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更新日:2021年2月24日
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昭和5年の魚津漁港改修の際、波打際や浅い海底から多量の樹根が発見された。樹種はほとんどがスギで、大きなものは直径4m、周囲12m、樹齢は約500~1,000年であった。この埋没林は、海面が上昇したことによって約1300~1700年前に海面下に沈んだものと考えられている。全国で14件ある化石の国指定天然記念物のうち、海底林が指定されているのはここだけである。埋没林としても、これほど良好な保存状態で発見された例はめずらしく、入善沖や石川県の松任沖で発見されたものと並んで全国でも3本の指に入る。
猪谷地内の神通川左岸の崖約250mにわたって見られる褶曲の露頭である。中生代の手取層群の猪谷砂岩・頁岩が重なった地層が褶曲したものである。
岐阜県から富山県にかけて伸びる右横くずれの活断層で、総延長は60km、安政5年に飛騨地方に大きな被害を出した飛越地震の震源地となったといわれ、日本を代表する活断層である。左右に地層が断層線で真直ぐにずれており、左の花崗岩と右の礫層のずれがよく理解できる典型的な断層露頭である。
婦中町友坂地内の県道笹倉・西押川線に沿った崖(富山医科薬科大学裏)に、三つの時代を異にする地層が二つの不整合で重なっているのが見られる。
氷河によってできた、椀を半分に割ったような形の圏谷(カール)が4つ並んでいる。南から数えて第一圏谷(南陵カール)は深く、形は最も立派で、第二圏谷(中央カール)は山頂直下にあり、東西600m、南北400m、深さ約200mである。第三圏谷(金作谷カール)は中央カールより少し小さいが中にS字状の丘(堆石堤)がある。第四の圏谷といわれているものは圏谷壁がはっきり残っておらず、あまり明瞭ではない。
立山の主峰・雄山の西斜面に、お椀を半分にしたような地形が見られる。これが山崎圏谷(カール)である。圏谷の標高は約2,700mである。その下に堆石(モレーン)の丘が三段あり、圏谷が一度に形成されたものでなく数回にわたって形成されたことを示している。日本のカールの中では小さいが、形と端堆石の丘が北アルプスのカールの中でも立派である。山崎圏谷は、日本で初めて氷河地形を発見し研究した山崎直方を記念して命名された。
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