更新日:2021年3月18日

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定例記者会見[令和2年7月21日(火曜日)]

  • 日時 令和2年7月21日(火曜日)午後1時30分~2時13分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)ディスカバー富山県「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」の再延長について 令和2年7月21日 知事定例記者会見(説明事項1)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(7分19秒/手話あり)
(2)連休やお盆を迎えるにあたっての知事から県民の皆さまへのメッセージ 令和2年7月21日 知事定例記者会見(説明事項2)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3分43秒/手話あり)
(3)令和2年度富山県総合防災訓練の実施について 令和2年7月21日 知事定例記者会見(説明事項3)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(5分25秒/手話あり)

2 質疑応答

内容 動画
  • (1)杉本福井県知事からの観光連携に関する提案の受け止めと実施時期について
  • (2)知事のツイッター開設について
  • (3)「GoToトラベル事業」にあわせ県が実施する特典付与事業の開始時期について
  • (4)「GoToトラベル事業」に上乗せで県が旅行代金割引を実施するかどうか
  • (5)県民宿泊割引キャンペーンにおいて旅行代理店経由の当選枠を設けた理由
  • (6)岐阜県、長野県との観光連携について
  • (7)特別定額給付金の使途について
  • (8)首都圏のコロナ感染状況に対する認識と県民へのメッセージについて
  • (9)「GoToトラベル事業」で東京発着が対象外とされたことについての所感
  • (10)秋以降の観光振興策について
  • (11)「GoToキャンペーン」における政府の方針変更についての所感
令和2年7月21日 知事定例記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(25分55秒/手話あり)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

(※)配布資料(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

(1)ディスカバー富山県「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」の再延長について

会見写真1 はい。それでは、私からですね、3点発表させていただきます。
 まず、第1点はですね、ディスカバー富山県「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」についてであります。
 おかげさまでですね、県民の皆さんのご評判がいいものですから、これを再延長することといたしました。その理由はですね、お手元資料にありますように、もともと国のGoToトラベルキャンペーンが本格的に始まるまでの、ある意味ではつなぎとしてですね、感染者の少ない県内の観光をですね、まず楽しんでもらおうと思って、1万人分スタートさせ、さらに期待以上に県民の皆様のニーズが多いので、さらに1万人増やして2万人としたところでありますが、こうすればGoToトラベルキャンペーンにうまくつながるかなと思ったんですけれども、皆さんご承知のように、今回、国のGoToトラベルキャンペーンから東京都が除外されるということにもなりましたし、もう一つ、旅行先で使えるですね、地域共通クーポンの開始が9月以降とされたこと等を踏まえましてですね、1期から6回分で一応終える予定だったんですが、これを再延長して、当選者数2万人分を追加募集するということであります。また、追加分についてはですね、割引期間を9月末まで延長いたします。
 その下の「割引内容」というのをご覧いただきますと、第7期以降についてはですね、5,000円割引と1万円割引の2区分としまして、従来ありました1万5,000円割引は第6期で終了とさせていただきます。
 その理由はですね、大変人気が出まして、多くの県民の皆さんに応募していただいてるんですが、なるべくですね、多くの方に当選者になっていただきたいということを考えますと、5,000円と1万円としまして、同時に、当選者といいますか、枠はですね、2万人増やすということにさせていただいたところでございます。
 そうしますと、今まで第1期から第6期までが約2万人、それから第2(※7)期以降が約2万人拡大しますので、合計4万人の方に当選者になっていただけるということでございます。
 7期以降についてはですね、宿泊施設への直接予約の分が1万人、これは申込みのときに宿泊施設を選択できるわけでございます。それからもう一つはですね、旅行代理店経由の予約ということで、これを1万人分。これは、もし1万人を超える応募がありましたら、当選後にですね、代理店で宿泊施設を選択していただくということでございます。
 また、募集方法についてはですね、第7期以降、3期に分けて追加募集をする予定でございます。
 それから、割引期間は、これまでの第6期までは8月31日までの宿泊としておりましたけれども、第7期以降は9月30日までの宿泊ということにいたしたい。
 なお、国のGoToトラベルキャンペーンを用いて宿泊予約する場合はですね、同一宿泊について県のキャンペーンの併用は認めないということにしております。
 予算は1億6,800万、予備費を充てるということでございます。
 なお、今後のスケジュールはですね、その下に記載のとおりでございますので、ご覧いただきたいと思います。
 なお、やや細かな説明になりますけれども、GoToトラベルキャンペーンでですね、東京都との往来が対象(※外)とされたことと、旅行先で使える地域共通クーポンの開始が9月以降とされていることを理由に挙げましたが、そうなるとですね、国のGoToキャンペーンは5割の割引であるんですけれども、その5割引の7割の部分が旅行代金の減額、35%減額(※割引)で、それから15%分が地域共通クーポンによる割引というか、恩典になるんですけれども、この地域共通クーポンが9月以降というふうになって、それなしで先行して7月22日からとなりましたから、そうするとですね、地域共通クーポンが交付されない間は実質35%の割引になって、富山県が独自にやっております2区分、基本は2区分になりますけれども、2万(円)以上の旅行プランだと1万円、1万円以上だと5,000円という割引と比べると、富山県のほうが有利な場合が出てくるわけですね。
そうすると、これは早めに県民の皆さんにお知らせをして、県民の皆さんが、でも、やっぱりGoToトラベルキャンペーンを選びたいと思われるか、そういうことならやっぱり富山県が独自にやっているほうがより魅力的だと思われるか、そこは選択していただけるようにですね、なるべく早めにお知らせすると、こういうことにしたわけでございます。

(2)連休やお盆を迎えるにあたっての知事から県民の皆さまへのメッセージ

 次に、2つ目の発表でありますけれども、これから連休とかお盆などを迎えるにあたりまして、改めて県民の皆様にお呼びかけをさせていただきたいと思っております。
 皆さんご承知のとおりでですね、本県においては新型コロナウイルス感染症、このところも散発的には出ておりますけれども、当面、収束段階に入りつつあるのかなと思われる一方で、東京都をはじめとする首都圏や関西圏等においては感染者が多数発生するなど、全国的には再び感染が拡大する傾向が見られます。
 そこでですね、今週末の連休ですとか、あるいはお盆を迎えられるにあたりまして、県民の皆様には、改めて高い緊張感を持った対応をお願いしたいと思っております。とりわけ、首都圏、関西圏などをはじめ感染者が多く発生している地域との往来についてはですね、緊要度の高いものを除いて控えていただくとともに、仮に移動される場合であってもですね、これまで全国的にクラスターが発生しておりますような施設、例えば接待を伴う飲食店、カラオケ、ライブハウス等でありますけれども、こうした施設には極力立ち寄らないようにお願いしたいと思います。
 また、県外にお住まいの方で、連休やお盆にですね、利用して富山県の来訪を予定されてる皆様には、発熱とか風邪の症状がある場合などですね、移動を控えていただきますなど、慎重な行動をお願いいたします。
 また、来県された場合でもですね、毎日の体温の測定などの体調管理にご留意いただきますとともに、親族や友人が集まってですね、会食される機会等においても、感染防止対策の徹底をお願いいたします。
 その下も同様の趣旨でありますが、県民の皆様や来県を予定されている皆様については、引き続き、「3つの密」の徹底的な回避とか、手洗いや人と人との距離の確保などの基本的な感染防止対策を継続する「新しい生活様式」の徹底に努めていただく。また、接触確認アプリを活用されますなど、ご自身への感染回避、また、ご家族をはじめ他の方々に感染させない、そういう行動をですね、徹底していただきますなど、改めて緊張感を持って対応していただきたい、このことを切にお願いする次第でございます。よろしくお願いします。

(3)令和2年度富山県総合防災訓練の実施について

 それから、3点目の発表といたしまして、令和2年度の富山県総合防災訓練の実施についてでございます。
 例年のことでございますけれども、実践的な総合防災訓練、やはり近年、災害が多発しておりますから、ぜひやりたいということでございますけれども、ただ、新型コロナウイルス感染症拡大防止という観点から、本年度はですね、住民の皆さんが参加される実働訓練は見送らせていただくことにしまして、災害への初動対応とか措置能力の向上につながるですね、図上訓練に的を絞って訓練を実施いたします。
 8月30日の午前中を考えておりまして、場所は滑川市の総合体育センター、主催は富山県と滑川市と。
 主な被害想定、魚津断層帯を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生したとか、あるいは県東部地域において豪雨が発生したとかいった想定の下に実施いたします。
 1枚おめくりいただきますと、主なポイントとしてはですね、関係機関連携による減災のための情報収集・共有と災害情報の伝達、また、防災関係機関が連携した実践的な図上訓練、それから魚津断層帯を震源とする地震や豪雨への対応、また、防災意識の普及啓発といったようなことでございます。
 内訳は、その主な内容、その下に書いてございます。
 1つ目は、お読みになったとおりです。
 それから、2つ目のテレビ会議システムを使用した県の合同調整所と市町村災害対策本部との情報共有につきましては、このテレビ画面は上段、中段、下段に3つずつ画面を出して、9画面でやることにいたしております。ちょうど今年5月にですね、県と市町村との間で市町村長会議をテレビ会議でやりましたけれども、ああした方式でやらせていただこうと。
 また、地元の滑川市の消防団と各関係機関との連携、これは消防団が県の図上訓練に参加されるのは今回が初めてとなっております。
 また、国土地理院の電子地図を使用した被害情報を共有する。
 また、被害市区町村の応援する職員の確保システムによります対口支援の調整訓練、例えば滑川市だとどこどこの県とか、魚津市だとどこだとかというふうなことで調整訓練を行います。
 それから、行政による臨時災害放送局の開局と災害広報訓練ということでございます。これは、滑川市が北陸総合通信局の資機材を借り受けて、臨時の災害放送局を設置すると。避難所開設状況等を広報したり、私などから住民の皆様にですね、防災体制の強化を呼びかけるといったことを予定しております。
 参加機関は約30機関、記載のとおりであります。
 それから、参加人員は約100人と。ここのところですね、例えば昨年は1万3,000人の方が参加したと、その前の年は6,400人の方が参加したということで、できるだけ多くの県民の皆さんのご参加ということを大事にしてきたんですが、冒頭申し上げたとおり、新型コロナウイルス対策ということもあって、その点は、今回は残念ながら見送ると。
 なお、ご関心の高い住民の皆様もおられますので、そういった方々についてはですね、観覧席でそうした図上訓練等をご視察いただくという段取りにしたい(と考えております)。その場合もですね、「3つの密」を避けるとか、ソーシャルディスタンスを取るとか、当然そういったことを配慮して進めることにいたしております。
 私からの説明は以上であります。

2 質疑応答

会見写真2<記者>
 2点お伺いします。1点目が、1つ目の発表に関連してくることなんですけども、昨日の福井で行われた北経連(北陸経済連合会)と3県知事との懇談会で、福井県の杉本知事の提案で、GoToキャンペーンの北陸3県で回していくような仕掛けをつくろうということで、事務的な検討などを進めようということで一致されたかと思います。
 それぞれ谷本知事、あるいは(石井)知事も含めての意見を私ども聞いていて、少し(3人で)意見が違うというか、どこに、どう一致点を見いだすのかという部分はあったと思うんですが、やるとすればこういうことからやればいいんじゃないかという、今の時点での知事のお考えと実施時期の見通しをお聞かせください。これが1点目です。

<知事>
 今の点ですね、福井の杉本知事さんのご提案はですね、総論的には、私も元々そういったことを考えていましたので、全く異存のないところで、多少、石川県の知事さんは多少ニュアンスが違ったような気もしますけれども、いずれにしてもですね、実務的に3県で進めさせていただきたいなと。
 例えば、GoToトラベル、国のキャンペーンにですね、先ほど申し上げた2分の1割引で、そのうち7割が旅行代金の割引、つまり全体の35%、それから残りの3割、全体の15%が地域共通クーポンとなっているんですが、それにさらにですね、県の独自に特典を差し上げるということも検討していましたので、その特典をですね、富山県に、例えば福井に行くといった方に、福井県がさらにそういう特典をくださるとすれば、恐縮ですが、例えば今回、東京都は対象外になっていますし、ほかのところがどうするかということがありますが、例えば福井県さんが考えていらっしゃるのは、そういうような、富山県から行く場合にそういう特典を差し上げるということを考えていらっしゃるんだと思うんで、それにほぼ対応する形でですね、富山県に国のGoToトラベルキャンペーンを利用してですね、いらっしゃる、来訪、観光の方にですね、それに福井県さんがなさる特典とほぼ見合うようなね、特典を出すとか、そういうことは頭の体操でありますけれども、考えられるんじゃないかと。
 ただ、それぞれに事情があって、何か福井県さんもその特典を出せるようなのが、何か9月の後半以降だとかというふうに聞いていますから、私どもはたしか9月の初めぐらいから準備できるんだったかな。いろいろ細かな点がありますので、その点は今後ですね、実務的に検討させて、まあ、せっかくのお話ですから、なるべくバランスの取れた形で進められればいいんじゃないかと思っております。

<記者>
 もう1点は、ちょっと別の話で、昨日、ネットサーフィンといいますか、ツイッターをいろんな人のものをチェックしておりましたら、知事のアカウントを発見しまして、ああ、一度議会でも平木議員の質問であったかと思うのですが、知事もツイッターを開設されたのかと。今のところ、ご本人の書き込みではなくて、代理書き込みで幾つかはあったかと思うのですが、このアカウントを開設された背景と、今後、ご自身でも発信していくような機会があるのかどうか、お聞かせください。

<知事>
 そうですね。私ももっと時間がたくさんあったら、もっと熱心に取り組みたいと思っているんですけれども、なかなかいろんな、限られた時間の中で、様々な公務もありますので、少しそういう点では、まだまだ本格的にそうした発信というのは難しいなと思っているんですけれども、今後もですね、できるだけ多くの県民の皆さんなどにですね、富山県の魅力であるとか、あるいは今の県政の取組みであるとか、そういった点を発信というか、お伝えできるようにですね、努力していきたいなと思います。

<記者>
 今ほどの質問にもちょっとかぶるのですけれども、GoToトラベルのキャンペーンで、県のほうでは元々特産品の付与などをGoToキャンペーンに合わせて行うというふうにおっしゃっていたと思うのですけど、それがその9月初めになるということなんですか。

<知事>
 はい。その後、実務的に詰めてみたらですね、セキュリティーの問題とかいろんな課題があって、9月になるのかな、(事務方に対し)8月後半だったか─8月後半?
 あ、失礼、8月下旬からということですね。さっき、ちょっと9月と言っちゃいましたけど、8月下旬から(行う)ということね。

<記者>
 それに関連して、昨日、福井の杉本知事は、GoToキャンペーンの旅行代金割引に上乗せして、さらにその旅行代金を独自で割引するということもおっしゃっていたと思うのですけど、北陸3県で連携していくとしたら、富山県の場合もさらなる代金の割引もあり得るということなんですか。

<知事>
 いや、それは必ずしもそうじゃありません。さっき言ったように、代金割引という方法でインセンティブをさらに拡充されるというお考えもあればですね、今ほど申しあげたように、富山県でなければできない体験とか、富山県でなければなかなか手に入らない物産とか、そういうものを提供するというのが私どものこれまでの考えですから、それがですね、中身は違っても全体として観光にいらっしゃる方、あるいはこちらから行く皆さんに、ほぼ大体バランスが取れているなと思われる形になればいいんじゃないでしょうかね。
 元々独自にお互いにやろうと思っていたことを、国、東京をはじめとする感染拡大ということがあって、それじゃもう少し感染の少ない近隣県同士でというのは途中で入ってきた話ですから、多少そこを、最初からね、一緒にやろうというんで始め─お互いに始めていった話じゃありませんから、実務面で詰めながら、それぞれバランスの取れた形にすればいいんじゃないかなと、このように思っています。

<記者>
 最後に、県民割引キャンペーンについてなんですけれども、今回、旅行代理店経由の予約を1万人分、全体2万人のうち1万人分を別に枠を取っておられると思うのですけど、今まではたしか宿泊施設に直接予約してもいいし、旅行代理店経由でもいいというような形だったと思うのですけれども、例えばこれまでの予約の中で、旅行代理店経由のものが少なかったからなのか、何かこの変更というのはどういう理由があるのでしょうか。

<知事>
 これはですね、どちらかというと、県民割引キャンペーンは県内ですからね、正直、私どもの事務方の最初の考えとしてはね、県内だと直接申込みする人が多いんじゃないかということから始まったんですけれども、実際には少しシニアの方とか、やっぱり旅行代理店経由のほうがいいなと思われる方もそれなりにいらしたということで、途中からそういうふうにさせてもらいました。
 それから、今回はですね、やっぱり1つ考えなきゃいけないのは、GoToトラベルキャンペーンやることはやるんでしょうけれども、東京が除外されたということで、普通、GoToトラベルキャンペーン、都道府県を越えますから、そうするといろんな交通手段等、ホテルや旅館、いろんな体験も含めて、組み合わせることになりますね。組み合わせると、多分一人一人の観光に行こうという方が個人で個別に申し入れるよりも、旅行代理店がうまく組み合わせたほうが、ケースによってはかなりコストが下がるという面が出てくると思うんですね。
 それから、同時に、そういう意味で、多分GoToトラベルキャンペーンの場合は、普通に考えると旅行代理店が関わる比率がすごく高くなるんじゃないかと思うんですが、その分が今回、GoToトラベルキャンペーンが様々な理由で、その35%割引のほうは先に出るんだけど、あとの15(%)は後、9月になってからとかね、いろんなことで、かつ東京都が除外されるということで、やっぱり事業としての旅行代理店もですね、旅館やホテルが大変であると同時に、旅行代理店さんのほうももう経営が非常に厳しいはずですから、そういったことも配慮して、今回は半分ぐらいは旅行代理店で、半分は直接というふうにさせていただいた。
 ちなみに、例えば石川県さんなんかはもともと100%旅行代理店とされてますよね。それはいろんな考え方があってだと思いますが、私どももいろんな、やっぱりそれぞれの分野の事業者の方がある程度成り立つようにしていかないと、新型コロナが(底を)打ったら、ある業界がもうほとんど衰退していたっていうことになると、将来の例えばね、インバウンドなんかやるようなときにも非常にやっぱり難しいことになる、そういった総合的な観点ということも必要じゃないかと、こういうふうに思っています。

<記者>
 旅行キャンペーンに関することなんですけれども、昨日、北陸3県の知事との懇談があったばかりなので、どうしても北陸3県の話になると思うのですが、富山県の場合、岐阜県であったり長野県、近隣県との観光の連携といいますか、富山空港から飛騨のほうに行かれる方だったり、立山のほうから長野県のほうに観光を楽しまれる方もおられると思うのですが、今の時点でですね、そういった長野県や岐阜県との何か観光の連携について、考えていらっしゃることとか、予定はございますでしょうか。

<知事>
 はい。これはですね、一般論として申しあげればね、もちろん北陸3県、できるだけ連携協力するということもとても大切なことだと思いますし、また同時に、東のお隣というかね、長野県さんとか、新幹線だと本当に近くなりましたし、それから飛騨高山なども含めて岐阜県さんとかね、いろんな連携があってしかるべきというか、少なくともそういうことがあってもいいと思いますんで、今後ですね、そうした県でどんなふうに考えてらっしゃるかといったことも少し勉強しながらですね。
 一方で、せっかく福井の知事さんからのご提案ですから、そうした、特に北陸デスティネーションキャンペーンをね、(北陸新幹線の)敦賀開業をひとつ機にしてやりましょうということで、これは3県、経済界と一緒に一致したことでもありますから、そうした3県の連携というものも大事にしながらですね、今言ったような地域ともですね、どういう連携が可能か、しっかりと先方の考え方なども調べてですね、検討していきたいなと思います。

<記者>
 続けてもう1点、ちょっと別の話になるのですけれども、国の一律10万円の定額給付金があったと思うのですけども、知事自身は、その10万円の使い道というか、どういうふうに使われた、もしくはどういうふうに使われる予定か、教えていただいてもよろしいでしょうか。

<知事>
 私もあの10万円は、もちろん頂くことにちょっと─ちょっと口座を確認していませんが、入ってるんじゃないかと思いますね。せっかくの貴重なお金ですから、富山県の活性化につながるようなね、ということに使うということかなと思っていますが、正直、まだ具体的には考えておりません。せっかく国が大変厳しい財政環境の中で決断された政策ですから、できるだけそういった趣旨も活かして、同時に富山県にとってプラスになるというような使い方にしたいなと思っています。

<記者>
 まず、知事の今日のコメント(県民へのメッセージ)のことでちょっとお聞きしたいんですけども、首都圏との往来に関してですね、緊要度の高いものを除き控えていただきたいという表現があるんですけども、今月の初めに、入善(町)でしばらくぶりに感染が確認された際は、首都圏、感染が多い地域との往来については慎重に判断してほしいという表現だったかと思います。若干強めになったかという印象を受けておるんですけども、これ、知事としての首都圏での感染状況等について、やはりちょっと認識が変わったという理解でよろしいんでしょうか。

<知事>
 そうですね。入善(町で)の感染が出たのはたしか7月2日だったかと思いますけれども、あの時点ではまだ、東京を例に取れば、感染者がまたちょっと増えてきたなという感じはありましたけど、まだ100人までいくか、いかないかだったと思いますよね、その前はまだ数十人単位で。ですから、その時点で、正直、最近は今、200人をかなり超したり、200人切っても100、今はたしか160とか180とか、そういうボーダーですから、あの7月2日の時点に比べるとですね、やはりかなり感染者が広がっているなということでございますので、当時よりは緊要度の高いものを除いて控えていただくというのは、前回よりもやはり、より、より慎重に考えてほしいということを県民の皆さんにお伝えしているということですね、はい。

<記者>
 あともう1点、すいません。GoToとの関係で、GoToキャンペーンとの関係で、県民割引を再延長されるということなんですけども、東京が除外されたということについてですね、国の事業としての経済効果というのは相当減ってしまうというご認識でよろしいんでしょうか。

<知事>
 そうですね。なかなか正確な統計は難しいんですけど、例えば県内での入込客─これ民間の調査ですけどね─だと、例えば富山県に観光でいらっしゃる方のうち、東京からの人が少なくとも2割ぐらいはいらっしゃるということであります。これ、全国レベルだとどうなるか、ちょっと残念ながらきちっとしたデータがないんですけど、見当たらないんですけども、いずれにしても、東京はやっぱり、何だかんだいっても、やっぱり日本の首都であり、また、政治、行政、経済、文化とか金融とか、いろんなものが集中しているところですので、そこに相当な人たちが集まっていらっしゃるわけですから、そこを除外するとなると、観光振興というんで、観光に行く人あるいは来る人、それを理由に往来する方の規模がですね、相当やはり、当初、国のほうで思っておられたよりはですね、限定的なものになるのは否めないところだと思います。
 ただ、この点については、やはり最近の東京都における新型コロナウイルスの感染者の数が相当増えてきているということと、伝えられておりますように、感染経路不明の方がね、相当増えているといったことを考えますと、東京都の往来についてですね、GoToトラベルキャンペーンの対象から外すというのはね、これはやっぱりやむを得ないのかなと思っております。

<記者>
 観光のですね、需要を喚起するキャンペーン、国も県もされているわけですけども、宇奈月温泉などでお話を伺うとですね、夏休みは恐らくある程度の需要はあると、夏休み、それを利用される方がいるので、本当に欲しいのは、お盆が終わったり、9月以降、従来そもそも需要が冷え込む時期にてこ入れをしていただけるとありがたいという方、ちょっとそういうお話しを伺ったものですから、まだちょっと早いんですけども、秋以降の需要策については、現時点でどのようなものか考えていらっしゃいますか。

<知事>
 今、先ほど記者発表したですね、「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」は、今度は、これまでの6期分までは8月末までが割引期間だったんですが、今度は9月30日まで一月延ばしました。これはですね、今の記者がおっしゃったような問題意識もあってですね、夏休みは、お子さんの夏休みもあるなり、もちろん大人の方も夏休み取りやすいですから、そうはいってもそれなりの需要があるだろうと。しかし、9月になるとかなり落ち込んでくる。本来はね、それを国のGoToトラベルキャンペーンが大幅にカバーする予定だったんですけれども、それがちょっとややいろんな事情で少し、最初に期待したどおりにはならない展開になっていますから。
 そこでですね、県独自で取り組んでおります「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」を、あと2万人分増やすということにしたのはですね、引き続き人気が出ているということもありますが、一方で、10万人ぐらいの応募だったのが、最近は6万、5万数千まで落ち着いてはきているんですけれども、せっかく始めたことで、人気が出てますから、なるべく県民の皆さんの当選者を増やしたいなという気持ちとですね、同時に、今おっしゃる需要がちょっと冷え込むかもしれない9月のですね、てこ入れにも寄与できるんじゃないかと、そういう考えも入ってるわけです。

<記者>
 先ほどの話にちょっと関連するんですけども、GoToキャンペーンについてなんですけども、開始直前に東京都で感染が広がっているということで、東京都が除外になったり、キャンセル料の補塡というのもあったりして、政府の方針が幾つか変更になったりしているかと思うんですけども、こうした政府の対応が変わることについて、知事としてはどのように、政府のこの方針変更の対応を見ておられるんでしょうか。

<知事>
 そうですね。やっぱり、いろんな事情でですね、どうしても新型コロナという未曾有の国難を克服してですね、日本の新型コロナを抑え込むと同時にですね、日本の経済社会をもっと活性化していかなきゃいけない、これはやっぱり国としてどうしても必要なことだと思うんですけれども、ただ、どうしても今まで経験していない分野ですので、やむを得ない面もあると思いますが、結果として見るとですね、もう少しですね、緻密に考えて、系統立ててやってもらえばなおよかったなという感じはしますけれども。
 ただ、かなりの方が、一旦新型コロナが全国的にも落ち着いてきて、緊急事態宣言が解除されたりした後ですね、いずれ第2波、第3波もということは言われていましたけれども、そのスピードが、今、これが第2波なのかどうかというのも専門家の中でいろいろ議論があるんだと思いますけれども、いろんな事前の想定を超えてですね、政府のほうでですよ、少し東京都さんなんかの感染が広まってますから、そうしたことも踏まえた対応がですね、必ずしもスムーズにいってないと、こういうことじゃないかと思いますが、結果として見ればですね、なるべくもう少し整理して、うまく運んでいただければなおよかったなと思います。

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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