを持っておられて、この10年、例えば寄り添ってとか、いろんな思いがあると思うんですけれども、心情的な部分で少しお聞かせいただければと思います。

<知事>
 私は、震災という意味では、東日本大震災2011年、その前の大きな震災、1995年の阪神・淡路まで私的には遡ります。
 阪神・淡路のとき、私は青年会議所の現役、まだ若かったです、現役のメンバーとして汗をかきました。あのときは本当にボランティア元年とも言われたように、全国からいても立ってもいられない人たちがどんどん集まりましたが、いかんせん組織化されていませんでした。そんな中で、青年会議所の組織は比較的組織ができていたんで、現地でどんどん来られるボランティアを青年会議所で仕切ってさばいて、組織的に現地で活動するというようなことにも関わりました。
 そして、その後、NPOの法律ができたり、そういう災害への体制、もう一つ阪神・淡路の知見としては、最初の初動72時間、3日間、これがやはり大切であると。その72時間で、仮に埋もれておられる方の存命率も72時間でがくっと変わるという、そんなこともありました。そんなのを受けて、各方面で万が一への備えはだんだん進んできたと思います。
 そんな中で起きた2011年の東日本大震災でした。今度は、阪神・淡路との大きな違いは、地域的な広がりが大きかったということ、それと津波があったということ、そして先ほどの御質問にもありましたように、津波による原発災害というものがあったということ、もちろん二度と同じ災害というのはないわけでありますけれども、などがありました。
 ただ、95年の阪神・淡路から時を経て、頼もしいなと思ったことは、地域と地域との応援体制が大変にあったということですね。これは例えば姉妹都市であったりとか、あるいは何かの祭りで交流していたとかいうことで、あれだけ幅が広いので、なかなか国が全部に対してすぐに目配りということができない中で、そういう地域間同士のつながり、助け合い、絆が大いに機能した、役に立ったということが、東日本大震災、悲しみの中で明るい希望の一つだったというふうに思っています。

<記者>
 ニュージーランド地震の御遺族に関しては、例えば具体名は申さないですけれども、以前の勤務先の比較的近いところの商店のお嬢さんが亡くなられたり、若い富山の才能が多く亡くなりました。当時からここで仕事をしている人はなかなかいないと思うんですけれども、行政の向き合い方が遺族に寄り添っていないんじゃないかということも取材をしていて思っていました。その、被災者に寄り添う、富山で何かが起こった場合、当然、富山の人たちも被害者(被災者)になるわけですので、寄り添いの思いというのをこれからどういうふうに行政トップとして持っていくかということを少し御披露いただければと思うんですが。

<知事>
 まず、クライストチャーチの地震については、私これ今でもやっているんですが、知事になっても、富山日豪ニュージーランド協会という国際親善団体がありまして、それの会長を務めております。ですから、10年前も務めており、そのニュージーランドでの大きな災害だったこと、ましてや富山の学校に通う若い人たちが犠牲になったということは、とても心を痛めましたし、富山日豪ニュージーランド協会としてニュージーランドに周年だったので行ったときも現地に伺い、慰霊の儀式も行ってまいりました。そして、現地のいろんな方の話を聞いて、改めて犠牲者への思いを新たにしたところでございます。
 今こういう立場になりましたが、そうですね、行政の務めとしては、やはり先ほどの質問にもありましたが、もし富山県で同様なことが起きたときの準備というものをしっかりとしていく、しておく、これがほかの地域での災害から最大限知見を得て、それを富山県の危機管理の備えにしていくということが今の立場ではやるべきことだと思っています。

 

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