更新日:2021年3月18日

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定例記者会見[令和2年10月1日(木曜日)]

  • 日時 令和2年10月1日(木曜日)午後1時16分~1時50分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)新型コロナウイルス感染症の軽症者に係る宿泊療養施設の設置について 令和2年10月1日 知事定例記者会見(説明事項1)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3分35秒/手話あり)
(2)富山県美術館レストラン部門の出店者の決定について 令和2年10月1日 知事定例記者会見(説明事項2)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3分07秒/手話あり)
(3)オンライン観光モデルの事業の実施について 令和2年10月1日 知事定例記者会見(説明事項3)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3分40秒/手話あり)
(4)令和2年度国民保護共同実働訓練の実施について 令和2年10月1日 知事定例記者会見(説明事項4)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(1分31秒/手話あり)

2 質疑応答

内容 動画
  • (1)9月26日知事選立候補予定者討論会における他の候補の発言について
  • (2)知事選に係る世論調査の結果について
  • (3)アベノミクスの地方への経済効果について
  • (4)オンライン観光モデル事業について
  • (5)北陸新幹線の開業効果と今後の敦賀、大阪開業について
令和2年10月1日 知事定例記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(22分33秒/手話あり)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

(※)配布資料(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

(1)新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養施設の設置について〔新型コロナウイルス感染症対策本部〕

会見写真1<知事>
 それでは、私から、まず4点説明させていただきます。
 まず、第1点はですね、新型コロナウイルス感染症のですね、軽症者に係る宿泊療養施設の確保ということであります。
 先般、まず玄猿楼についてですね、確保してあって、これは53室だったんですけれども、念のため、もう少し部屋数の多い場所を確保したいと努力しておりましたが、今般ですね、富山市の西大沢(旧大沢野町)にあります、北陸銀行の研修センターを、この軽症者についての宿泊療養施設(とする)ということでご相談がまとまってですね、宿泊療養の開始をすることになりました。
お手元資料にありますように、全部で72室でありますので、これまで確保しておりました玄猿楼と合わせますと、合計で125室確保できたことになります。
 開設の考え方はここにある(資料に記載の)とおりですが、県からの要請に応じて速やかに受入れ開始ができる(こと)、現時点で新型コロナの感染者数が最も多い富山市内に所在するということ、また個室が50室以上まとめて確保ができるということ、また、汚染ゾーンと清潔ゾーンが明確にゾーンニングすることができる(こと)、こういった要件を満たしておりますので、総合的にそうした判断をいたしました。
 宿泊療養施設としての開設期間は、10月1日、今日からですね、12月末、年末までであります。ただ、実際の運用としてはですね、玄猿楼の定員を超過した場合にですね、入所者を、ここに入っていただくと、こういうことであります。
 また、入所者は、こちらに行かれる際は、従来と同じですが、医療機関または県が用意いたします移動手段で当該施設に移動していただくとか、入院期間中はですね、外出とか面会等の外部との接触は禁止させていただくとか、入所者の費用負担はないとか、それから宿泊施設には看護師さんや事務職員が24時間常駐する。それから、医師のほうは24時間オンライン(※オンコール)で対応ということであります。
 なお、現在ですね、県内で入院している方は11人で、うち重症の方はお一人という状況でございます。

(2)富山県美術館レストラン部門の出店者の決定について〔文化振興課〕

 それから、2つ目でございますけれども、富山県美術館のレストラン部門の出店者の決定でございます。
 この美術館のレストラン部門については、従来入っていたお店が、新型コロナ問題ということもあったりしまして撤退された後、適切な出店者を募りたいということで、公募手続きを進めてまいりました。出店者の選定委員会を開催して審査しまして、以下のように決定させていただきました。
 まず、事業者名は、オークス株式会社及び株式会社TOYAMATOでございます。実際に運営されるときは、合弁の会社をおつくりになるというふうに伺っております。
 それから、それぞれの本社所在地、代表者は(配布資料に)表示のとおりでございます。
 それから、レストランのコンセプト、提案概要ですけれども、アート&イートをコンセプトにして、食を通じてアートを体感して学ぶことができるレストランとして、アートと関連した常設メニューをつくる。また、県美術館の企画展とですね、連動した企画メニューを提供するというコンセプト、提案概要になっております。
 選定委員会では、このアート&イートのコンセプトの下に、ユニークな常設メニューとともに、企画展と連動したメニューの提供など、魅力的な提案内容であったということを評価しております。例えば、ユニークな常設メニューというのはですね、丼をキャンパスに見立てた、「富山の食材自由盛り丼」といったようなものですね、美術館のアートと連動させたメニューを考えるということであります。
 そういう意味では、大変いろいろと知恵を出されて、話題性を意識した情報発信力が期待できると。また、コロナ禍の厳しい経済情勢の中で、安定した実施体制が整ってらっしゃるといったことが評価されまして(出店者として決定されました)。
 今後の予定ですけれども、もちろん出店者との協議をこれから始めまして、来年2月下旬頃の開店に向けて準備を進めてまいります。

(3)オンライン観光モデル事業の実施について〔観光振興室〕

 次に、3点目でありますが、オンライン観光モデル事業の実施ということであります。
 ビデオ会議等に用いるオンラインツールの活用が飛躍的に進んでおりますので、3密を回避して本県の魅力を発信するモデル的な手法で、自宅にいながらですね、本県の観光地とか特産品等の多様な魅力に触れていただけるオンライン観光モデル事業を実施するということであります。
 本日より、特設サイトで第1回のイベントの参加募集をいたします。第1回イベントの実施概要、ここに書いてあるとおりですけれども、「芸術性の高い和菓子と伝統工芸」というテーマで、案内人となる県内の和菓子職人や伝統工芸の製造元の代表、今回はここにあります引網康博さんと、それから四津川元将さんと晋さん、ご兄弟かと思いますけれども(※ご兄弟ですが)、この3人にここで言う案内人をお務めいただいて、そしてこのオンラインを活用して交流を深めてもらってですね、その参加者に富山のファンになっていただいて、本県を訪れていただくきっかけづくりをしたいと。
 特に、今回ご登場いただく引網さんはですね、全国的にも注目を集めてらっしゃる県内の和菓子職人でいらっしゃる。その方と参加者をオンラインツールでつなぎまして、これはZoomを活用いたしますが、富山県の和菓子を紹介していただいて、また、参加者のリクエストに応じてですね、引網さんが特別な和菓子をその場で製作する。それから、あわせてアルミ鋳造の菓子切の製作を手がけている四津川さん、それから高岡銅器の歴史や文化、新たな取組みについて、製作現場で撮影した映像を見ながら解説する。案内人を交えた意見交換をしてですね、和菓子とか伝統工芸に対する関心を高めていただく工夫をすると。
 また、参加された方の特典としては、当日リクエストした和菓子を含む詰め合わせと菓子切を、それぞれのご自宅に発送するということであります。
 日程は10月9日、参加募集は今のところ10名で、半分程度は県外の方を優先して受け入れたい。参加費等々は、ここに(配布資料に)書いてあるとおりでございます。
 相当関心持っていただけるんじゃないかと期待をいたしております。

(4)令和2年度国民保護共同実動訓練の実施について〔防災・危機管理課〕

 それから、第4点目でありますけれども、令和2年度の国民保護共同実動訓練の実施ということであります。
 内閣官房、消防庁、国とですね、富山県、砺波市が共同して実施する国民保護実動訓練の概要を次のとおり決定したということでございます。
 10月29日の午後であります。それから、実施の場所ですけれども、富山県の西部体育センター及び同周辺、それから想定はここに書いてありますように、県西部体育センターで化学剤の散布テロが発生して、多数の負傷者が発生する等々の想定でですね、人質を取って立てこもるといったような事態を想定しています。
 主な訓練項目は、ここに(配布資料に)書いてあるとおりでございます。
 それから、参加機関はですね、約40機関で、約300人の訓練参加を予定いたしております。
 ということで、私からの説明は以上であります。

2 質疑応答

会見写真2<記者>
 弊社で、昨日付で(知事選に関する)世論調査の結果を報道いたしました。(他の立候補予定者と)「激しく競り合う」の解釈はいろいろあると思うんですけど、まずは知事の受け止め方を聞かせていただきたいということが1点と。
 それと、先日(9月)26日の(知事選立候補予定者による)公開討論会の後で知事がかなり、新人の新田さんのご主張されていた、ここ10年で経済がかなり富山も落ち込んでいると、アベノミクスに乗れなかったんじゃないかというご主張に対して、かなり知事は、いや、それは事実誤認じゃないのかということをかなりその後もおっしゃっていらっしゃると思うんですけど、そこら辺が事実誤認だとすると、ちょっと報道する上でも、ちょっとはっきりさせておきたいなという気もしたものですから、その辺ちょっと、実際のところどうなんだという話がちょっと、見解があれば、2点お聞かせいただけますか。

<知事>
 そうですね、まず、その事実誤認のほうから申し上げますと、今、名前言われた候補(新田八朗氏)がおっしゃったのはですね、働く現役世代の世帯収入、過去5年間で東京は10%以上上がったと、それから全国平均でも10%以上伸びているのに富山は下がって、全国順位も2位から17位に落ちたと、アベノミクスという強力な追い風があったにもかかわらずこの数字だと、真面目に働く世代の経済力が現実に落ちているというようなご主張でありました。
 ちょっと私もびっくりしたんですけれども、この発言の基にされてる家計調査ですけれども、これは富山市だけの結果でありまして、標本数も令和元年では61と極めて少なくて、これは非常に標本数が少ないですから、振れがすごく大きくなるんで、総務省の統計局でもですね、これは各県の経済状態を比較するものではなくて、標本誤差に注意する必要があると、ホームページでわざわざ周知していらっしゃるんですね。ですから、この数字だけで国内の経済動向全体を論じようとすること自体は、正直、経済団体というかね、たしか(富山県経済)同友会の代表幹事も務められてた方ですから、ちょっとびっくりした。このご指摘は当たらないんではないかと思っております。
 全県的にですね、標本数も多い、信頼できる調査としては、5年に一度の全国消費実態調査、これは標本数が700世帯以上ございますが、富山県の働く世帯の実収入の1か月平均はですね、直近の平成26年度調査で55万4,000円で、全国第1位であります。
 また、別の信頼できる統計であります1人当たりの県民所得では、最新の28年度の県民所得は330万円で、全国で5位であります。その内訳として、そこから算出される県民雇用者報酬というのはですね、最新の28年度で見ますと、富山県は214万円で、全国で第8位、日本海側では第1位であります。地方の県ではありますけれども、県民雇用者報酬が高い県だといって、私は胸を張れる内容だと思っております。
 また、アベノミクス、7年8か月のアベノミクスという強力な追い風があったにもかかわらず、その風を受け切れてないというご指摘がありましたけれども、まず、アベノミクスによる経済の成長を分析する際は、当然ながら、第2次安倍政権が成立した24年度と現在を比較するのが当然適切なわけですね。
 この点を踏まえてですね、平成24年度と現在の本県の主要指標を比較しますと、例えば医薬品生産額は、薬価が2年に一度引き下げられているにもかかわらずですね、6,083億円が6,246億円で2.7%増、全国2位となっていますし、この間ですね、企業立地件数も1年間で33件だったのが72件で、2.2倍になっている。
 また、例えば伏木富山港のコンテナ個数6万8,000TEU、これが7万4,000TEUで8.4%増。また、例えば製造品出荷額(等)は、3兆3,100億台だったのが4兆300億円ほどで、2割増になっていますし、それからさっき申し上げた県民雇用者報酬は、全国11位だったのが全国8位に上がって、日本海側ではトップだと。この間、富山県に移住してくださる方も、316人から926人になっている。Uターン率も上がっている等々、あんまりたくさんありますからこれ以上言いませんが、こういう中で。
それから、最新の富山県の、例えば28年度の県内総生産4兆5,663億で、24年度の4兆3,691億円と比較しますと、約4.5%増加しております。
 そういうことですので、ちょっと、どうしてこういう数字をあえて使われるのか、大変残念だなと思っております。ほかにもいろいろありますが、ちょっと長くなりますから。
 今おっしゃったこの世論調査、御社が行われた世論調査ですけれども、今申し上げたようにですね、大変何というか、候補者3人ですけれども、厳しい選挙戦になるかと思いますが、ぜひですね、県民の皆様には正しい情報を基にして、今後、4年間の富山県を、誰が知事として富山の未来を担っていくのがふさわしいかですね、ご判断いただければなと思っております。
 私もですね、今申し上げた経済状況を含めて、しっかり現実を踏まえながらですね、やっぱりまずは現下のコロナから県民の皆様をしっかり守り抜く。さらにはですね、やっぱりこの危機をチャンスに変えて、一極集中をですね、ぜひ是正して、そしてもっと地方分散型の社会をつくっていく、その中でね、富山県を、ここで、若い人たちがここで住みたい、働きたいと思ってですね、選んでもらえるような県に発展・飛躍させて、今、幸福度、全国で2番目という、民間調査機関の結果もありますけれども、ぜひともですね、幸福度日本一の県にしていきたい。そのことを、これまでの県政についての、皆さんに、私が積み重ねてきた実績ですとか、また、それ以前、知事になる以前も含めて、育んできた人的ネットワークとか、また、400億円の財政構造赤字を10年ちょっとで、何とか県民にしわ寄せをしないでゼロにしてきたとか、いろんなことを踏まえていただいてですね、正しい情報に基づいて、誰が(知事に)ふさわしいか、ぜひご判断いただきたい。
 私もですね、今回、本当に県内各地で県民の皆様に、いろんな現場で、各地域で、じかに私の考えもお訴えし、また、県民の皆様からもね、その都度、地域の問題とか、あるいは県全体の問題について、いろんなご意見いただきました。すごく私は貴重な経験、今させていただいていると思います。
 今後もですね、県民とともにですね、この富山県をしっかり発展・飛躍させていく、県民の幸せのための基盤づくりをしっかりすると、これをぜひ全身全霊挙げて、命がけで取り組むと、このことをしっかりお訴えして、ご支持いただけるように最大限努力していきたいと、こういうふうに思っています。

<記者>
 先ほどの質問の関連なんですけれども、新田さんのご主張の中には、アベノミクスの追い風を生かし切れてないというご指摘がありました。今の知事の反論といっていいのか分かりませんが、その内容として、数字はいろいろ、るる述べていただいたんですけども、アベノミクスの追い風は、私はそもそも地方に吹いていたのかどうかというところから疑問なんですけども、知事としては、追い風は生かし切れているというご認識なんでしょうか。

<知事>
 そうですね、いわゆるアベノミクスの定義にもよりますけれども、この安倍内閣の期間ですね、確かにいろんな数字を見ますと、その前の民主党政権の頃に比べると、随分と確かによくなっていると思いますが、その間、富山県も、先ほど申し上げたように、いろんな指標が非常によくなっている。
 ですから、評価はいろいろあると思いますが、私としてはね、アベノミクスの風を受け切れて、生かしているかどうかというと、アベノミクスのね、定義によりますけれども、安倍政権の間に確かに日本の経済、もちろんいろんな課題ありますけれども、それ以前に比べると、確かに相当よくなっている面があると思いますが、富山県経済もですね、今ほどご説明したように、様々な指標で間違いなく成長・発展していると思いますので、そういうことでいえば、安倍内閣のこの時期に、富山県の経済は、移住してくださる人が増えてることを1つ見てもですね、Uターン率も上がっていますし、普通に公平に考えて、相当に発展してきていると考えるのが妥当だと思っています。

<記者>
 あと、すいません、もう1点。今日発表いただいたオンラインの観光モデル事業の件なんですけども、これ全国、国内外を含めて、恐らく最終的にはPRされるということなんだろうと思うんですけど、あくまで今回モデル事業ということで、募集人数も10人ということでかなり限定的なんですけど、今後、このモデル事業を終えた後ですね、本格的な事業としてはどういうものを、具体的に今お考えなんでしょうか。

<知事>
 そうですね。まず、1回目の「芸術性の高い和菓子と伝統工芸」の後はですね、今想定してますのは、例えばシロエビとですね、富山の地酒とか、そういったテーマを今想定してるんですけれども、そういったことを幾つかやって、消費者というか、それに参加される観光に関心の高い方々の反応とか、あるいはご意見とかを伺いながら、まずはこうしたオンライン観光で、富山県にすごく魅力を感じてもらう方をですね、できるだけ広げていく。コロナが収束したら、完全に収束しなくても、現にGoToトラベル事業も始まっていることですから、しっかり感染拡大防止対策をご自身でもやってもらい、受入先でもそれを努力して、最大限そこに配慮しながら、なるべく来ていただく。
 それから、その先ですね、コロナが完全に収束すれば、このオンラインで培ってきたことを生かして、リアルな観光ももっと進めていきたいと思いますし、完全に収束するのにまだ時間がかかるウィズコロナの時代にはですね、そういう条件の下でリスクをゼロあるいは最小にしながら、このオンラインのような手法を使って、さらに富山県の観光の魅力を引き出すような手法をいろいろ考えていきたい、こういうふうに思います。

<記者>
 今ほどの(質問の)1問目にも関連するんですけども、討論会で、ある候補の方はアベノミクスの追い風というところを一断面聞いておられましたが、そもそも我が県は、2015年に北陸新幹線開業というのがあって、その開業効果をどうするかということは、別に知事の肩を持つわけではないですが、十分やってきたし、これからもやられる、第二の開業に向けてやられると思います。その辺りを、改めて何といいますか、知事が手がけてきた実績として、るる数字もさることながら、みんなが感じたその高揚感というか、というのもあったと思うので、その辺りというのをより何というか、分かりやすく説明すればいいのかなと思うんですけど、その辺り、何か今後お話ししていくよという感じとかではありますでしょうかね。

<知事>
 そうですね。5年半前にね、北陸新幹線が開業したときは、まさに県民の半世紀近い悲願が実現したということで、これはどう見てもね、県内全体がすごい盛り上がったことは間違いないと思います。
 その後もね、今ほど、安倍内閣の期間に合わせた説明を主としていましたけれども、開業前と比べてももちろん伸びていますし、それからあわせて、この間、地方創生戦略、国にお願いしてそういう戦略を構築してもらい、それを多分、全国でもトップクラスで生かしているのは富山県だと思うんですけれども、相当いい姿になってきていると思います。だからこそ、わざわざ関東や関西辺りからでもですね、富山にわざわざ移住してくださる人が非常に増えているわけで、こういう勢いをしっかり持続させて、今、当面、新型コロナ問題もありますから、これをしっかり抑え込むことに全力挙げますけれども、それと同時にですね、アフターコロナ時代に向けて、今から、例えばさっき申し上げたオンライン観光というのはその一つの例ですけれども、しっかり力を蓄えて、この時期にでもやれることをしっかり可能性を追求して、そして大いに花が開くようにしたい。
 あと2年半でね、敦賀まで開業すると、大阪・京都方面は、従来より50分ほど短く行けます。ただ、やっぱり大阪までつないで初めて完成形で、そうなると大阪まで1時間40分、京都にも1時間半足らずぐらいで行けるようになると思いますんで、これはもうすごく便利な富山県になると思うんですね。これを何とか、政府の一頃の想定だと2046年、今から26年後、それは政府の想定はですね、財源がなかなか見つからないから、北海道新幹線の札幌開業頃までに答えを出して、それからやおら15年ぐらいかけてやるという計算なんですが、それはとてもですね、整備新幹線の中で最も開業効果が断トツに大きい北陸を一番最後にやるということ自身が、全く私はおかしなことだと思うんで、これはぜひ、開業効果のあるものこそ早くやらなきゃいかん、この私どもの主張は、政府与党の皆さんにすごく浸透していると思うんですね。
 ですから、これをぜひ、あと一、二年でこの財源問題、21年度、どう国とJRと、あるいは一部はもちろん地方が負担しなきゃいけないと思いますけれども、そういったことをしっかり議論をして、そして沿線県も含めて、みんなが納得できる答えをしっかり見つけてですね、ぜひ、10年ちょっとぐらいでね、大阪につながるようにしたい。
 この間、麻生副総理が見えて、どうせなら関空に(関西国際空港まで)というお話もありまして、そういう積極的な副総理、財務大臣がいらっしゃる間にですね、ぜひ、この問題も決着つけたいと思いますし。
 それから、新幹線で直に関空に行くのはもうちょっと時間かかるかもしれませんが、ちょうど10年後にはですね、関空と新大阪(※大阪・梅田)の間、なにわ筋線という新しい軌道(※鉄道路線)が通るんですね。そうすると、新大阪から関空まで40分ちょっとぐらいで着くようになる。そうすると、富山県は今、羽田を経由で世界とある程度つながっている。それから、成田だとちょっと、かなりまだまだアクセスが不便ですよね。しかし、関西に行くと、大阪まで1時間20分で、あとプラス40分ぐらいということになると、これは関空を通じて世界とさらにつなげられる。それから、伏木富山港を通じて、ウラジオ(ウラジオストク)からモスクワ、パリまでつながる、これの高速化もいろいろ、去年も日ロ知事会議で提案をして、相当ロシア側も前向きになって、相当改善されています。
 富山県は、とにかく陸海空ですごい可能性があるというんですから、ぜひそうした富山県の未来、それも絵空事じゃなくて、しっかり可能性のある未来をね、こういうふうに構築していくんだということも県民の皆さんによく理解いただいて、また、私の思いとか姿勢を理解いただいてですね、頑張っていきたいと思っております。

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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