更新日:2021年3月18日

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石井知事退任記者会見[令和2年11月6日(金曜日)]

  • 日時 令和2年11月6日(金曜日)午後3時00分~3時30分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事退任挨拶

内容 動画
知事退任挨拶 令和2年11月6日 石井知事退任記者会見の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(05分03秒)

2 質疑応答

内容 動画
 - 令和2年11月6日 石井知事退任記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(21分55秒)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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3 記者会見録

1 知事退任挨拶

会見写真1 ご承知のとおり、11月8日をもって退任いたします。
 今日は、明日が土日ですから、今日6日付で退任の部局長さん方に対する挨拶とか、この後、退任式みたいなのがあるということでございます。
 先ほども申しましたけれども、4期16年ですね、たってみますと、本当にあっという間だったなと思いますけれども、しかし、一つ一つ振り返ってみると、随分いろんなことが、やはりあったなと、こういうふうに思います。
 部課長さん方にご挨拶した話とダブりますから、簡単にしたいと思いますけれども、税財政問題では、400億円の財政構造赤字の解消ですとか、新幹線の地方負担の大幅軽減とか、また、東京に集まり過ぎの税の偏在是正であるとか、また、産業とか観光の面では、くすりの富山1兆円産業化の推進とかですね。これは国に地方大学・地域産業創生法(正式名称:地域における大学の振興及び若者の雇用機会の創出による若者の修学及び就業の促進に関する法律)という法律までつくっていただきましたし、また、観光の面では、「立山黒部」世界ブランド化の一環の黒部ルートの一般開放ですね、それから、さっき副知事からもお話がありましたが、私は地域の振興を進めるためには、結局はそこに働き暮しつつ県民の皆さん、人間の振興が大事だというふうに考えていまして、ひとづくりということについては、多分よその県でもいろいろおやりだとは思いますが、特に重点的に起業未来塾とか、観光未来創造塾とか、農業未来カレッジとか、煌めく女性リーダー塾、いろんな取組もやってきました。そういう中から、現実に富山のほうで起業、創業する人が随分増えてきたり、また、観光を実際に担う、本当に中核的な方が次々出てきたり、一定の成果があったのかなと思っております。
 また、観光とか企業立地が進むこともうれしいんですけれども、Uターン率が上がって全国2番目になったとか、また、若い人中心に移住が増えてきて、10年余り前はせいぜい200人ぐらいだったのが、一昨年が905人、昨年が926人ですか、その大体8割ぐらいがですね、20代から40代ぐらいの人ですので、そういう意味では若い人に選ばれる県の一つになりつつあるかなというふうに思います。
 もちろんまだまだ課題はあるんですけれども、今後は、何といっても当面の新型コロナウイルスから県民の皆さんの命と健康を守る、暮らしと雇用を守り抜くということがもちろん大事ですが、あわせて、アフターコロナ時代を見据えて、日本、ひいては富山県の経済、社会をどう構築して新たな未来を築いていくか、そういうことをしっかり、既にそうした検討会議もスタートさせていますけれども、しっかりしたビジョン、戦略を持って進めていく。そういうことをですね、県の職員、また、新しい知事さんにも期待したいなと、こんなふうに思っています。
 大体そんなところでしょうかね。
 いずれにしても、県政記者クラブの皆様にもですね、いろんな場面で大変にご協力、ご理解などもいただいてきました。皆さんの常日頃のそうした面でのご尽力にも改めて感謝を申し上げて、退任の挨拶とさせていただきます。

2 質疑応答

会見写真2<記者>
 4期16年にわたる県政運営お疲れさまでした。ありがとうございました。
 るる、いろいろなお話も今日もされましたが、お伺いしたいのは、若い世代に向けて、私も46なんですけれども、知事74歳、私など働き盛りの世代、さらにその下、うちの子どもは、ごめんなさい個人的なことを言って、小学校2年生と年中さんです。子どもたちや少年、少女、青春時代の生きている青年たちが富山をより良くしていくために、知事はどういうようなエールを贈られるか、一言お願いします。

<知事>
 そうですね、富山県は、やっぱり日本の地方の中ではね、非常にやっぱり私はポテンシャルが大きい県になってきていると思うんですね。もともとね、自然が豊かで美しいとか、あるいはものづくりの良き伝統があるとか、産業、歴史、文化も相当程度に多彩だということもありますけれども。
 北陸新幹線が5年半前に開業する。それから、いろんなプロセスがまだあると思いますけれども、何とか10年余りぐらいで、大阪まで新幹線をつなげる。その頃には東海北陸自動車道も完全4車線化が済んでいると思いますし、そうすると日本の三大都市圏に、東京に2時間ちょっと、大阪1時間40分、名古屋も車で2時間ちょっとという感覚になりますから、それでいて自然が豊かで美しくて、歴史文化もそれなりに多彩で、そして、勤勉で粘り強いね、進取の気性に富む県民の皆さんは、そういう人の力もたくさんある県ですから、これはすごくですね、すばらしく飛躍する、また、働き、暮らしやすい県だと思うんですね。これをもっともっといろんなよさは伸ばしていかなきゃ、もちろんいかんと思いますが、それは今の若い人にとって、十分この富山のフィールドで、ここに根を下ろしても大いに活躍できる場だと。しかもデジタルトランスフォーメーションをどんどん増やして、もう今、既に、進んでいる企業ではですね、富山にいながらにしてね、オンラインでニューヨークとかパリとか、香港とつないでですね、ビジネスをやったり、ヨーロッパ、イタリアとか、フランスなんかでもですね、そういう時代になってきているので、東京と地方の情報格差みたいなものはぐっと縮まってくるんですね、このデジタル化進めることで。
 そうすると、これからの富山に生まれ育って成長するね、若い人にとっては、本当に僕はいい県じゃないかなと。また、そういうふうになるようにですね、私の後任の方も含めて、職員に、また、もちろん多くの県民の皆様と経済界をはじめ各界と連携しながら大いに頑張って、若い人もまさに夢や希望を持ってね、そして充実した人生を送れる、そういう富山県であるようにしたいと思うし、また、それをただ待っている(だけ)じゃなくて、今の若い人はそれに参画してね、その担い手の一人になってもらいたい、そういうふうに思います。

<記者>
 4期16年、長い間、お疲れさまでした。ありがとうございました。
 知事人生でやり残したことを教えてください。

<知事>
 やり残したことと言われたらですね、少なくともね、先般の県知事選挙にはあと1期4年知事という仕事をさせていただきたいと思って立候補したわけですから、ある意味では、それはやり残したことにはなりますけれども、これはこれでいろんなプロセス等ありますけれども、それは一つのそれは厳粛な結果として受け止めてですね、しっかり残された人生をできるだけ、人生100年時代ですから、生きている限りはですね、多少でも世の中のためになるような、そういう存在でありたいということで、努力していきたいということですけどね、はい。

<記者>
 もう1点。お隣の富山市長の森市長が、この間、市長定例会見で北陸新幹線の財源確保など、知事の手腕をお見事だと評されていましたが、知事から森市長に対して、エールなりおかけしたいお言葉ありましたら教えてください。

<知事>
 うん、まあ、ちょっと森さんがどう言われたかというのは、直接聞いていないのであれですけどね。まあ、何か私が、これも直接お聞きしてませんが、今期限りで市長をお辞めになるということですけれども、ぜひ、その後も充実した人生を送っていただければと思いますけどね。

<記者>
 16年間本当にお疲れさまでした。いろいろありがとうございました。お世話になりました。
 激しい選挙戦で、特に経済界を中心にしこりが残るのではないかという、そうした不安の声も聞かれます。今後はそうしたことを融和を図っていく必要があるかと思うんですが、知事のほうから、そうした融和を図るときに何がこう重要となってくるのか、メッセージを一言お願いします。

<知事>
 私の方はご承知のとおりで、今度の選挙戦も支持者の皆さんもフェアプレーでいこうと、そして、あくまでしっかりした政策を訴えてね、地道に県民の皆様のご支持をいただこうとして一生懸命やってきたわけで、私はしこりが残るというのは、まあ、いろんな見方があると思いますけれども、これはこれで、一つの結果が出たわけですから、そういうことを前提にしてですね、富山県を県民の皆様にとってもっとよりお幸せになっていただく基盤をつくるとか、あるいは富山県のさらなる飛躍を目指すとか、多少中身は少しずれがあってもですね、大きな方向はね、そんなに違わないと思うので、みんながそれぞれの立場で誠意を持ってね、それから公平、公正、私心なしにね、やっていけばおのずから解決する話じゃないですかね、はい。

<記者>
 もう1点。今後についてなんですが、どちらでどういう生活を送られるご予定でしょうか。

<知事>
 まあこれはね、いろいろ今思案しております。いろんな方がね、アドバイスをくださったり、いろいろあるんですけれども、まあ、とにかく選挙終わって、あまり日がたっていませんし、いろんな退任に向けての、いろんな仕事の整理とか、関係方面へのご挨拶とかいったことで、結構時間がおのずから経ちますから、もう少し落ちついてよく考えてみたいなと思いますがね。

<記者>
 富山なのか東京なのかというのは。

<知事>
 私はですね、富山に生まれ育った人間なので、いずれにしても平たく言えば骨は富山に埋めたいと、終焉の地は富山にしたいともちろん思っていますけれども、ちょっとその間、どういうふうな人生設計をするかは、もう少しよく考えてみたいなと。ただ、さっき言ったように、生きている限りはね、できるだけ世の中に少なくともプラスになるような生き方をしたいなと思っていますので、そのためにはどうしたら一番いいのか、よく考えてみたいと、こういうふうに思います。

<記者>
 それは奥様とも、共にお考えになるということですか。

<知事>
 それは、もちろん当然そうですね。私は、家庭内のことですけれども、妻を一人の人間としても非常に大事な人だと思っていますので、それぞれに充実した人生が送れるように、また、できるだけ生きているうちはですね、世の中のためにプラスになると言いますかね、多少でも世の中に貢献できるような、そういう人生を共に歩んでいきたいなと、こういうふうに思っています。

<記者>
 4期16年本当にお疲れさまでした。
 2点あります。
 1点目ですが、新田さんとの直接の引継ぎ作業みたいなものはあったのか、これから予定されているのか、教えてほしいです。

<知事>
 ちょっと細かな日程は承知していませんが、当然引継ぎ式的なものは何かあるんじゃないかな、はい。

<記者>
 それは来週以降でしょうか。

<知事>
 そうですね。新しい方の任期が来週月曜日からですから、多分、その前後、前後というか、その後でしょうね、はい。ちょっと詳しく聞いていないですが、当然そういうことになると思います。

<記者>
 もう1点なんですが、新田さんのほうは民間の流儀を県政に取り入れるというふうなことも含めて、変革ということを主張して、今回当選されたということです。
 知事の方からその新田さんの県政運営に対して期待される部分と、あともう一つ、これは守ってほしいとか、これは心がけてほしいとか、そういうことがあれば教えてください。

<知事>
 まず、当たり前のことですけれども、公務員もそうだし、特別職である知事もそうですが、やっぱり、もちろん基本はね、県民の皆様のお幸せの基盤づくりをしっかりやる。また、富山県の発展、飛躍のために精いっぱい努力する。それが当然のことだと思いますけれども、そのためにも、さっきも職員に言いましたが、やっぱり信なくば立たずということもあります。やっぱり公平、公正で、私心のない県政を進めていただくといいなと思います。
 それから、変革というのが、どこをどう変えたいということが、よく正直、今までのおっしゃっていることを見た限りで、よく分からないので、例えば副知事を3人にするというようなのは、確かに具体的に書いてあるから、そうかなと思うんだけれども、あと、あまり具体的にまだおっしゃっていないので、県民の皆様のお幸せのために頑張っていただきたいなというふうに思いますね。
 あとは、あえて当然のことですが、民間の当たり前を県政にというんだけど、やっぱり私は民間の知恵とか、民間の活力を生かすということは、この16年随分やってきたつもりなんですね。行政改革、幅広い意味での行革で、私の行革というのは別に人を減らすとか、給与を臨時的に減らすということだけじゃなくて、いかに職員や関係の民間の皆さんも含めて、一人一人がですね、意欲を持って、持てる力を精いっぱい発揮する。そのことによってね、少ない財源でもより多くの効果が出るということをやってきたわけですから、そういう意味では民間活力を生かすとか、民間の知恵を生かすとかというのは大好きで、ずっとそれを率先してやってきたつもりですが、ただ、行政というのはですね、民間の採算、民間というのはどうしても採算ベースから見て成り立たないものはね、やっぱりやらないとか、あるいは少し削減するとか、そういう話になりやすいんだけれども、行政というのは本来、民間の採算ベースではなかなか乗りにくい、医療とか福祉とか教育とか、あるいは安全・安心とかに関わるようなね、基本的な社会資本整備というのはまさにそういうことを全体の利益というか、公の利益のためにやるのが行政ですから、それは当然分かっておられると思いますが、そういった基本をきちっと押さえた県政をやっていただければなと思いますね、はい。

<記者>
 4期16年お疲れさまでした。2点ほどお伺いします。
 先ほどの話ともちょっと重なるんですけれども、今後の政治活動といいますか、選挙にどうされるとかですね、政治活動を今後どうされるか、何か思いがあればお聞かせください。

<知事>
 政治活動の定義にもよりますけどね、もちろん有権者の一人としてね、当然それなりのことはあると思いますが、いずれにしても私、政治活動の定義によりますが、分かりやすい例で言えば、例えば何らかの形で選挙に出るとかですね、そういったことは念頭にありません。

<記者>
 もう1点、先ほど4期16年いろいろ功績あると思いますが、知事が思われる、1点だけ教えてほしいんです、1点だけ挙げていただきたいんですけれども、富山県に残したレガシーといいますか、そういったものは一番自慢できると言ったらあれなんですけれども、1点何か挙げるとしたら何になりますでしょうか。

<知事>
 これはやっぱり自分で言う話じゃないと思うんで、それはやっぱり皆さん、幅広い県民の皆さんのご評価に委ねたいと思いますがね、はい。

<記者>
 4期16年間本当にお疲れさまでした。そして県民の一人として、ありがとうございます。
 今まで、その職員の方であったり、県民の方へのメッセージなどいろいろお聞きしたんですけれども、改めましてこの退任される日を迎えた今の知事のお気持ち、どういったお気持ちでこの日を迎えられたか、今のお気持ちを聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

<知事>
 そうですね、いずれにしても私が学生から社会人になる頃というのは、ちょうど明治維新100年の頃だったんですね。
 ですから、明治維新期になって、それまでの幕藩体制から見るとね、中央集権になって、富国強兵とか、殖産興業とかいろいろあの時代として見たらね、必要というか、そういうことかなということで、相当大きな成果も出たんじゃないかと思いますが、ちょうど私が社会人になる頃は、明治維新100年の頃で、これまで中央集権でそれなりに成果が上がってきたんだけれども、成熟国家となった日本が本当にこのままの姿でいいのか、やっぱり大きく見直すべきじゃないかと。もっと分権型にしていくべきじゃないかと。地域地域の細かなことまでね、あるいは県単位でおのずから決めていいようなことまで、永田町とか霞ヶ関でね、細かなことまで決めるのはどうかなということが大変盛んに議論をされた時代です。
 いろんな立派な学者が、立派な本を書かれたり、そういうこともありました。そういうことですから、私も大学を出たときにですね、例えば経済官庁、大蔵省とか経産省、当時は通産省といっていましたが、そういった方々ももちろんおられましたが、私はやっぱり国と地方の仕組みをつくる、また、国でも働けるし、全国、あるいは世界を見て働けるし、地方でも現場に近いところでも働ける、そういうところに希望を持って当時の自治省というところに入ったわけですね。
 そういう私から見ると、もちろん自治省に入ったときに将来知事になりたいと思っていたわけじゃありませんが、そういういろんな、その後いろんなことがありましたけれども、結果としてね、自分の生まれ育ったふるさとに受け入れていただいて、県知事という県政のね、責任者という立場に就かせていただいたというのは、大変光栄でありますし、それからまた、多くの県民の皆様、経済界、文化界、いろんな皆様のご支持やご支援をいただいて、いろんな分野でそれなりに仕事をさせていただけた。これは本当にありがたいと思いますし、感謝申し上げたいと思います。
 そういう意味では改めてですね、多くの県民の皆様に心から感謝を申し上げたい。また、一緒に仕事して、また私を支えていただいた県の職員の皆さんにもですね、先ほども感謝を申し上げましたが、まさにそういう思いであります。ということでよろしいでしょうか。

お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-8909

ファックス番号:076-444-3478

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