富山県健康増進計画(第2次)最終評価結果について
1趣旨
本県では、すべての県民が共に支えながら希望や生きがいを持つとともに、ライフステージに応じた健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現を目指すため、平成25年度に「富山県健康増進計画(第2次)」(令和5年度までの11年計画)を策定いたしました。
この度、計画策定及び中間評価時に設定した各指標の目標達成状況や、これまでの取組み、成果を検証し、令和5年度に策定予定の次期健康増進計画や、今後の健康づくり施策に反映することを目的に最終評価を行いました。
2最終評価のポイントと今後の方向性
今回の最終評価における課題等を踏まえ、次期健康増進計画や今後の健康づくりを推進していきます。
【最終評価のポイント】
- 基本目標である「健康寿命の延伸」については、目標である「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加を目指す」を男女ともに達成しています。
- 生活習慣病(がん、脳血管疾患、虚血性心疾患)の年齢調整死亡率は減少傾向にあります。
- 目標指標(基本目標を除く83指標)のうち、約4割の指標で目標を達成又は改善傾向にあります。一方で、「野菜摂取量の増加」や「睡眠による休養を十分にとれていない者の割合の減少」「歯周病を有する者の割合の減少」「がん検診受診率の向上」「メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少」など、約2割の指標で悪化しています。
【今後の方向性】
- 望ましい生活習慣を確立することは、がんなどの生活習慣病の発症予防・改善の大きな要因となることから、引き続き、重点課題として関係機関と連携し、生活習慣の改善につながるような取組みを推進する必要があります。
- 健康への関心が高い方、無関心の方の2極化の傾向が見られることから、取組みにあたっては、無関心の方や関心が低い方にも関心を持ってもらえるような工夫を行う必要があります。
- 乳幼児期から高齢期まで、ライフステージ毎に課題がみられた。特に、働き盛り世代での課題が多いことから、職域での取組みも重要であり、企業と連携した取組みを進める等それぞれのライフステージ応じた細やかな施策に取組む必要があります。
- 健康づくりの推進には、職場や地域、家庭、学校など社会全体で健康づくりを推進する機運の醸成、環境づくりが必要であり、引き続き必要な施策に取組む必要があります。
- 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために講じられた新たな生活様式がもたらす健康影響の可能性にも目を向け、健康づくりに取組む必要があります。
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