更新日:2021年7月5日

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基金活動氷見市[平沢]

平沢地区は、氷見市北部の中山間地域に位置しています。24世帯・約60人が暮らしており、棚田を利用した稲作が盛んです。南東に面した斜面は美しい棚田が広がり、天気の良い日には東側に、富山湾に浮かぶように見える立山連峰の景色を楽しむことができます。また、北西側の県境を越えると、国指定史跡の石動山があります。

「もの知り地図」で、ふるさとの魅力を再発見。

うまいお米の村「平沢」を守ろう!

  • 平沢の自慢は、なんといってもおいしいお米で、その味は絶品です。土は粘土質、石動山から湧き出る豊富な湧水をかけ流しで使っているのが、おいしさの秘密。棚田の用水には生活排水の混ざらないきれいな水が流れて陽当たりも良く、太陽の恩恵を充分に受けて稲が育ちます。
  • ところが、この棚田にも荒廃のきざしが現れてきました。平成13年春、農業用水を清掃した際に周りの田んぼが荒れているのを発見したのです。「このままでは田んぼが荒れ、平沢のうまい米が絶えてしまう。しかし田んぼまで車で行く農道がない。それなら自分たちで農道を造ろう」という熱い思いにかられ、むらづくり活動を進めるために「チャレンジ平沢」を設立しました。
  • 平成14年には「もの知り地図」を作成。平沢にある史跡の保全を考え、史跡と伝説の整理・編集に取り組んだところ、「平沢にはこんな素晴らしいところがあったのか」と、みんなで理解を深めるよい機会となりました。そして、もの知り地図を作っていくことで村のみんなに共通認識が芽生え、平成15年には「景観の良い里〜緑と水とおいしいお米のふるさと〜」をキャッチフレーズとした「チャレンジ構想」がまとまりました。

 

 

 

きっかけは、この棚田を守ろうという熱い思いでした

 

 

 

 

こんな絶景が見られるのも平沢の自慢!

史跡を活かした村づくりを進めよう!

  • 「もの知り地図」「チャレンジ構想」を作っていくなか、村づくりで重視したのは史跡の保全でした。平沢にはかつて修験道で栄えた石動山が近くにあることから、「数多くの史跡・伝説を活かさない手はない」との意見が多くあり、平成16年には子宝観音堂の周辺整備、17年には不動の滝への遊歩道整備、18年には史跡の所在を示した集落案内板の設置を行いました。整備後、観音堂にはお年寄りもお参りしやすくなり、以前は通行困難だった不動の滝へも通行しやすくなりました。また、平成18年春には念願の農道が完成し、棚田の荒廃を防ぐためのよい足がかりができました。これも村の熱意が伝わったものと感じています。
  • 県の基金を利用した事業は今年度で終了しますが、着実に村づくり活動が進んでいるように思います。次は、棚田から立山連峰の景色を眺めるためのベンチを作りたいと思っています。

チャレンジ平沢会長
山口良治

平沢には、史跡がいっぱい!

眼病によいうといわれる「不動明王」

きれいな村のあかし「不動の滝」

旅人を案内した「一里塚」

子宝観音とよばれる「観世音菩薩」

石動山から渡来したものといわれ、平沢神社境内に安置されています。右手に三鈷剣、左手に羂索をもった憤怒形の石像で、別石の台石には地蔵のほか、矜羯羅童子と制託迦童子が刻まれ、氷見としては珍しい石仏です。古くから眼病に良いと崇められ、今でも多くの参拝者があります。 昔、滝のかたわらで立ち小便をした職人が突然倒れてしまいました。すると「わしはこの下に住む不動明王である。お前らはわしに向かって小便をした」とお告げがあり、この不動明王にお詫びの参籠をしたところ、職人は息を吹き返したという伝説があります。 石動山への参詣者に道のりを知らせる目安として大きな石を置いて案内したものです。東は立山連峰、南は二上山、西に光西寺の森、北に後藤山がせまって見える素晴らしい眺望です。 平沢観音堂の横にあるお地蔵様で、お参りすると子宝に恵まれると伝えられています。
   
 

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農村振興課 

〒930-0004 富山市桜橋通り5-13 富山興銀ビル4階

電話番号:076-444-3380

ファックス番号:076-444-4427

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