更新日:2021年3月21日

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定例記者会見[令和3年2月12日(金曜日)]

  • 日時 令和3年2月12日(金曜日)午後3時00分~3時45分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)ステージ1への移行について
(2)「富山県成長戦略会議」の設置について
(3)「石川県・富山県知事懇談会」の開催について
令和3年2月12日(金曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(12分11秒)

2 質疑応答

内容 動画
(1)「石川県・富山県知事懇談会」について
(2)「富山県成長戦略会議」の委員の人選について
(3)森喜朗氏の発言について
(4)新型コロナウイルス感染症の変異株が県内で確認された際の対応について
(5)卒業式、送別会シーズンにおける注意喚起について
(6)東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の後任人事について
(7)「富山県成長戦略会議」の特別委員と委員の違いについて
(8)森喜朗氏が東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長を辞任することの受止め
(9)石川県(金沢市)との往来について
(10)新型コロナウイルス感染症ワクチンの県内での接種スケジュールについて
(11)県道金沢湯涌福光線について
(12)射水市でのキャッシュレス決済ポイント還元・消費喚起事業について
令和3年2月12日(金曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)(30分52秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

(1)ステージ1への移行について(健康課)会見写真1

 今日は私からは3点冒頭に発表させていただきます。
 まずは、ステージ1への移行、コロナについてです。
 新型コロナウイルス感染症につきましては、1月13日から警戒レベルをステージ1からステージ2に上げてまいりました。県民の皆さん、また1月18日からは酒類を提供される飲食店の皆さんにもご協力をいただきました。そのような状況で、県民の皆さん、事業者の皆さん、それぞれのお立場でご不便もかけながらご協力をいただいてきたところです。
 このような取組みの結果と思いますが、時短要請からこれで2週間がもうじき経とうとしております。そして、このステージを考えるときのデータですが、感染者数、入院者数、ともに減少を続けておりまして、2月5日からはこのロードマップに定める指標がですね、4つの指標、いずれもステージ2の数字を下回るということがこれで1週間続いている、言わば比較的本県のこの感染の状況は落ち着いているというふうな認識をしているところです。
 こうした状況を踏まえまして、先ほど有識者の皆様のご意見を伺う場を持たせていただきました。そしてそのご意見を受けてですね、先ほど新型コロナウイルス対策本部会議を開きまして、その場で2月15日(月曜日)からステージ1に移行する、このようなことを決定したところでございます。
 ステージ1への移行を受けまして、夜間の不要不急の外出の自粛、あるいは緊急事態宣言対象地域などを除く県外への移動の自粛を解除することになりました。長く県民の皆様、あるいは事業者の皆様にはご不自由、ご不便をおかけしておりましたが、ステージ1に行くということで多くの制約が取り除かれることになります。
 しかしながら一方で、世の中は年度末という時期を迎えようとしております。年度末というのは何かと会合も増え、また人の移動も増える時期でもございます。引き続き、県民の皆さんにはマスクの着用、手洗い、3密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底を引き続き、引き続きお願いします。
 また、重症化しやすい高齢者がおられるご家庭では、ちょっと不自由ですが、ご家庭内でもマスクの着用、これをご家庭内の一つのルールとして引き続き心がけていただきたいとお願いをいたします。
 また、初めて会う人、あるいは久しぶりに会う人との会食は避ける、これも引き続き心がけていただきたいことでございます。また、いつもの仲間、あるいは家族なら安心だろうということなんですが、でもこれも念には念を入れて、かねてよりお願いをしている「ますずし」、これの実践をお願いします。
 また、年度末は卒業式などのシーズンでもございます。卒業式等の場合には感染防止を徹底するとともに、ソーシャルディスタンスをしっかりと取っていただく、このような開催を主宰される方々(学校関係)には、特にご検討をお願いしたいと思います。また、卒業式とセットで謝恩会というようなものもよく開かれるわけでございますが、これも今年については飲食を伴わない、そういうイベントの開催、これもご検討いただきたいということをお願いいたします。
 もう一つ、このシーズンは卒業の旅行というものもやはり学生さんたちにとっては楽しみなことであられると思います。これもできますなら分散型の旅行というもの、あまり大人数で行くのではなく分散型、そしてあまり混雑をしない平日に行う、そしてそれもいつもの仲間と行う、このようなことをぜひ検討していただきたいと思います。
 一方、県外から人も来られるシーズンでもございます。県外から来られる方々におきましてはですね、いわゆる5つの場面というものを避けていただきたい。特に富山にお出でになろうという2週間ほど前からは、このような行動を心がけてご自身が感染しない、そして、ウイルスを富山県に極力持ち込まないでいただきたい。そのようなことを注意していただきたいと思います。また、これも従来からの(お願いをしている)ことですが、発熱や風邪などの症状がある場合には移動を控えるということ、これも勇気を持ってお願いしたいと思います。
 そのようなことで、ステージ2からステージ1に移行をさせていただきます。これは本当に県民の皆さん、そして事業者の皆さんのご協力のたまものだというふうに思っておりますが、これで感染症の問題が解決したわけではございません。あくまで、皆さんの慎重な行動、ご協力がこのようなことにつながったということでございます。引き続き、またステージを戻すことがないように、皆さんの慎重な行動、これをお願いしたいと思います。
 1点目、ステージ1への移行に関しては以上でございます。

(2)「富山県成長戦略会議」の設置について(企画調整室)

 次に、富山県成長戦略会議について申し上げます。
 富山県成長戦略会議につきましては、11月補正予算において開催の経費を計上させていただいたところです。このたび、委員の人選も固まりましたので、来週2月19日(金曜日)に第1回目の会議を開催することといたしますので、ご報告を申し上げます。
 会議の設置の趣旨につきましてはスライド(資料2)のとおりですが、新しい富山県、さらなる発展に向けたビジョン、あるいは戦略を検討していくこととしております。検討内容ですが、富山県の新しい未来に向けて、経済を加速させる。また、新しい社会につくり変えていく。そのようなことを狙いとしております。そして同時に観光のみならず、世界一住みやすい地域、そんなことも他地域と大いに差別化を図って(いくことを)目指していく。そして移住の戦国時代に打ち勝っていく、そのような富山県をつくっていく、つくり変えていく、そういったことも大いにこの場で議論をしていただきたいと考えております。
 検討のテーマとしましては、例えば新しい地方都市のビジョン、あるいはベンチャー創業支援、規制緩和、官民連携、そのようなことを自由闊達に議論していただきたいと思っております。
 さて、委員の皆さんですが、県内または本県にゆかりのある各分野の方々にお願いをしております。10名の方にお願いをしたところでございます。座長は、富山経済同友会の特別顧問の中尾哲雄さんにお願いしました。そして、あと(の方)は50音順ですが、富山大学学長の齋藤滋さん、株式会社ニューピース社長の高木新平さん、株式会社ママスキー代表の土肥恵里奈さん、株式会社出前館の創業者であり、現在はエグゼクティブアドバイザーの中村利江さん、それからマカイラ株式会社CEOの藤井宏一郎さん、レオス・キャピタルワークス株式会社会長兼社長の藤野英人さん、前田薬品工業株式会社社長の前田大介さん、株式会社日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さん、日本政策都市銀行富山事務所長の吉田守一さん、この10人の方にご就任いただくこととしております。また、特別委員ということで、慶應義塾大学環境情報学部教授で、ヤフー株式会社のチーフストラテジーオフィサーの安宅和人さんにもご就任をお願いして、ご了承いただいたところです。これらの皆さん、もちろん全員がご多忙の方ばかりでございますが、お引き受けいただきましたことに深く感謝申し上げますとともに、このメンバーで、これからのテーマのビジョンを大いに語り合っていただく、そして我々にいろいろな示唆をいただく、そのようなことを進めてまいりたいと思い、私自身、非常にわくわくしているところでございます。
 この成長戦略会議は、もちろんスピード感を持ってやっていきたいと考えております。1回目を2月19日に開催し、その後は6月まで月1回程度のペースで開催をする、経済産業分野を中心に毎回テーマを設定して、それに対してスピーカーにスピーチをしていただく、そしてそれをメンバーで議論をしていく、このような進め方を今のところ考えております。
 ただ、本当に自由闊達に、型に別にとらわれることなく議論を進めていきたいと思いますので、あまり決め決めに物事は決めておりません。それぞれ一流の方々ばかりだと思っておりますので、あとは皆さんの自発的な議論に、中身については任せていければというふうに考えております。
 2点目の成長戦略会議については以上でございます。

(3)「石川県・富山県知事懇談会」の開催について(企画調整室)

 次に、3点目です。富山県と石川県の知事懇談会の開催についてお話しします。
 石川県・富山県知事懇談会については、本県と石川県に共通する広域の課題などについて、石川県の谷本知事と私とで意見交換をするとともに、連携を一層強化してお互いウィンウィンになるようなさらなる発展につなげていく、このような目的で開催をさせていただきたいと考えております。
 日時は来週の2月19日金曜日、午前10時から、場所は高岡市内で開催をすることとしております。
 まず、懇談会に先立ちまして、デザイン視点の魅力ある商品の開発支援、あるいはVR機器など、最先端の設備を装備しております「富山県総合デザインセンター」を一緒に視察したいと考えております。また、伝統工芸にいち早くデザインを取り入れ、産業観光、あるいはブライダル業など、新しい分野にも挑戦をし続けておられる「株式会社能作」さんを視察させていただきます。その後、ホテルニューオータニ(高岡)に場所を移して1時間ほど懇談会を行うことにしております。
 なお、この懇談の終了後に、限られた時間になろうかと思いますが、この懇談の中身について質疑応答にお答えする記者会見を谷本知事と共にお受けしたいと考えております。
 さて、今予定しております懇談会のテーマでございますが、1番目に北陸新幹線の整備促進、また、お互い首都圏に持つアンテナショップの連携、そして大都市圏からの誘客を促進するために、共に取り組もうという、そういった観光におけるプロモーションを連携していくにはどうすればいいか。そしてまたインフラのこととして、県際道路、両県にまたがる道路の整備の促進について、今のところこの4つのテーマを予定しております。そのほかにまた話も多岐な分野に飛ぶのかもしれません。それは当日、2人の呼吸でやってまいりたいと思います。
 いずれにしましても、この懇談を通して両県に共通する課題を共有するとともに、連携を一層強化して、お互いのよりよい県づくりにつなげていく、ウィンウィンのそんな懇談会になればというふうに考えております。
 冒頭、私からは以上でございます。

2 質疑応答

会見写真2<記者>
 石川県と富山県知事の懇談会の開催について、今回、平成25年度以来ということなんですが、今回開くことにした経緯を教えてください。

<知事>
 昨年11月9日に私が就任して以降ですね、北陸新幹線の敦賀延伸工事の遅延や経費の増嵩などということが判明をしたことをきっかけに、福井の杉本知事とも共に3県知事が緊急要望するという場が何度もありまして、そこでもちろん、いろいろな話をさせていただいたこともありました。また、昨年末にですね、谷本知事と2人でお会いする機会がありまして、そのときにしばらく途切れていますねということになり、私も新たに就任したことから再びやりましょうかということになって、じゃ今回は富山県側でということで、この日の設定になったところでございます。

<記者>
 これは継続していく形で、今回、富山県で開催ということなんですけれども、知事が石川県に行って開催するみたいなこともあるんでしょうか。

<知事>
 そうですね、以前はそのように交互にやっておられたと聞いておりますので、今後もできれば続けていきたいと考えておりますし、その場合はそういう交互にお互い訪問することになると思います。

<記者>
 今年はこれ1回でしょうか、まだそれは決めておられませんか。

<知事>
 そうですね、まだ、それは決めてはおりませんが、はい。

<記者>
 富山県成長戦略会議の設置については知事の選挙公約にもあったものだと思います。それで、会議のメンバーですが、知事選で新田さんがまだ候補でいらしたときに、例えば中尾さんとか土肥さんとかは応援弁士をされていましたし、支援されていました。あと、藻谷さんも知事と一緒に対談などされていたと思います。

<知事>
 そうですね。

<記者>
 今回の人選の狙いというか、なぜこの方々にしたのか、教えてください。

<知事>
 そうですね、やはり富山県を全く、こう新しいステージに、ぜひ進めていきたい、そのような私の強い思いがあります。で、もちろん経済のこと、私は強く力を入れてまいりたいと思っていますんで、それがまずメインだと思いますが、それ以外にも経済に限らず広い意味で経済を伸ばすというのもやっぱり人間幸せに、富山県民が幸せになるということが究極の目標、目的ですから、さらに幅広く経済、そして幸せな社会づくり、そのようなものまで大いに議論をしていただければというふうに考えております。そういうような観点から人選を、人選というのもおこがましいんですが、私から見て、いろいろな分野で頑張っておられる方、そしてできれば富山県にゆかりのある方々ということで人選を進めたところでございます。
 今おっしゃるように、選挙中に一緒に行動させていただいた方もおられるわけでありますが、これは別に不思議でも何でもなくて、もともと存じ上げていた方々もおられますし、そして非常に共感することがお互いあったから、そういった意味で選挙という場においても応援をいただいたことになった、つながったというふうなことです。そういう方もおられるということです。

<記者>
 では、特定の分野なり傾向なり考え方に偏っているというふうなことはないということなんでしょうか。

<知事>
 ええ、私は特に偏った人選とは思っていません。

<記者>
 森喜朗会長の発言について、細かく伺わせてください。報道でも出ていますけれども、東京五輪の組織委員会の会長の森さんですが、辞意を固めたということがあります。まず、そのことについての受止めをお願いいたします。御自身としてどう思われるか。

<知事>
 そうですね、前回もそのことに関する御質問をいただきました。以来まだ、あのときも全文を読んでいないという話をしましたが、今もまだ全文は読んでいませんが、報道で要約版のようなものは目にしてはいます。やはり、適切な御発言ではなかったかなというふうには思っております。それであれだけいろいろな御経験をされてきた方、だからこそああいうポストに国は、委員長としてお願いをしたんだと思いますが、ですから総合的に判断をされて、辞意を固められたんだというふうに思っています。

<記者>
 後任について、これもあくまで報道ベースですけれども、森さんが川淵さんに後任について就任の要請をして、川淵さんが一旦受諾をされたと。ただし、そのプロセスについて問題があるのではないかというふうな声もあって、それは見送られたと。で、後任はまた白紙になっているということです。一連のそういったことについて、知事はどんなふうに見ていますか。

<知事>
 そうですね、延期をされたスタート日ももう5か月と迫っているので、ここで混乱をしてはいけないと思いますので、ぜひ一日も早く後任の方が決まられ、その方の下で組織委員会一丸となって、また組織委員会だけではできませんので、ボランティアの方もまた企業も含めて一丸となって開催日を迎え、そして成功裏にオリ・パラを開催する。それが必ず日本のこのコロナ禍で皆さん、あまり明るいニュースがない中、必ず日本にとって、国民にとって明るいニュースをたくさんもたらしてくれると思う、そういうことを願っております。

<記者>
 新型コロナで伺いたいんですけれども、まず、全国的に変異株の確認されている地域が増えていまして、お隣の新潟県でも確認されたかと思うのですが、富山県のロードマップなどに、その変異株が出た際の対応というのはまだ記載されていないと思うんですけれども、現状としてどう対応するか、お考えはありますでしょうか。

<知事> 
 その変異株が新潟と長野も確認されたんですかね、いわば隣県まで来ているということですから、先ほど(新型コロナウイルス感染症に関する)有識者の懇談会でも、ステージ1にレベルを下げることは有識者の皆さんに御賛同いただいたんですが、その変異株についても注意を怠らないように、というアドバイスはいただいたところです。
 現在、内々には、部内では検討を進めておりますが、今ここで申し上げるような明確な対応法についてはまだ決まってはいません。

〇記者
 今、そのロードマップを再び改定するとか、そういったことも視野に検討を進められているということなんでしょうか。

<知事>
 いや、その変異株が感染の力が強いとも言われていますし、ただ、まだ本当に変異株ですから、元の、そもそものコロナについても十分な科学的な解明がされていない。それのまた変異したものということなので、まだまだ科学的に解明されていないことが多いので、現時点でこれはという対応策というものはまだ誰も持ち得ていないのではないかと思います、はい。いずれにしろウォッチは続けていきたいと考えております。

<記者>
 昨年のこの時期も全国的に大学の卒業式の謝恩会ですとか、企業の送別会の中での感染が広まったと思うのですが、富山県として県内の大学や企業に対してそういった催しの自粛ですとか、注意喚起などを直接的にされるお考えはありますでしょうか。

<知事>
 これもまた有識者懇談会の場で、第1波はまさにこの時期であったということ、これも決してゆめゆめ忘れないでほしいということ、アドバイスもいただいたところです。そういう3月には先ほどは学校の卒業式とか謝恩会という話を申し上げましたが、また大人の企業にとりましても人事異動とか、あるいは歓送迎会というような、通常なら行われる時期であります。ですから、学校に関しては教育委員会から、また企業に対しては関係の部局からですね、やはり気をつけていただく文書を発出して、注意喚起をしたいというふうに考えております。

<記者>
 先ほどの森喜朗会長の辞任についての話で確認なんですけれども、今日またその後任の会長が誰になるかという人事が白紙に戻った状態で、女性活躍ですとか、この前の発言を踏まえての人事ということで、新田さん御自身が次の会長はこういった人物に務めてもらいたいというお考えは今ありますか。

<知事> 
 やはりあれだけのオリンピック・パラリンピックという国家的な大プロジェクトです。そして組織委員会というものも、本当に官民からの出向者、とても大きな組織です。それを束ねていく。また対外折衝、IOCとの折衝であり、また政府との折衝であり、東京都との折衝であり、本当に各方面との重要な折衝事もある。これをまとめ切れる方という意味で森喜朗元総理がついておられたんだと思いますが、後任の方もやはりそんな様々な交渉事やあるいはリーダーショップ、統率力、こんなことを兼ね備えた方が日本にもたくさん人材おられますので、必ずや見つかると思いますんで、そういう方にお願いをしたいと思います。

<記者>
 例えばですね、あくまで一般からの意見ですけれども、ああいった発言があった以上は今度は女性にすべきであるとか、もっと年齢の若い方にすべきであるとか、そういった意見もありますけれども、新田さん御自身のお考えはどうでしょうか。

<知事>
 いや、今、私が申し上げたような人物像であられれば、年齢も性別も関係ないと思います。

<記者>
 成長戦略会議について、安宅さんだけが特別委員という扱いです。特別委員と委員の方と何か違いがあるのであれば、教えてください。

<知事>
 安宅さんについては、本当に私、「シン・ニホン」という本もとても感銘を受けまして、一つ私がこれからの富山県が目指す方向、あのような風の谷のああいうふうな富山県になればいいなと、これからの私の子供や孫たちが暮らす、あるいは皆さんの子供たちが暮らす富山県、ああいう風の谷のようなところになっていけばいいなという思いは実は強くあります。ですから、安宅さんには本当にメンバーの一人に入っていただきたかったんですが、安宅さんも故郷富山県にかける思いはもちろん強くあるし、私は経済同友会の頃からのお付き合いであります。「新田知事のそんな熱いオファーをお受けはしたいのはやまやまですが」ということで、ただ、もちろん本業であるヤフーのCSOというお仕事、それから慶応(義塾大学)のSFC(湘南藤沢キャンパスで)の教授というお仕事、そのほかに社外取締役や顧問など、幾つもやっていらっしゃる。何といってもさらにですね、国のこういったお仕事を10引き受けておられるそうです。で、平均睡眠時間二、三時間ということまでお聞きしたら、本来なら諦めるべきところなのかもしれませんが、それでも何とかとこちらから申し上げたところ、「例えば特別委員ということで、出席はいただかなくてもいいので、例えば取りまとめの段階で総括的な御意見をいただくとか、あるいは一度オンラインでも結構なので、キーノートスピーチをいただくとか、そんなような形でお願いできませんか」と申し上げたら、それなら喜んでやらせていただきますということで、もちろん、ほかの10人の皆さんもお忙しいのですが、安宅さんはそういう御事情も個別具体的にいろいろと聞かせていただいた結果、こういった特別委員ということでお願いをしたところです。これについては、また当日、ほかの委員の方々にも御説明をして御了承をいただきたいと思っています。

<記者>
 参加の回数とか、参加の仕方が少し違ってくるようなお立場になると、そういうことですね。

<知事>
 そういうことですね。

<記者>
 この委員の皆さんの人選について、どちらかというと、富山県とか北陸でビジネスをされてきた方というよりは、富山の外とか、あるいはグローバルとか、そういうことで活躍された方が多いのかなというのが一つと、もう一つは、例えばビジョンメーキングとかですね、ストラテジーとか、こういったどっちかというと、コンサル的な仕事のノウハウを持った方がたくさん入っているのが今回の特徴なのかなと思っています。その辺、知事のお立場で、北陸の外で稼ぐというか、ビジネスされた方というのと、コンサル的な発想を持った方というこの2つの視点からどういう議論の内容を望むか、それから今後皆さんの議論の中からどんな富山県の姿が生まれてきたらいいかというふうにお考えになっているか、そのあたりを教えてください。

<知事>
 そうですね。富山県を、冒頭に申し上げたように、次のステージにぜひ上げていきたい、そんな思いです。それにはやっぱりこう、もちろん現実から遊離してはいけませんが、でも、突き抜けたような議論も必要だというふうに考えております。そういった視点で人選を進めたところでございますが、ただ、だからと言って、中尾さん、齋藤さん、土肥さん、それから前田さん、吉田さんは富山に、それから吉田さんも転勤族ではありますが、富山出身で、今も富山、今は富山に、で仕事をしておられる方々です。それから、高木さんは富山御出身、中村さんも富山御出身、それから藤井さんは県外の方ですが、南砺市にパートナーがおられて、仕事上のパートナーがおられて、よく富山のことも御存じということであります。それから藤野さん、御存じのように富山出身で、朝日町に家も持たれているということですね。それから藻谷さんはおじい様が富山ということで富山にゆかりのある方、安宅さんも富山御出身、ということで非常に富山というか、今住んでおられない方もおられますが、富山には関係の深い方々という視点も忘れずに選んだところでございます。
 それから、これまで似たような趣旨で開催をされておりました「アフターコロナ時代を見据えた経済社会構想検討会議」というのがありました。これは、取りまとめをいただいた上で発展的に解散、そしてそのアウトプットは本富山県成長戦略会議に引き継ぐということで、この社会構想検討会議の委員の皆様にも御了承いただいているところでございます。
 ちなみに齋藤さん、藤野英人さん、それから前田大介さんはこの会議、あるいはその元のプロジェクトチームの一員でもありました。そんなことからも必要な連続性は担保されるというふうに思っております。

<記者>
 コンサル的な、ノウハウ的な人の人選が多いかなと見えるんですけど、そこはどんな思いが入っているんでしょうか。

<知事> 
 実現するのは、先ほども申し上げたように、次のステージに富山県を上げていくために、突き抜けたような議論をしていただきたい。そのようなことでの人選の結果、おっしゃるように、コンサル的な人も多くはなったのかもしれません。で、もう実行案までつくってくださいということは私は期待はしておりません。それは我々の役目です。また、ジモティーといいますか、地元のまたいろんな関係の団体の方とこの取りまとめを共有して、共に実現に向けて取り組んでいく。もちろんこの会議のメンバーも引き続きモニタリングをしていただいて、実現状況も見ていっていただきたいとは思っておりますが、実現するところまでこの皆さんにお願いをすることではないと思っています。

<記者>
 森喜朗さんは、去年の知事選のとき、新田候補のときに応援に入られて結構熱弁を振るっておられたと思うんです。で、先ほど発言自体は適切ではなかったという受止めがありましたが、知事選でも応援を受けた森さんが辞められることになったという点に対する受止めというか、非常に残念なことであるのか、やむを得ないと思っておられるのか、その辺の森さんが退任、辞任されるということについての受止めをもう一度確認したいのですが。

<知事>
 森元総理、先ほども申し上げましたが、あれほどの御経験もあられる方が辞任を決断されたというのは、やはり総合的に状況判断されての御結論だと思いますので、これはもう尊重することだというふうに思います。

<記者>
 石川県との知事懇談を復活されるということ、7年ぶりということをお聞きしましたけれども、金沢が今非常にコロナの感染者が多いんですね。昨日も25人というような状況で、隣の県が非常に多くなっているということで、今日の資料のステージ1への移行のところを見ますと、当然緊急事態宣言をされているところには行っちゃいけないという話になっているんですけども、石川県は繁華街も規模が大きいということもありますし、金沢へは行かないほうがいいんでしょうか。金沢のほうは夜の街については今のところ警戒は呼びかけていますけれども、協力金などは出さずに、具体的な制限はかけていません。その辺に対する御認識はどうでしょうか。

<知事>
 そうですね、確かに、ここのところの数字は本県よりは、あるいは福井県よりは石川県はちょっと多いということは認識をしておりますが、と言って緊急事態宣言が発出されたわけでも、また、蔓延防止等重点措置地域にもまだなっておりませんので、これはそもそも県民の皆さんにお願いしているしっかりとした対策、また慎重な行動をお願いするという意味で、別に石川県も金沢も(往来の)自粛を要請するところではないと考えております。

<記者>
 石川県知事との懇談で、コロナ関係の対策についても協議されていくおつもりはないでしょうか。それは情報交換なりをされるということですかね。

<知事>
 そうですね。話の中で、お食事の時間も短いですけれども取らせていただきますんで、そんな中で意見交換はするかもしれません。

<記者>
 コロナのワクチンについて、報道では、来週には承認されて、医療従事者向けの優先接種といいますか、一番最初の接種が始まるということですが、県内での接種の開始の見通しなど、現段階で分かっていることがあれば教えてください。

<知事>
 前回(の会見で)お話しした以上のことは今のところは情報は持ち合わせていません。
 報道にもありますように、今既に2台、ディープフリーザーが届いております。魚津の労災病院と高岡のふしき病院、そこでシミュレーションが行われたということでございます。もちろんシミュレーションですから、問題点を摘出するためのことですから、やっぱりいろいろと本番を考えると問題点もあったということ、それを改善をしてしかるべきときにその日を迎えるということだと思います。

<記者>
 現段階では県内での接種開始はまだ決まっていないということですか。

<知事>
 そうですね。

<記者>
 石川県と富山県の知事懇談会のテーマの中の4番目に県際道路の整備促進等というふうにあって、ここに国道等の整備促進とありますが、かねてから知事もお話しされている県道金沢湯涌福光線、これも議論のテーマには乗ってくるというふうに捉えてよろしいでしょうか。

<知事>
 ええ、それもテーマの一つだと思ってます。

<記者>
 この道路に関する知事の御認識ですが、以前は必要不可欠なエッセンシャルな道路というお話もありましたけれども、現状、知事に就かれてからもその認識というのは変わらずお持ちということでしょうか。

<知事>
 そうですね。ただやはりさらに知見を深めていきますと、やはり相当な整備のための経費もあるということなので、そのあたりも考慮しながら今後のことを考えていかなければならないと思っております。

<記者>
 ちょっと話変わるんですけれども、先日、射水市でキャッシュレスの決済ポイントの還元事業がありまして、今月いっぱいぐらいの予定だったと思うんですが、大変な盛況で、先日途中で打ち切られたということもありました。この際、市内の商店とか道路とかかなり混乱もあったというふうに聞いておるんですけども、知事は今回の射水市の事業をどう見ておられましたでしょうか。混乱の受止めとか、どういったふうに見ておられたか教えてください。

<知事>
 射水市のコロナ禍でなかなか個人消費も高まらない中で、射水市内の小売業の皆様、あるいはほかの業種もあるでしょうが、商売の活性化という意味ではとても役に立ったんだと思っています。それで、混乱もあったようですが、でも大きな事故もなく終わったことは、これはこれでよかったと思っています。十分に成果はあったと思いますよ。

<記者>
 確認なんですけれども、森元総理の発言について、知事は先ほど適切な発言ではなかったというふうにおっしゃいましたけれども、どう適切ではなかったのかということを御説明いただいてもよろしいでしょうか。

<知事>
 いろんな会議をしてもですね、私もいろんな会議をやっておりますが、話が長くなる方というのはおられるものです。それを、あの御発言、報道見る限り、女性だからという言い方をされた部分について、私は不適切、適切ではなかったと思っています。
 ただ、最後まで読みますとですね、組織委員会でも女性の委員が、理事がたくさんおられると、で、その方々は適切に発言をされているという発言もあるので、だから全部通して聞けば、そのようなことかなというふうに思っています。

<記者>
 そのようなことというのは。

<知事>
 決して森元総理が女性を蔑視されている方では、私はないと理解しています。

<記者>
 ただ、発言のその前半にあった、会議で話が長いというのを女性に限定した部分が新田さんとしては不適切だったと、適切ではなかったと。

<知事>
 そうですね。

<記者>
 そういうふうに捉えられているということですね。
 先週の会見でも同じ質問をしたのですが、先週はコメントする立場にないというお答えだったかと思うんですけれども、今週はお答えをいただきました。先週と今週での違いはなんでしょうか。

<知事>
 あの時点では、申し上げたかと思いますが、見出しは見ていましたが、報道の、中身、実はしっかりと読み込む時間もなかったということで、あれだけの方の発言はやっぱり全部を聞いてみないと分からないので、あの時点でコメントはできないと申し上げました。で、今もまだ全部を読んだわけではありませんが、さすがにこれだけの話題なので、サマリーのものは読ませていただいたと、その上での発言、コメントをさせていただいたということです。

<記者>
 先週から今週にかけて、森元総理の発言について概要を知事御自身のほうで押さえられたから、今週こういったコメント、見解を出したということでよろしいですか。

<知事>
 質問がありましたので、お答えをしました。

<記者>
 分かりました。ありがとうございます。

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所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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