更新日:2024年3月25日

ここから本文です。

ツキノワグマによる人身被害防止について

県では、県民の皆様がクマと遭遇し、被害にあわないためにも、各種対策の実施を市町村等を通じてお願いしてきたところです。

まずは、クマに出会ったときにどうすればよいかということは、その時の状況(地形、天候、時間、クマの生理や個体差など)により、それぞれ異なります。
すなわち、遭遇した場合にどう対処するかではなく、遭遇しないために何をすべきかが最も重要なことです。
このことから、クマによる人身被害を防止するために、下記について、県民の皆さんにご理解いただきたくお願いします。

1 クマを引き寄せていませんか

  • (1)人家のまわりに生ゴミなどを無造作に捨てたり、置いたりしないでください。
  • (2)キャンプや登山、渓流釣りなどで出たゴミは管理を徹底し、必ず持ち帰ってください。
  • (3)山野にある墓地の供え物等は持ち帰るようにしてください。

2 クマと遭遇しないために

  • (1)クマに自分の存在を知らせてください。クマは、嗅覚や聴覚が人間より優れ、人の接近をいち早く察知し、人を避けます。ラジオや鈴などで音を出して行動してください。風や雨、川の音などで人の気配を察知できないことがあるので、過信は禁物です。
  • (2)クマのいるところで行動しないでください。クマは、明るい場所を避けます。見通しのよい明るい場所で行動してください。クマの糞や足跡などを見つけたら、注意して引き返してください。
  • (3)早朝や夕方の外出は注意が必要です。クマは、朝方や夕方に活発に行動します。この時間帯に外出する場合には、単独での行動は避けてください。特に、クマによる農作物等の被害歴がある場所での行動は危険です。

3 それでも、クマに遭遇してしまったら

  • (1)子グマに出会った時は、そっと立ち去ってください。見えなくても、親グマが近くにいますので大変危険です。
  • (2)とにかく落ち着いてください。
    • ア.クマまで距離があるようなら、そっと立ち去ってください。
    • イ.急に大声を出さないでください。大声を出したり、ものを投げつけたりすると、クマは興奮します。クマに逃げる機会を与えるよう心がけてください。
    • ウ.静かに退避してください。クマから目を離さないようにして、できるだけゆっくりと後退してください。持ち物(帽子や衣類など)を静かに地面に置いて、クマの注意をそらしてください。クマとの間に立木などの障害物をおける位置まで移動できれば、突進を防ぐこともできます。
    • エ.人家周辺でも細心の注意を。人家周辺での出没もあり得ますので、他人事などと思わず、常に周囲に細心の注意を払うよう心がけてください。
  • (3)走って逃げないでください。クマは、「逃げるものを追う」習性があるといわれています。背中を見せて逃げるなど、不要な刺激を与えることは危険です。
  • (4)急所を守ってください。万が一、クマが襲ってきた場合には、反撃することも考えられますが、力(走ることや木に登ることにおいても)ではクマの方が勝っています。確実な防御方法はありませんが、ダメージを最小限にするために、最初の一撃を避けて、自分の急所(頭部や首)を両手でしっかり抱えて、くぼ地や岩陰にうずくまり、クマの攻撃をしのぐ方法が有効だといわれています。

4 情報を提供してください

  • (1)クマを目撃した場合は、直ちに、市町村へ連絡してください。情報が多く集まれば、パトロールや集団登下校などの対策が迅速に実施できます。
  • (2)提供していただきたい情報は、「場所」「時間」「大きさ」「何をしていたか」などです。

5 その他

  • (1)富山県内の山間地は、自然環境が豊かで、ツキノワグマも平成30年度末で約1,460頭生息していると推定されています。クマは国内の数少ない森林性大型哺乳類であり、私たちの住む自然界を構成する大切な一員です。
  • (2)ツキノワグマは「猛獣」ではありません。本来は、大変臆病で温厚な動物です。過度に恐れることは決してありませんが、とにかく、人とクマとの遭遇を少なくすることが、結果的には被害の防止になります。

関連ファイル

お問い合わせ

所属課室:生活環境文化部自然保護課 

〒930-0005 富山市新桜町5-3 第2富山電気ビルディング6階

電話番号:076-444-3396

ファックス番号:076-444-4430

関連情報

 

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?