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更新日:2022年11月28日

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県内初の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生について

令和4年11月22日(火曜日)、医療機関から高岡厚生センターに、重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)(以下「SFTS」という。)の発生届出が提出されました。富山県内でSFTS患者が発生するのは今回が初となります。

 

SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まるため、特に注意が必要です。

 

なお、国内ではSFTSの人から人への感染は報告されていません。

  • マダニは、食品や衣類などに発生するダニとは全く種類が異なります。

1.患者の概要

(1)患者 60歳代女性(高岡厚生センター管内在住)

(2)主な症状 発熱、頭痛、発疹、消化器症状、血小板減少、白血球減少、リンパ節腫脹 等

(3)現在の状況 現在、軽快している

(4)推定感染経路 マダニによる刺咬

(5)経過

11月9日(水曜日) 悪寒、発熱、食欲不振、倦怠感
11月12日(土曜日) 医療機関を受診
11月22日(火曜日) 富山県衛生研究所による検査の結果、SFTSウイルス陽性と判明

  

2.SFTSについて

(1)病原体及び症状等

  • フェヌイウイルス科バンダウイルス属のSFTSウイルスによる感染症で、主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺咬されることで感染します。
  • 主な症状は発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)であり、ときに、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴います。血液所見では、血小板減少、白血球減少、血清酵素の上昇が認められます。致死率は10~30%程度です。

(2)全国でのSFTS発生状況

H29 H30 R元 R2 R3 R4
人数(人) 90 77 102 75 110 113

令和4年分は令和4年11月18日時点の速報値

 

3.予防方法

(1)マダニに咬まれないために

  • 草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくしましょう(長袖・長ズボンを着用する、足を完全に覆う靴を履く、首にタオルを巻くなど)
  • 虫除け剤を適切に使用しましょう。
  • 屋外活動後は入浴し、ダニに咬まれていないか確認しましょう。

(2)マダニに咬まれた場合

  • マダニに咬まれているのを見つけたときは、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置をしてもらいましょう。
  • マダニに咬まれた後、数週間は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。マダニに咬まれたことを医師に説明してください。

 

4.SFTSに関する情報については下記のホームページをご覧ください。

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(国立感染症研究所)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/sfts.html

お問い合わせ

所属課室:厚生部健康対策室感染症対策課感染症対策推進担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁南別館3階

電話番号:076-444-8920

ファックス番号:076-444-8900

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